キミガシネ第二章後編Part6(Aルート)です。
第二章後編Part5(Aルート)はこちら↓
交換フェイズ
裏の顔
もう調べられる場所がないので、手元にあるディスクの確認に移ります。
【1階 監視カメラ データ】のディスクをパソコンに入れてみました。
パソコンが映像を読み込み始めます。
映し出されたのは、全員が初めて集まった時の広間の様子。
サラたちはしばらく映像を眺めていましたが、動作に反して声などは一切聞こえてきません。
どうやら音は入っていないようです。
ジョーの姿にサラの目が止まります。
幻影なんかと違って、元気で、優しそうで、ちょっと抜けてそうな人間味のあふれるジョー。
映像の中でもコロコロといろんな表情を覗かせます。
すっかり目で追っていると、
チラつく幻影。
生前の姿に思いふけることも許さないと言わんばかり。
動揺するサラを察して気を遣ってくれたのか、ケイジが声をかけてきます。
見たところ映像は結構長く、要点以外は飛ばして見た方がいい、と提案してきました。
サラは首を縦に振ります。
そこへケイジは忠告をひとつ足しました。
場合によっては映っているかもしれない……仲間の裏。それを見る覚悟はできているか、と。
確かに、監視カメラで撮られていることなど誰も知らないはずです。知っていたとしてもカイくらいでしょう。
ならば、油断して不信な行動をカメラに晒してしまっているかもしれません。
裏切り者の存在──ケイジはそれをまだ疑っていました。
【選択肢】
→みんなを信じる
→覚悟はできてる
→ケイジさんこそ大丈夫?
残念ながらみんなを信じることは無理ゲーです。主にあのフリーター党の3人。
疑っているというよりは、単に好感度が激低なだけですけどねw
覚悟はできてる、どんとこい!
サラの覚悟を確認したケイジは、映像の続きを再生し始めました。
サラたちのこれまでの行動が流れます。
まだみんなが生きている頃の記録。
怪しい所がないか、飛ばし飛ばしで見ていきます。
そして……
その後のある映像にケイジは目を止めました。
こ、これは……!
不審者ゴリラがいるぞ……!
その人物は、なにやらカードを置いています。
よくよく見るとそれは、1度目のメインゲームで使った役職カード。
誰が、とサラたちが注視していると、その人物がはっきりと映し出されました。
き、きききQタロウ?!
置いたどうのこうのより、3枚も持っていることの方が気になって仕方ないw
2枚ならたまたま手に入れた可能性もありますが、置いたカードを含めると4枚。偶然では無いですね。
これだけ持っているとなると、むしろ最初から11枚全部を持っていたのかもしれません。
おそらくは、役職カードを配置する役に任命されていた、といったところでしょうか。
誘拐犯組織の人間である可能性も無きにしもあらずですが、どちらかというと直接ホエミーに脅されたか、配らないと死ぬと書かれた役職カードセットを見つけてしまったか……あたりな気がします。
当時はメインゲームの内容はソウ以外知り得ませんし、Qタロウもカードの意味が分かっていなかったはずです。
そう考えると、Qタロウの表情も「このカード、いったい何ぜよ……」と不思議そうにしているように見えてきます。
ただの勘ですが、あんまり悪意は感じとれないんですよね。……あっ、私の勘って大したことなかった気が。
さて、映像の続きです。
Qタロウが床に置いたカードを、誰かが拾い上げました。
その人物とは……
ソウ!
ソウはQタロウが役職カードを置いている衝撃的瞬間を目撃していました!
しかも拾い上げたそれは身代カード。
ソウからすると一気にQタロウに疑惑が向いてもおかしくないですが……今の今まであんまりそれらしいことはありません。
もしや、Qタロウが作戦会議に加わっているのは、このことでソウに脅されているからでは……。カイのパソコンを手放してしまった本当の理由も……?
だとすると、案外接点の無さそうな2人ですが、結構前から脅迫関係にあったのかもしれません。
Qタロウに悪意が無かったとしても、自分が置いたカードのせいで人が死んだとあらば、名乗り出るに出れませんしね。
なかなか衝撃的で面白い展開になってきました!
