キミガシネ第二章前編Part17です。
第二章前編Part16はこちら↓
信頼売買ゲーム〜3日目・朝〜
戒め
自分の寝室
目覚めたサラは、着実に身体にのしかかる疲れを実感しました。
それでも頑張らなければと自分に鞭を打ち、今日も寝室を後にします。
ロビー
ロビーに来るなり、とてもIQの低そうな怒鳴り声が響いてきました。
静まれ、静まりたまえ! さぞかし罪深きオカマともあろう御方が、なぜこのようにあらぶるのか!
言い争いの相手はハンナキーでした。
しかもアリスが注文したのは「チャーハン」。どうやって間違えた。
会話がアホらしすぎるw
遠巻きに見ていたサラも、朝からくだらないケンカが起きていると冷めた目を向けるほどです。
ゴーヤおいしいのになぁ(ボソリ)。
ハンナキーに話しかけると、「アリスさん、好きじゃないです」とバッサリ。
確かにアリスは怒りすぎですけど、難しい聞き間違いをしたハンナキーも大概だぞw
論破されてる。
さて、いい加減サラが仲裁に入ります。
サラに気付いたアリスは、見苦しい所を見せたな、と言いつつゴーヤチャンプルーを勧めてきました。
さり気なく押し付けていくスタイル。
ハンナキーは改めてチャーハンを用意するつもりなど無いらしく、もう用は済んだと言わんばかりにロビーを去ってしまいます。
全部食べなきゃペナルティ、という言葉を残して……。
この状況下で言うペナルティはシャレになりません。ゴーヤを食べなかっただけで死ぬとかアリスも死にきれんでしょう。
青ざめるアリスですが、サラには関係の無い話。「がんばってください」とエールを送り立ち去ろうとします。
が、当然ながらアリスに引き止められるわけで。
「話し相手になってやる代わりに緑の部分を食え」と、そこはかとなく恩着せがましい頼み方をしてきました。
さすがのサラも、迷惑な取引だなぁ、と内心つぶやくものの……仕方がないので、少しの間アリスに構ってあげることにします。
急にゴーヤのおいしさに目覚めるアリス。
単に、ただの食わず嫌いだったようです。なんと人騒がせな。
【選択肢】
→適当な話題を振ってみる
→おかわりをうながす
これ以上ゴーヤの話をしても何の実りもないので、もっと深い話とかをお願いしますw
気の利くサラは、さっそくレコについての話を持ち出しました。
ちゃんと会話できているのかどうかを尋ねると、よほど意表を突く話題だったのか、アリスは勢いよくむせ出します。
グイグイ踏み込んでくるサラをガサツ呼ばわりするくらいにはメンタルが乙女です。……オカマだから普通か。
にしてもガサツとは失礼な。相手がアリスだから気を遣わないだけですよ(真顔)。
サラもまったく気に留めることはなく話を続けます。
最初の反応で既に分かりきっていたことですが、やはりレコとはまだほとんど話せていないようです。
「だが……遠巻きに観察することはできる……!」と、自慢気に言ってみせるアリス。人はそれをストーカーと呼ぶ。
「レコは変わったと、オレは確かに最初そう思っていた……」
ここ数日で考えが変わったということは、やはり嘘の間での出来事が関係あるんでしょうね。あれ以降、レコがおかしくなっていますし。
それにしても、遠巻きに観察していただけでそれを見抜くとは、さすが兄と言うべきか、どんだけガン見してたんだよとツッコむべきか……。
今度は逆にアリスから質問されます。
そもそもレコの過去を知っているのか、と問われますが、少しどころかほとんど何も知らないサラは言葉に詰まります。
するとアリスは服の間から、折りたたんだ紙を取り出しサラに差し出しました。
それは雑誌の記事でした。
アリスは怒りの色を表しながら、ある日、優しい優しい看守が渡していったものだと皮肉を込めて言います。
そこには小さい記事で『36雷818解散』と書かれていました。
36雷818(サムライヤイバ)とは、レコが以前組んでいたバンドのことです。
メンバーの1人が脱退し、ボーカルが「もうこのバンドの曲は歌えない」と発言し、グループは解散した。
……と、記事には書かれています。
