キミガシネ第二章前編Part12です。
第二章前編Part11はこちら↓
信頼売買ゲーム〜2日目・朝〜
アトラクション
憩いの場
居合道一閃
参加人数:2人
報酬クリアチップ:★★
難易度:かんたん
合図とともに表示された武器を素早く選択し、攻撃する。3人の人形を倒したらゲームクリア。
選べる相棒:ソウ、レコ、ナオ
ソウ《難易度:かんたん》
ソウを操作時、表示される武器の種類を事前に看破できる。
レコ《難易度:ふつう》
レコを操作時、威圧感で合図から敵が攻撃するまでの猶予が長くなる。
ナオ《難易度:かんたん》
持ち前の観察眼で、合図の1秒前に予兆を感じ取ることができる。
画面中央に突然表示される武器マークと同じ武器を選択して攻撃する、反射神経ゲーム。
『選択が遅い』または『お手つき』の際には、相手から攻撃されます。
ハンマーを掲げたデッサン人形マン。
雰囲気だけ人斬り以蔵感。
銃が表示されたときの、刀相手に銃殺する申し訳なさNo.1
中二に覚醒したウィルオウィスプマン。とりあえずどうやって下半身を連れているのかを教えてもらいたい。
1戦目、2戦目を余裕綽々に乗り越えた先に、突然叩き落としてくるのがこやつです。
少し遅れるともうアウト! というくらい段違いに難易度が上がりますが、かといってノーダメクリアが全然できないというほどシビアでもありません。まさに絶妙なラインです。
ちなみにスマホでクリアしているので、パソコンの勝手はわかりません。
武器を迷っている余裕はほとんど無いので、とにかく体に覚えさせることが最大のコツですね。
私の場合、左手の指を銃の真上に、右手の指を剣の真上に配置し、バールのようなものをイレギュラー扱いと認識して、そのときだけ右指をずらすと覚え込むことで即押し対応しました。
反射神経を問われるのが苦手な人は、ソウかレコを使うとクリアしやすいです。
レコは書いているとおり。表示されてから押すまでに余裕ができます。
ソウは「予感がする……」と言ったあとに、
こんな感じに事前に表示される武器を見抜いてくれるので、あとはその時が来るのを待ち構えておくだけ。
武器で迷う必要が無いので一番簡単です。
一方、ナオはオススメしません。
合図の1秒前に、
ナオのアイコン上に「!」の表示とともにチーンと、まるでレンチンのような音が鳴ってお知らせしてくれます。
が、私にはあまり恩恵を感じられませんでした……。
来るタイミングを知らされても、武器選びは必要なうえその間の猶予時間も据え置きとなれば、結局3人のなかでは一番反射神経を求められる相棒でしょう。
居合道一閃に関しては、少し難易度表示に首を傾げてしまいますね。
よっぽど簡単なウデズモウゲームやタメウチゲームですら難易度ふつうなのに、これがまさかの難易度かんたん。
上記2つに比べると、居合道一閃のほうが相棒頼り(サラのみでのクリアが難しめ)に感じるので、せめて難易度ふつうは欲しいところです。
相棒の難易度も、
ソウ《難易度:かんたん》
レコ《難易度:ふつう》
ナオ《難易度:むずかしい》
くらいに感じました。
でもナオってかんたん扱いなんですよね……。評価が真逆すぎて、さすがに自分がズレているのかなと疑ってもいますが……。
ただ、ソウをかんたんの基準にすると、とてもナオがソウに匹敵するかんたんさには思えません。
相性の良し悪しもあったりしますし、難易度設定って難しいな……。
恐怖で逃げ惑う2人に、敵は容赦無く襲いかかり……
その剣の下には……
レコver.
ソウver.
ナオver.
悲しみ。
レコとクリアチップをわけっこします。
交渉
ロビー
交渉時間
ソウと3人での雑談を持ちかけるカンナと、レコのことで聞きたいことがあると言うナオ。
うわー両方聞きたいなぁこれ……。
少し内容を聞いて判断してみたところ、ナオは結構気になる内容を、ソウは内容には触れず話したいとしか言わなかったのでナオを選びます!
