キミガシネ最終章前編Part17(Abルート)です。
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ヒトゴロシゲーム
選択肢
ヒツギの中に閉じ込められてしまったケイジ。
真っ暗闇のなか力任せに激しくヒツギを殴打しますが、開く様子は微塵もなく。
その狭さと暗闇のせいか、思い出したくない記憶ばかりが蘇ります。
「私が警察官を目指した理由……?」
「生まれてくるガキの名前?」
あれ? 男の子?
サラの本パパでいらっしゃったのでは……ない……?!
なんてこった……完全にそうだとばかり思い込んでいた。
サラの本パパでないというのなら一体誰のパパさんなんだ……。もうワケがわからないよ。
情に熱い漢の名前というと……慈(しげる)とか?
あとは義重(よししげ)とか敦盛(あつもり)とか……ダメだ、どんどん武将系の名前しか出てこなくなるw
やっと少し分かってきたかと思いきや、まだまだ謎が多いですね、おまわりさんは。
過去に囚われ、必死になるケイジのもとに
忍び寄る赤い手。
「落ち着けよ……ケイジ……」
「カンタンにコブシを握るなって……教えたよな?」
「なあ……ケイジ」
ヒョェェ……。
こんな狭くて暗いところで幻影なんて見たら卒倒しそう。
幻影の影響もありケイジが暴れるヒツギは、外から見てもわかるほどに大きく揺れ動きます。
その揺れは次第に弱くなり、やがて静かになりました。
サラの回想によると、やはりケイジはミドリに敗れヒツギに閉じ込められたという流れのようです。
私はその正規ルートを外れて勝ってしまったのですが、話の整合性をとるため、以降は負けたテイで読み進めていきます。
自分の命がかかっているためにサラたちに協力できなかったダミーズ。
そのせいで今、サラたちとダミーズの間にミゾができてしまっています。
ダミーズを責めるアリス。今の状況に焦りを隠せないギンとクルマダ。無言のランマル。葛藤するハヤサカとアンズ。自分たちは悪くないと言い張るヒナコ。
思惑はまちまちです。
しかし今はミゾを気にしている場合ではありません。ヒツギのタイマーはすでに作動しています。
この砂時計の砂がすべて落ちきるまでが、ケイジのタイムリミットです。
それを回避するには、
これにサインするほかありません。
サラは、この同意書を「どんな事が書かれてても従います」という意思表示、いわばドレイ契約だと考えています。
仮にそうでなかったとしても、内容が塗りつぶされて不明なものにサインを迫るくらいですから、ろくでもないだろうことは明白です。
しかし……
選べない……下の選択肢は選べんぜよ……。
これもう実質1択なんよ。
背に腹は代えられぬ……!
こんな紙1枚でなんとかなるならサインでもなんでもしたらー!
ウォォォォォ
ビッリィィィィィ
えっ?!
なんとランマルが同意書を破り捨ててしまいました。
驚く周りをよそに、ランマルは今の心境をケイジに尋ねます。
するとヒツギの中から弱々しい声が帰ってきました。
全部、自分のせいだと言うケイジ。
恩人のカタキを取ろうと……というのは聞こえの良い言い訳で、根本の部分では罪を全部ミドリのせいにしようとしていた自分に気付いたのです。
恩人を撃ち抜いたことも、最初の試練でメグミを救わなかったことも、すべては自分がとった行動にも関わらず。
衝動的だったとはいえ、ミドリを殺しにかかった行為は、Qタロウが命がけで繋いだダミーズとのキズナをぶち壊す行為です。
「このまま死んでも文句は言えない」と、すっかり気落ちしていました。
「ミドリの同意書なんかに頼らなくてもな……!!」
なんというイケマル。
しかしヒナコとクルマダは納得がいかず反発します。
そんな2人をたしなめるように、ランマルは先に裏切ったのはダミーズの方であることを強調しました。
生き残るためにQタロウを刺したマイ。
それを人間ズは許しました。なにより、刺された本人が誰よりも許しているのです。
だから次は自分たちが許す番だ、と。
それでもクルマダの気持ちは静まりません。
なにせ下手すればダミーズ全員が死ぬ恐れがあったわけなので、そう簡単には許せないのでしょう。
そんなクルマダにランマルは語気を強めて本質的な問題をぶつけました。
自分たちがミドリのオモチャとなっていることを。
殺されて、首輪を付けられ利用されているこの現状が悔しくないのか、と訴えかけます。
サラたちが戦っている間も一歩も動けなかったダミーズ。
死ぬ恐怖で、逆らうことも出来ず。
それを、まさに操り人形だとランマルは自虐しました。
図星ゆえにクルマダも言葉を失います。
「選択肢は……自分で創る……!」
【選択肢】
→わかった
→救う方法はあるのか?
