キミガシネ第二章後編Part2(Aルート)です。
こちらが私にとっての正史(メインルート)になります。
第二章後編Part1はこちら↓
Aルート
Aルートはレコが死んだルートです。
レコには生きていて欲しかったので、わざとBルートを選ぼうかなとも考えましたが、そんなズルをしたところで私の正史は変わらない……。
ということで、すっぱりと諦めることにしました。
さようなら、レコ姐さん……。安らかに……。
まだまだいるように見えますが、メインゲームで2人いなくなると一気に少なく感じそうです。
デスゲームで生存者の少なさを実感したときの寂しさは、旅行帰りのときの寂しさに通ずるものがある。
終わりと始まり
喪失
嘘の間
現実へと戻ってきました。
アリスは壊れたようにひとり語りだします。
その隣では、悲痛な表情を浮かべたナオの姿。
アリスは大切な人を失いました。
ナオが恩師を失ったように。
カンナが姉を失ったように。
サラが……親友を失ったように。
レコは、サラにとっても信頼できる仲間でした。
それだけに悔しい思いも悲しい思いもいくらでも襲ってきます。
しかし、いつまでもここに居るワケにはいきません。サラたちには次が待ち受けているのです。
サラはナオとアリスに呼びかけます。
アリスはゆっくりとサラを認識すると、
とてもやつれた表情で拒絶しました。
しかしサラは気持ちを汲んだうえで、これから再びメインゲームが始まることを伝えます。
医務室にて説明が行われるため、そこへ来るようにと頼み込みました。
無気力な言葉が返ってくるかと思いきや、アリスから出た言葉は意外なものでした。
メインゲームでは全員が敵。アリスたちが不利になろうと、本来サラにはどうでもいいことのはず。
また、最低でも2人が死ぬことは決まっており、次は……それがアリスかサラかもしれない。
そんな状況にも関わらず、誰も見捨てようとしないサラへと向けた言葉でした。
確かに死ぬかもしれません。しかし、生きる事や考える事を放棄するのは違うはずだ、とサラは強く訴えかけます。
懸命に考えた先に、きっと道が……
「それでもしぶとく生きていたんだ……。……いつか、親や……レコに償えると思ったから……」
もう道なんて、と完全に諦めた様子を見せます。
そんなアリスに言葉を投げかけたのは、ナオでした。ナオにはサラの呼びかけが届いたようです。
そう言うとナオは、アリスが目を丸くするほどの予想外な行動を取り始めました。
レコの遺体から手袋を外したのです。
「私達が……レコちゃんを大切なように……きっと待ってる人が……いるから……」
覚悟を決めたように顔を上げると、半ば押しつける形で手袋の片方をアリスへと手渡します。
強くなったなぁ……(ホロリ)。
ナオはひとり先に嘘の間を後にしました。
いまだ虚ろな表情を浮かべるアリスですが、ナオの言葉と行動は少なからず刺さったようで……
サラへと向き直ると、
急な暴露!
神の視点で既に知っていたので驚きは無いですが、サラはここで初めて知ることになりますね。
なぜアリスは急に教える気になったのか。
それは、もはやヒヨリソウのことなどどうでもよくなったからでした。
「オレが本当に殺すべきなのは……」
そうつぶやき歩き出したアリスの眼は……復讐の色をしています。
ま、まさかノエルの亡骸をけちょんけちょんにするつもりでは……!
もうやめて! とっくにノエルのライフはゼロよ! 息してないの!
と、心配しかけましたが、そうではなく。
アリスの矛先は、デスゲームを企てた敵……諸悪の根源へと向けられていました。
怒りと憎悪……それが今のアリスを動かす、ただ一つの道。
なら、サラが選ぶ道は……?
決まっています。もう……誰も死なせないこと。
メインゲームなんてもうさせない、とサラは決意を込めました。
突然現れても前ほどビクつかなくなったとはいえ、何回見ても不気味な顔よ……。
ともあれ、ナオとアリスにメインゲームに立ち向かう気力を持たせることができました。
サラも続いて医務室へと向かいます。
と、その前に最終チェック。
部屋にはノエルの胴体と、胸からおびただしい量の血を流したレコが横たわっています。
そして右端にはポツンと転がるノエルの頭部。
髪にはジョーのヘアピンが付いたままです。
【選択肢】
→ヘアピンを取る
→やめる
意表を突くタイミングでの選択肢!
ジョー関連となると幻影濃度が気になりますが、あれってずっと続くんでしょうか?
