キミガシネ第二章後編Part10(Aルート)です。
第二章後編Part9(Aルート)はこちら↓
交換フェイズ
悪魔のささやき
ロビー
このタイミングで交換とは……空気を読んでもらいたいものです。
【選択肢】
→役職をチェックする
→パソコンに集中する
この流れ、なんやかんやでカイの文章の続きを読み損ねる展開な気しかしないのでパソコンに集中ですよ!
しかし、そうは言っても役職が気になるQタロウたちは一斉にタブレットを起動し始めます。
仕方なくサラも、先に役職カードの確認を済ませることにしました(選択肢の意味!)。
タブレットを起動させると、
鍵番が表示されました。
これで一安心です。
早くパソコンのほうに取り掛かろうとすると……
「ただいま、3度目の交換が行われました」
そ ん な 気 が し て た 。
身代の差出人は、この場にいない3人……ギン、ナオ、ソウに限られます。
最初に身代を引いたのはナオの可能性が非常に高く、そのナオは2回目の交換で誰か(年上)に押し付けているはずです。
となると、3回目の時点で手元に身代を持っていないので差出人から除外されます。
そしてギンは、とにもかくにも交換するメダルを持っていません。ギャンブルを嫌っているので誰とも交換していないはずです。
仮にレコから50枚盗っていたとしても、そもそも身代を持っていないですからね。持っているような言動も見受けられませんでした。
となるともう……交換の直前に離席したトイレ野郎しか残っていない。
タイミング的に怪しすぎるくらい怪しいので、ミスリードを疑うレベルですが……ソウが差出人ならすべてがスッキリ納得いくんですよね。
ナオが身代を押し付ける先として一番妥当なこと(だから身代を持っている)。サラに対して誰よりも敵対心を抱いていること(だからサラに身代を押し付けた)。
加えて離席のタイミング。
本物のヒヨリソウの話題をはぐらかすために行動に出たように見えてなりません。
あとは単純に……ナオやギンは差出人であって欲しくないので、ソウであれ! という願望が9割(驚きの感情論)。
そんなことより目先の問題を考えねば。
身代カードが回ってきたことに、サラは息の吸い方もわからなくなるほど激しく動揺しました。
「どうした? サラ」
そこへ現れるジョーの幻影。
サラはなんとかパソコンへと意識を向け、平常心を保とうとしますが……
「オレと同じカードだな。どんな気分だ? 大丈夫。必ず死ぬカードってワケじゃねえ」
ケイジさん……! イケメンがすぎる……!
やはり身代のこと速攻で気付いていますね〜。
というか、もはや全員に気付かれているのでは? これほど分かりやすく動揺していれば無理もないですが……。
あ、身代にばかり意識がいっていましたけど、ケイジさんからもらった鍵番も取られてしまいました。
なんてこったい……。最低最悪の二重苦。
そして溜まったフラストレーションは、言動の如何に関わらずおのずとソウへと向けられる(自動照準)。
とりあえず鍵番は放っておくしかありません。鍵番を取り返すメダルも余力も今は無いゆえ。
とにかく手元の身代をどうにか処分することが先決です。
身代が来たショックで思考が止まりかけていたサラもようやく我に返り、最優先事項はカードの交換だと考え至ります。
──私はメダルを50枚以上、持ってる……!
あ……そうなんだ? (他人事)。
私の今までの流れだと20枚しか持っていないはずなんですけど、二章後編のサラは50枚以上所持している世界線のサラのようです。
※ 一編ごとに区切ってあるため編をまたいでのデータ引き継ぎが無く、進め方によっては今回のような多少のズレが発生します。
ともかく、それなら交換できるね!
ひとまずサブゲームが終わったからでしょうか。サラはメダルを入れたサイフを持ち歩いておらず、寝室に置いていました。
取りに行かなければなりません。
考えるよりも先に体が勝手に動き、みんなの視線も、脇目もふらずにサラは走り出しました。
これはもう全員にバレバレコースですが、今のサラにはそこまで考える余裕が無いのでしょう。
でもバレバレな状態で交換したら、次に身代が来た人と圧倒的敵対関係になってしまいますよね……。
やはりポーカーフェイスは大事。
自分の寝室
サイフを探すサラですが、どこをどう探しても見つかりません。
誰かに盗られた……?
