キミガシネ最終章前編Part57(Abルート)です。
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ヒトゴロシゲーム
進展:最後の賭け
い、1番……?
まさにあなたの背後にドリルで貫かれた中身ハヤサカさんな1番のヒツギがあるのですが(ちょうど肩の筋肉で隠れている)。
おそらく「9番」の間違いですね。ビックリしました。
ひきだす→クルマダ
ミドリ確定の「9」を狙う以外に何をやるんだよ、とブチギレる勢いです。
ひとまず落ち着きなさって。
ひきだす→ソウ
素直に考えればそうです。
しかしだからこそ不自然でもあります。
もしミドリがここまでのことを見越して手を打っていたなら……さすがにお手上げだとソウも頭を悩ませました。
キミはそういうのを見つけるのが得意だろ、とサラへの急な無茶振り。
残念ながら特に思い当たりません。
ひきだす→ランマル
無い。
ランマルも「9」にミドリがいる説を疑っているようです。
ひきだす→Qタロウ
もとはといえばサラたちを殺すために用意されたダミーズですが、今となってはそれはもう関係なくなりました。
仲間の死の重さをミドリに思い知らせるのだと人一倍の気合を見せます。
Qタロウ、熱い漢よ。
ひきだす→ギン
あまり必要さを感じない議題ですが、とりあえず聞くだけ聞いてみることに。
ギンから見たアルジーは、公平なフリをしてミドリの味方をしている信用してはならない人物、という評価でした。
確かに信用はできない人物ですが、完全にミドリの味方かというと案外そうでもありません。
ミドリの反対を押し切ってサラの同意者の願いを適用してくれたり、わざわざ「終わらない」発言で盛大なネタバレをしてくれたりしていますからね。
ただ、それすら何か目的あってのことでしょうし、組織に関わっている時点でろくでもないことに変わりはありません。
信用というとヒナコも、と話の矛先はヒナコへと移ります。
アルジーと違って仲間として一緒に行動していた過去がある分、疑いたくない気持ちはあると言いつつも、それでも悪いヤツだったかもしれないと結論づけるだけの理由がありました。
そうそう。
部外者の単独潜入なんて秒バレです。
アルジーとヒナコがミドリの味方ならば、宴のためにいろいろと用意していた形跡があるかもしれないことにサラは考えを巡らせました。
とうろん
ギンの発言をストックし、
Qタロウの発言に当てる。
ギンの言葉にQタロウは迷いました。
仲間だと信じたい気持ち、ミドリに殺された事実。それらがあるために完全に敵とみなしていいのかどうかの踏ん切りがつかないでいるようでした。
しかし信じたくない事柄から目を背けていては見つかる答えも見つからない。勝てるものも勝てない。
そうギンに説教をされたことが響いたようで、Qタロウは今一度考えを改め発言し直します。
ひきだす→Qタロウ
ヒナコは敵なのか。ならなぜ殺されたのか。
その足がかりにでもなればとヒナコが最期に発した言葉を辿ろうにもまったく思い出せないQタロウ。
そんな困ったあなたに!
アイテム→『灯ろう』
Qタロウの発言に、アイテム『灯ろう』を突きつけます。
その途端、Qタロウの中にめきめきと記憶がよみがえってきました。
てっきりヒトデナシかと。
これを発言に加えてもらいます。
とうろん
Qタロウの発言をストックし、
ソウの発言に当てる。
すると何かピンときたらしいソウ。
ほう! それは盲点でした。
ヒナコとミドリが協力関係にあったのなら、当然ながら自分のヒツギは選ばれない予定だったのでしょう。
しかし選ばれてしまった。
ミドリの裏切りによって。
【選択肢】
→目印が付いていた
→番号を知らせていた
→光らないヒツギだったから
目印なんてあったらサラたちが先に気付いているでしょう。仮にあったとしてもヒツギに入っていたミドリには見分ける術がありません。
番号も無いですね。全員ヒツギに入った後で番号が割り振られているので自分の番号を知りようがありません。
となると理由はひとつ。
光らないヒツギだったから。
ミドリはギンを狙って光るヒツギを選ぶので、ヒナコは光らないヒツギに入っていれば選ばれる心配がありません。
そうなんですよね。
推理が間違っていたのか? と、行き詰まりかけたとき、ふとサラがひらめきました。
それはヒナコがホットココアを持っていたという事実。
そもそもの話、ヒナコがホットココアを持っていた理由は……
なるほど!
