キミガシネ第二章前編Part8です。
第二章前編Part7はこちら↓
信頼売買ゲーム〜1日目・昼〜
アトラクション
いよいよ本腰を入れてのアトラクションタイムです。
わかりやすいように、
荒れた廊下→憩いの場→モニタールーム
の順番で制覇していきます!
荒れた廊下
タメウチゲーム
参加人数:2人
報酬クリアチップ:★★
難易度:ふつう
カードを3枚ずつ選択して対戦相手と戦うカードゲーム。3人の人形を倒したらゲームクリア。
選べる相棒:ケイジ、Qタロウ、ギン
ケイジ《難易度:かんたん》
ケイジを操作時、刑事の直感でたまに相手の出すカードを2枚看破する。
Qタロウ《難易度:むずかしい》
Qタロウを操作時、持ち前の腕力で攻撃力が大幅アップ。
マイメダル10枚の交換条件あり。
ギン《難易度:ふつう》
サラを操作時、ギンの応援でたまに体力を回復してくれる。更にギンのアイコンをタッチしても体力を回復してくれる。
4種類のカードから順番に3枚のカードを選択してバトルします。
- 『溜』カード……エネルギーを1つチャージ。
- 『波』カード……エネルギーを1つ消費して攻撃。
- 『必』カード……エネルギーを3つ消費して強力な攻撃。
- 『防』カード……完成防御。
攻撃するためには『溜』が必要で、相手が『溜』の時に『波』を出せば攻撃が成功します。
また、『波』と『必』が相打ちになった時は『必』が貫いて勝ち、『波』と『波』や『必』と『必』の相打ちは無効となります。
いわゆる心理戦カードゲームですね。
心理戦というと難しく思うかもしれませんが、コレ実際にやってみるとめちゃくちゃ簡単です。
2巡目以降、サラが伏せられた敵のカードのどこかしら1枚を見切ってくれるので、
・『溜』『防』なら、『溜』
・『波』『必』なら、『防』
・不明なところは全部『防』
で対応し、エネルギーが3つ溜まったら、
・『溜』か『波』を見切ったときに『必』
・ほかは全部『防』
これの繰り返しで勝てます。
防御が強すぎてただの防御ゲー。
相棒のアドバイスや敵のエネルギー状況を踏まえつつ、適宜『防』を『溜』に変えれば、変えた分だけ早く終われます。
ケイジのアドバイス
「3枚目でしか攻撃してこないね」
その3枚目も必ずしも攻撃してくるわけではないので、全体的に攻撃頻度は低いです。
『溜』『溜』『溜』
↓
サラが3枚目を『溜』だと見切ってくれたので、そこに『必』を合わせてトドメ。
ケイジのアドバイス
「1枚目は溜めたがってるねー。そして2枚目で撃つ……まさにガンマン戦法だ」
1枚目と2枚目がパターン化しているため、おそろしく行動が読めてしまうという1番手並に弱い相手。
『溜』『防』『溜』で2チャージし、
↓
『溜』『必』『防』で大ダメージ。
↓
『溜』『防』『防』で1チャージし、
↓
『波』『溜』『溜』でトドメ。
『波』で倒したのち、そのまま3人目と2枚目以降のカードで続きが行われますが、被弾するパターンは敵が『溜』→『波』をしてきたときのみ。
ピンポイントすぎるのかノーダメージで迎えることも多いので、2枚目以降は『溜』『溜』で楽々2チャージしておくのがテンポよくてオススメ。
ケイジのアドバイス
「1枚目は溜めるか攻撃のどっちかかな。それ以外はかなりバラバラな動きだよ」
はっきりと分かるのが、1枚目は『防』をしてこない=『必』の狙い目だということ。ただし、敵が3チャージしていると『必』の相打ちになる可能性があるので注意。
基本は敵のエネルギーが無いタイミングで『溜』をして、それ以外は『防』。チャージMAXになり次第『必』を撃つ、を2回すれば勝ち。
ちなみにケイジさんに交代してみると、
チートすぎたw
サラの1枚見切りだけでもかなり余裕が持てるのに、2枚も見切られた日には敵さんも涙目である。
Qタロウver.
こ、これは……レーザー死……?
バイオハザードのレーザートラップのことを思えば、原型を留めているだけまだマシなのかな……。
ケイジver.
ケイジさんの死に様は見るのが1番つらい……。
ギンver.