それより私が気になるのは、もしもしボックスが撤去されていること。
ボックスが無ければメダルがあっても意味が無い……。まさか時間切れというわけでもないでしょう。何のアナウンスも無いのに。
入る部屋を間違えた? それならサイフが無いことにも説明がつきますが……。
当のサラは見当たらないサイフによってより焦燥感に駆られ、そういったことにまったく気が付きません。
ひたすらに他の手を考えます。
そして浮かんだのが、
──レコさんのメダルを剥ぎ取れば……。
サラは無言のまま、再び駆け出しました。
遺体を回収される前に。
自分の、未来の為に。
嘘の間
息を切らしながらサラが辿り着いた部屋は、文字通り何もない空間になっていました。
レコの遺体もノエルの残骸も、すべて綺麗に片付けられた後です。
絶望に打ちひしがれるサラに、そっと声をかける者がいました。
サラの脳内に「最後のチャンス」という悪魔のささやきがよぎります。
【選択肢】
→メダルを諦める
→ハンナキーを騙す
騙す?! 切羽詰まったサラの思考はなかなか怖いですね。
どう騙すのか気になるので、ハンナキーを騙してみます。
「私のメダルが落ちてなかったか……?」
開口一番、サラは問いかけます。
サイフを落としたのかと心配するハンナキーですが、それらしいものはどこにも無かったと答えました。
そうじゃない、とサラは至って自然な口調で訂正します。
「レコさんにメダルを預けていたんだ。ある作戦の為に、一時的にすべて……ね。生きていたら、返してもらうハズだったんだ……。死者のメダルを没収するだなんて、私達は聞いてなかったからな」
だから返してくれないか、とハンナキーに要求します。
サラこわい。
新しい立ち絵だ!
悲しいかな、顔を隠したほうがかわいく見える……。美人度がアップしたというか。
何を言い出すか分からない怪しげな雰囲気も相まって、結構好きな立ち絵です。
まるでサラの考えを見透かしているかのよう。
半ばドキドキしながら続きを待っていると、ハンナキーはスッと顔を上げました。
え? 持ってない? 1枚たりとも?
そんなバカなー。
やっぱりメダルが足らなかったナオが剥ぎ取ったんでしょうか。
にしても必要分だけならいざしらず、根こそぎ持っていく? 保険用?
一応、ナオは必要分だけで、もう1人剥ぎ取った人物がいると考えられなくもないですが、嘘の間にはナオがずっと居座っていましたからね〜。
別の人物が剥ぎ取るチャンスがあるとしたら、
サラがモニター越しにナオが部屋に戻ったのを確認 〜 監視カメラチェックを終えて立入禁止になった嘘の間に向かう
この間のわずかな時間くらい。
あまりにも限定的過ぎて現実味がないですし、状況的にナオ以外の有力候補が見つかりません。
ハンナキーは忙しいらしく、それだけ伝えると立ち去ってしまいました。
謎が新しく湧くと同時に、崖下に落とされたかのような絶望感。
自分を陥れるために誰かが……と疑心暗鬼に呑み込まれるサラは、もう限界に達していました。
不思議と込み上げてくる笑いが口からあふれ出ます。
再び姿を現すジョーの幻影。
今までのサラなら幻影を拒絶し、抵抗していたものですが……今は自然と受け入れ、「考える気力がわかない」と言葉を交わします。
為す術がなく、吹っ切れてしまったのかもしれません。
「結局、サラもさあ、本気で脱出できるなんて思ってなかったんだよ」
「そう……なのかな……?」
「な〜んとなく、みんなの為に希望を見つけておいて……人望の無いやつが死ぬ……そう思ってたんだろ?」
【選択肢】
→その通りだ
→それは違う
それは違うよ! (カットイン)
希望が必要だったのは自分自身だとサラは答えます。
前を向いている限りは、ジョーを殺した現実から目を背けられても、帰った先の未来は真っ暗にしか思えないために。
「なんだよ、サラ。死にたがってたのかー」
幻影の言葉にサラは頷きます。
きっと心のどこかでは、そう……
「ジョー……ようやくお前から逃げなくて済みそうだよ」
堕ちてる堕ちてる!