ココア時のヒナコの違和感はソレだったのですね。
ホット専用のドリンクサーバーを見つけて嬉しそうにしていたのもそういうことだったとは。
ずっとヒツギの塗料を溶かす方法を探していて、見つけた瞬間に思わずテンションが上がってしまったのでしょうね。
やはりホットドリンクが飲みたかっただけのことでヒナコがあんなに喜ぶはずがなかったのだ……。
しかしヒナコにとって厄介だったのが、単独行動を危険視する仲間の親切心。
やむを得ずランマルを同行させることになったので、自分のヒツギに堂々とココアをかけるわけにはいかなくなりました。
それをごまかすために、喧嘩の流れで自分のヒツギにかけつつランマルのヒツギにもぶちまけたのでしょう(ココアの量は足りるのか? ……という思いは胸の内にしまいつつ)。
ハッ! もしかしてヒナコが同行相手にランマルを選んだのはヒツギが隣同士だったからなのか!
ついでにぶちまけても怪しまれない距離。
ヒナコのヒツギだけを汚すより、他人のヒツギも巻き添えにしたほうが注意を散漫させやすいというもの。
それが同行者自身のヒツギであれば尚のことそちらに意識が向くので、ヒナコが多少不審な行動を取っていたとしても気付かれにくいでしょう。
そこまで考えてのランマル指名だったとしたら、なかなかの策士ですねヒナコは。
当初に予想していた「ランマルが1番御しやすいから」という理由だけよりかは、よほど腑に落ちました。
さて、ここでサラがアルジーにひとつ尋ねます。
宴の装置の準備中についてです。
その発想は無かった。
よほど核心を突いていたのか、答えるべきか悩んだ様子を見せるアルジー。
沈黙を経て、最終的には「できるだろうねぇ」と認めました。
思い返してもみれば、アルジーがヒツギにロックをかけたのはゲーム開始のとき。
それまでは「誰でもご自由に」な完全フリー状態だったようです。
つまり何かを起こせるとしたら、宴が始まる直前。
すべてのヒツギが地中に埋まっていたときだと考えられます。
あのとき、ミドリは新品のヒツギから出てヒナコを呼んだのでしょう。
ヒナコのヒツギと自分のヒツギを交換するために。
なんというセコいマネを。
ここでひとつ気になるのは、ヒナコはなぜ交換に応じたのか? という点。
これに関してはサラの憶測でしかありませんが、おそらくは仕掛けについてすべてを知っていたわけではなく、まさか本気で裏切られるとは思っていなかったゆえの安請け合いではないかと考えられました。
サラはこれまでの推理をミドリに突きつけます。
最初は純粋に勝負を楽しむ気だったのでしょう。
しかしあるキッカケ以降、ミドリは死ぬことが怖くなってしまいました。
だからこそヒナコを呼び出して入れ替わりを企てたのです。
自分が死なないために。
効いてる効いてるぅ!
この反応を見る限り、サラの推理は的を射ていたようですね。
ならヒナコと入れ替わったミドリは光らないヒツギにいると見て間違いありません。
アンズのヒツギを狙った違和感がその答えです。
あのとき、「8」にギンがいて「9」にミドリがいるとするなら、残るはアンズのいる「2」と中身不明な光らないヒツギの「4」「5」「7」。
サラの願いにより「8」は選択不可となり、当然「9」も自分がいる(ことになっている)ので選択できません。
ミドリの候補は「2」「4」「5」「7」。
次のターンで自分が選ばれて死ぬ状況であれば、もしかしたらギンが「4」「5」「7」にいるかもしれない万が一に賭けて悪あがきをしたほうが自然というもの。
ギンではないと分かりきった「2」を選ぶメリットなど皆無でしかなく、なんの逆転劇も望みようがないです。
ならなぜそんな悪手を打ったのかというと、あれは「4」「5」「7」を選択しなかったのではなく、選択できなかったに他なりません。
なにせ自分がそこにいるのですから。
光らないヒツギにいるからこそ、ミドリには中身がアンズだと確定している「2」を狙う以外の安全策が無かったわけですね。
これまでの違和感や不可思議なこともすべて解消されてだいぶスッキリしました。
しかし、この事実は良いことばかりではありません。
ミドリが光るヒツギにいるのなら「9」を選んで終われたのですが、光らないヒツギにいることによって選択肢が「4」「5」「7」の3択に増えてしまいました。
またもや3択からミドリを当てなければいけません。
しかも今度は、
ヒントは役に立たず、手がかりも無し。
完全なる運ゲーです。
ミスれば今度こそギンの命は無いでしょう。せっかく同意書の願いでピンチを回避したのも水の泡です。
ようやくミドリを追い詰められたかと思った矢先、一転して追い詰められていたのはこちらだったとは。
当てられない自信だけ無駄にみなぎっています。
誰かー! 超高校級の幸運の人呼んでー!
最終章前編Part57(Abルート)はここまで
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