しかし、真実はそんなやんわりとした内容では無いことをアリスは教えてくれます。
レコがそのバンドの歌を歌えなくなった理由、それはメンバーが不祥事を起こしたことが根本にありました。
一概に不祥事といっても多岐にわたりますが、アリスの言うバカなメンバーが起こした不祥事というのが……
殺人のもみ消しってよっぽどですね。裏で一体どれほどいかつい権力が動いたというのか……。
それよりも、ここまでくるとなんとなく察せてしまいますが、その殺人犯でありバカなメンバーというのは、ほかでもないアリス自身のことでした。
レコと一緒にバンドを組んでいたとは驚きです。
もとよりアリスはレコのことが好きですし、殺人事件が起きるまでは普通に仲良し兄妹だったのかもしれませんね……。
この記事は、アリスにとって戒めでした。
しかし、レコの心を深く切り裂いてしまったその傷は、アリスが刑を受けた所で癒えることのない傷です。
それが分かった今、もう記事は必要ありません。
捨てておいてくれ、と記事の処分をサラに任せると、「頼んだぞ」と言い残してアリスはロビーから去って行きました。
バンド解散の記事を入手。
さて、アリスとの会話も終わったので、一通り探索して回ります。
探索
荒れた廊下
この2人を見ると溜め息が出ちゃう。
「何か用?」と笑顔でしれっと答えるソウ。
取引に応じられなかったサラたちはいわゆる負け犬。これ以上パソコンについて口出しはできません。
横にいるカンナは青ざめていました。
スマホとパソコンを交換した時点で裏切りを宣告したようなものですし、サラに会わせる顔が無いんでしょう。
モニタールーム
またケイジとアリスが話し込んでいました。
「……ダメだったよ」と、何か報告している様子のケイジ。
なにやら怪しい作戦会議をしている2人。
この2人の会話って結構気になるところを突いてくるので、かなり興味があるんですよね。私も混ぜてくださいな!
会話から推測するに、モニターを壊した犯人の見当がついていると見受けられます。
それってAIミシマのほうのモニターということでいいんですよね? 最初のモニターが割られたときは、ソウ以外のメンバーは景品交換所でルール説明を受けていたわけですし。
モニターを壊した→だからこそ交換に応じた
つまり、モニター破壊犯は破壊行為をソウに目撃されてしまい脅された、ということでしょうか。
真っ先に思い浮かんだのは、Qタロウ。脅迫内容がパソコンだったという線。
Qタロウならば、一撃必殺みたいな割れ方をしたモニターを作り出すのも造作ないでしょう。
気にはなりますが、会議に参加させてもらえない以上ここに居座っていても仕方ありません。
渋々ながら引き返します。
医務室
ここではギンとナオが休んでいました。
ギンくんは本当に医務室が気に入っているんだなw ひとりぼっちで寂しげだったから、ナオが来てくれて嬉しい。
え、クリアチップすら怪しい……?!
サラは今7個あるので、残りのアトラクションを3つクリアすれば順当に集まりますが……。
余ったらあげるよ? なんなら一緒に行こか? 絶対クリアできるよ? ……って、残すモニタールームのアトラクションすべて、相棒候補にナオがイネェェェ!!
世界は残酷だ。
うなだれるナオに、精神安定剤を紹介しようとするハンナキー。
当然ながら断られます。
ナオまで元気が無いことにギンは気落ちしていました。
ろくでもないヤツしか元気がないw
ギンくんの奮い立たせようとする心意気は好き。がんばるんだギンくん。
長い階段
Qタロウが無言でふらふらと歩き続けていました。
凄まじい陰鬱オーラ全開。メンタル崩壊してない?
すでに良くないことをしていますが、この先さらに良くないことをしでかしそうな雰囲気しか伝わってきません。
そうでなくともソウ&カンナという爆弾を抱えているのに、これ以上問題を増やさないで欲しいところ……。
さて、一巡したのでアトラクションに取り掛かります。
第二章前編Part17はここまで
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