ランマルの悲痛の叫びが刺さる……。
こういう行動に出るからには何か考えあってのことでしょう。
わかった! 信じるぜよ!
え! 今までこんなに優しい笑顔になったことありましたっけ?
いつも気だるそうな顔をしている印象しかないので新鮮でしたw
ここまでの流れからの優しさスマイルにトドメを刺された人多そう(私です)。
さて、問題はケイジの救出。
同意書で救う手は断たれましたが、そんな中で「救う方法はちゃんとある」と言い出してきたのは他でもないミドリでした。
交渉でウソはつきたくないからと隠さず話してくれたようですが、その内容までは結局語ってくれません。
親切なのかそうでないのか……。
ただ、サラたちのチカラでは難しいとあざけるあたり、厄介なギミックが待ち受けてはいるのでしょう。
そう言い残してミドリはこの場を去って行きました。
死なせてなるものか!
まずは何をどうすればよいか、手がかりを探すところからスタートです。
よぉし
いの一番に協力拒否をいただきました。
ダミーズの中でもいろいろと考えが散っていますね。
ミドリはダミーズを救う気はないから抵抗すべきと考えるランマルと、ルール順守なヒナコ。
クルマダ、アンズ、ハヤサカはヒナコ派寄りでしたが、ランマルの言葉を受けて板挟みとなり思い悩んでいる状態です。
とりあえず、現状でケイジの救出に完全に非協力的なのはヒナコのみなので、それ以外の者で取り組みます。
【選択肢】
→話しかける
→ヒツギを調べる
→ヒツギを揺さぶる
まずはヒツギを調べてみましょうか。
最初にミドリが入っていたヒツギで、特に怪しいところは見当たりません。
ヒツギの上にタイマーとして砂時計が置かれているくらいです。
次に、ヒツギを揺さぶってみます。
ゆっさゆっさ。
無言で揺さぶったのでケイジからは誰かわからないはずなのに、なぜかあっさりバレてギクリとするサラ。
そんなたわいないやりとりが見られました。ほほえま。
では今度は直接ケイジに話しかけてみます。
少しいつもの調子を取り戻したケイジは、冷静に思考する余裕もできたようで、ヒツギを開ける方法を思いついていました。
それは5階にある制御室……
唯一、電源がついている右のモニター。
そこには、ヒツギ管理システムと書かれてありました。
ハッ……そういえばそうだ……!
初めて制御室に訪れたときに確認しましたが、当時はなんのことやらサッパリでした。それがここにきて鍵を握るわけですね。
おそらくこれはフロアにあるヒツギを管理するためのモニターでしょう。
調べてみる価値は大いにあります。
ケイジさんから「頼んだよ、相棒」という一言もいただいたことなので、しっかり頑張らなくては!
あ、そうでしたね。
ヒナコはここに残らざるを得ません。
結局は自由を奪われたドレイ。だから反旗を翻そうとランマルは立ち上がってくれたわけですが、ヒナコの考えはその真逆。
自由を奪われたドレイだからこそ、主を殺すしか解放される道は無い、の一点張りです。
正直、そんな考えの人を残して行くのがすごく心配ではあります……。
サラたちがいなくなれば、この場に残るのはヒツギに入ったケイジと、負傷したQタロウと、いつ目が覚めるかわからないマイ、そしてルール順守思考のヒナコの4人。
ケイジさんはある意味ヒツギでガードされているので安心として、Qタロウがね……負傷さえしていなければ安心できたんですけれども……。
そうはいってもタイムリミットは迫っています。
何事もないことを祈って、ちゃちゃっと問題を解決してくるとしましょう!
最終章前編Part17(Abルート)はここまで
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