キミガシネ第二章後編Part7(Aルート)です。
第二章後編Part6(Aルート)はこちら↓
交換フェイズ
2人組の影
食堂の奥>食堂
ん? これみよがしにカギが置いてある!
現実的に考えると絶対に気付けなさそう。
さきほどまで無かったことはサラも覚えており、迂闊に触らないほうが良い気がすると悩みますが……
【選択肢】
→カギを取る
→やめる
こういうのは躊躇なく取っていくスタイル。
タグ付きのカギを入手。
カギを取った瞬間。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ……
【選択肢】
→調理室に隠れましょう
→ギンを見つけないと
自分たちが見つかってはギンを探すどころではなくなってしまうので、ひとまずは調理室に身を潜めましょう!
調理室
調理室に逃げ込んだ2人。
足音は調理室のドアの近くで止まりました。
2人は息を殺して様子をうかがいます。
「2人組……だね」
相手に聞こえない程度に静かにつぶやくと、ケイジはサラの口から手を外しました。
1人はホエミーらしき人物。もう1人についてはまったく分かりません。
2人組の話し声が小さく聞こえてきます。
「取り逃がしたのか……?」
「すみません……」
聞いた感じだと、ホエミー?の方が上司のようです。いつもと口調が違います。
取り逃がしたというのは、ギンのことでしょうか。無事に逃げ切っているみたいですね。
申し訳なさそうに謝る部下らしき人物は、ふと、さきほど置いたカギが無くなっていることに気付きました。
サラが取ってしまったあのタグ付きのカギのことでしょう。
呆れるようにため息をついたホエミー?は「諦めろ」と切り捨てます。
「いいか。ガシューの好きにさせるな。ヤツはデスゲームを壊そうとしている」
「……わかってます……」
「モニタールームには、監視機能があるハズだろう。青い配線を繋げるんだ。しっかりとガシューを見張れ」
「あ、あなたがなぜそれを……」
ホエミー?は投げかけられた疑問には一切答えることなく、自分の用件のみを連ねていきます。
「それと、もうひとつ。ノエルの頭部にあるチップを必ず回収するんだ。あのチップは、この施設のセキュリティを崩壊させる脅威……だ」
「お静かに……! 誰かが聞いてたら、どうするんですか」
「うふふ……楽しい事になるでしょうね」
「…………?」
おそらくこのホエミー?、サラたちがいるのを分かったうえで教えてくれていますね。
ホエミーの部屋に招いたのがホエミー自身ならサラたちがいることは承知の上ですし、部屋を出たタイミングを見計らって調理室に逃げ込むよう仕組んでいた気さえします。
ならホエミーは味方なのか? というと、あんまりそうも見えませんが……。
「それと……」
再びホエミー?が口を開いた、そのとき。
周囲にうるさく例の警報音が響き渡りました。
この音は……タブレットの通知音。
最悪のタイミングで鳴ってしまいました。
「誰ですか!?」
部下らしき人物が声を上げます。
こうなっては逃げるしかありません。もと来た道を慌てて駆け戻ります。
ガレキの部屋
無事に逃げ切ったサラとケイジ。
ひとりずつダストシュートを登るのってもたもたしそうなのに、よく見つからずに逃げられましたよねw
調理室にカギをかけていたならともかく、カギどころかドアオープンでしたし。
それはいいとして。
結局、ギンを見つけられないまま戻ってくるはめになりました。
少なくともあの2人組につかまった様子はなく、できることをしよう、とケイジに促されます。
【選択肢】
→2人組の会話をまとめる
→カードの役職を確認する
とにもかくにもカードの役職を確認するのが最優先です。
身代なんて来ていたら2人組がどうのこうのと話している場合ではありませんしね。
サラはおそるおそるタブレットを起動させます。
「4分前に、2度目の交換が行われました」
タブレットからはそう音声が流れますが、サラは鍵番のままです。
……本当?
