キミガシネ第二章前編Part22です。
第二章前編Part21はこちら↓
最後のアトラクション『裁定の間』
救出方法
場面はサラたちのいる場所へと移ります。
みな一様に混乱する中、液晶が起動し始めます。
左の画面には「00:00」「55:55」「88:88」の数字が入れ替わり点滅しています。
右の画面には「のこり35.5」の表示。
タイマーにしては2つあることも、ここにタイマーが設置してあること自体も何もかも謎です。
ノエルからは鑑賞室で見ているようにしか言われませんでしたが、おそらくサラたちの立ち位置は完全なる傍観者というわけではなさそうです。
3人はどうするべきか考えあぐねます。
サラたちのいるこの場所はあまりにも高く、飛び降りて助けに行くなんてことはできません。
ナオもレコも何も良い手が浮かばず意気消沈するなか、サラはこれが「最後のアトラクション」であることを2人に思い出させます。
これまで、アトラクションには必ず攻略法が用意してありました。つまり、ギンを救う方法も必ずどこかにあるハズなのです。
とはいっても、それが何なのか分からないことには為す術もありません。
地上にいる者たちならいざ知らず、こんなに高いところではギン達に近付くことすらままならない、とレコはもどかしそうにぼやきます。
あのレコが弱気になっている姿を前に、サラは少なからず戸惑いを覚えました。
一方で、
「3人で考えれば……きっと、どうにかなるハズです!!」
ナオは強気な姿勢を見せます。
対照的ですね。ナオは本当にたくましくなりました。
てっきり3人のみで解決させるのかと思いきや、下の人たちも議論に入ってくるんですね。
会話が大変そう。
ここでノエルから「制限時間は短いよー」と声をかけられます。それを具体的に画面に表示してもらいたいところなんですが……。
今回の話し合いでは、毒針が発射されるまでのタイムリミットがあります。
ひきだすを使って会話を引き出したり、VS(とうろん)やアイテムを突き付けて失敗すると時間が経過します。
とのことで、迂闊に行動は出来なさそうです。
リアルタイムでカウントダウンされるわけではない分、気持ちに余裕は持てますね。
さて、ひとまず話をうかがってみます。
ひきだす→レコ
レコは、見守ることしかできないことに焦っていました。
【選択肢】
→鑑賞席に仕掛けがあるか調べる
→この位置からみんなの位置関係を調べる
鑑賞席を調べることを提案すると、レコは2つの液晶画面に着目します。
のこり35分ということでしょうか?
焦りから思考放棄気味だったレコは、冷静さを取り戻しました。
時が進んだ
ひきだす→ナオ
ナオは、何から考えれば良いのかパニックになっていました。
「自分ができる事から」というサラの助言を得て、できる事=観察、だと思い至ります。
そしてレコと同じく、2つある液晶画面に着目しました。
どちらかは毒針が発射されるまでのタイマーだろうとサラが口を挟みます。
プレイヤーには「00:00」「55:55」「88:88」が点滅しているだけにしか見えませんが、サラたちにはちゃんとタイマーとして見えているっぽいです。
ということはゾロ目に意味は無い模様。
点滅しているのはおそらくリアルタイムで経過しない分、プレイヤーに時間を伏せるための演出なんでしょうね。
考えを巡らすことで、ナオもすっかり落ち着きを取り戻しました。
時が進んだ
さてさて、
右の液晶が毒針のタイマーだと推測するレコ
左の液晶が毒針のタイマーだと推測するナオ
意見が真っ二つに割れています。
レコとナオの意見をぶつけ合います。
とうろん
レコの発言をストックし、
ナオの発言に当てる。
お互いが意見を主張し合って譲りません。
確たる証拠も無く、意見はこのまま平行線を辿るかと思われましたが、ここでナオが一歩リードします。
レコの主張には、決定的にタイマーらしからぬ要素がありました。
誰よりも先にそのことに気が付いていたあたり、さすがの観察眼です。
言われてレコもようやく数字が動いていないことを知ります。
動かない数字など、タイマーの役割を果たしていません。
しかしここで問題なのが、タイマーでないというのなら一体何の表示なのかということ。
さすがに今の段階でそれは分かりようもありませんが、このアトラクションの仕掛けを解くカギかもしれないとサラは考えています。
ギンを救う方法はあると頑なに信じるサラ。
それに触発され、ネガティブ思考だったレコも遂に腹をくくったようで、謎の解明に奮起しました。
進展
3人は、まず『のこり35.5』が何を表すのかについて考えます。
のこり……と書いてある以上、数値を減らすか何かすれば2人は解放されるのかもしれません。
数字の単位から意味を探っていくナオ。
しかし長さひとつとってもメートル、インチ、ヤードといろんな単位があります。
もう少し絞れる要素があればいいのですが……。
一方でレコは別の角度から推測していました。
仮にナオに関する数値だとして、
さすがにそれだとヌルゲーすぎるw
……いや、切るものが無いということは引きちぎることになるので……ヌルゲーではないな……。
ともかく、情報の少ない現状では思いつくことを言ってみるほかなく、それは推理というよりほとんど直感の勝負です。
けれど、間違いなくこの場にある何かと関係のある数値のハズ……サラは無理矢理にでも活路を見つけようと意気込みます。
ひきだす→レコ
【選択肢】
→人
→物
→行動
35.5というと気温しか浮かばねぇ……。あ、体温という線もあるにはある?