ギンも痛ましい……。
よく見たらギンの横でニャーちゃんクッションが泣いている……! ごめんよギン……ごめんよニャーちゃん……!
報酬のクリアチップをケイジと分けっこし、交渉時間に入ります。
交渉
ロビー
交渉時間
雑談を持ち掛けるカンナと、メダル交換のトライアングルを求めてくるナオ&レコ。
どのみち後からメダル交換に走ることになるので、1週目は雑談の回収でもしていきましょうか。
【選択肢】
→少し内容を聞く
ソウは疲れて寝てしまったらしく、目を離せる今しか話ができないからとサラに声を掛けてきました。
特に重要な何かが判明したわけではなく、単純に誰かと会話がしたいようです。
改めて考えてみると、こうして落ち着いてカンナと話す機会はこれまで無かったな、とサラは思い返します。
【選択肢】
→話し合う
あら、かわいい。
モニタールームで仲直りして以降、いろんな表情を見せるようになったからか、カンナがどんどんかわいくなっていく。
サラも内心、こんなにウキウキした姿を見るのは初めてだ、とつぶやきます。
カンナは、これまでずっと長い間迷惑をかけてきたことについて触れます。
【選択肢】
→気にするな
→後悔してるのか?
→反省するべきだ
これまでを思うと仕方のないこと。気にするな、とサラは声をかけます。
しかし、前に向かって歩いているみんなと比べて、一人で歩くどころか立つこともできない自分自身のダメさにカンナは気を落とします。
「今は立って歩いている。それがすべてじゃないか?」
そう励ますサラのことを、カンナは突如として「武士みたいですよね」と返しました。サムライというか刀が似合いそうだ、と。
そもそも学籍IDがサムラっていますから。
サラは中学時代は剣道部だったことを告白します。……伊達にSAMURAIONNNAしていなかった。
大方の予想が当たり喜ぶカンナは、絶対にモテモテだと自信満々に断言します。
いまいちしっくり来ていないサラでしたが、実際に後輩の女子からラブレターをもらったことがあったという。
女子にモテる系女子、サ(ム)ラ(イ)。
サラが思い描いたままの人物なことに、カンナは無邪気に破顔します。
そんなカンナの様子を見ながら、サラはふと今の状況を俯瞰的に見ていました。
──他愛のない雑談。
ただ楽しいだけの、中身の無い会話。
ずっと長い間……忘れていた気がする。
平和な、あの日常を……。
私も私も(グイグイ)。
サラは素直にお礼を述べます。
本当は高校に入ってから、この口調を直そうとしていたようです。
(電球ピコーン)あー! なるほど、それでか!
決選投票が終わったときに出てきたサラとジョーの回想で、サラの口調が女の子女の子しいなぁと不思議だったんですよ。
あれは涙ぐましい努力の痕跡だったんですね。なんともかわいらしい。
サラが口調を直そうとしていたのは、ちょっと恥ずかしいという気持ちがあったからでした。
「……でも……あいつが……」
そう言い淀んだところで、なんでもない、と言い直します。
……ジョーのことか。
きっと「ありのままのサラが一番」とか、ナチュラルに響く言葉を発して突き動かしたんでしょうね。ジョーなら無意識にやってのけそう。
カンナは、サラが姉にソックリだと告げます。
強い所も、優しい所も。
しかし姉は、出会った時から優しかったワケではありませんでした。
【選択肢】
→血がつながってないのか?