ケイジさんのレア顔だ!
困惑と余裕がないまぜになったときにしか、お目にかかれない貴重なドン引き顔!
一番好きな表情なんですが、ケイジさんの性格上、滅多に見られないため本当にレア感が凄まじい。
右手の乙女チックさ◎。
【選択肢】
→振り返って考えてみるべき
→どういうことですか
振り返って考えてみましょう。
ケイジの意見に懐疑的なサラは持論を展開し始めました。カードを仕掛けたのはソウだったハズ、と。
そして、ソウがカンナを利用するために酒場で実行した作戦について触れます。
カンナに身代カードを見つけさせ、自分の平民カードと交換することで恩を着せたこと。
そしてその後、その身代カードをジョーに拾わせたこと。
すべてソウが仕掛けた罠だったハズだとサラは主張します。
どうやらサラは上記の一件から、すべての役職カードを仕掛けた犯人すらもソウだと見ていたようです。
ちょっとサラちゃん思い込みが強いですね。
ソウが細工を図ったのは自分のカード……いわば自分のためになることだけで、すべてのカードを仕掛けたという証拠はありません。
そして今回、最初にカードを置いたのはQタロウだということが明らかになりました。
それですケイジさん! 私が言いたいことは。
さて、映像も終盤といったところ。
あれこれと考え巡らすのもそこそこに、先に見終えてしまいましょう。
混乱する頭を整理しながら、サラは再生ボタンを押しました。
そして、ソウがその内のいくつかのカードを拾い、
やはり、カンナと交換していました。
全部事実。
解けていく一方で、また新たに増えるナゾ。
もやもやする気持ちを抑えながら、残りわずかな映像に目を通していきます。
すると……
ジョーとカイが何か話している……?
タイミング的には、ナオの捜索(2回目)〜メインゲーム開始までの出来事ですね。
ナオの捜索(1回目)
↓
ソウ撲殺未遂
↓
ゴンベエの取り調べ
↓
ナオの捜索(2回目)
酒場に残ったソウとカンナがカード交換
↓ ←この間
メインゲーム開始
ただただ音声が無いのが悔やまれる……!
ジョーからは、こんなことがあったとは教えてもらっておらず、意外な発見にサラは動揺しました。
映像を一通り見終えましたが、怪しい所はこれくらいのようです。
結構な時間もかかってしまったため、そろそろ部屋を出ることにします。
ケイジに言われ、このディスクはサラが持っておくことになりました。
予想外の収穫。あとはギンを探して脱出に繋げるのみです。
……って、そうだ! 元はといえばギンくんを探しに来たんだった!
衝撃的事実の連続にすっかり……。
というか、本当にどこ行ったの……。
部屋を出る前に。
今までに拾った、犠牲者のビデオEと犠牲者のビデオFもパソコンで見られるようなので見てみます。
犠牲者のビデオE
「クソッ……最低だ……。なんでオレが……こんな目に……」
どんな試練をしたんでしょうか、とんでもない出血量です。
彼の着ている学ランの上着は、
ちょっと分かりづらいんですが、ノエルが腰に巻いているものと同じやつでしょうか?