【選択肢】
→少し内容を聞く
レコの様子がおかしいと感じているナオ。
人目を避けてサラと話したいようです。
【選択肢】
→話し合う
ナオに、レコが変ではないかと尋ねられます。
【選択肢】
→何かおかしい
→全然変わらない
→どちらともいえない
やっぱりおかしいですよね!
一人称が「オレ」だったのもそうですが、個人的にはレコが嘘の間から出てきて開口一番に言った「ひぃぃ!!」という悲鳴に違和感を覚えて仕方ありません。
「違和感がある」とサラが伝えると、ナオは驚きを見せながら食いつき、どのあたりがそう思うのかと聞いてきました。
【選択肢】
→性格
→性別
→行動
性別ってネタかと思いましたが、実は男の子説というのも無くはないのかも。アリスの事件で病んでいろいろあったとか。
行動は特に気になるところもないですし、やはり一番は性格でしょう。
そう思っているのはナオも同じだったようで、少しばかり俯くと、レコがなんだか冷たい、と悲しそうに訴えてきました。
冷たかった……かなぁ? 違和感があるとはいえ、冷たくなったとは感じませんでしたけども。
ナオには冷たいのか、それともナオだからこそ些細な変化に気付けたのか……実際のやりとりを見てみないことには判断しかねます。
レコについて何か変わったことは無かったかと尋ねられます。
【選択肢】
→嘘の間に入った
→何もない
親しい人が急に変になって心配しているのなら、心当たりくらい教えてあげたいものです。
嘘の間のことを伝えると、ナオはその存在を今初めて知ったような顔をしました。
レコは嘘の間で得たクリアチップをみんなに配ると言っていたため、当然ながら嘘の間の存在も話しているはずです。
しかしナオは知らなかった。確かにこれは妙だ、とサラは首を傾げます。
……怪しいクリアチップだったから、単純に配らなかっただけな気もしますが。
少し考え込んだのち、ナオは急にレコの内情について尋ねてきました。
【選択肢】
→そう言えば……
→知らないです
おそらくグローブで見えない部分のことを言っていますよね。素手は見たことないな……。
なんとな〜く手の甲に火傷の痕とかあるのかな、と思い浮かべるなか、ふと閃いた。
もしや……リストカット……?
ナオの反応的にもそのほうがしっくりくるような気がします。
その傷がどうしたのかと聞き返すと、ナオは何かを言いかけそうになりますが、結局やめてしまいます。
本人が明かしていない人に第三者が明かすのは道理から外れていますしね。気にはなりますが仕方ないでしょう。
ナオは、レコが何をしようとしているのかまではわからずとも、明らかに隠し事をしていると見抜いていました。
しかし、もしその隠し事が自分たちのために何かを背負っているのだとしたら、助けてあげたい。そう願っています。
「お友達……ですから」
【選択肢】
→私も協力します
→気のせいですよ
→もはやマブダチですね
協力しますぜ!
サラにとっても2人は友達です。快く協力を申し出ました。
協力といっても何をすればいいのかは分かりませんが、とりあえずレコのことは気にかけておきましょうか。
ナオは、サラと話ができて良かった、と感謝すると満足気に去って行きました。
むしろこちらこそナオと話ができて良かったと感謝したいくらいです。
レコへの違和感が私だけのものではないと証明されましたからね。
一緒にレコの謎を解明していきましょうぜ!
新たな事実
ロビー
交渉が終わるやいなや、Qタロウが目の前に勢いよく現れました。
来て欲しいところがあるという。
言われるがまま、荒れた廊下に向かいます。
荒れた廊下
来るなり、誰にも見つかっていないか確認されます。
いや、それ先に言っておかないとw 幸い誰にも会っていませんが、会っていたらどうする気なんでしょうw
どうやら目的地はここではないようです。
Qタロウに従って行き着いた先は、ガレキの隙間。そこをくぐると……
ガレキの部屋
真っ暗な空間に出ました。
周りにあるものは積み重なったガレキでしょうか。その真ん中には、椅子と電源の点いていないモニター、それから赤い光を放つ機械が置いてあります。
パソコンだろうか、とサラが確認してみましたが起動はできないようです。
すると突如、どこからか待ちわびたような声が出迎えて来ました。
ケイジさーん!