→私の勝ちだな
ここでネタに走るのはちょっと違う(真面目)。
小さな頃に孤児院から今の家に来たカンナ。
母親も父親もとても優しい人で、子供心に「迷惑をかけちゃいけない……」といつもニコニコするよう心掛けていました。
そんなところが気に入らなかったようで、姉のクギエはカンナにイジワルばかりしていました。
イジワルを母親に見つかっては厳しく叱りつけられるクギエ。カンナは慌ててその場を鎮めようと振る舞います。
「いいの! おこってないから……」
笑ってみせることで平気さをアピールすると、
「……なんでいっつも、わらってんの?」
純粋な疑問というよりは、怒気を含んだ声でクギエが率直な思いを突きつけます。
そして何も言い返せずにいるカンナに向かって、短く吐き捨てました。
「……きもちわるい。きらい」
その言葉に父親までもが怒りだします。
それでもカンナはずっとニコニコしていました。姉を悪者にしたくなかったがために。
それでも、どうしても耐えられなくなったある日、ついに家出をしてしまいます。
──もう帰れない、帰りたくない。
そう思い、公園でバケツをかぶってずっと泣いていました。
そこへ通りかかり声をかけてきた1人の男の子。
彼はカンナが泣いていると知るやいなや、
笑わせようとしてくれました。
めっちゃ良い子やん。この無邪気さといい、髪のハネた具合といい、どこかジョーの面影を感じますね。
そこへ大きな怒鳴り声が響き渡ります。
その声の主はクギエでした。
クギエは、男の子がカンナにバケツをかぶせていじめているものだと勘違いし、詰め寄ります。
当然ながら男の子は否定しますが、実際にカンナが泣いていることもあって誤解は解けず……。
しかしそのおかげとも言うべきか、クギエが今まで言わなかったことを口にします。
「い、妹に……ひどいことしないでよ!!」
カンナはそこで初めて「妹」と呼んでもらえました。
クギエもまた、いつもニコニコしていたカンナの初めて泣く姿を目の当たりにし、いろいろと思うところがあったのでしょう。ぽつりと謝ります。
そのたった一言が、2人の関係性を大きく変えるものとなりました。
イイ話……風に見せかけて案外そうでもないw
そもそもカンナが泣く原因はクギエにあるのに、ガキくんに濡れ衣を着せて誤解したまま追い払うという罪深いお話。
ただただガキくんがかわいそうw
クギエからしてみれば、どんなにイジワルをしても笑っていたカンナが、まさか自分のことで泣いているとは露程も疑わなかったのかもしれない。と、一応擁護しておく。
ともあれそれ以来、2人はとても仲良くなりました。血のつながりなんて関係ないほどに。
ふと、現実に引き戻されたカンナの目には涙が溜まっていました。
「お母さんとお父さんに……伝えなきゃいけないから……!」
この歳の子に背負わせるにはあまりに重い決意に、サラは心の中で哀れみます。
気を落ち着かせたカンナは、そろそろソウが起きるかもしれないからとサラにお礼を言って去って行きました。
ギンの治療
ロビー
どうしたギンくん! 泣いている姿もかわいいな!
そこへやってきたケイジによると、2人でアトラクションに行ったものの、かばいきれずにギンが軽いケガを負ってしまったらしい。
血が出ているため止血をしたいところですが、傷の手当ができる道具も無ければ場所もありません。
3人が困っていると……
突如現れるハンナキー。
傷が化膿してしまうと大変だから、と治療を勧めるハンナキーですが、ギンからは冷たく突き放されます。
筋肉ゴリラ
陰キャ
バケツ女
メロンソーダ女 ←NEW!!
参加者の治療も自分の仕事だと、ハンナキーは困りながらも訴えます。危害を加えないことを誓う、とまではっきり公言しました。
それでもギンだけは、人体改造されて怪人にされたらムカつく、とまったく信用しません。
「かっこいいじゃん、それ」と茶々を入れてくるケイジも冷たくあしらいます。
無理強いする気は無いものの、絶対に治療はしたほうがいいと言うハンナキー。
【選択肢】
→ハンナキーを信じる
→ハンナキーを信じない
まさかの選択肢。
ギンがどの程度のケガをしているのか分かりませんが、血が出ているなら早く治療をしたほうがいいのは事実。
ハンナキー……というか誘拐犯側も、さすがにゲーム外で危害を加えて、そもそものコンセプトを破綻させるような真似はしてこないでしょう。
ってことで、信じてやろうじゃないか!
悪さをするようならケイジさんと盾になってやるさ、とイケメンゼリフを吐いてギンを説得するサラ。
しれっとケイジさんも混ぜるところが◎。
ケイジも「それいいね」と賛成し話がまとまったので、ハンナキーの後をついていきます。
医務室
連れて来られた先は、とても医務室とは思えないガラス張りの様相に南国の島かのような風景が透けて見える部屋でした。
が、実は外に見えるのはすべて戸棚のガラスに映っている映像。
「今回は南国風の映像で癒しを演出してます!」と自信満々にハンナキーが語ります。
空調もちょうど良い状態でキープしているらしく、結構気分良く浸れるようです。
この部屋はハンナキーの管轄で「研究室としても……」と気になる発言を始めましたが、ギンの治療を優先するケイジによって遮られてしまいました。
部屋自慢をしたかったらしいハンナキーは肩透かしを食らい、残念そうにしながらも手当の道具を用意してくれます。
ギンの足を手当するケイジ。
なんだこのほっこりする絵面は。ケイジさんとの対比で余計そう見えるんでしょうけど、ギンの足がちっちゃくてかわいい。
傷自体は、水で洗って絆創膏を貼るだけで済みそうな軽いケガでした。
結構ザックリいってそうに見えるのは、血が垂れているだけなのかも?
