キミガシネ最終章前編Part52(Abルート)です。
最終章前編Part51(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
進展:ミドリを倒せ
「1番」を選びます!
ハズレと分かりきっている「1番」を選びたくはないものですが……かといってギャンブルをするにはリスクが大きい。
「1番」以外を選んでギンを当ててしまったら目も当てられません。
ならダミーズなら良いのかというと、それも好ましくはないですね。次のミドリのターンでギンを当てる選択肢を3つに狭めてしまうので。
つまり、「1番」以外を選ぶなら絶対にミドリを当てなければなりません。
運ゲーでピンポイント狙いは厳しい。
結局、なるべくギンへのリスクが低い「1番」を選ぶほか、サラたちには残されていないようなものです。
当てられたダミーズはどうなるのか不安もありますが、「当てられた挑戦者は死ぬ」としか聞いていないので大丈夫なはず。
ダミーズは挑戦者ではありませんからね。
では、覚悟を決め……ポチッ!
ハヤサカさん?
ふと床に異変を感じたハヤサカ。
急に慌てふためいたかと思うと、
床から伸びた巨大なドリルがヒツギを貫通!
そ、そんな……ハヤサカさん……。
騒然とした周囲の様子から、ハヤサカに何か良くないことが起こったと察したギンが青ざめます。
慌てて何度も何度も必死にハヤサカに呼びかけますが、
返事が無いことが答えになりました。
あんなドリルでやられたとあらば、おそらくヒツギの中はグチャグチャ……。
なんてひどい仕打ち。
貴重なハヤサカさんが……。
そーだそーだ!
挑戦者以外が死ぬなんて聞いていないぞ!
ハヤサカさんに至ってはそんなルールがあったことすら知らないまま逝ってしまわれたではないか。
責任者は出てこい!!
↑責任者。
ウソ以前にゲームの詳細すら言わないスタイルは相変わらずですね。
人形とはいえ人ひとり死んだというのに、ミドリにとっては「ドリルが中身を貫通しただけ」というただの事象にしか過ぎませんでした。
死体が見えるわけでもなければ、アンズのヒツギのように悲惨さが伝わるような見た目になったわけでもない。
外見上ほぼ変わらないので、サラたちの推理のノイズにもならないと考えており、何か問題でも? と開き直っていました。
死体が見えなければ実質生きているみたいなもの、とでも言い出しかねない暴論です。
あまり強い言葉を遣うなよ。弱く見えるぞ。
進展:ミドリの指名は?
見当がついているわけではなかったんかい!
あんなにカッコつけていたのに、あの強い言葉はただの意気込みだったらしい。
ミドリは、まずはどこにヒントを使おうかと考え始めました。
残る候補は、3、6、8、9の4択。
この中に人間と人形がちょうど2人ずついるはずなので、どちらを引き当てるかは確率的には同じ。
うっかり自分のヒツギを当てて自滅してくれないかな〜。
一緒に考えてくれる人がいない悲しきぼっちの独り言。
誰も反応してくれないので、ようやくそのおしゃべりな口を閉ざします。
じーっと立ち尽くしたまま無言の間が続き、よほど考えに集中しているのかと思いきや、
IPPON!
この切れ味、見習いたい。
というか、どさくさに紛れてサラをガン見するな。
サラのユニークな返しに満足したのか(?)、茶番はここで終わり。
ミドリが3番にヒント機能を使います。
なぜかそのランプ押しを頼まれるサラ。
ミドリの代理はアルジーがするはずでは?
もしかしてアルジーが担当するのはターゲット選びのボタンだけで、ヒント機能はランプだから担当外とでも……?
確かにボタン押しの代理をするとしか言ってはいませんでしたけれども。
なんて融通が利かないんだ……ボタンとランプだけなのに。
渋々ながら3番のヒントランプを押してあげました。
青?!
ということは……ギンorミドリ!
いやいやいやいやいや。確かに自滅して欲しいとは願いましたけれどもよ。さすがに早すぎる。
こんなに早い段階でミドリが、ましてや自滅という形で死んでハイ終わり! なんて展開、到底見えるわけが無いのですよ。
そんなに呆気なく死ぬような男だったら、サラたちはこんなに苦労していない。
つまり死ぬとしたら……
ギクリ
(なんだかんだギンくんは助かるでしょ、という慢心があったなんて言えない)
覚悟といえばミドリのほうこそあるのでしょうか。
ギンでなければ死ぬのはミドリ自身です。
ターゲットを選び抜いて圧勝するか、自滅して死ぬか。生死を賭けた50%の選択肢。
死を恐れだしたミドリがそんな賭けに出られるわけがない、とサラはギンを失う可能性に怯えながらもミドリを揺さぶります。
50%で自分が死ぬ選択を、選べるものなら選んでみろい!
