
失敗したほうの世界線で生きている気分。
観察者たち

突入するや否や、古強者の手厚いお出迎え。
アヴァールが強いので、何もしなくてもみるみるうちに敵のHPが減っていく。
おまけにHPの削った量でヘイト管理されているのか、ずっとアヴァールに対してしか攻撃してこなかったので、主人公は終始見学していられました。
サブタイトルの「観察者たち」ってソウイウコト……?!

誰もいなかった。
なのにモルスたちが侵入直後にゲートがロックされました。
待ち伏せかと思いきや、そんなこともなく。
中央制御室は中核部ゆえに、いざというときのための自爆装置も備わっています。それを起動して諸共……? とも考えましたが、ゲートのロック以外ではまったく何も起こりません。
ただただ閉じ込められただけ。
より巧妙な罠を仕掛けているのかも?
突っ立っていても仕方がないので、ひとまずアヴァールは鍵を使ってコンソールの掌握を。モルスは不審な点がないか周囲を探索します。
周囲にいくつかある機械のところで、

サインのあるファイルを発見しました。
暴虐の限りを尽くすヒュペリアに対しキレ散らかしたカロン族=フォーセイクン同盟の誓約書みたいです。
して、そのサインの主は、

アヴァ---!!!
やっぱり黒かぃぃぃ!
カーチャの一言から一気に疑惑度が爆上がりしたせいで、それ以降の挙動に注視していたのですが、立派な上司に見える一方でちょうどスパイとしてでも噛み合う言動ばかりでした。
ずっと決め手に欠けていた中、遂に……という感じ。
また別の機械でもファイルを見つけました。

まさかの技術担当だということが判明したカーチャ。
あんなに煽り性能が高いから脳筋……戦闘に自信があるタイプかと思ったら実は頭脳系?
カーチャには悪いけどちょっとしっくりこないな……。
ここにはもうひとつ音声ファイルもありました。

フォーセイクン同盟の者同士での会話記録っぽい。
スパイによって今回の作戦がダダ漏れしているのがよく分かる内容です。
帝国軍が要塞の奪還に励む一方、すでにその情報を仕入れているフォーセイクン同盟にとって要塞防衛は努力目標ではなくなっていました。
即戦力の損失を防ぐことを最優先とし、最初からさっさと撤退するつもりだったそうです。

先遣の2部隊(グリフィン・スノーウルフ)を調整できる立場にあるアヴァールだからこそできる大役。
「9割以上の兵士が戦死した第十三軍団の中で、唯一生還を果たしたアヴァール」というのが彼らのシナリオらしい。
なんてこった。嘘だと言ってよアヴァール。
そうこうしていると、

アヴァールが権限の上書きを完了させました。
しかしロックされたゲートは開かないまま。通信も切られたようです。
手持ち無沙汰となったアヴァールは、モルスの進捗状況を確認するために下に降りてきました。
さて、どうしたものか。

チラつくカーチャの一言。
モルスにとってアヴァールは、体術や戦闘技術を教えてくれ、ここまで歩みをともにしてきた教官です。

【選択肢】
→アヴァールを信じる
→アヴァールを信じない
究極の2択!
展開が変わるわけでもないので軽く選べばいいのですが、こういうのはしっかり悩んでしまうタイプ。
今のところ100%黒いのですが、もしかしてフォーセイクン同盟のスパイのフリをした帝国のスパイとかいうややこしいことをしている可能性もある……?
だとしてもその要素をまったく拾えていない以上は想像でしかなく。
現状で判断しろと言われたら……
「アヴァールを信じない」
そうなると得た資料を渡すわけにもいきません。
が、ここで上官パワーを発揮したアヴァールに半ば強引に取り上げられてしまいました。
資料を見てなにやら理解した素振りを見せると、

Nooooo
腹を割って話し合うにしてはお互いの持つ得物が違いすぎではございませんこと?
こっち剣しか無いんですよ。銃はずるくない? 勝てる未来が見えない。
2人の戦いは簡素な演出でカットされたので詳細は不明ですが、