ストーリー的に見れば続くのが正しいはずですが、個人的に濃度システムはサブゲームの一環な気がするんですよね。
チャプターからプレイできる時点で、二章前編で積んできた要素は一切関係なくなりますし。
現に、サラの右下にあった幻影濃度のアイコンは消えてしまっています。
つまり……幻影濃度は関係ない! から、ジョーのヘアピンは取っちゃえ!
サラはノエルの頭からヘアピンをもぎ取りました。
もちろんノエルは無反応です。
サラが出て行って遺体だけになった部屋を想像すると、いろいろと怖い……。動き出しそう……。
ルール説明
医務室
医務室に来ました。
みんなすでに集まっ……あれ、ナオとアリスは?! なぜサラより遅い。解せぬ。
とりあえずこの場にいる者に話しかけてみます。
まずソウとカンナ。
2人は隅っこでヒソヒソと何かを話しており、とても話しかけられる雰囲気ではありません。
というかソウ。お前、なんだその座り方は。ホストの宣材写真か。そもそもそこは椅子じゃない。机だ。お行儀が悪い。
カッコつけたかったらケイジさんのようにソファはソファだけど……な絶妙なラインを攻めろ(アドバイス)。
次にQタロウ。
これからメインゲームが始まるとは思えないほどに、ギンたちと仲良く話しています。
ギンくんに取り入ろうたって許さないぞ。神の目を持つプレイヤーは知っているんだからな……。
3人にビシバシと敵意を向け終わったところで、癒やしーズ(命名がダサい)に話しかけます。
サラはギンの体調を気にかけますが、
特効薬スマイル。
ケイジの持ってきた解毒薬がしっかり効いたようです。後遺症も無いとのこと。
そうですとも!
【選択肢】
→ありがとうございます
→……よく薬の場所がわかりましたね
下の選択肢、冒頭の「……」のせいですごく疑心感に満ちた言い方なのが嫌すぎるw
「よくわかりましたね! すごい」くらいのノリに抑えておかないと。疑心を相手に悟られるのはリスクが大きい。
どのみち私の中にはお礼を言う選択肢しかありませんけどね!
サラがお礼を伝えると、それくらいしかできなかった、とケイジは謙遜します。ほとんどはQタロウが体を張ったおかげ、と。
そんなQタロウも、ほとんど何もできなかった、と悔しさを語ります。
「人間も、人形も、関係ねえ。両方とも、オレ達の仲間だったのに……な」
「なにが仲間だ」
否定的な言葉がサラたちの空気を一変させます。
発信源はアリスでした。
誘拐犯が目論んでいるのは結局、殺し合い。誰かを生き残らせ、他を殺す。それだけの事。
なのになぜ助け合い、親しくなろうとするのか……アリスにはそれが理解できないでいました。
その対象はレコも例外ではありません。
もう少し自分の事だけを考えていてくれたなら、レコはあんな形で死ぬ事も無かったかもしれない──それはアリスにとっての後悔です。
おや、新しい立ち絵?
ケイジは 頭痛めてる系スキル を会得した!
基本は首痛めてる系で、
たまに肩と腰痛めてる系になって、
顔面痛めてる系も会得済。
これもうパーフェクトでは?
ケイジさんにピッタリの曲。
dry eyeのあたり好きすぎて脳内リピートが止まらない。
話を戻しまして。
ちなみにこのとき、しれっとナオが話に混ざっていました。アリスと一緒に来ていたんでしょうか?
「寂しがりなんだ、ああ見えてな……」
殺し合いに馴れ合いは不要、ついさきほど自分の発した内容と矛盾した言葉。
アリスもそれには気付いており、どうかしてしまった自分自身を鼻で笑いました。
「皆さま、おそろいですね」
やはりというか、2回目のメインゲームはガシューが取り仕切るようです。
華が無い(こぼれ出る本音)。
ガシューは他人事のようにギンに体調をうかがいます。
カニヒゲジジイwww
そっちかー!w
タコヒゲって呼んじゃっていました。私もまだまだだな……。精進します。
ギンもQタロウもそろってガシューに抵抗の意思を見せつけますが、当の本人には届いていないようで……。
え、あのニックネーム気に入ったの?
……と思いきや、そういう意味ではなく。
もうすでに健康そのものとなったギンの回復力について感嘆していたのでした。
やっぱり気に入ってんのかい!w
ふざけられているようで気分を害したQタロウが怒りの声をあげますが、ガシューはギンと同じく毒を打たれたQタロウの回復ぶりにも目を向け称賛します。
名前がカニヒゲジジイにw
ガシューも大概、人の話を聞かない系ジジイですね。
本質的なヤバさをそれとなく感じとったギン。
気持ち悪いのはあなたのことですよー!
