キミガシネ最終章前編Part27(Abルート)です。
最終章前編Part26(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
アリスの記憶探し
5Fロッカールーム
ロッカールームへやってきました。
アリスがいましたが、なにやら気落ちしているようです。
そうですね。今はサラが預かっています。
それがどうしたのかと思えども、それっきりアリスはだんまり。そのまま深く考え込んでしまいました。
やはり何か引っかかることがあるようですね。
初めて5Fロッカールームに来たときから様子が変でしたし。
↓参照
そんなアリスへ、再び灯籠のお願いをしてみました。
正直アリスは2度目ですし、灯籠の光で頭を痛めたばかりなので断られても仕方ない覚悟で頼んでみたのですが、
意外と前のめり。
あっさりとやる価値を見出してくれました。
なんて物分かりが良い……。
ここまで散々ありとあらゆる人から拒否され続けてきただけに、アリスがとても頼もしいイケメンに見えてきました。
そんなイケメンの気が変わらないうちに、いざ灯籠チャレンジ開始です。
アリスの引っかかる記憶は、刑務所の中でした。
長く過ごした空間でありながら、妙に曖昧なのだと言います。
特別な事があったような気がするものの、思い出すときは至って普通の日にしか感じられないという「あの日」。
アリスの記憶に何か間違いがあるのかもしれません。
灯籠によって本当の記憶を呼び起してあげましょう。
……ということで、ここからは間違い探しゲームです。
モヤがかった失われた記憶(右)に灯籠の光を当て、偽りの記憶(左)と異なる部分を探していきます。
そしてその差異をアリスに気付かせ、本当の記憶を取り戻してもらいます。
壁の高い位置にかけられたエンブレムのような物。中に文字がありますね。
それを指摘するとアリスも思い出しました。
エンブレムに『AS』というロゴが刻まれていたことを。
……あれASって書いていたんですね。達筆な字で『生』って書いてあるようにしか見えませんでしたw
ASというと……
ヒツギにも刻まれていましたね。
そしてそれは、
組織の名を表すものです。
もはやアスナロが国を動かしている気すらしてきました。もしくはそういう世界設定の仮想世界だったり?
レコのポスターと布団の間に画線法を見つけました。
どれくらい月日が経ったかカウントしていたようです。そのままですね。
刑務所らしいことも一応……というよく分からない義務感でやっていただけで、深い理由は何もありませんでした。
どうして失われていた、この記憶w
ベッドの下にボンゴを発見しました。
何かあったような……と、おぼろげだったアリスの記憶にボンゴの存在がよみがえります。
あの日の朝、誰かからの差し入れとして送られてきたボンゴ。
アリスも、まさか……と息を呑みました。
レコじゃ無かった?!
普通に考えた場合、刑務所の差し入れにボンゴを選ぶ確率は相当低いです。
つまりその差出人不明者は、アリスがレコにボンゴをあげた過去を知っている人物。
わざわざ送りつけるあたりに悪意しか感じられないので、嫌がらせ目的でしょうか?
偽りの記憶では青いゴミ箱があるところに、別の赤い何かがありました。
アリスの中で、あの日だけは違う物が置かれていた記憶へと塗り替えられます。
そう、あれは──マフラー。
ミドリのマフラーでした。
なぜこんなところに?
おそらくそれはアリスが一番知りたいでしょう。
アリスは何かを握り締めていたようですね。
どうやらそれは自身が起こした殺人事件の資料でした。
その資料を片手に刑務官の男に詰め寄ろうとしたアリスですが、何かに驚き倒れ込んでしまいます。
刑務官の男になぜそこまで驚かされたのか……そのあたりの記憶はまだ思い出せません。
鉄格子にクサリが巻きつけられています。
実際の牢では、それほどまでに厳重な警備が敷かれていたことがうかがえます。
おや、よく見ると帽子を被っていません。
アリスに刑務官の顔を頑張って思い出してもらったところ、衝撃的事実が発覚します。
なんとあの時いた刑務官は、ミドリだった!
もはやワケが分かりませんね。
生きていたのなら、せめて殺人罪だけでも取り下げてもらわないと。
少しずつ記憶を訂正していった結果、遂にアリスは「あの日」の本当の記憶をすべて取り戻します。
服役中、アリスは自身が犯した殺人事件の資料を集めていました。
そんなある日、楽器が届きます。
もしかしたらレコが……なんて淡い期待を抱いてしまうのも無理はなく、アリスは贈り主のことを刑務官に尋ねてみることにしました。
しかし、その顔を見て愕然とします。
そこには、死んだはずの……自分が殺してしまったはずのミドリの姿がありました。
わりと元気そうどころか、柵に貫かれたはずの左眼がまったくの無傷です。まるで何事もなかったかのよう。
ミドリ自ら「キミは人を殺してなかったんだよ」とアリスに言い放つあたり、やはり死んではいなかったみたいです。
それなのに表では、きっちり殺人事件として成立し、戸籍上でもミドリは死んでいるものとして扱われています。
この辺の闇がなかなか深い。
それだけに、いまさら真実を知らされたところでアリスにとって救われることは何もありません。
殺人犯の親として生きていかねばならない両親、音楽活動ができなくなってしまったレコ。
めちゃくちゃになってしまった家はもう元には戻りません。
ミドリによって人生を壊されたと理解したアリスは、殺意に近い憎悪をもって一心に責め立てます。
それをのらりくらりとかわすミドリ。
そもそもミドリはこんなところで何をしているのかと思えば、アリスのお願い事を聞きに来たそうです。
こんな事になった罪滅ぼし……だとかで。
その内容というのが、
『ある同意書を書いてくれたら、望みをなんでも1つ叶えてあげる』
というもの。
……あれ? 罪滅ぼしなのに、しれっと条件付き……? これだとただの取引に成り下がっているんですが……。
セコい……セコいぞ、ミドリ……!
しかし同意書の話が出たことで、初めてそれに関する内容がミドリの口から聞けました。
アスナロの誓いと言って、なりたい自分に『明日なろう』という意味が込められているのだそうです。
怪しいニオイしかしないので絶対サインなんてしたくないところですが……
ミドリの息の根を止められるのなら、と筆を執ってしまいました。
当時は憎悪に支配されていましたからね……。勢い任せになってしまったのも無理ないでしょう。
そして今、当時の感情を思い出したアリスは再びミドリへの憎しみを募らせます。
そんなアリスを見て、これで良かったのかどうか一抹の不安を覚えるサラ。
サラとしては複雑極まるところですね。本来の記憶を取り戻せたことは喜ぶべきことですが、憎悪の感情までよみがえらせてしまったものですから……。
ただひとつ、アリスが暴走しないことを祈るのみ。
さて、アリスも今はいろいろと考えることが多いでしょうから、そっとしておきましょう。
残すは、交番と図書室のみ。
どちらにしようかな。
最終章前編Part27(Abルート)はここまで
最終章前編Part28(Abルート)はこちら↓