どのみち物や行動に比べたら人のほうが数値にまみれているとしか思えないので、人で。
人だとすると、毒針の標的にされているギンに関する数字の可能性はないかとレコは思案します。
時が進んだ
ひきだす→ナオ
【選択肢】
→長さ
→重さ
→量
長さだとして、伸ばしたり縮めたり出来るものは見当たりません(髪を切るにしてもハサミが無い)。
35.5の増減が必要な量という単位もピンと来ず、そうなると思い付くのはサラたちの体重くらいです。
しかし、それにしては軽すぎる。
35.5kgというと小学生くらいの体重だとナオがさり気なくつぶやきますが……
時が進んだ
おや……?
ギンに関する数字の可能性というレコの発言
小学生くらいの体重というナオの発言
これらを加味し、そこにギンの個人情報を照らし合わせると……
とうろん
レコの発言をストックし、
ナオの発言に当てる。
ナオの発言にピンと来たレコは、ギンに体重を尋ねます。
ピッタリ!
偶然にしては出来過ぎです。とはいっても、それに何の意味があるのかまでは相変わらず分からないまま。
ともかく『のこり35.5』という表記の仕方ならば、増やすか減らすかどちらかの行動が解答になるはずです。
いったい何を、どこで、誰が──。
進展
考えれば考えるほどパニックになっていくナオの横で、レコはあることを思い付きました。
サラたちの乗っているこの台……
Ω ΩΩ< ナ、ナンダッテー!!
スイッチを押すためにあと35.5kg足りないということだとレコは説明します。
ひきだす→レコ
しかし35.5kgもの重りなどここには無く……。
レコはあるひとつの方法を閃きました。
それは……ジャンプをするということ。
本当にこの台がサラたちの体重を検知する体重計だというのなら、レコが宙に浮いている間は必要な重さが増え、着地した瞬間は落下の重力で減ります。
つまりピョコピョコすれば『のこり35.5』の表示に変動が見受けられるはずです。
レコは早速ジャンプをして確かめます。
……が、液晶の表示は一瞬たりとも変わりません。
推測の外れたレコは、やはり鑑賞室はあくまでただの鑑賞室なのかもしれないと再び諦めムードを漂わせます。
変化は見られなかったとはいえ、まったくの無関係とも思えないサラには、まだ少し疑念が残りました。
時が進んだ
ひきだす→ナオ
レコはすっかり気落ちしていますが、ナオは本当に鑑賞室がギンたちと無関係だとは思えないでいました。
一番の理由が、毒針のタイマーにしろ『のこり35.5』という表示にしろ、サラたちにしか見えない位置にあるということにあります。
そもそもなぜ3人だけ分けられたのかも引っかかります。ノエルは「特別に招待」と言っていましたが……
【選択肢】
→成績上位者がいない
→鑑賞するには見づらい
これ私も気になったんですよ。
ノエルは鑑賞室のことをご褒美扱いしていましたけど、それをなぜ劣等生だの3バカムスメだと揶揄するサラたちへ差し出したのか。
「特別に招待」という言い回しからしても、普通なら成績上位者に振る舞われて然るべきです。
この場に成績下位しかいないことをサラが指摘すると、何かを閃いたナオが青ざめました。
なるほど……!