誰かー助けてー!
サラを助けてー!
おまわりさーん!
天使、降臨。
そう、いざというときに助けてくれるのはおまわりさんでもなんでもなく、天使なのです。
翼をさずける〜(それはRed Bull)。
良ければこのまま天に召させて欲しい。
ギンは、ジョーなんてどこにもいない、変なモノ見ちゃダメだとサラを叱咤します。
急に現れたギンにサラは驚きを隠せません。
なぜここにいるのかと尋ねると、ギンは当然のように言い切りました。
「そんなの、サラ姉ちゃんを元気づけるために決まってるワン!!!!」
ギンくーーーーーん!!
もうこのまま身代なら、一緒に脱出しようね……(ポケモンさながらキミにきめた)。
結果的に身代が負けようとも、ギンくんの生存率を上げられたのなら本望さ……。
「正気に戻ってよ……! 本当のジョー兄ちゃんを信じてよ!!」
珍しくいつものワンニャン語尾が無いあたり、その本気度が見て取れます。
ひとりでジョーのことを背負い苦しみ続けるサラに、ギンは思いの丈をぶつけました。
何もできなかったのは、みんな同じだということを。
悔しくて、苦しくて、それでもジョーは最後まで笑顔でした。
他の死んでしまったみんなも、遺された人の事を最期まで想っていました。
きっと……みんなで生きて帰ってほしいと思っているから。
だから、サラが本当のジョーを信じてあげなければいけない。
そう……熱を込めて語るギンの声は、とても力強いものでした。
サラはわからなくなっていました。
いつも一緒にいたジョーの姿を。
もうずっと、見失っている気がして。
──私に……正面から立ち向かう勇気があるのか……?
【選択肢】
→立ち向かう
→心の準備ができてない
立ち向かう!
──お前は……ジョーなんかじゃない……!!
いつものサラだ!
ギンくんのおかげで、サラが帰ってきたよ!
そして唐突に始まるミニゲーム。
襲い来る魔の手を連打(3回)してハネのければいいようです。
スマホだと片手でお菓子を食べていられるほど楽勝ゲー。
「お前は、もう壊れてるんだ」
ギンの掛け声むなしく、サラ壊れEND。
魔の手をすべてハネのけると、ジョーの幻影は舌打ちします。
「ジョー」だったのが「ジョー?」に変わっています。サラが本当のジョーを信じたからこそです。
しかしながら、去り際に「……また……な」なんて寂しげに言われると、それはそれで喪失感に苛まれる気がする不思議。
随分と前に死んだはずのジョーの存在感が薄くならなかったのは、幻影のおかげと言っていいのかもしれません。
ともあれ、長いこと悩まされた幻影をようやく打ち払うことができました!
サラはギンにお礼を述べます。
「みんなで……生きて帰ろう。もう、誰の命も奪わせない」
サ ラ 完 全 復 活 !
そしてギンくんがかわいい(いつものこと)。
今回は本当にギンくんの頑張りのおかげです。
どうやって3Fに戻ってきたのかとか、サラの窮地に駆けつけるタイミングがいいなとか、いろいろ気になるところはありますけれども。
ギンくんが敵ならそれはそれで付いていくからいいのさ……と、とっくの昔に吹っ切れているので問題無しです。
さて、ここからはギンくんとタッグを組みます。
相棒能力も、ケイジさんからギンくんへバトンタッチ!
「ワンッ」という効果音とともに、眉がシャキーンとして猫目に変身!
垂れていたお耳もピーンと立っています。
罪深い……これは罪深い……。
はてさて、どんな能力なんでしょう。楽しみ。
第二章後編Part10(Aルート)はここまで
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