ケイジによると、なんとQタロウがついにカイのパソコンを見つけたとのこと!
さすがの執念……! できる筋肉ゴリラだった。
Qタロウはガレキの奥から、ひとつのノートパソコンを取り出しました。それは紛れもなく、1Fで見つけたカイのパソコンでした。
どうやらここで見つけたようです。
カイが回収したまま1Fで消えたはずのパソコンがなぜ3Fにあるのか……その疑問は誰にもわかりません。
しかし間違いなくこのパソコンはカイのものだとQタロウは断言します。
考えられる可能性をケイジが挙げます。
何者かが回収してここへ置いたか……。
それとも、
カイがここへ置いたか。
まさか実は生きていた説?! と、最初びっくりしましたけど、死後に置きに来たとは限りませんね。
メインゲーム前にカイがパソコンを隠しに行った先がここだったとも考えられます。
誘拐犯側と繋がっていたカイなら建物の構造を知っていてもおかしくはありませんし。ただ、だからこそ誘拐犯側もやすやすと行き来はさせないよう手を打っていそうですが……。
ケイジの推理した、誘拐犯にも味方がいるパターンであれば、その人物が手助けをしてくれた可能性も……?
うーん、わからん!
真相の解明はあとだとQタロウが止めに入ります。
サラとケイジを呼んだのはほかでもない、カイのパソコンを解析させるためでした。
Qタロウ自身はどうもパソコンが使いこなせないようです。
カイのパソコンの中身が分かれば、少なからず謎を解くヒントとなります。その期待もあってか、ケイジはどこか楽しげに「やってみよう」とサラに呼びかけ、サラは気合十分に返します。
それを合図と取ったのかQタロウは、なんでもいいから良い情報を手に入れてくれ、と期待を寄せて即座にパソコンの電源を点けました。
確かあまり充電が無かったですよね、カイのパソコン。これは急がなければ。
サラもそれを危惧したのか、先に何のデータを確かめるのか作戦を立てたうえで取りかかりたかったようですが……時既に遅し。
パソコンは静かに起動し、パスワード入力画面を映し出します。そこには切れかけの充電マークも。
事態の深刻さに気付くケイジ、焦りだすQタロウ、慌てるサラ。
幸いにもパスワードは判明しているので、サラは急いで入力します。
[chidoin]
Enter↲
え?!
なんで……!
【選択肢】
→ソウがウソをついた
→カイがパスワードを変えた
予選投票の感じからして、ソウがウソをついた可能性は低いでしょう。
もしソウが嘘のパスワードを言っていたのだとしたら、パソコンの所有者を問われたときにカイが黙り込む(認める)理由がわかりません。
となると、カイがパスワードを変えた?
ナオにパソコンを奪わせたのち、「chidoin」だと誰もが簡単に辿り着きかねないことを危惧して、当てずっぽうで解かれることのないものに変更した可能性はあります。
しかし、それがわかったところでどうしようもありません。
充電はあと4%。
「カイが本当に、キミの家とつながりがあったなら……オレ達にはわからないワードがあるハズだ」
そうは言われても、突然のことにサラは戸惑います。
──わからない……! 私の家は……普通の家だ……! 特別な物なんて……ない!
カイさんは……いったい何を考えていた……?!
誰と……つながりが……!
ふと、サラの脳裏に過ぎる父の姿。
サラは再びパスワードを入力します。
解除できました!
