キミガシネ最終章前編Part22(Abルート)です。
最終章前編Part21(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
最強の妨害者
メイプルは怒っている。
よし、この状況を招いたランマルに責任を取って働いてもらいましょう。
ランマルは、メイプルの攻撃をギリギリでかわした!
さすがランマル、すばしっこい!
メイプルは泣き出した。
怒りが静まったところで、サラの意見を採用してみます。
開かないドアを、何度も叩いた。
ドアを叩き返す音が聞こえる。
どうやら外に伝わったようです。
こうなれば、外のみんながドアを開けてくれることを信じるしかありません。
その間、サラとランマルはIDカードの奪取を試みることにしました。
メイプルは笑い出した。
それにしても随分と情緒不安定。
機嫌の良い今のうちに手紙を返せば怒り狂わなくなるのでは……?
といってもそんな意見は無いので……
ゆけっ! サラちゃん!
笑っているメイプルの背後をあっさり取ることが出来た。
今がチャンス! さぁIDカードを!
……と手を伸ばしたところで、サラの動きがピタリと止まりました。
【選択肢】
→黄のボタンを押す
→赤のボタンを押す
→青のボタンを押す
→押さずにIDカードを抜く
ほほ〜! 分かる! 分かるぞ!
攻略本(緑の本)2巻が、ここで活きるわけですね!
■緑の本 2巻■
「続報! 最強の人形【メイプル】に新たな弱点が判明したぞ!
大事なのは『感情』と『色』だ! 『赤は怒り 青は悲しみ 黄色は喜び』なんて具合にね!
戦うだけじゃなく、分かり合うのも大事だよ! これさえ覚えておけば、キミも妨害者キングだ!」
今、メイプルは笑っています。
つまり……黄色のボタンだー!!
ポチッ
ヨシャ!!!
落ちてきた瓦礫はサラを直撃。
頭に痛みを覚えながら徐々に意識は薄れ──。
あとはどうにかしてこの部屋から脱出しなければ。
当然ですがIDカードを取られたメイプルの怒りは、より一層増しに増して末恐ろしいことになっています。
怒りを爆発させるメイプルの背中から、黒い何かが伸びます。
それはサラへと向かって放たれ──
ドアを貫きました。
サラはギリギリのところで攻撃を回避したので助かりましたが、その延長線上にあったドアはズタポロに。
破壊というか、もはや芸術作品に分類されかねない形状。
その威力たるは凄まじいものだということが一目瞭然です。
しかし、おかげで一番困っていた脱出方法が解決しました。
なんという棚ぼた。
正直、メイプルが壊してくれなかったら一生開けられなさそうでしたからねw
ドアが開いたことで、外で待機していた者がこぞって部屋の中へと流れ込んできました。
部屋に入ってきただけでイジメ加害者扱いされるかわいそうな待機組。
それに手紙を触っただけで殺そうとしてくるメイプルの方がよほどひどいのでは……。
元々の被害妄想+取られたIDカード+イジメ増援の3コンボにより、さらにいきり立つメイプル。
その怒りは限界を超えてしまったようで……
突如としてメイプルの挙動がおかしくなりました。
オーバーヒートしたのでしょうか。
壊れた機械のようなぎこちない発声になったかと思えば、次の瞬間には感情が大爆発。
喜怒哀楽が完全に狂っており、支離滅裂です。
対処に困惑するサラですが、「戦ってはダメだ」ということだけは本能的に感じ取っていました。
和解する方法を求めながら、再びメイプルとの対決です。
メイプルは怒っている。
この期に及んで緊張感の欠片もないマイ。
しかし個人的にも気になるところだったので、殺意100%のメイプルそっちのけで手紙を読んでもらいました。