圧倒的アヴァール大先生の勝利。
モルスといえども、さすがに年季が違ったようです。
ましてや体術や戦闘技術はアヴァールから教わったという師匠と弟子関係ならば、弟子のクセや弱点は知り得ているもの。
よほど耄碌しているとかでもない限り負けるわけがないですね。
あとやっぱり銃。ずるい。
そんな2人の対決を見計らっていたと言わんばかりなタイミングで、

フルヴィス登場。
もっと小生意気な若造くらいを想像していましたが、思ったよりオジサンっぽい。
小生意気なオジサン。

えっ偽証?
あの資料ぜんぶ嘘なの?
いや…………えっ……?
……そ…………そうか……ふむ……
あ〜……その〜…………
誠に申し訳ございませんでした。
頭の中に偽証のぎの字も無かったので完全に疑っておりました。
だとするとカーチャの一言はなんだったんだ?
普通に別人を指していたのをこっちが勘違いしたのか、もともと勘違いを誘導する目的だったのか。
はてさて。

フルヴィスの直属配下にこんなかわいい子がいてはいけない(この世の摂理)。
悪いことは言わない、転職をオススメする。
2人きりで取引をしたいがためにモルスを手にかけたアヴァールを信用したのかはともかく、一応要求を飲んで人払いをしてくれたフルヴィス。
ここから本音の話し合いです。
まずフルヴィスがアヴァールを陥れようとしている理由。それが、

桂冠カロンの存在。
陛下が即位した当初、セルウィウス公爵が摂政を務めていた期間に桂冠カロンシステムが生み出されたそうです。
フルヴィスいわく「今は過ちに気付き正道へとお戻りになられた陛下」とのことですが、すでに存在している桂冠カロンはそのまま。
つまり負の遺産を取り除くためにフルヴィスは躍起になっていました。
ひとりひとり排除するには効率が悪い。いかに一網打尽にできるか。
そこでスポットライトを当てられたのがアヴァールです。
帝国のカロン将校が背反し、フォーセイクン同盟へと寝返ったうえで、帝国の年若き勇敢な精鋭たちを死なせたとなればどうなるか。

フルヴィスの言う「長官様」とはシビルのこと。
目の上のたんこぶなのでしょうね。もしかしたら軍団長の座も狙っているのかもしれません。
フルヴィスの真意はさておき。
このまま立ち去られては困るアヴァールは彼を引き留め、もうひとつ重要な話を持ち出しました。

ベレ?!
今の今までまったく話題に出なかった「No.0」についての話がようやく聞けそうです!

すごい、秒で何を言っているのか分からなくなった。
とりあえず帝国にとってとても重要な計画で、ロンザ要塞を100回落とすより遥かに高い価値があるらしい。
つまり、それに必要とされる「触媒」を見つけようものなら……とっても褒められる!
そんな功績の在り処をアヴァールはどうやら偶然にも知っている模様。

アヴァール長官……!
本当に仲間の命を大事に想ってくれている。中央制御室に入る前に疑っていた自分を殴りたい。
「触媒」の情報はフルヴィスの気を引くには十分でした。「今すぐ『触媒』の行方を吐けば保証してやろう」と乗ってきます。
口約束なだけなので、その発言の保証が無いことだけが心配ですが、それ以上の譲歩はしないと言うので信じるしかありません。
「触媒」の在り処を伝えるアヴァール。
このときの内容は2人にしか分からないようになっています。
すべて聞き終えると、ずっと偉そうに背中で話を聞いていたフルヴィスがようやくこちらを振り返りました。
アヴァールの左肩に右手を置き、まるで「ご苦労様」とでも言いたげにポンポン。
その逆の手には銃が。