サラが打ったのは……父親の名前でした。
それがカイが再設定したパスワード。
父がカイを知っていた事実にサラは衝撃を受けます。
そうこうしているうちにも充電は着実に減り続け、残り3%を示します。
ここでケイジは機転を利かせ、真っ先に調べるべきはメールだと焦点をあてます。
ソウはメールの送信記録を読んでカイを疑っていました。その内容が真実なのかウソなのか、確認する必要があります。
カイのメールの送信記録を開きます。
ソウが言っていた内容と完全に一致していました。
ソウはウソをついていなかった。
その事実が認められようとしたとき、ケイジがあることに気付きます。
真っ先に日時(順番)の確認をするタイプの私からすると、考えられないミステイク。
受信メールもあるはずとの考えから受信記録も調べると、やはりメールで会話をしていることが確認できました。
Qタロウに促され、時間通りに記録を並べ直します。
まとめたメール1
「こ……この気の抜けた文章は……!! お父さんの文章……だ……!!」
もしもっし~(^^)/ (おおむね40代男性)
サラパパめっちゃ堅気そうな顔のわりに中身ゆるゆるw だがそこが良い。
なんとカイが連絡を取り合っていた相手はサラの父親でした。
まとめたメール2
さきほどとは打って変わって、ただならぬ雰囲気のメールです。
もちろんこちらの相手は、自分の父親ではない、とサラが否定します。
文脈からしてカイの親でしょうか。そしてカイは親の属する組織を裏切った……と。
まとめたメール3
再びサラの父親とのメールです。
内容からするに、サラの父親は何かが起こることを知っていたと伺えます。
「家を捨てて逃げる」の文言に引っかかったケイジが、近々引っ越しの予定は無かったかと尋ねますが、サラにはまったく心当たりがありません。
まとめたメール4
誘拐があった当日のメールでした。
すでに頭がパンク状態のQタロウのために、ひとまず一連の流れをケイジがまとめます。
カイは2人の人物とメールのやりとりをしていました。1人はサラの父親、もう1人は誘拐犯組織に属するカイの親。
カイは組織を裏切り、サラを守ることを選びました。そのため、誘拐当日にニセのメールを組織へと送ります。
組織を撹乱させてサラを逃がす作戦だったのかもしれません。
しかしカイの思惑はすべてバレていました。そして逆に利用されていたのです。
最後のメールにあった「サンキューだぜ」は、カイとのメールでサラの父親があいさつとして使っていた表現です。
つまり、すべて筒抜けだったということ。
カイはストーカーなんかではなく、サラを守るために陰で護衛をしてくれていたのでした。
そんなカイが唯一護衛から離れる時……それが自宅でメールを送信する時だったのです。
返信が来たとき=家にいる
メールが筒抜けであったのならば、それすらもバレていたということになります。
作戦実行の引き金となるワードを送信したとき、カイは護衛から離れているということが。
あまりにも手口が巧妙です。
おそらくカイは、それでもサラに伝えようとして……あの時、ジョーとの帰り道で前に立ちはだかったのでしょう。
サラは思い出します。
あの時、ストーカーだと思い込んでいた人物が……
なんと言っていたのかを。
パソコンの充電が切れてしまいました。
結局、脱出に関する情報は得られず。
カイが悪人ではなかったことが判明し胸を撫で下ろすQタロウと、至って冷静に現実を見据えるケイジ。
対照的な2人ですが、Qタロウもケイジが言わんとすることが分かっているだけに反論はしません。
サラたちがカイのパソコンに期待していたのは、脱出するための……生き延びるための情報でしたから。
しかしまだ終わっていません。
充電さえできればパソコンは復活し、また調べることができます。そうすれば、サラたちの求める情報を見つけることができるかもしれません。
サラはカイのパソコンをQタロウに託しました。
そしてケイジにより、この話は口外無用と取り決められます。3人だけが知る……秘密兵器だと。
そうと決まれば、昨日と同じように振る舞わなければ怪しまれてしまいます。
一級フラグ建築士かな?
パソコンを隠したら〜でいいのに、わざわざ隠し場所を言うあたりがなんかもういろいろと察してしまう。盗み聞きでもされていたらどうするのさ……。
そんな心配を残しつつ、3人はこの場を解散しました。
第二章前編Part12はここまで
第ニ章前編Part13はこちら↓