ケイジが「痛くないか?」と聞くと、
はっきり言っちゃうw
これにはケイジさんのほうが痛いところを突かれてしまいました。
おもむろにハンナキーが、細胞の修復活動を促進する傷薬があるから一緒に、と勧めてきます。
説明からして危ない薬の気配が漂うソレに、当然ながらケイジも疑ってかかります。
するとハンナキーは、百聞は一見に如かずと言わんばかりに自らの手を傷つけ血を流して見せました。
……血を流すってことは、やっぱり進行役の人形たちはみんな人間っぽいですね。あの無機質な受付人形のぽさんですら、血の通った人間である可能性が。
ハンナキーが自身の傷口にさきほどの怪しい薬を塗りつけると……
なんということでしょう。
描写が無いのでプレイヤーにはまったく分かりませんが、おそらく傷が治っている(治ろうとしている?)ではありませんか!
ケイジさんが驚いた表情を見せたので間違いない。
ただ、その驚きは薬の効果に対してなのか、傷が治るハンナキー自体に対してなのかは定かではない……。
自分の体で証明されたとあらば、これ以上文句のつけようも無いため、ケイジは納得し引き下がりました。
ギンが小声でケイジに話しかけます。
ギンってケイジさんのこと「おまわりさん」って呼ぶんですね。かわいい。
もうドットの2人が、犬のおまわりさんと迷子の仔猫ちゃんの図にしか見えない。
ギンは何やら相談したいことがあるらしく、
おそるおそるあるモノを差し出しました。
それを見るやいなや深刻な顔つきになったケイジは「やめた方がいい」と制止します。
そんな2人のやりとりを遠巻きにして見ていたサラは、なんの話をしているのか気になり声をかけました。
それに驚いたギンは慌てふためきながら「なんでもない」と取り繕いますが……どう見てもかなり怪しい。
【選択肢】
→隠した物を見る
→何も見なかったことにする
ケイジさんの深刻さから考えると、ジョーに関連するモノな気がします。というかそれしか思いつかない。
おおよそ犬のキーホルダーあたりでしょうか(唯一エピソードがあるので)。ヘアピンもワンチャンあるんですが、既にノエルが持ってますしね。
確認したいところですが、いかんせんケイジさんの親切を無下にするのは忍びない……。ギンもちゃんと言うことを聞いてシラを切っていたし……。
ここは何も見なかったことにするのが大人ってもんや……。
「ギンを信じよう」と伝えると、
ほわあ〜かわいすぎか〜〜〜!!!
ピンクのほっぺたかわいい。
ギンがニャーちゃんクッションを抱きしめるたびに、ニャーちゃんが目隠し状態になるのも毎回かわいい。
かわいいが渋滞してる。
さて、治療も済んだのでロビーに戻ります。
去り際にハンナキーが声をかけてきました。
「ケガをしたら……またここへ来てくださいね」
【選択肢】
→わかった
→ありがとう
→…………
素直にお礼を言っておきましょうか。
ごもっともw
ただ、本当に悪意しか無いならそのまま血を垂れ流させていたはずなんですよね。それこそ泣こうが喚こうが知らんぷり。
最初に「参加者の治療も仕事」だと言っていたので、あくまで仕事として対応してくれただけなんでしょうが……。
それにしてはギンの治療を強く勧めてくれたり、細胞の修復活動を促進する傷薬を持ち出してきたりと、ハンナキー自身の親切さをチラホラ垣間見ます。
……もしかして私、騙されやすい……?
減るもんじゃあるまいし、お礼くらい許してくださいな、ギンくんw
ギンの怒りに、ハンナキーは小さく「……すみません」と謝りました。
やっぱりそこまで悪い人には見えない。
3人は医務室を後にします。
第二章前編Part8はここまで
第ニ章前編Part9はこちら↓