ケイジさんといえど、さすがに身代が回ってきた瞬間くらいは何かしらのリアクションは出そうなものです。
それが無いということは、本当に大丈夫なのかも。
せっかく役職の証明をしても、交換の通知が来るたびに証明し合うでもないとあんまり意味が無いですね。
いっそタブレットを見せ合いっこすればいいのでは? カードのときと違って、見られたら死ぬといった警告とかも今回一切無いですし。
さて、カード交換が自分たちには関係ないと一安心したところで、今度は2人組の会話について考えていきます。
2人組は気になることを言っていました。
- ノエルの頭部にあるチップ
- モニタールームの監視機能
もしすべての階の監視カメラが操作できれば、もう一度1Fに乗り込んで捕まるよりはマシです。
そう思い至った2人は、次はモニタールームへと向かいます。
その前に寄り道。
嘘の間
どこへ行ってもまったく人が見当たらない中、ナオだけは未だここにいました。
ボーッとしており、相変わらずサラたちに気付く気配はありません。
相棒能力ONで見ても、まるで生気が感じられないほどです。見ていてとても痛ましい。
レコの死がよほどショックにしても、一度立ち直っているだけに余計にこの様子はおかしく感じます。
どう見ても身代を引いてそう。
そういえば、ここにはノエルの頭部が転がっています。
下手に手を出してチップを傷つけるのも困るため、どうやって取り出すべきかとサラは頭を悩ませますが、
とのことで断念。
ひとまずはモニタールームの監視システムを調べることを優先させます。
モニタールーム
手前の機械を触る必要がありそうです。
【選択肢】
→機械の下を探る
→適当にガチャガチャさわる
→ケイジさんに任せる
適当にガチャガチャw 機械に対して絶対にやっちゃいけないことw
ちょっと気になりすぎて、ぽちっ。すると、
「……私に任せてください」
意外にも大見得を切るサラ。
そこまで自信ありげに言われれば何かしら手があるのだろうと察したケイジは、安心してサラに任せます。
実はサラ、意外と機械に強かったり……
「適当にさわってみます……!!」
……しなかった!w
正しい反応。
戸惑うケイジもなんのその。
直感と本能がサラの手を動かします。
まるで、初めから答えを知っているのかのように──。
そしてコンピューターは、
不快な警告音を発し、フリーズした。
本当に言葉通りの適当だったw
実はサラの潜在意識には何かが記憶されており、それが呼び起こされ……的な展開に胸踊らせた期待を返してほしいw
そう言うとケイジは、足元に配線が並んでいることを教えてくれます。
ホエミー?が言っていたのは、青色の配線。
つなげてみよう、と言ってサラの代わりにすべてをやってくれました。
神様仏様イケメン様……!
ケイジが青色の配線をコンピューターへと繋げると、
見事、モニターに各場所が映し出されました!
それぞれのモニターには、ランダムで場所がコロコロと映し出されています。
どこかにギンが映っていないかと探すサラ。
左上……気になるものは映っていません。
左 ……誰もいない寝室が映っています。
左下……気になるものは映っていません。
右上……気になるものは映っていません。
右下……嘘の間が映っています。レコの遺体とノエルの残骸は今も残ったままです。
右 ……誰かの寝室の前に、人が立っています。見たところQタロウのようです。部屋の主と会話をしているんでしょうか?
真ん中……誰もいない寝室が映っています。
サラは真ん中のモニターに映る寝室に違和感を覚え、注視しました。
この寝室、テレビがある……?
不思議に思っていると、
ミシマ先生?!
テレビではなくモニターでした。
驚きで言葉を失うこのタイミングで、部屋の持ち主が帰ってきます。
ナオの部屋?!
「ええ、お疲れ様です、ナオさん。あなたの安全が守られて良かった」
ナオとミシマ?は当たり前のように会話します。
やはりナオは身代カードを引いていた、で確定ですね。
そしてさきほどの交換で誰かに押し付けた……いや、押し付けるようミシマ?に誘導されたと見るべきでしょう。
まずサラでないことは確か。
「あの人」という言い方からすると、ギンやカンナは除外されます。
ソウか、Qタロウか、ケイジか、アリス。
新しい立ち絵だ!
「私を信じるのです、ナオさん。あなたを守るために、奇跡的に私は復活したのですから……。私の言葉通りに……ね?」
ナオは不安そうに頷きます。
「さぁニッコリ笑って。明るいナオさんが私は好きです」
身代を他人に押し付けてきたばかりだというのに、笑えるわけ……
笑うんかーーーーい!!!
「素晴らしい。良い教え子を持ったものです、ええ」
やだ……このミシマ先生、宗教勧誘してきそう。
ナオも、AIミシマとは覚悟の別れをしたにも関わらず「そんなものしました?」と言わんばかりの盲信っぷり。
立派な信徒のできあがりです。
【選択肢】
→あのミシマ先生はいったい……
→ナオさんの行動は変です
ナオが変になってしまった……教祖ミシマこわい。
完全に手のひらで転がされていますし、カードの交換も言われるがままやっていそうです。
ナオは50枚も持っていなかった?