一体何が書かれているのかと思えば、なんとメイプル自身についてでした。
早い話が取扱説明書。
■ミドリからメイプルに送られた手紙■
「最強の人形『メイプル』は、寂しがり屋の女の子。
女の子に暴力を振るってはいけない。大事なのは、共感し、友達になることだ。
彼女の感情をしっかり理解し、良い友達になってあげることが、平和へのカギになるのだぁ」
メイプルに書いた手紙のはずですが、内容が完全にメイプル以外の者に向けてありますね。
もしかしてメイプルは字が読めないんでしょうか。
「きっとすごく愛のこもった手紙」と曖昧なことを言っていましたしね。
内容なんて関係なく、ミドリからもらったという事実だけであんなに喜んでいたとなると、そのまま字が読めない方が幸せかもしれない……。
手紙には続きがあり、メイプルの友好度メーターについて記されていました。
右上のピンクのゲージが友好度メーター。
実際にはメイプルのお腹の所にあるらしい。
いつもの悪ノリな感じでトドメ(仲直り)をアンズに任せる(押し付ける)クルマダ。
アンズが渋ると、
これはパワハラ案件。
アンズちゃんが不憫ではありますが、ひとまずサラたちはメイプルとの友好度を上げることに専念します。
メイプルは泣き出した。
ミドリの手紙にも似たようなことが書かれてありましたが、ここで攻略本(緑の本)3巻の出番です。
■緑の本 3巻■
「ついに判明! 最強の人形【メイプル】の知られざる弱点をつまびらかにしよう!
『楽しい時は一緒に楽しもう!』
『怒った時は話を聞いてあげよう!』
『悲しい時は優しくしてあげよう!』
大事に扱ってあげてね! これさえ覚えておけば、キミも妨害者ゴッドだ!」
今、メイプルは悲しんでいます。
ということは……優しく!
それは分かっているんですが、解釈違いなのか深読みのし過ぎなのか、考えれば考えるほど正解が分からなくなってしまいました……。
ので、
様子見ハヤサカさんでその場しのぎ。
すると、ハヤサカさんからアドバイスがもらえることに。
【選択肢】
→笑ってる時はどうする?
→泣いてる時はどうする?
→怒ってる時はどうする?
→やめておきます
攻略本に載ってるやつ!!!
せっかくなので「泣いてる時はどうする?」を聞いてみました。
ハヤサカからの回答は「優しさを見せるのが一番」。と、大体は攻略本と同じことでした。
一応それに加えて、だんまり✕、積極的に行動◎、といった補足も聞けます。
意見選びに困り果てた際には参考になるかもしれません。
ただ、1ターン消費してまで必要な情報かというと捉え方は人それぞれ。根本的な対処法は攻略本にあるわけですしね。
しかもこのアドバイス、一度に聞けるのは1個まで。3つとも聞こうとしたら3ターンの消費を要します。
つまり今回のメイプル戦において、ハヤサカさんの意見は使わないに越したことはない、そんな立ち位置です。
メイプルは笑い出した。
メイプルは棚からハンカチを取り出した。
ご機嫌になったメイプルは急にハンカチを差し出してきました。
状況が状況なだけにワナを勘繰ってしまうところですが……。
とりあえず無視して、攻略本どおりに『楽しい時は一緒に楽しもう!』を実行します。
無理して冗談を言っている感がすごいw
メイプルはとても楽しそうに笑っている。
クルマダの頑張りは報われ……
報われた……はず。たぶん。
メイプルは怒り出した。
怒ったメイプルは、素早くハンカチを隠した。
ああ! ハンカチ隠されちゃった! 受け取っておけば良かったかな……。
仕方ない。攻略本どおりに『怒った時は話を聞いてあげよう!』を実行します。
メイプルは少し怒りが収まった。
さすがオネエさま! 女心を理解してらっしゃる!