しかしひどい話です。
最下位は毒針のターゲット、劣等生にはペナルティ、最優秀者は身代権。……2〜5位しかまともに息してなくない?
ノエルの「ご褒美」とか「特別」とかを真に受けてはダメですね。
時が進んだ
とうろん
レコの発言をストックし、
ナオの発言に当てる。
あまりに予想外な意見だったのかレコは驚きを隠せません。
しかし、それ以外にケイジたちと部屋を分ける理由は無いとナオは反論します。
おそらくギンの救助の仕掛けとこの部屋は連動しているのでしょう。
そしてサラたちへの罰則が『のこり35.5』の表示に影響してくるのでは……とナオは危惧します。
しかしレコは断固否定。
レコさん、ジャンプ説が外れただけで思考放棄し過ぎな件。ここまで頭ごなしに否定するほどのことでもないですよね。
ご褒美と偽って劣等生にペナルティを用意するなんて、ノエルなら普通にやりかねません。
納得のいかないレコは、表示に変動が無いことを見せつけるために再びジャンプをしました。
すると……
ゴトッ……
レコの着地とともに、サラは何かの音を聞き取りました。
確かに床から聞こえた音。
床全体を調べてみると、ある床からわずかにカタカタと音が聞こえます。
床のわずかな溝には、指をかける部分がありました。どうやらその床だけ剥がせそうです。
3人が一斉に床を剥がすと、そこには……
深い深い穴の底に、大きな針が敷き詰められていました。
落ちれば間違いなく死んでしまうでしょう。
ナオが、外した床板の裏側に文字が書かれていることに気付きます。
床板の裏には『救助用』と書かれてありました。
どういう意味かと考えていると……
床板の破片が底へと落下しました。
そのとき、右の液晶の変化にナオが気付きます。目を向けると……
少し減っていました。
【選択肢】
→破片の重さです
→針の長さです
無論、破片の重さですね。
レコの考えはあながち間違っていたわけではなかったのです。
サラはノエルに問いかけました。
針が敷き詰められたこの深い穴の底こそが、体重計なのではないか……と。
液晶の表示が『のこり35.5』から、床の破片が針底に落ちたことで『のこり35.3』に減りました。
それは破片の重さの分、表示が減ったため。
つまり、35.5kg以上あの針底に何かを落とせば、毒の装置は作動をやめると考えられるのです。
ギンを救助する方法は確かに用意されていました。
問題は……それができるかどうか。
進展
しかし素手でなんてとても無理です。
かといって、ほかに使えるような重い物もありません。
ひきだす→レコ
素手でも液晶や壁を壊すと意気込むレコですが、蹴りつけた壁はビクともしません。
ならばと方向転換し、床板をくだいて全部落とせば少しは足しになると考えますが、35.5kg分もありそうにはとても見えません。
そのことをサラに指摘されたレコは為す術無しと絶望します。
それが……0では無いんですよ……。
たったひとつだけ……最悪の手が。
時が進んだ
ひきだす→ナオ
たったひとつの手。サラとナオは既に気付いています。
ゆえに、成績上位の人がここにいない理由も突き止めていました。
明らかに身を削る損な役回りであり、争いが起きる場所。
なんとか他の方法を模索するサラですが……。
時が進んだ
とうろん
レコの発言をストックし、
ナオの発言に当てる。
心底驚くレコに、ナオは丁寧に説明します。
この場で35.5kgもの重りを用意する方法は、たったひとつ──人体しか無い、と。
ギンとQタロウを救うには、この中の誰かが犠牲になるしかありません。
レコもようやくそれを理解したところで、ノエルが笑いながら介入してきました。
かんしょうってそっち!!
×鑑賞室
○干渉室
これはまんまとやられ……いや、分かっていたところで現状が変わるわけでもないんですけども。そこはかとなく、してやられた感。
詰んだサラたちに向かってノエルは「ラッキーなところもあるよー!」とハンナキーに振りました。
35.5kgというのは最下位であるギンの体重です。ということはつまり、最下位がQタロウ(105kg)だったなら……
Qタロウにやる気が無かったら罪だった。
そんな最悪な展開の可能性を示唆されるなか、サラはハンナキーの発言に引っかかりを覚えます。
そこへ、残り時間が少ないことを指摘してくるノエル。
まさにゲーム感覚のように、そろそろ決めたほうがいいと急かしてきます。
第二章前編Part22はここまで
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