キミガシネ最終章前編Part38(Abルート)です。
最終章前編Part37(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
影と声
美術室
何か無いかとフラ〜ッと立ち寄ったら……メイプルがいない?!
まさか再起動?!
だから単独行動は良くないってあれほど……
あっ。
単独行動とか関係なしにこちらも窮地に陥っております。
IDカードを返す、と約束しましたからね。
もし今、鉢合わせて返せなかったら……
再びブチギレられるのも必至……。
それも怖いのですが、それとは別に、
信じてくれたメイプルさんを裏切ってしまうことになりかねない……。
だからマイに渡したくなかったんだ……!
誰だ! マイに渡そうって言ったヤツ!
(回想中)
(回想終わり)
アリスェェェ……。
過ぎたことを言っても仕方なし。
メイプルに会う前に、なんとしてでもIDカードを取り戻さねば!
4Fエレベーター前
急いでいるというのにお邪魔が!
あろうことかミドリはこちらを暇人扱いし、荷運びの手伝いをお願いしてきました。
今が最も暇人とかけ離れているんですがね。仮に暇だとしてもミドリのお手伝いなんてしたくもありません。
だいたい運ぶって何を
ヒェッ
死体運びでもさせられるのかと思えば、ミドリが掴んでいるのはメイプルの手でした。
事件性は無くて一安心。
しかし、いくら人形だからって左手を掴んで引きずって運ぶだなんてヒドい男だ……。
一体メイプルをどこへ連れて行くというのか。
ミドリは特に隠すこともなくあっさりと話しました。
行き先は、手術室。
運び方に愛が無いよ。
それにしてもメイプルの復活は阻止すべきなのか、そうでないのか非常に判断しかねるところです。
ふわふわしたメイプルならいいですが、復活早々に暴走モード再開なメイプルなら非常にお断りしたい。
どちらのメイプルにせよ、マイからIDカードを取り戻してからでないとまともに顔を合わせられませんが……。
となるとやはり阻止すべきか。
アリスが誰よりも早く阻止の意向を示しました。
メイプルを想って阻止するアリス。
己の身の危険を案じて阻止する私。
同じ阻止派で大きく違うこの理由の差よ……。アリスの心が眩しいわ……。
そんなアリスの言葉も届かないのがこのミドリという男。
止めたいのであれば、と1つの解決方法を提示してきました。
「ボクを殺しなよ」と。
! (ピコーン)
いいこと聞いちゃったぞ。
メイプルでミドリを殺せば人間ズは手を汚さずして勝てる(メイプルに好きな人を殺させる極悪非道思考)。
やはりダミーズの生存まで考えるとすんなりとはいきませんが、「メイプルくらいしかミドリを殺せない」という情報はのちのち重要になってきそうです。
ほら! ソウも何か引っかかっているぽい!
その頭脳をフルパワーで稼働して解決策を見出してもらいたいですね。
私の場合、ダミーズの生存方法を見つけたあとでメイプルにミドリと心中してもらう、くらいしか思い浮かびません。
あとは頼んだ、ソウ!
復活を阻止したそうなわりには、あまりにも無抵抗で見送る状況がなかなかに謎。
メイプルを奪うとか抗いようはあったはずですが、一時しのぎにしかならないと判断して最初から諦めているんでしょうか?
4Fロッカールーム
そうこうしているうちにミドリの後を追って手術室前まで来ました。
中からはミドリの笑い声とガチャガチャと工具をいじる音が聞こえてきます。
目の前で大変な事が起きていると分かっていながら何もできずに指をくわえて見ているだけのサラたち。
サラが心の中でケイジに救いを求めたその時。
\ピンポンパンポーン/
館内放送のようなチャイムが鳴りました。
『あー……あー……聞こえるかなー……』
その放送から聞こえてきたのはケイジさんの声!
やったー! やっぱり生きていた!
いろいろと説明するには時間が無いと言うケイジは、単刀直入にあるお願いをしてきました。
『IDカードを……教室へ持ってきて欲しい。必ずサラちゃん1人で来て欲しい……頼んだよー……』
/ピンポンパンポーン\
晴天からどしゃ降りになるくらい急な雲行きの怪しさじゃないですか。
ですよね。
ケイジを騙った誰かか、はたまたケイジが脅されてやっているのか。
いや、脅されているからといってサラを危険に晒すとは思えないので、やはり前者なのかも。
だとして誰がやったのかという問題にぶち当たりますが……。
【選択肢】
→行ってみるしかない
→IDカードを手に入れないと
ミドリでないことは他でもないサラたちが証人ですからね。
単純に今ここにいない者を割り出すと、ケイジ、Qタロウ、ランマル、ヒナコ、クルマダ、マイ。思ったよりいるな……。
私の第六感的にはランマルかヒナコが怪しいですね。
ランマルは5Fに向かったことが判明しているうえ、謎の「うまくやる」発言がありますから。
ヒナコは墓地にいるんですが、その真上が制御室なことが引っかかっています。もし隠し通路で一瞬にして移動できるならワンチャン。
マイはIDカードを既に持っており要求する意味が無いので除外。
残りのケイジ、Qタロウ、クルマダの3人はこんなことしない(あるいはできない)という絶対的信用により無関係と判断。
とにもかくにも行ってみるしかない!
