キミガシネ最終章前編Part45(Abルート)です。
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ヒトゴロシゲーム
堕落
現実に戻ってきた!
ストーリーの直接的な繋がりだと、
↑の続きにあたります。
久しぶりのサラ視点、オラわくわくすっぞ!
教室
サラが目を覚ますと、そこは教室のままでした。
目を覚ますや否や、心配そうな声が振りかかってきます。
いきなりQタロウ!
マイにはぐらかされて散々会えなかったQタロウと、こんな形で会えるとは。あまりにもあっさりしすぎて意表を突かれました。
正直なところマイに殺されている気しかしなかったもので……。
あれだけの殺せるチャンスをスルーしたということは、マイは本当に改心しているのかもしれません。
ナヌッ?!
言われて気付いたサラが制服を探ってみるも、やはりどこにもありませんでした。
なんだよランマルのやつー! サラを呼び出したのはフェイクだったくせに、ちゃっかりIDカードも取っていったのかよぉ! 図々しいな!
確かにQタロウと会えたのはプラスなんですけどね。
マイがやけに楽観的に見えるのですが、あの館内放送を本物のケイジがしたと思っているからなのでしょうか?
ケイジが4Fに降りるにあたり、再びエレベーターすれ違い作戦をするための誘導に館内放送を使ったとマイが捉えたのなら、「サラ1人で」の内容に反して全員を5Fに送ろうとしたのにも納得がいきます。
おそらくIDカードを取ったのもケイジと考えており、ケイジもIDカードも両方とも無事だと分かっているからこその不安の無さを感じます。
しかしサラからしてみればしんどいんですよねコレが。
Qタロウの安全も確認できた今、いまだハッキリと会えていない人物がひとりだけ残り続けているんですから……。
ケイジさーん!
ですよねー。
某わたあめが「閉じ込めておく」と言っていましたもんね。
ん? 閉じ込めておける場所というとヒツギしかないのでは……? 急ぎでヒツギを確認しに行きたい……!
……が、これはプレイヤーにしか知り得ない情報というもの。先走ることは不可能。もどかしい……。
裏事情を知っているだけに押し黙るしかないQタロウ。
相変わらず行方の知れないケイジに気落ちするサラを前にしても、迂闊なことは言えないのでしょう。
Qタロウの立場もそれはそれでしんどそう。
少しばかり暗い雰囲気が漂う中、それを打ち破ったのはギンでした。
なにやら「凄いこと」が分かった、と明るいニュースです。
おお! すごい! (知ってるけど!)
それについてすべてを知っているQタロウは、その件で全員で集まりたがっていました。
ランマルェェェ……。
噂をすればなんとやら。
ちょうどタイミング良くランマルがやって来ました。
……が、連れてきたのはヒナコ1人だけ。
アリスが行方不明?!
ただでさえ、あちこちで問題多発中なのになんでさらに問題を増やすかね?!
次に会ったらアリスはお説教です。
残るクルマダについては、明言こそしませんがランマルの言いにくそうな雰囲気から周りが察します。
あんな大きな風穴を開けていたら、いつそうなってもおかしくないですからね。嫌でも察してしまうものです。
いいヤツだったよ……クルマダ……
キミのことは忘れない……
forever クルマダ……
「勝手に……殺すんじゃねえ…………」
ん? どこからともなく声が……
生きてんのかーい!!!
そのしぶとさを高く評価し、貴殿には栄えある称号「†不死鳥†」を授けることをここに記す。
驚くランマルなど何のその。
明らかに怒りに満ちあふれるクルマダは、強烈な一撃を容赦なくランマルにお見舞いしました。
この様子、もしかしてサラとケイジが意識を失ったあとのことを見聞きしていそうですね。充電室と教室は繋がっていますし。
まさかのクルマダがランマルの悪事を暴く正義のヒーローになるのやも……! これだから破壊のオープンカーはやめられねぇ!
「アイツが……手遅れになる前に……!!」
アイツとは?!
ケイジさん……と思わせておいてアリスだな?!
ランマルはケイジさんを「1番最後」にするつもりなので、一刻を争うような事態に置いているはずがありません。
姿が見当たらない点も加味すると、アリスが最も濃厚です。
よもやキミガシネのマスコットから手を出すとはな……。ランマルよ、貴様の罪は深い。
4Fロッカールーム
ロッカールームに着くと、部屋に入らずともある光景が目に入りました。
それはとても……信じられないような……。
最低……最悪の……光景が。
アリスゥゥゥ!
