キミガシネ最終章前編Part8(Abルート)です。
最終章前編Part7(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
迷子
ふわふわした部屋での用も済んだので、部屋を出たら何か進展あるかなと思いきや……何もなく。
各部屋もみんなの反応も変わらないまま。
あれ、このあとどうすればいいんだ……。
詰みという名の迷子になってしまいました。
探し回ること数分……。
エレベーターの始動
絵が飾られた部屋
見つけた! ナオの絵の下にある首輪の絵!
あの色が無い部分に、ふわふわした部屋で見つけた絵の具を使うのでした。
手持ちにもアイテム欄にも絵の具は表示されないうえ、入手してから妨害者との会話を挟んだものだから、絵の具のことなんてすっかり忘れていたよ……。
ふわふわした部屋を出るときに、「この絵の具、何かに使えないだろうか」とかサラが心の内でも発してくれると分かりやすかったですね。
これが脱出ゲームならそこまで親切にする必要も無いですけれども。
今まで急に路頭に迷わされることがなかっただけにビックリしました。もしかして更新ってここまでなのかな……と思うほどに。
サラが色を塗ります。
──よし、いい出来だ……!
……え?
あっ(察)。
感動してる(適当)。
あの赤と青のライン、紫になってそう。
サラ画伯が完成させると、
塗った部分からブレーカーのような機械が現れました。
絵の具に反応して開く仕掛けだったようです。
──せっかく描いたのに……。
サラ画伯は肩を落とした。
なるほど。
サラはさっそくレバーを下げてみました。
エレベーターを確認しに行きます。
エレベーター前
エレベーターからは音もなく静かです。
【選択肢】
→上の階へ行くボタンを押す
→下の階へ行くボタンを押す
下の階へ行くボタンを押してみましたが、反応がありません。
ならばと上の階へ行くボタンを押してみると、エレベーターが動き出しました。
やはり、上の階にしか行けないようです。
みんなを呼んで進んでみるしかないでしょう。
なんとなく残念そう?
みんなで行くと何か不都合でもあるんでしょうか。
墓場のような場所
まずはケイジさんたちにご報告を〜と訪ねてきたものの……誰もいない!!
さみしい。
ほかの部屋を探して回ります。
絵が飾られた部屋
こちらの三人集は相変わらずここにいました。
エレベーターの報告をします。
ここを調べ終わったら合流するそうです。
次はQタロウたちのいるロッカー室かな?
ロッカー室
ケイジさん! ここにいたんですね!
どうやらギンが張り切っているらしく、
権力を振りかざす心地良さを覚えてしまわれた。
して、その部下とは?
上下関係を作られそうな顔してる。
大丈夫だ、ハヤサカ。ギンくんは悪い上司ではないぞ。
ケイジたちは特に収穫も得られなかったようなので、このままエレベーター前に来てもらいます。
カチッ
急ぐハヤサカの足元から音がしました。
ハヤサカ自身、何か踏んだ自覚があり確認しようとしますが、それよりも早く機械が作動し……
なんてこったい!
まさか黒いシミのところに首吊りスイッチがあったのでは……。
この部屋を調べていたQタロウとマイは危険と隣り合わせだったんですね。よく無事だったものです(あれ以来、姿を見てないけど)。
珍しくヒナコが青ざめています。
初めて見るような顔していますね。
そんなことよりハヤサカを助けなくては!
首吊りギミック
ハヤサカは天井に引っ張られている。
観察って大事ですよね。
しかし判明したのは、状況が最悪であるという現実だけでした。
今までと同じなら、仕掛けを解くための道具が用意されているはずなのですが、今回は……どこを見てもそれが見当たりません。
ロッカーも開かないことが分かっています。
為す術は無いのか……。
ハヤサカはもがいている。
人形って痛覚ありましたっけ? 恐怖があるのは知っていますけど。
段々と今のダミーズが全員人間にしか思えなくなってきました。
犠牲者のビデオは人形劇。血は、ロシアンルーレットのときの人形が緑色の液体を垂れ流していたように、あれを赤色にすればなんとか。
ビデオを見たときから刷り込みは始まっていたのかもしれない……。
どっちもハズレ臭がすごい。
そもそも細いワイヤーで引っ張られているとして、ギンくんではなおさら手が届かないのでは……。
ってことで、ランマルから。
ランマルが探すために部屋に踏み入るも、スイッチは忽然と姿を消していました。
これ以上、部屋に入ってもどうなるか分かったものではなく、ランマルは悔しそうに舌打ちします。
ハヤサカはもがいている。
苦しむハヤサカを前にして、気持ちが先走ったのでしょう。
ギンは迷い無く部屋に足を踏み入れました。
いざというときに真っ先に助けに来てくれる……本当に素晴らしいご主人様よ……。
ところが!
ギンくぅぅぅぅぅぅん!!!
やっぱりね! なんてこったい!
ギンくんまで首吊り状態になってしまいました!