サラと同じ劣等生のくくりにされていたからには少ないのでしょうが、内訳までは分かりません。
仮に50枚持っていたとして、ナオはサブゲーム中に一度犠牲者のビデオを交換(20枚)していますから、結果発表時には70枚集めた扱いになります。
70枚って……結構な数です。
成績上位のカンナ、アリス、ソウらの最低ラインを80枚と見ている私にはあまり現実的ではありません。
では、ケイジの言うとおり50枚持っていなかったとして……どうやって交換したのか?
誰かと交渉? このタイミングで交渉に応じる人がいるでしょうか? 身代を押し付けられるかもしれないのに。
それにナオはずっと嘘の間に……
あっ。
もしかして、レコからメダルを盗った?!
みんな持ち歩いていたはずなので、レコの遺体も探せばあるはず……。
ナオにそんな発想ができるとも考えられませんし、それこそミシマ?に吹き込まれていそうです。
さて、その諸悪の根源のようなミシマ?ですが、彼は「復活した」と言っていました。
元々はここでレコが破壊した人工知能だった可能性があります。
それなんですよね〜。
パッと見の私ですら違和感を抱いたほどです。
ナオなら尚更気付きそうなものですが、本物のミシマを失ったショックが大きすぎるあまり、再会できた嬉しさのほうが強く冷静な思考ができていないのかもしれません。
ましてやそのAIとも一度は決別したのち破壊されてしまったわけで、今度こそ本当に二度と会えないと思った矢先に現れれば……。
……そんなナオをもてあそぶ教祖ミシマ、悪党すぎでは?
「フロアマスターは……何か企んでるのかも……ね」
それを突き詰めると謎はもっと深まりますね。
ナオの部屋のモニターはいつからあったのか?
どのみちミシマ?とやりとりするようになったのは、2回目のメインゲームが始まってからでしょう。
サブゲーム中に既にいたなら、ナオにもっとメダルを集めるよう指示していたはずですから。
……いたるところで事案が発生しすぎて、頻繁にギンくんのことを忘れてしまう!
すべてのモニターをチェックしてもギンの姿は見当たりませんでした。
この監視システムは3Fしか映しておらず、そこにいないということはやはり1Fに取り残されたままのようです。
ケイジさんの危機察知能力が高すぎる。
さすがは元刑事。
その人物を密かに確認すると、ケイジは急いで監視システムを切りました。
──少女漫画テンプレート──
サラ 「あ、甘いひと時って……!」(ドキドキ)
ケイジ「話、合わせて」(サラの口元を手で押さえながら耳打ち)
──少女漫画テンプレートここまで──
残念ながらサラにそのような機能は搭載されていません。完全スルーです。
SAMURAI ONNNAは伊達じゃない。
真に受けていた……!
思った以上に良いキャラしているだけに、ノエルを殺したことだけがただただ残念……。
ジャマしたついでに、とケイジはガシューにある疑問を投げかけました。
それは……このモニターには全部、人工知能が入っているのかどうか、というもの。
ガシューはあっさりと認めます。
ん? ジョーとナオがいないぞ?
サラが今までに出会ったのは計12人。
本来ならその12人全員が最初の試練を突破した候補者であるべきです。
しかしモニターは、
9人分しかありません。
ジョー、ソウ、カイ、ナオのうち1人が「?」のモニターの持ち主として、それ以外の3人は最初の試練を突破すらしていないということになります。
私は「?」モニターはソウのものだと考えているので、そうなるとジョー、カイ、ナオの3人。
カイは裏切り者ですから、最初の試練も無しにポイッとデスゲームに放り込まれたのでしょう。
なら残りの2人は……?
ジョーとナオの共通点は、同じ内容の試練を受けたことにあります。同じ試練ついでに言うとカンナ&クギエもそうです。
サラ、ミシマ、カンナが成し遂げ、
ジョー、ナオ、クギエができなかったこと。
それはいったい……。
もしかすると2組で受けた最初の試練は2人のものではなく、サラ、ミシマ、カンナの試練でしか無かったのかもしれません。
続きとは(期待)。
「ごゆるりと……」そう言ってガシューはこの場から立ち去りました。
さて、どうするか。
【選択肢】
→もう一度1階へ!
→ノエルのチップを回収するべき
侵入したのがバレていますし、1Fへの行き来がワンパターンしかない現状で再び行くのは危険極まりないです。
となると、今はチップの回収を優先するべきでしょう。
ケイジにはギンのことを尋ねられますが、サラは願望に近い思いをもって力説します。
ギンならきっと逃げてここに戻ってくる……と。
「……それが信じるってことかも……ね」
意思統一した2人は、さっそく嘘の間へと向かいます。
第二章後編Part7(Aルート)はここまで
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