明かされる時が来た全てを授けし者第6章後編です。
6章後編
ヘルミニアの作ったパーティー会場を抜けると、再び辺獄らしい淀んだ空気の漂う道に出ました。
その道中で立ち塞がるは、
フランセスカ。
自分の子供を捨てただけあって説得力が違う。
会うなりアーギュストの邪魔者認定されてしまったので早速バトルです。
ちなみに、このフランセスカも前回の女執事と同様に近付いただけで強制バトル仕様。
警告無しはやめろとあれほど……!
よしトドメだ! ……のタイミングで、前衛のSPをすっからかんにされました。
アーギュストのためなら何でも捨てられるからといって、他人のSPまで捨ててはいけません。めっ!
フランセスカを倒し先に進むと、そこにあるのは……
アーギュストの劇場でした。
支配人、口悪すぎ問題。見つかるなり不法侵入者扱いされ、辛辣なお言葉をいただきました。
でも力ずくで追い出したりしないあたり優しい。
どうしたものかと悩んでいると、
マーヴェラス!
アーギュストが出迎えてくれました。"選ばれし者"が来るのを待っていたようです。
それというのも「ある者」とやらに頼まれて書いた、"選ばれし者"たちのための今作を披露したいのだとか。
それはなんともマーヴェラスですね。ぜひ観せてください。
そうだぞ、大切な客人なんだぞ。丁重にもてなしたまえ(虎の威を借る狐)。
まもなく開演とのことで、いざ中へ。
舞台、遠くない……?
そしてそれ以上にガッツリと観劇の邪魔をしている謎のトゲトゲ。
見映えを重視するあまり機能性を疎かにするタイプのデザイナーが考えていそう。
そんなことを考えているうちに劇が始まりました。観劇するとします(立ち見)。
ファラメ?!
手記を残していたサザントスのママですね。気になっていた人物の詳細が早速語られるとは興味深い。
さすが死んでなお大陸一の劇作家。物語に引き込むのが上手い。
ファラメは女神と称されるほど美しく慈愛に満ちあふれた人物でした。
そして、特別なものをもうひとつ──。
ある日、降り立った聖火神によってファラメは聖火の加護を受けた聖母だと告げられました。
男を知らないために当惑するファラメへ「男など必要ない」と聖火神は言い放ちます。
ただ聖火を信じてさえいれば、必ず神の子を、新たな世を創る子を授かる──と。
その言葉に従い、ファラメは聖火を信じ続けることを誓います。
時は流れ……
ファラメは男を知らないまま、子を産みました。
まさに奇跡であり、神の子。
周りの者は、いずれ救世主となることを期待して沸き立ちました。
なぜかこのタイミングで呼ばれる"選ばれし者"。
来いと言われても道が無いけど……と思っていると、そこは気が利くアーギュスト。
よくサザントスたちが黒呪炎でワープしているあんな感じで舞台に連れてきてくれました。黒呪炎って便利。
正義に悪は付きもの。
この世に救世主がいるのなら、その行く手を阻む宿敵なるものが必要です。
そう、それこそが……"選ばれし者"!
なんと悪役に抜擢されてしまいました。
しかし意外と納得のいく筋書きなのもまた事実。向こうが救世主なら対峙するこちらは魔王みたいなものですからね。
大陸の未来を賭けた両者の戦いこそが、この物語の終曲なのだそうです。
よーし、魔王がんばっちゃうぞー!
死の宣告やら闇攻撃連発やら……魔王顔負けの攻撃ばかりしてくる救世主(役)。
それでいいのかと魔王ながらに心配しちゃった。
救世主を倒すと、
アーギュストにお礼を言われてしまった!
救世主は想い半ばで散る──それがこの劇の結末になりました。
いわば協力したお礼でしょうか。
アーギュストってこういうところで人の良さが出ますよね。
こうやって素直にお礼を言ったり、敵である"選ばれし者"を「大切な客人」と呼んだり。
基本的に手荒なことはしないし、口汚い言葉も使わない。
プロを極め過ぎてサイコパスになってしまったけれども、根は良い人だろうことが窺えます。
そういうところが魅力的。
そんな彼だからこそ、さも当然のように道をあけてくれます。
その先には、"選ばれし者"の物語の結末が待っているから、と。
……もう一度「名声を極めし者」をやりたくなってきちゃった。ストーリー振り返り機能はよ(NOTあらすじ機能)。
さて、先に進めるようになりましたが、その道中でまたもや手記を見つけました。
シグナの過去が判明……したようでしていない手記。
落ちこぼれだったのは誰かに力を封じられていたからですよね。
なら、誰がなぜ封じたのか。そしてその誰かはシグナに偽りの記憶と家族を与えて何がしたかったのか。
それを紐解くには結局シグナの出生がカギとなる……。
ふむ……。
先、進も。
見つけた!