いやでもまだ死んだとは限らない。アリスがこんなところで死ぬわけがない。引きずり下ろせば助かる。
サラちゃん、座って絶望している場合じゃないよ! 早く下ろし……
天井からだらりと伸びる足。
サラが顔を見上げると、もうそれは……とても生きているとは思えないような顔でした。
(絶句)
座って絶望している場合だったわ……。
クルマダが「手遅れになる前に」と言っていたので、何かしらのギミックで死にかけているアリスを助けるイベントかなと考えていたんですよね……。
だから首吊りを見つけたときも、「座ってないで早く下ろさないと!」とサラに本気で思っていたのですが、アリスの顔描写を見た瞬間に(˙-˙)スン…
それによく考えてもみたら、首吊りギミックは磁力でガッツリ引き上げているので下ろせないどころか、下ろしに行った人も軒並み首吊りになるという孔明の罠。
まさにミイラ取りがミイラになる。
停止方法も不明なままなので、仮に発見時に生きていたとしても詰んでいた気がします。
アリスがこんな形でサクッと死ぬとは、さすがに予想していなかった……。なんで知らないところで勝手に死んでいるのアリス……。
次に会ったらお説教って言ったのに……といっても、そもそもアリスが教室に来なかったのは殺されていたからなので、お説教も何も無いですが……。
「みんなで生きてここを出たい。仲間と共に生きたい」そう願ったサラの本心は容易く打ち砕かれてしまいました。
やはりクルマダはすべてを聞いていました。
ランマルがニセの放送でサラからIDカードを奪ったことも、その後IDカードを使って制御室から首吊りのワナを発動させたことも。
だからあんな危ないギミックのある部屋に留まったらダメだって言ったんだよぉ! (言ってない)
万が一にでも誤作動しようものなら一気に首を持っていかれるような場所なのに、油断し過ぎではないですかねアリスさん……。
メイプルの修理を終えるのを見計らっていたのだそう。
一瞬だけ納得しかけましたが、そもそもダミーズがミドリを狙うこと自体がダウトすぎました。
仮に本心だとしてもロッカールームにアリスがいた以上は実行できるわけもないですし、誤射というのならそれはそれでなぜすぐにギミックを解除しなかったのかという話になります。
あくまでも否定するランマルに、クルマダが追い打ちをかけました。
クルマダが死んでいると思い込んでいたランマルは、うかつにもトランシーバーを切っていませんでした。
ランマルの言動は、そこからダダ漏れだったのです。
充電室から聞いていたのではなくトランシーバーから聞いていたんですね。
確かにそれならランマルが移動しようともすべてが丸聞こえです。納得。
独り言が多いのも考えものですな。
【選択肢】
→違うよな……?
→キミがやったのか?
謎はすべて解けた。
犯人は影山蘭丸、キミだ!
サラに犯行を問われたランマルは困惑した表情を浮かべます。
しかし、それから何か思案すると……
ンモッファァァ……
毛量すごいな。良い柔軟剤を使っていそう。
そんなことよりランマルがダークサイドに堕ちた……! いや、とっくに堕ちていたと言うべきか。
おそらく裏サラの言葉が決定打になったのでしょうね。
サラは「忘れてくれ」と言ったのに、この時からランマルの中では優勝に向けての計画が始まっていたのか……。
もはや通り魔殺人鬼。
人ひとり殺しておいて後悔するどころか、1人目で早々にバレた自分のしくじりに対して薄ら笑いを浮かべるほどの開き直りっぷり。
完全にネジが飛んでしまっています。
解決策が何も無く追い詰められたのならいざ知らず、宴というクリア条件を知ったばかりです。
そのうえで非道な行いに走った理由とは何なのか。
その答えは至って単純明快。
そもそもランマルは「宴」という目前のゲームではなく、「デスゲーム全体」を見据えていたのです。
宴をクリアしたところでデスゲーム自体が終わるわけではないことくらい想像に難くありません。
また新たなメインゲームへと続いていくだけの死の連鎖。
それを断ち切らなければ意味が無い。
結果、サラ以外を切り捨てる道を選んだのです。
ほかのダミーズからは袋叩き。
個人的に特に警戒していたヒナコとマイが一番カッコイイことを言っている……。そろそろ信用してあげてもいいのかもしれない(単純)。
1人目でこんなに大バレしたランマルはこれからどうするのでしょうか。
激化する論争──!
そこへ現る乱入者の影──?!
最終章前編Part45(Abルート)はここまで
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