この角度からだと袖っぽいものがしっかりと確認できます。また、丈も短めに見えるのでおおむね合っていると見て間違いないでしょう。
学ランを着ているあたりで察せてしまいますが、セリフの名前欄も「少年」と表記されており(メタ)、飲酒不可なことがうかがえます。
いまだ不明な飲酒不可人物は、アンズ、ヒナコ、ランマルの3人。
さすがにアンズとヒナコが男性ってことは無いでしょうから(アンズがワンチャン……?)、この白髪の少年がランマルこと、
影山蘭丸(高校生)と見て間違いないでしょう。
少年はもはや痛みを感じなくなっていました。
ゆえに死ぬ実感も湧かず、今の自分が生きているのかどうかすら曖昧になっています。
徐々に低迷していく意識とともに口数は減っていき、最後はまるで眠るように……。
まだ幸せな方かもしれない、そんな考えがサラの中に過ぎりました。
正直なところ、少しだけ羨ましく感じたのです。
殺し合い……仲間の死。
それを感じずに死ねることは幸せだ、と。
不謹慎な発想を取り払うように、サラは頭を切り替えました。
犠牲者のビデオF
「どっちが正解なんて……分かるワケないよぉ……!!」
服装はかわいいのに帽子のインパクトがすごい。サザエさんかと。
彼女がしている手袋は、
ノエルのものとそっくりです。
この子から取ったんでしょうね。
メタってしまいますが、セリフの名前欄も「少女」ではなく「女性」と表記されていることから飲酒可なことがうかがえます。
いまだ不明な飲酒可人物は、シュンスケ、ナオミチ、マイの3人。
シュンスケとナオミチで女性の可能性は無い。これはさすがに無い。ので、マイこと、
鶴城舞(パン屋)でほぼ確定です。
見たところ、ロシアンルーレットのような試練を受けさせられています。
弾が入っていない銃を選べば勝ち。入っている銃を選べば負け……すなわち死。
引き金を引く恐怖に打ち勝てるはずもなく尻込みする女性でしたが、突然、首に圧迫感を覚えました。
首輪が起動したのです。
まるで、撃たないのなら絞め殺す、とでも言っているかのように首輪は締めつけていき……。
痛みと苦しさに耐えきれなかった女性は、ついに「撃つ」と宣言しました。
撃つ恐怖と撃たない恐怖。
その2つに板挟みにされ、気の狂いそうな激しい葛藤とともに漏れ出るうめき声。
そして覚悟を決め──
おそらくこれも、最初の試練の映像です。
悪魔のような所業をやってのける誘拐犯組織。
本当にこんな悪魔から逃れられるのか……サラは一抹の不安を感じつつも、犠牲者たちのためにも成し遂げてみせる、と決意を新たにしました。
この女性の試練は、2つの銃が本当に実弾入りと空砲とに分かれていたのかどうかが気になります。
2つの実弾入り銃で詰みゲーをさせていた可能性も。
ホエミーの頭部が入った箱を開けるときから引っかかっていましたけど、ちらほら詰みゲーを仕組んでいる気がするんですよね、誘拐犯。
人によって、試練という名の処刑的なことでもしているんでしょうか?
緊急事態
ピンクの部屋
もうやることも無いので、ピンクの部屋へと戻ってくると……
「ニャアァーー!!」
ギンの叫び声が!
【選択肢】
→どこだ!? ギン!?
→声に耳をすませる
声の出どころを探らなくては!
耳をすませてみるも……声はもう聞こえません。
それはつまりギンを見捨てること。
そんなことサラにできるはずもなく、ケイジの意見は一蹴されました。
安全をとるかギンかとるか。
ケイジさんがこんな表情をするとは、よほど追い込まれているのが見て取れます。
確かに、どこへ行っても真っ暗で危険ですし、そもそも1Fに来ること自体が許される行為とは考えられません。見つかればどうなることか……。
何が起こるかわかりません。
命の保証もありません。
そんな葛藤の末、
ケイジはギンを探すことに賛成してくれました。
改めて2人はギンの捜索に取りかかります。
まずは食堂の方へ、と移動しようとしたとき、移動先に「ホエミーの部屋」というのが追加されていました。
それは、さきほどホエミーの人形が座り込んでいたあの部屋のこと。
そう表示するということは確定でいいんでしょうか?
ホエミー人形や1Fの監視カメラデータがあったあたりからしても、おおよそそんな気はしますが。
となると、やはり電気を点けたのはホエミーだと考えられます。
点けるだけ点けて何もしないのは、どうぞ部屋を探ってくださいと言っているようなもの。
サラに何かを見せたかったのでしょう。
それはホエミー人形か、机の上に散乱した首輪の部品のようなものか。
それとも、サラに恨み言を吐く犠牲者の映像か、1Fの監視カメラデータか。
はたまた、分厚いガラスの向こうで寝ているような人か。
もしくはそれらすべてを。
考えれば考えるほどホエミーの立ち位置がよく分からなくなってきます。
とりあえずホエミーの件は後回し。
ギンを探さなくては!
第二章後編Part6(Aルート)はここまで
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