闇……すなわち底無しにある人間の欲。
その先に「光など無い」と結論づけたサザントス。
そんな彼もかつては信じていました。
蒼き炎を、人間の良心を──。
教会の人間と幼少サザントス。
どうやらサザントスこそが"選ばれし者"になるはずだったようです。
生まれながらに運命を定められていた彼は、聖火守指長になることを親からも教会からも期待されていました。
そしていつしか、彼自身もそれが自らの使命だと信じるようになっていきます。
時は過ぎ、聖火守指長となったサザントスは教会の言われるがままに指輪を探し求めていました。
そんなある日、
サザントスは見てしまいました。
教会が秘匿し続けていた、ある記録を……。
その昔、青い炎の才を持つファラメという神官がいました。
他に候補者もおらず、教会はなんとか受けてくれるよう頼み込みます。
しかしファラメは首を縦に振りません。
許嫁との幸福の道を選ぼうとしたのです。聖火守指長以前に、教会から身を引こうとすらしていました。
教会としては、指輪を集めるために無くてはならないのが後継者です。
あらゆる条件で慰留に努めたもののファラメの意思は固く、それが叶うことはありませんでした。
しかし教会には、まだ手立てがありました。
不明な点の多い炎の才でも、わずかばかりに判明していることが記録に残されていたのです。
才は子に受け継がれる、という記録が。
教会はファラメを拘束。
13年に及び、教会関係者や無数の男と交配させました。
その結果、ファラメは4人の子を産み、うち3人は"失敗"とされ処分。
残り1人には、不幸にも炎の才が認められることとなりました。
ファラメさん、メンタル強すぎない?
手記もそうですが、13年の胸糞期間を感じさせない平然っぷり。聖母を極めし者か。
"失敗"とされた3人、うち1人はシグナだったりするのでしょうか。実は誰かが逃してたとかで。
手記があった手前、そう勘繰ってしまいます。
ところで、ファラメの許嫁は何をしているのだろうか。
これがサザントスの闇堕ちトリガーでした。
人間の良心などこの世に無いと知り、永い間さ迷い続け……聖火守指長になったあとも自らの炎に問い続ける日々。
自分が何の為に生まれたのか、この炎で滅すべき邪悪とは何なのか。
その答えをくれたのが、
2度に渡るセラフィナとの衝突でした。
やはりこのタイミングで完全に闇堕ちしてしまったのですね。
セラフィナの闇に触れたことでサザントスは確信に至ります。
人間とは醜き"欲"、真に滅すべき邪悪なのだと。
ゆえにその全てをこの世から滅し、新たな世を創ることこそがサザントスの目的となりました。
それにあたり必要となるのが、全ての世を創った真なる力。
サザントスは既に見つけていました。
そう……
原母神オルサを!
そのために辺獄に来たのですね。
フィニスによると「大陸を守っている8人の神々の力、そのすべてを捧げることでオルサは甦る」とのことでしたっけ。
サザントスとしては、唯一手中に収められていない聖火神が是が非でも欲しいでしょうね。
この流れでバトルか? と思われたものの、ここで一度亡者を放って消えるサザントス。
といってもすぐ近くにいるほどの意味の無さなので、おそらく「これからボス戦だからPT編成してねタイム」です。
死んだらサザントスの過去とかをまた見直さないといけなくなりますからね。親切な区切り。
改めて後を追います。
すごく正論。
自分の理想のために戦ってきたから欲も捨てたものじゃない、というバルジェロの意見。
多くの過ちを犯してきたけどそれらは消せないし乗り越えてこそ守るべき未来がある、というアラウネの意見。
いろいろ出ましたが、リシャールの発言が一番しっくりきました。
サザントスの考えは全世界の総意でもなんでもないですからね。
話したところで相容れないですし、もうさっさとバトりましょう。
ホワッ?!