なにこの人、ボケ担当なの? すんごくめんどくさい系ジジイのにおいがするw
はてさて、こんなコントまがいのことをしていると、痺れを切らしたソウが苛立ち混じりに割り込んできました。
それを受けてガシューも気を取り直し、当初の目的であるメインゲームの説明を始めます。
基本的なルールは前回と同じです。
鍵番、身代、賢者、平民、4つのカードを使った多数決ゲーム。
今回は、データを用いるので紙のカードは使いません。
各自が持っている投票タブレットにランダムでカードデータが配られています。
あとはアクセス権だけ。
なぜそのようなまわりくどいシステムなのかというと、今回は交換ができるからです。
それも強制的に。
……前回だってジョーは強制的に交換させられたようなものですけどね!
見るが早いとばかりに、ガシューはなにやら装置を起動させました。
「出でよ、もしもしボックス……!」
なんと床から、医務室には到底似合わない公衆電話ボックスが!
このもしもしボックスで申請すると、カードが交換できるようです。
わざわざ医務室に来る必要があるのかと思えば、なんとこのもしもしボックス、各寝室に設置済み。
確かに医務室だと交換バレバレですしね。
使い方は至ってカンタン。
メダルを50枚投入して、受話器を取るだけ。
あら、お高い!
もちろん、サブゲームと同様に自分のメダルは使えません。
なんというひどいルールでしょう。
メダルを持っていない者には交換する権利すらありません。
二章前編のデータが引き継がれていたとしても20枚しか無いサラは詰みですよ、詰み!
身代を押し付けられてしまった日には、脱出の相棒をギンくんにするかケイジさんにするかナオにするかで一生悩めますよ!
年齢的にはギンくんを助けたいものの、身代を絶対察してくれそうなケイジさんなら圧倒的に勝率が高い。しかしナオも見捨てられぬ……。
もうすっかり身代として勝利する前提である。
時を戻そう(万能フレーズ)。
つまり好感度が低ければ、何回跳ね返しても返ってくる可能性が高いということ。
信頼対決なら勝った……!
と、確信して数秒後には絶望した……。
勢力図でいえば、
サラ……ケイジ、ギン、ナオ
ソウ……カンナ、Qタロウ
?……アリス
向こう、成績上位者しか居ねぇ……。それでもってチームを組んでいるわけですから、こちらもチームを組んで対抗したとしてもジリ貧で負けます。
というか、サラのまわり落ちこぼればかりで笑うw 人のこと言えませんけどw
これはクマったな〜。
制限時間は3時間。
全員が寝室に戻った時が、スタートの合図……メインゲームの始まりです。
その論で言うなら、勝つために生まれたはずなのに負けて(死んで)いった者たちがいるのですが……。
その人たちの存在意義は全否定な発言ですね。ゆるぽ。
ルール説明が終わるとともに、一度全員自室に戻るよう促されます。
5分以内に戻らなければ……お察しというやつです。
最後にそんな脅し文句を残して、ガシューは医務室を後にしました。
残されたサラたちに漂う、嫌な空気。
互いの顔を見合わせ、様子をうかがいます。
──なんて声をかければ……。
【選択肢】
→絶対に脱出しましょう
→今は自室に戻りましょう
→…………
絶対に脱出してやんよ!
何か手はあるハズ、とサラが諦めない姿勢を見せると、それにQタロウも乗ってきました。
誘拐犯も全てが予定調和ではないと言い切るQタロウ。
サラはピンときます。
Qタロウの言い分はもっともで、ノエルの処分までゲームに組み込むはずがありません。
あれはおそらく、ゲームとは関係の無い部分で無闇に人を殺そうとしたノエルを見切ったがゆえの予定外。
相手にとっての予定外を探していけば、そこにきっと活路があるはず……。
サラは希望を見出しました。
遅刻で殺されたくはないから、とソウが先に戻ったのを合図に、みな一様に医務室を後にします。
ロビー
みんなぞろぞろと寝室へと帰っていきます。
お互いの顔を見合わせながら、不安と信頼が混じったような顔で。
そのとき、ギンが声をかけてきました。
どうやらさきほどまではソウを警戒していたがゆえに黙っていたことがあるらしく、2人きりとなった今を狙ってそれを打ち明けに来たようです。
なん……だと……?!
せっかく助かったのにフラグ建築士になるのやめてギンくん。
もうみんなに迷惑をかけたくないからがんばる、と張り切るギンは、サラの言葉も待たずに自室へと駆けて行ってしまいました。
空回りしそうで心配ですね……。大丈夫でしょうか……。
サラは胸騒ぎを覚えました。
第二章後編Part2(Aルート)はここまで
第ニ章後編Part3(Aルート)はこちら↓