IDカードはマイに取られちゃったので無いです、ということで手ぶらで。
タイミングゥ!
急に現れたマイがすんなりとIDカードを返してくれました。
中にいると思われたマイですが、外にいたようです。隠し通路まみれのこの施設でそれが信用できるかはともかくとして。
さきほどのケイジの放送をマイも聞いていました。
【選択肢】
→ひとりで行く
→みんなで行く
マイの見張りほど当てにならないものも無いんですけどね……。
それに放送では「サラちゃん1人で」と言われたのに、「みんな一緒に行ってきて」とはどういう?
ケイジの放送を聞いた時点では複数で行きたいと思っていましたが、マイがそれを推してきたので逆にひとりで行きたくなってきました。
サラも徐々にマイを疑ってきています。それだけマイの様子はおかしいということ。
マイには抗っていく! ひとりで行く! (というか2人とかでもいいんじゃないかな)
サラの意見は即却下。
グイグイと背中を押され、全員ロッカールームを追い立てられてしまいました。
4Fエレベーター前
マイによってエレベーター前まで連れて来られると、早く乗るよう急き立てられます。
ケイジさんを信用できたとしてもあなたが信用できないんですよ……。
それにマイの言葉どおりケイジを信じる方向なら尚の事「サラちゃん1人で」の指示に従うべきになるので、その時点でマイの言動は矛盾しています。
わざわざこんなことをしなくても全員で教室に向かいそうな雰囲気はあったんですけどね。
あとはそっと背中を押すだけで良かったところをガッツリと押してしまったものだからソウたちも怪しみだしたわけでして。
マイのやっていることって完全に墓穴掘り。黙っていたほうが上手く事を運べそう。
考えてもみればタイムリミットも何も無いので後回しでもいいですね。
マイの嫌がることこそやっていったほうが確実に真実に近付ける気がしますし。
怪しむソウたちと相反するマイとの間で、話し合いが平行線を辿ります。
そんなみんなへ心の中でポツリと謝るサラ。
隙を突くようにひとりでエレベーターに乗り込みました。
驚く周りに理由も告げず。
ただ一言、
「絶対に……すぐ帰ってきます……!!」
それだけ残して扉を閉じてしまいました。
どんなに怪しくてもケイジについて何か知れるのなら知りたい、その思いがサラを突き動かします。
それがたとえ最悪の結果だとしても。
5Fエレベーター前
5Fへやってきました。
ケイジが呼び出したのは教室でしたね。
早速向かいます。
教室
来てみましたが誰もいません。
ケイジさんはいずこ……? と探していると、教卓の近くで物音がしました。
誰か隠れている……?
勇気を持って近付いてみると……急に噴き出す煙幕。それによって一瞬にして辺り一帯が白く包み込まれました。
煙幕の中にケイジさんらしき人影が!
影はサラが近付くの制止します。
ここでまさかのゲーム要素発動。
といってもサラしかいないのでサラで話しかける以外の選択肢はありません。
ここのゲーム要素は必要だったのだろうか……? と甚だ疑問が残るところですが、それはひとまず置いておくとして。
本当のケイジなのか見極めなければ。
まずはケイジかどうか確認をします。しかし、
肯定も否定もせず、「来るな」の一点張り。
呼び出しておいてそれは筋が通りません。前へと歩を進めながらそう追及しても、
話を濁すばかり。
サラとしては、生きていたのならもっと早く教えて欲しかったもの。
その疑問を呈しながら、また一歩と近付いていくと……
突如、サラの体に走る鋭い痛み。
あまりの痛さにその場に倒れ込みます。
意識は徐々に薄れゆき──
サラが最後に見たものは、
確かにケイジの顔でした。
これは紛れもなくケイジさんの筋肉ですね。
ということは、少なくともサラと対峙した影はケイジさん本人なのでしょう。
ただ、頑なに姿を見せない演出が続くのでそこが怖いところ……。
最終章前編Part38(Abルート)はここまで
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