2人の構えカッコいい……。表紙を飾れるくらい様になっている……。
いいな……あっちに付きたいかも(オルステラTHE END)。
ヒャァカッコイイィィ!!!
本当に表紙を飾れますよコレは!
従が主をガチガチに守りにくる主従関係も相まってたまらんですね!
今までのボスの中で最高に好きなドットです! ありがとうございます! ありがとうございます!
それを倒さないといけないなんて……(唐突に下がるテンション)。
しかしあまり悲しみに浸っていられるほど生ぬるい相手でもありません。
さすが元凶ボスだけあって、辺獄編で一番強いと思っていた亡者マフレズより強いです。
シグナは大したことないのですが、サザントスがひとりになってからの猛攻が凄まじい……。
常にカウントに追われているために、ブレイクするのも大忙しでした。
ラスト、先制されるのでラースが死んじゃう……と思ったのですが、よく見たらシールド4にラースのブースト3!
ファストで先制ブレイクできると気付いて小躍りしたのを忘れない。
ラースは出来る子。
なんとか倒せましたが、当然これで終わりとなるはずもなく。
急にシグナが自害を!
サザントスに自分の命を使ってもらうためにと自ら進んで行動に出ました。
使うといってもどうやって……?
道具くらいにしか見ていないのかと思っていましたが、労ってあげるくらいの感情はあったのですね。
サザントスはシグナを黒呪炎で燃やすと、
7つの指輪と共にオルサに捧げました。
んん? どういうこと……?
本来は聖火神含めて8つの指輪が必要ですよね? 人の命で代用できるものなのですか?
なら指輪集めなんてしなくても最初から8人の命でやれば早いのでは……とは思ったものの、全部命はダメです、とか例外ありそう。
こんなイレギュラーですが、
目ピカーッ。
受け取っちゃうオルサ。
甦るオルサ。
それでいいのかオルサ。
よく見て、違うものが混じっているよ。
そんなオルサそっちのけで、
ロンドから聖火を取り込むサザントス。
パワーアップしちゃった。次に戦うときもっと強そう。
さながら魔王のごときムーヴをするサザントスですが、この世を終わらせたい訳でもなければ、"選ばれし者"たちを倒したい訳でもありません。
ただ救ってやりたい一心で動いています。
気持ちは救世主なのでしょうね。
彼にとって最も忌まわしいであろう教会。それが望んだ「救世主」という存在に形は違えどもなろうとしているのは、なんとも皮肉的なものです。
辺獄の次は神界?
オルサと共に世を創り変えるのだそう。
それってわざわざ神界に行かないとできないのですかね? 神様も意外と融通が利かない。
「指を咥えて待っていろ」と捨て台詞を残してサザントスは消え去りました。
すると……
突如として黒呪炎と白い光に呑み込まれるオルステラ。
しかしそれは一瞬の出来事で、すぐさまいつもどおりのオルステラに戻りました。
町を見ても目に見える被害や変化は何もありません。
あれは一体なんだったのか……。
気が付くとフィニスの門の前で倒れていました。
他には誰もいません。ぼっちです。
とりあえずヴァローレへ行ってみるとします。
おーい、バルジェロー! いつも相棒って呼ぶくせに置いていくなんてヒド
ヒェッ!!
わ、忘れられている……?!
サザントスを倒しに行ったことも記憶から無くなっているようでした。
「忘却の彼方で」って、そういうことだったのか……!
みんなから忘れ去られた"選ばれし者"。
これが真なるぼっち。ぼっちを極めし者。
いつもならあるはずの次回予告のエンドイラストが、すべての始まりである雪山になっていました。
築き上げたものが無くなり、振り出しに戻る……という意味でしょうか。
よし、強くてニューゲームだ!
ちなみに、この「全てを授けし者 6章後編」をクリアすると、
タイトル画面が驚きの白さに。
なにもかも忘却されてしまった。
6章後編ここまで
これにて辺獄編は終了、今後は神界編へと移りそうですね。
辺獄編は暗すぎて何もかも見え辛かったので、神界編で明るくなるのならひとまずヨシです。
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