悲しい。
メイプルは泣き出した。
泣いている時の対応が一番難しい……。『優しくする』というのがあまりにも抽象的過ぎて。
いらないので手紙を返してみました。
メイプルの悲しみが軽くなった。
どうやら成功です(親指グッ!)。
メイプルは笑い出した。
メイプルは棚からハンカチを取り出した。
再びハンカチを差し出してきました。
また? よっぽど受け取って欲しいのかなw
1回目は無視しちゃったし、さすがに受け取ってあげましょうか。
受け取り方が失礼過ぎて笑う。
ワナを警戒しているんでしょうけれどもw 他にやりよう無かったのw
メイプルは幸せそうだ。
あんな汚いものをつまむような持ち方をされても、怒るどころか受け取ってくれたこと自体を喜ぶメイプルさん優しい。
どうやらハンカチはワナでもなんでもなく、本当に純粋に受け取って欲しかっただけのようです。
……なぜ?
メイプルは怒り出した。
怒った時は話を聞……こうと思ったんですが、話を聞けるような意見が……無い……!
唯一、話を聞いてくれたアリス。そんな彼は「一仕事終えたから休憩」と言わんばかりに引っ込んでしまっています。
大して労力も使っていないだろうに休むの早くない?w
下手なことをして怒らせても困るので、ここはサラで【何もせず時間を進める】のがいいかもしれません。
または、ハヤサカみたいな状況把握系の意見ですね。これならばメイプルの友好度にまったく影響が無いみたいなので。
ということで、
同じく状況把握系であるギンくんの意見を採用してみました。
圧倒的ハズレ率の高さなので、正直少しも期待はしていないんですけどねw
実際、ニオイチェックをするギンですが、部屋に広がる香水の甘い香りが邪魔となってお得意のハナは活かせませんでした。
予想を裏切らないというか安定のハズレ枠。
メイプルは泣き出した。
苦手な悲しみの感情がまた来てしまった。
再び頭を悩ませるところでしたが、今回は少し違います!
それというのも、
ソウのこの意見。
最初、絶対地雷意見だと警戒していましたw
しかしよくよく考えてみると、泣いている人にハンカチを差し出すシチュエーションってあるよなぁ……と思い立ち、採用!
受け取り方が酷ければ、渡し方も酷いもんですが……。
メイプルの悲しみが軽くなった。
メイプルさんが気にしていないのならいっか……。
メイプルは笑い出した。
メイプルはとても楽しそうに笑っている。
ヒナコとのおしゃべりで上機嫌になりました。
しかしそれも束の間。
メイプルは怒り出した。
おっと、警告が来ました。
メイプルは、怒る→泣く→笑うを1セットとして何度も繰り返していますが、おそらくこれが最後の1セットです。
あれ、そうなると次に笑った時に使う予定だったQタロウの意見が使えそうにない……。
一番最後にはアンズによる仲直りをしないといけないですからね。
友好度メーターがMAXになってからアンズを使うものだと思っていましたが、届きそうにないうえ、もう他にろくな意見も残っていない……。
ダメ元でアンズに特攻してもらいました。
かわいい。
そして、
メイプルの怒りも止まりました!
友好度メーターは別にMAXでなくとも、そこそこあれば良かったっぽいですね。
楽しさを共有するタイプの意見で間違いないはずですが、野球モノマネ自体が女の子ウケ悪そうだったので後回しにしていました。
が、どうやらそれ以前の問題だったようで。
Qタロウは背中の傷が痛み、倒れこんだ。
メイプルの喜びが消えてしまった。
ネタよりQタロウの不憫さが際立ってしまうという結果に。
予想を裏切るハズレ枠でした。
アンズはまずメイプルに謝りました。
それと同時に、IDカードの必要性を訴えかけます。
手紙を触っただけでここまでガチギレするくらいなので、いくら説明したところで借りるのは厳しそう。
……と思っているときにメイプルから返ってきたのは、「わかったよ」の一言でした。
ケロッとしてるー!
なんて極端な……。
なにはともあれ、ようやく理解を得られたことで仲直りは成功。
メイプルはIDカードを託してくれました。
無くさないようにしなくては……(ガクブル)。
最終章前編Part22(Abルート)はここまで
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