手紙の中身が気になる選ばれし者2章です。
選ばれし者 2章
母親からの手紙を受け取ったセイル。
その内容とは……
子を想う母の言葉しか綴られていませんでした。
セイルくんには悪いですが正直期待はずれです。
ひとつ気になることがあるとすれば、「あなたが笑って生きてくれることが私の最後の願いだから」の部分。
ノーマ、もう死んでいそう感しかしない。
少なくとも死を受け入れたうえで失踪したのでしょうね。お別れの手紙になっていますし。
手紙にはさらに、古いなにかの本のページらしきものも同封されていました。
なにやら小難しいことが書かれてあります。
「間=逢魔が時」で、魔物が昼夜に出てきちゃうよ〜という意味でしょうか?
読み終えた途端、例の力がセイルの身に襲いかかってきました。
それと同時に、どこからともなく降りかかってくる謎の声。
謎の声と例の力は同じ存在なのでしょうか? そしてセイルの中に潜んでいる?
となると「黒の栞1章」で「お前」呼びをする裏セイルとも同じ存在……? しかし裏セイルが表セイルに「選ばれし者よ……」とか言いそうにないしなぁ……。
ややこしくなってきました。
いずれオディオ・Oみたいにならないかと今から心配です。
謎の声は何かを呼びかけてきますが途切れ途切れでよく分かりません。唯一しっかりと聞き取れたのは、
「八篇の断章をつなげ」
という言葉。
ノーヒントで要求する、RPGに出てくる謎の声あるある七不思議のひとつ。
気が付けば砂浜で行き倒れていたセイル。
側にいる獣人のオーシュットが心配して看ていてくれました。やさしい。
この場所は船でないと来れないようですが、セイル自身なぜここにいるのか分かっていません。
思い出せるのは、手紙に同封されていた紙切れ(小難しいやつ)を読んだところまで。
一体どういうことなのか考えたいところですが、そんなことより一大事! セイルの大切なものが入っている鞄が無くなっています。
オーシュットがここへ来る途中、ジサラという子が何かを持って走っていったのを見かけたようですが……。
確認のため、村へ行ってみることにします。
ケノモ村では獣人と人間が住み分けていますが、その仲はあまりよろしくない模様。
いつの世も共存というのは難しいものだ。
特にセイルを困らせている獣人の子ジサラは、村でもいろいろとやっているようで人間が手を焼いていました。
木の実や野菜の切れ端を持ち去られた家もあれば、逆にそれらを置いていかれた家もあるなどまちまち。
取ったものを他の家に置いてまわっているようです。
その謎は、オーシュットが狩りの実演を交えて教えてくれました。
バルジェロみを感じる。
獣人たちにとって狩人が獲った肉を皆で分け合うのは当たり前のこと。
つまりジサラは狩りの真似をしていたのではないか、と。
理由を知れば多少は気が収まるかと人間たちに報告に行くと、
なんと怪我人が出ていた。
畑を荒らされ作物をダメにされ怪我人まで出され。子供といえど許されない、と非常にお怒りでした。
罠を回避していることから魔物の線も考えられないようです。
それなら身を持って見張ってみよう!
というわけで、夜にやってくるという畑荒らしを待ち構えてみることに。
普通に魔物だったのですが。
これはひどい。冤罪だ。
被害届を取り下げてもらうべく、早速村長に直談判しました。
しかしこの村長、「魔物が罠を避けられるはずがない」と固定観念に縛られていたり、「犯人をお前がかばっている」と迷推理をしたりととにかく頭がガッチガチ。
有無を言わせない証拠でも突きつけないと折れない頑固人間でした。
こわい。ジサラ殺されそう。
そうなる前に先にこちらで見つけなければ。
といってもアテがないので、とりあえず獣人の長を訪ねてみることに。
さすが島の主、なんでも知っていました。
ジサラは生まれる前から父親と死別し、シングルマザーの家庭で育ってきた子だそうです。
しかしその母親も病で伏せてしまい、元気づけるために狩りの真似で持ち帰った木の実や石などを見せていたという。
そして母親が亡くなって日が浅い今も、母の教えを守っているのだと。
俗に言うヤンチャなクソガキかと思っていたら、ただの良い子でした(涙ドバー)。
ジュバ様も事情を考慮しつつもジサラの行いにはしっかりと責任を感じており、人間たちに謝罪の意思を見せるなど振る舞いがそれはもう大人。
人間たちよ、見習いたまえ。
さて、ジサラの居場所は見当がつきました。が、肝心の道が分かりません。
オーシュットにかくかくしかじかを伝えて状況を話し、お墓まで案内してもらいました。
墓前にいたのはジサラ……となぜか魔物まで。
ボスが汚い成金みたいになっている。
今回だとジサラを囮にして助けに来た人から物を強奪する作戦だったのかもしれません。
確かに頭はいいですが、見た目もやっていることもかわいくないので問答無用で処しておきました。
ジサラちゃん……ええ子や……。
中央の簡単な石でできたお墓、自分で作ったのでしょうね……お供え物もいっぱい。
獲物を他の人にも分け合いながら母親のもとへ持ち帰っていたとは健気です。最近亡くしたばかりとは思えない行動力。強い子や……!
お供え物の中にセイルの鞄も無事に発見したことなので、ジサラを連れ帰るとします。
ついでに「ボスロゥリスの爪」もお持ち帰り。
村に帰ると、ちょうど人間と獣人がバトっていました。
ジサラを出さない(罰を受けさせない)なら代わりに領土をよこせ、と貪欲さ凄まじい人間側。
ひとまず間に入って「ボスロゥリスの爪」と共に真実を突きつけました。襲われた人の傷跡と照合すれば一致するはず。
さすがに今回は証拠品付きだったので言い逃れができなかったのか、「獣人の姿を見た」と主張していた襲われた人も急に「暗かったし……はっきりとは……」とゴニョゴニョ。
罠をかいくぐっていたのも「ロゥリスの中にはたまに頭のいい子がいる」と少々説得力には欠ける理由を説明し、そこへ追い打ちをかけるかのごとくダメ押しの肉ドーン!
犯人(魔物)の肉を提供することで手打ちにしてくれました。食料、強し。
一段落つき、改めてジュバ様からお礼を言われました。
大切なものを奪われてなお相手を想うことができるセイルのピュアっぷりに感無量なご様子です。
一方で、そんなセイルから深い闇の力を感じ取っていたジュバ様。
島の主に相応しい度量と品格を持って、セイルの抱える問題にアドバイスをしてくれました。
なんて素晴らしいトップ。ジュバ様のもとで暮らしたい。
少しして、ジサラを連れたオーシュットがやってきました。
鞄をとった謝罪に来たようですが、なにやら他のモノとは違ってワケアリな様子。
もともとジサラは、鞄は持ち物であり獲物ではない、とちゃんと分別はついていました。しかし鞄を見たときに頭がぼーっとなり、気が付いたらとっていたのだとか。
やだこの鞄こわい。
セイルが鞄の中を見てみると、
古い本のページが1枚増えていました。
やだこの鞄こわい。
そのとき、
一瞬、脳裏に浮かんだ知らない映像。
しかしそれはセイル本人が古い本のページを持っているシーン。
つまりページは急に増えたのではなく、自ら入手したものだと考えられます。
ミステリーでもなんでもなかったですね。
……本人にその記憶が無いことを除けば。
選ばれし者 2章 終
自分の知らないところで自分が行動しているなんて、オバケとはまた違った方向性のホラー。
どうせなら代わりに毎日ジョギングとか筋トレしてくれていたらありがたいのに。
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