もはや部屋のなか全体が危険です(みんな部屋の外に出ているっぽい)。
なるほど、磁力とは目からウロコです。
その状態で首輪を爆発なり、頭を撃ち抜くなりすれば、天井にある血の跡の説明もつきます。
それにしても初見っぽく見えたのに、ずいぶん詳しいんですね。疑問形でもなく、言い切っていますし。
残すは、そんなヒナコの意見のみ。
対処法がないことを知っているかのよう。
……というか、もうこの絶望的な意見しか無い現状が絶望的です……。
んなもん知るかァァァ
ギンくんを助けるんじゃァァァァァァ
と、そのとき。
突然、機械音が鳴り響きました。
それとともに宙吊りにされていた2人は急に解放されます。
どさり、と床に落ちたハヤサカはその痛みに顔を歪めました。
\ピンポンパンポーン/
館内放送のようなチャイムが鳴りました。
『あー……もしもし、聞こえる……?』
聞こえてきたのはミドリの声です。
『ごめんねー、そこのロッカールームのしかけ……処刑用でさー……使わない予定だったんたけど、誤作動しちゃったみたいなんだ。急いで止めたけど、2人とも無事?』
誤作動で処刑されたらたまったものじゃないんですけど……。管理が甘いよ!
ここが処刑室だとすると、さっきヒナコが言いかけたのは「ここは……(処刑室なんだから)!」ってことでしょうか。
詳しいなぁ(チラチラ)。
なん……だと……?!
これは一大事……! と思う私とは裏腹に、
『生きてるんだね! よかったぁ! まだたくさん遊べるね!』
/ピンポンパンポーン\
ミドリはふざけた言葉を一方的に残すと、サラたちのことなどお構いなしに放送を切り上げました。
死んでたら死んでたで「残念」の一言で済まされそう。許すまじ。
ギンは勢いよく天井に頭をぶつけていました。が、フードのおかげで外傷は小さく済んだようです。フードつよい。
首吊りに目が行きがちですけど、体が軽いと磁力の影響をモロに受けて頭を打つリスクもあるんですね。恐ろしや。
もしもっと長く吊るされていれば窒息して最悪な事態になっていたことをケイジは告げます。
……意図的に発動した、ということでしょうか。
ガイコツ妨害者のターゲットもダミーズっぽかったですし、ミドリはダミーズを殺そうとしていますね。
人間ズ→ミドリ→ダミーズ
これに、
ダミーズ→人間ズ
のラインまで見えてきたら、もう泥沼劇場開幕です。
ミドリは、サラたちにサラたちのルールしか教えていませんから、ミドリやダミーズのルールを踏まえると、これは全体での殺し合いゲームなのかもしれません。
殺し合いの三すくみ。
それを仮定すると、
ミドリ
【メリット】
部屋の構造を熟知しているので、隠れ放題ギミックし放題。
【デメリット】
1人で圧倒的不利。だから、人間ズとダミーズをペアにして対処?
人間ズ
【メリット】
対象が1人だけ。
【デメリット】
常にダミーズに狙われやすい。
ダミーズ
【メリット】
常に人間ズを狙いやすい。
【デメリット】
上手くやらないと首輪を爆発させられる。
よく出来ている気がしてきました。
しかもこれ、ヒトゴロシゲームです。
つまり参加者全員がヒトなのでは……。
ヒナコの案をサラはキッパリと切り捨てます。
気絶中のギンがもし妨害者にでも会ったら……と心配するがゆえです。
そんな2人の様子を見ていたケイジは何か思案すると、ハヤサカに頼みました。
「ギンは、キミのリーダーでしょ?」
意表を突かれ驚くハヤサカでしたが、少しの間を空けのちケイジの案を飲みました。
「……大勢でいた方が安全だしね」
不服そうなヒナコ。
もしかして、ハヤサカにギンを殺すチャンスを作ってあげようとしたのかも?
しかし当のハヤサカは、身を挺して助けに来てくれたギンを見て気持ちが揺らいでしまったとか。
チャンスをふいにされた、そんな不満顔でしょうか。
とりあえずエレベーター前に行くとします。
右左の選択
エレベーター前
どこへ行っていたのか、Qタロウはすでにエレベーター前に集まっていました。
サラが動かしたことなど露知らず、意気揚々とエレベーターが動いていることを伝えに来ますが、ギンの状態を見て一気に深刻な表情になります。
何食わぬ顔で合流しているけど、今の今までキミはどこにいたんだ。
それより、さすがアンズというか……ポロッと失言しちゃっていません?
ハヤサカが遂に殺した、とでも思っていそうな発言です。
でないと、あの状況でいきなりあんな言葉は出ないでしょう。ハヤサカが何かするに足る理由を知っているからこそ出るセリフです。
何も知らなければ、Qタロウのようにせいぜい何があったか聞くくらいですから。
心配ない、とケイジも後に続きました。
2人から無事の報告を受けたこともあって、ケガくらい慣れっこでしょ、とソウは先へ行くことを優先します。
しかし、いざエレベーターに乗るにあたり、Qタロウはその安全性に疑問を呈しました。
それを聞いてアリスも、左右のエレベーターのどちらかがワナの可能性を危惧します。
迷ったときに背中を押してくれるのは、いつだって脳筋なのです。
【選択肢】
→右のエレベーター
→左のエレベーター
行動学の見地からも、人は迷ったり未知の道を選ぶ時には、無意識に左を選択するケースが多いらしい、ってクラピカが言ってた。
「左」の方を選びやすいからこそ「右」。相手が左の法則を知っていたら、左により難度の高い課題を設ける可能性が高いからな。
……と言うトンパに理解を示すように、「そういうことだ」ともクラピカが言ってた。
ので、右に乗ります。
(#^ω^)ほう……
「反対側」って言い方がすごく当てつけがましい。女子高生に対して大人気ないフリーターでござる。
各自が好きな方に乗り込み、生きた心地がしないまま、エレベーターのドアは閉まります。
そしてゆっくりと動き出しました。
最終章前編Part8(Abルート)はここまで
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