キミガシネ最終章前編Part55(Abルート)です。
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ヒトゴロシゲーム
進展:3つ目のヒント
【確定】
「1」ハヤサカ、「2」アンズ、「3」ヒナコ
【光らないヒツギ】
「4」「5」「7」
【光るヒツギ】
「6」「8」「9」
光らない原因は、火葬熱とココア熱と……もうひとつは原因がまだ判明していません。が、おそらくは墓地にあったものです。
ギンとミドリのヒツギが未使用新品のまま『宴』に直行していますからね。
消去法で墓地のものだとしか考えられません。
相変わらずミドリがいると思われるのは光るヒツギ「6」「8」「9」。
色内訳だと、青(ギン)1人、赤(ミドリ、ダミーズ)2人。
もしここのどれかにヒントを使うとすると……
【青を引いた場合】
ギンの位置が確定。
選ぶヒツギは残りの光るヒツギのどちらか。
その2択を外せば、ミドリのターンでギンを狙われて終わり。
【赤を引いた場合】
中身はミドリかダミーズ。
残りの光るヒツギにはギンがいるため、そちらを選ぶことはリスクが高くてできない。
必然的に赤を引いたヒツギを選ぶ以外の選択肢が無くなる。
つまりヒントで中身がミドリの赤を選べていなかったらその時点で終わっているも同然。
もし外せば、ミドリのターンでヒント使用からのギンを特定されて終わり。
どちらに転んでも崖っぷち。
光るヒツギにヒントを使うということは、まさにやるかやられるかの大ギャンブル。
ならば光らないヒツギにヒントを使って今回のターンをやり過ごすか? とも考えましたが、こちらも結局ギャンブルに変わりないですね。
ミドリは光るヒツギしか狙わないですから、自分のターンが来れば当然光るヒツギにヒントを使います。青が出ればギン確定、赤が出れば残りの2択で悩ませられる程度です。
要は、決定打を放つのがサラかミドリかの違いでしかありません。
真のギャンブラーならここで勝負に出られるのでしょう。……が、おそらく私にはその素質が無い。
なんといっても、自分の引き弱のせいでミドリにギン確定状態をプレゼントする形になってしまったら……と想定するだけで血反吐を吐く勢いの拒絶感が湧き上がる。
どのみち推理でどうこうしようもない運ゲーですし、それならミドリを自分の死に怯えながら2択で悩み苦しめさせたいかな、と(ヒントで青を引かない前提。青を引いたら結局私が血反吐を吐く)。
そんなわけでいろいろと考えに考えた結果、ヒントを使う先は……
光らないヒツギ に決めました!
そうと決まれば番号は悩むだけ無駄なので、分かりやすいように順番でいくと……
「4」! キミに決めた!
な、なんだって!
「4」にヒントを使おうとしたらQタロウに止められてしまいました。
ミドリは光るヒツギにいることが分かっているのだからそこを狙え、と言いたいのでしょう。
ちゃんとギンのリスクを考慮したうえでそれでもなお、攻撃は最大の防御! 光るヒツギを狙え! と言うのなら一理あります。
……が、そういった説得をしてくれるわけでもないので、なんとなく……深く考えていないだけの脳筋発言感がするのは否めない。
敵がそこにいるから突っ込めー! 的な。
まるで納得はいかないのですが、悲しいことにこの場はQタロウの言葉に従うほかないようです。
無条件で光るヒツギを選ぶ道しか残されていないのだったら最初からそう言っておいて欲しかったですね。わりとしっかり悩んだ時間が無駄に……。
こうなったら……真のギャンブラーに覚醒するしかない。
ミドリを引くのだ!
ミドリを引かねばギンの死あるのみ。
「6」! キミに決めた!
赤点灯!
中身は、ミドリorダミーズ。
本来ならばここで話し合いを……となるところですが、もはやそれも意味を成しません。
Qタロウが妨げるから選択肢が無くなっちゃったんだぞ!
「8」か「9」にギンがいる以上、博打は打てません。
もはや「6」にミドリが入っていることを願うしかないお祈りゲーになりました。
入っていなければ敗北……それすなわち、ギンとのお別れを意味します。
良くないです。
良くないですが、「6」にヒントを使った時点でもう選択の余地なんて残されていないので。
外野は黙っとれ(辛辣)。
そっちで攻めてくるだと……?
間違えたらギンが死ぬよ、ではなく、ダミーズの死の方に触れてくるとは。
気付いていたけれどあえて触れずに「ギンが死なない道」だけを考えてきていたというのに……。
ヤメロォ!! 精神攻撃の追い打ちはヤメロォ!!
人の心とかないんか!
って、もはや人じゃなかったな!
そっか、ココア熱で塗料が溶けたランマルは光らないヒツギで確定でしたっけ。
あれこれ考えることが多すぎてダミーズの精査までは気が回っていませんでした。
ここで一度、確定情報を整理すると、
【光らないヒツギ】
アンズ、ランマル
【光るヒツギ】
ハヤサカ、ヒナコ
となると、残る光るヒツギに入っている可能性があるのは……
クルマダorマイ……?!
この2人しかいないではないか……!
よりにもよって今ダミーズの中で特に好感度の高い2人が最も死に近い位置にいるなんて……。
グググ……!!
しかしそう言うミドリ本人が「6」に入っていて選ばれる可能性は十分にありますよね。
なぜその中身が仲間だと断定した発言ができるのでしょうか? なぜこれほどまでに余裕綽々でいられるのでしょうか?
自分が何番に入っているかも知らないはずなのに。
サラへの精神攻撃に全力なだけとも取れなくはないですが、それにしても先程から振る舞いがずっと他人事すぎます。
ぁゃιぃ……。
サラもミドリの自信を前に、疑念と戸惑いを抱き始めました。
推理は正しいはず。追い詰めているはず。
それなのに当のミドリからは焦りも恐れもまるで見られません。メイプルの件で死への恐怖があると判明したとは思えない立ち振る舞いです。
それだけにサラも、本当に恐怖はあるのかどうかが分からなくなってきていました。
いずれそれは、これまでの推理を疑う気持ちへと移り変わり……
マイ……!
弱気になったサラの背中を押すかのようにマイが道を示しました。
もしかしたら自分が当たるかもしれないのに……マイがどれほどの勇気を振り絞って声を上げたのか、私の想像など到底及ばないでしょう。
たとえそれで自分が選ばれることになろうとも、「恨みも後悔もしない」と言い放つほどにマイの覚悟は決まっていました。
それほどまでに、ミドリというみんなの人生を幸せを踏みにじる悪魔を生かしておくべきではない、と決断に至ったようです。
マイィィィ!!!
そうは言いつつもマイだって怖いに違いないのに……その怖さを必死に抑えてでもサラの背中を押してくれる強さ。
あれ……画面がぼやけ……
。・゚(゚⊃Д⊂゚)゚・。
【選択肢】
→はい
→勝ちます
→ギンを守ります
マイの覚悟に触発されたクルマダも「勝つための道」を選びました。
ならばこちらの答えも「勝ちます」!
ともに目指すは勝利ある未来。
それに向けて──
ヒツギを選ぶ時が来た。
最終章前編Part55(Abルート)はここまで
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