え。

えーーーーー!!!!!
マジックで見る手法だ……。右手に注意を向けさせている間に左手で目的を遂行するやつ……。
確かにアヴァールくらいの熟練者相手なら、いきなり銃に手を添えると警戒されるでしょうからね。
意識をよそに向けつつ、至近距離まで詰めれば銃を取り出すのも見えにくい。
敵ながら見事な殺……
ってアヴァール殺されちゃったんですけど!!!
しかもあのフルヴィスの野郎、倒れたアヴァールの身体を蹴落としやがりました!!!
許さない……ワタシ、オマエ、ユルサナイ…………。
これからはアヴァールのこと絶対に信用すると誓った矢先にどうして……。
そういえば「帰還できたら芝居にでも~」って死亡フラグを立てていたっけ。だからだよ! だから死亡フラグは立てちゃいけないとあれほど! あれほど……言ったのに……。
フルヴィスのクズっぷりにもムカムカしますが、それ以上にショックが大きい……。ギリギリ生きている可能性とか……ないかな……。
これ以降は音だけが聞こえてきました。
フルヴィスはやるだけやって後始末はフォルスに全任せ。中央制御室の爆破の命令を出します。
痕跡処理中のフォルスは、モルスから小型の録音機を見つけていました。

アヴァールの録音機みたいです。
「戦友には信頼を」……私にはそれが足りなかったな(猛省)。
おそらく状況を察した際に、証拠を残そうと仕込んでくれていたのでしょう。
しかし不運にもフォルスに見つかってしまったため、没収されている可能性は高いです。

穢蝕ちゃんが起こそうとしてくれている?
その甲斐あってか、

モルス復活!
主人公特権もありますが、アヴァールなら殺しはしないと信じておりました。
モルスには証拠を得るためにコッソリ録音係を担ってもらいたかったのでしょうね。
ただ、それにあたって死んだフリとかではなく、実際に相当重めなダメージをガッツリ与えていたっぽいです。信憑性を増すため?
おかげで目覚めたモルスが今にも倒れそうなほどヨロヨロ。
そんな身体に鞭を打って、爆発の影響で燃えるわ崩れるわの建物の中から脱出を目指します。
できればアヴァールを見つけて一緒に脱出を……

(滝涙)
胸を撃たれているし、その後に高所から蹴落とされているし……絶望的と分かっていながらも抱いていた一縷の望みも、ここではっきりと断たれてしまった。
創作ものの死に際によくある長い遺言タイムも無く、あまりに唐突であっさりな別れ。
遺言タイムって大事ですね。あれの有無で心にぽっかりと空いた穴の大きさがだいぶ違ってきます。
忽然と存在が無くなる空虚感、凄まじい。
アヴァールのそばには、

血濡れた写真が。
なんでよりによってアヴァールの顔を隠すような汚れ方……つらさが増す……。
絶対にダフネに届けてあげなきゃ。
しかしこの状況下でそもそもダフネは無事なのだろうか? と思っていると、

ダフネが指名手配犯?!
「発見次第、即時処刑せよ」とまで。とことんやってんなフルヴィスめ!
不幸中の幸いなのが、おかげでダフネの生存確認が取れたこと。兵士に処刑される前に早く合流しなければ!
おまけに自爆モードが20分後に起動するとのことなので、とにかく急がなければなりません。
が、ヨロヨロのモルスではあまりにも厳しいので、アヴァールの懐から興奮剤を拝借。
これで誤魔化し、一時的に元気を手に入れました。
建物の崩壊が続く中、後ろ髪を引かれながら最後にアヴァールに別れを告げようと振り返ったら、

身体の上に鉄塊が。
なんて仕打ちをするんだ……こんなのあんまりだ……。
見開いたままの目を閉じさせるイベントすら無いのに、泣きっ面に蜂のごとく鉄塊は落ちてくる。
アヴァールが一体なにをしたというんだ……。
どんよりしている暇も無く、瓦礫の隙間をくぐりながら中央制御室を出た瞬間。

ダフネだ!
いきなり「動くな」と銃口を向けられたので、モルスのことも処刑の追手だと思われているのかと焦りましたが、銃口はそのままぞろぞろとやってきた兵士の方へ移ります。
どうやら追われる身となって気が張り詰めているだけでした。
あんな放送があった後でもモルスのことは信用してくれているなんて、良い信頼関係が築けていますね。
そんなダフネに悲しいお知らせをしなければならないなんて……。
落ち着いて話をするためにも、まずは兵士たちを蹴散らすとします。
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