ハンナキーの用意した幻影濃度を下げる装置を多用してみました。
幻影濃度のリセット
1度目
医務室
【選択肢】
→忘れてみる
→やめる
幻影で精神を病んでしまうと大変なため取り返しのつく段階でぜひ、と言われ、促されるままサラは首を縦に振りました。
ハンナキーは、サラの体の至るところにごちゃごちゃと器具を取り付け始めます。
手際良くサクサクと作業を進めると、装置を起動させました。
サラの脳裏に浮かんだジョーの幻影が……
少しずつ、
少しずつ、
最終的には欠片も無くなりました。
ジョーのことを少し忘れたサラ。
「あはは、なんだろう……辛かったことがウソみたいだ。すごく……頭がスッキリした……!!」
使用時は苦しそうな声をあげるサラでしたが、装置に副作用でもあるのか、使用後は驚くほど解放感に満ちていました。
そんなサラへとハンナキーは忠告します。
2度使うのは危険なため、これ以上はやめた方が良い、と。
「ああ、わかった! ありがとう、ハンナキー!」
サラは人が変わったように高揚しきっていました。
2度目
再び医務室へとやって来たサラ。
ハンナキーに用件を伝えます。
【選択肢】
→あの装置を使いたい
→やめる
再びあの装置を使いたいと願い出ると、当然ながらハンナキーは止めにかかります。
【選択肢】
→それでも頼み込む
→やめる
もう一度だけ、と頼み込むサラに根負けしたハンナキーは、サラの精神力なら耐えられると信じ、再び装置を起動させます。
サラの脳裏に浮かんだジョーの幻影が……
少しずつ、
少しずつ、
前回同様、最終的には欠片も無くなり、ジョーのことを少し忘れたサラ。
「あはは、最高の気分だよ、ハンナキー!」
わりと親身になって忠告するハンナキーですが、その声はサラへと届いているのかどうかは分かりません。
「ありがとう、ハンナキー!」
装置使用後のサラの変貌ぶりは相変わらずでした。
3度目
【選択肢】
→あの装置を使いたい
→やめる
三度あの装置を使いたいと願い出ると、ハンナキーからは猛反対されます。
【選択肢】
→それでも頼み込む
→やめる
私ならあと1度くらい大丈夫なハズだ、と根拠の無い主張を述べながら、サラも必死に頼み込みます。
よほど危険なのでしょう。ハンナキーも簡単には引き下がりません。
【選択肢】
→一生のお願い!
→やめる
「一生のお願いだ!」
その言葉を聞いた途端、困り果てていたハンナキーの表情に変化が見られました。
「あなたはもう、とっくに壊れていたのかもしれませんね……」
クスクスと笑いだし、打って変わってサラの願いを聞き入れます。
たまらず起動を急かすサラ。
三度目の装置の起動が行われてしまいました。
ところが、今までと大きく違う点がひとつ。
それは……
幻影ではなく、思い出のジョー。
もう後には戻れません。
じわりじわりと、
侵食され、
そしてジョーは……。
ハンナキーは「幸せそうな顔……」と狂ったような目でサラに見惚れます。
当の本人はそんなことは意に介さず、なおも装置の使用をねだります。もう、まともな思考力は残っていないのでしょう。
もはやサラはわがままを言う子供同然であり、ハンナキーはそれを狂気じみた優しさで諭します。
「これからは、すべて私の言う事を聞いてください……。この装置は、ご褒美です……。……いいですね? 一生を私に捧げてくださいね?」
「ちゃんとあなたの脳をドロドロにしてあげますからね……」
依存END
ケイジがハンナキーのことを、悪人ではないけどふつうでもない、と言い表していましたが、本当にそのとおりですね。
一見すると善人のような言動をとりますが(単なる優しさではなく、参加者の安全管理のためですが)、一度スイッチが入ると急激に病みだします。
悪意の自覚無く悪事を働くタイプ。
ハンナキーのやる気スイッチは常に切っておかないと……。