選んじゃった。
ノリで自分の手を切り落とす人に常識が通用するわけがなかった。
ミドリであれ……!
絶対違うだろうなという気しかしないけれども、とんでもない意表の突き方でミドリであれ!
ギンくんの犠牲はあってはならぬ!
あってはならぬのだ……!
アルジーがヒツギを選びます。
ギンくぅぅぅぅぅん!!!
無情にもドリルは起動し始め……
え? ヒナコ?
ギンくんの命運に戦々恐々としていたので、ここで第三者が来るのは完全に予想外でした。
やっぱりヒナコは人間だったんだ!
ずっと追っていたヒナコ人間説がようやく立証されて、なんだか気持ちがスッキリ。
……とかなんとか呑気に言っている場合ではなく。
やっと発覚したと思ったら、もうさようなら。現実は非情である。
ヒナコは最後に何かを言いかけて……
ドリルに貫かれてしまいました。
これはヒツギの中が人形よりもとんでもなくグロいことになっているぞ……。
場は大混乱です。
みんな落ち着きたまえ。
いま一度冷静に話し合おうではないか。
選ばれたら即ドリル死。
その恐怖でパニックに陥ってしまったアンズは話し合いができそうもありません。
そのため比較的冷静なメンバーだけで話し合うことになりました。
本当にヒナコが人間なのかどうかを。
進展:ヒナコの青いランプ
ひきだす→ソウ
ソウが真っ先に目をつけたのは、ドリルに血がついていないこと。
言われてみればそうですね。もしかしたらこれがヒントになりうる……? と納得しかけたのも束の間。
さすがに血の有無で判断できるような雑な仕組みではないだろう、と即座に自己解決したソウによって推理の材料からは外されました。
なんて強引な自己解決……! 血が一切つかないドリルで殺す仕組みとやらが気になって仕方ない人がここで置いてけぼりにされていますよ。
結局、ヒナコが本当に人間であるかを確かめるには、これまでのヒナコの行動で判断するしかありません。
ココアを飲んでいた記憶しか無い。
ひきだす→クルマダ
興奮していて冷静に話せる状態ではなさそうです。
ひきだす→マイ
それな!
確率は50%であるにも関わらず「キミの負けだ」発言しかり、ヒツギの中はギンで確定しているみたいな自信を終始におわせていました。
絶対なにかありますよね。
ミドリがズルをしていると踏んでいるマイは、一方的に殺されるだけと涙しました。
ひきだす→ランマル
それは本当にヒナコだったのかい?
それは本当にヒナコだったのかい?
ひきだす→ギン
安心するんだギンくん! 私がそんなことはさせんからな!!!
サラも励ましの声を送るものの、あの恐怖の映像を思い出してしまうのだそうです。
壁に挟まれたヤンキー(クルマダ)
お腹から血を出したわたあめ(ランマル)
体を刺されたピエロ女(アンズ)
斧でザックリのスーツメガネ(ハヤサカ)
みんなの苦しそうな顔を。
ここで記憶力の良さが仇となるとは……。
絶対に救う(絶対に救う)。
とうろん
ギンの発言をストックし、
ランマルの発言に当てる。
覚えてねえというか見てねえです。
顔が映っていないので。ヒナコの映像だけ。
そのことに気付いたソウは一気に不審を抱き始めました。
あの映像では本当に死んでいたのかも不明。もっといえばヒナコ本人かどうかも判断できません。
え? 呼ばれていましたっけ?
「映像」というのは「犠牲者のビデオ」のことですよね?
ノエルがヒナコのことを名前で呼んでいた記憶などまったく無いのですが、どのあたりのシーンにありました……? 「テメー」と呼んでいたのは覚えているのですが。
私の記憶違いなのか、はたまた映像違いなのかよく分からなくて非常に混乱しております。
とりあえず呼ばれていた前提で進めていきます。
どのみち映像内で名前を呼ばれていた程度で、湧き上がった疑惑を払拭できるほどの説得力はありません。
疑うべきは推理ではなく既知の情報。
これまでの自分たちの推理は正しいとすれば、
ソウの言葉にサラも頷きます。
思い返せば、これまでのヒナコの行動には謎が多いです。そこに隠された事実があるのではないか、とサラも疑うようになってきました。
いま一度、ヒナコについて話し合うとします。
最終章前編Part52(Abルート)はここまで
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