キミガシネ第二章前編Part23です。
第二章前編Part22はこちら↓
最後のアトラクション『裁定の間』
進展
バカにした発言にナオも怒りをあらわにしますが、「落とすのが嫌なら自分が犠牲になるしかない」と言われ言葉に詰まってしまいます。
なぜか名前がナオのまま。
それにしてもノエルは本当にミシマ先生で遊びますね。気に入っているんでしょうか。
そんな茶々を入れるノエルに、苦言を呈す人物が現れました。
こちらのイケメンです。
こういうときに割り込んでこれる者は総じて皆イケメンだ!
ケイジはノエルそっちのけで、サラたち3人に話しかけます。
ノエルが出会った最初に言った『サブゲームは、うまくやれば誰も犠牲にならずに済む』という言葉。
誰かが死ななければクリアできないと決められているとしたら、それはそもそもがルール違反です。
つまり、串刺しにならずに済む方法はあるはずということ。
ケイジのアドバイスを得て、サラたちは再び解決の手立てを講じます。
ひきだす→レコ
レコが他の方法として思いついたのは、それぞれの身体の一部を寄せ集めるという……なんともグロテスク法。
【選択肢】
→その通りです
→それは違うと思います
串刺しとリスクがさほど変わらんぞ……。
下手すれば出血多量で3人が死ぬ。そもそも切断できるような器具も無し。
それにもしQタロウが最下位だったなら、身を削る程度では全くもって重さが足りません。
死なずに=頭と胴は使えない、となると差し出せるのはせいぜい手足のみ。3人分を寄せ集めても105kgなんて到底無理です。
サラからその説明を受けて、レコも身体の一部を犠牲にするという野蛮な方法ではないと信じ始めます。
時が進んだ
ひきだす→ナオ
ナオが他の方法として思いついたのは、外れた床板の上に乗ったまま落ちることで、針の貫通を防げるかもしれないというもの。
座布団のように敷いて落ちるということですね。
レコよりは幾分か現実的な案ですが、やはりそれも難しいとサラが指摘します。
それというのも、サラたちは床板のカケラが落ちたことでこの仕掛けに気付くことができました。カケラが取れた=床板自体が結構もろい、ということ。
盾として使えそうもありません。
しかし道具を使うという発想自体は間違っていないと考えるサラ。
おそらく、ずっと謎だったあの道具が意味を持ってくるはず……。
時が進んだ
なぬ?!
想像以上に時間が無い……!
しかしもう少しだけ話せるようなので、あの道具を持ち出して道を切り開いてやりましょう!
アイテム→『幸せのクモの糸』
ケイジの発言に、アイテム『幸せのクモの糸』を突きつけます。
この時の為に用意されたワイヤーロープだったのかもしれない、とサラは見当をつけます。
……あれワイヤーロープだったんですね。普通の縫い糸かとばかり。
サラは手に入れたときのことを思い返します。
これは『幸せのクモの糸』。
最後のアトラクションで、キミ達の命を救うだろう。
書き置きには確かにそう書いてありました。
このくらいの太さでも、ワイヤーロープなら人がぶら下がって降りることはできるとナオは希望を見出します。
……強度は良くても、長さ足りるのコレ?
なんて疑問はさておき。
サラが『幸せのクモの糸』の存在に気付いたのは単なる勘ではありません。
そう、さきほどのハンナキーの失言。
「降りないと」
落ちるとは一言も言いませんでした。
それがサラへのヒントとなったのです。ハンナキーのミスなのか、それともサラたちを……。
気になるところですが、今はそれを探っている時間などありません。
サラは現実へと思考を切り替えます。
こんな高さから落下すれば、針に刺さって死ぬのは確実。しかし、ロープを使って降りれば針のすき間に立つことができます。
それを聞いてギンを救えることに一安心するナオは、そのロープをどこで手に入れたのかと聞いてきました。
代わりにレコが答えてくれるのですが、
一気に青ざめるナオ。
『嘘』なんてついた名前の部屋で手に入れたものなど、信用していいのか疑っています。
当然ですね。
そのナオの疑惑を受けて、レコは『幸せのクモの糸』を強く引っ張ってみました。
すると……
ブチッ
なんと、あっさりとちぎれてしまいました。
縫い糸ですら手でちぎろうとすると結構な力がいるというのに!
驚き絶望する3人にまぎれて、
ハンナキーも驚いていました。
すごく意外そうですね。
「降りないと」という発言も含め、『ワイヤーロープで降りてギンの救出成功』というのがハンナキーのシナリオだったんでしょうか。
一方、ノエルは計算通りといった様子で大笑いしています。
これは……ノエルが勝手にやってしまったことなのか、それともハンナキーにだけ隠されていたのか。
順当に考えれば前者ですが……もしかするとハンナキーはサラたちの味方的立場にあり、それが誘拐犯の幹部にはバレていて内密にされた可能性……?
いやでも隠す内容にしてはあまりにもショボすぎる……。やはりノエルの暴走と見るべきでしょうか。
それについてはひとまずさておき。
唯一の希望が嘘と判明したサラたちは振り出しに戻ってしまいました。
進展
時間が無いとは分かっていながらも、3人は一様に黙り込んでしまいます。
どうしたら……
【選択肢】
→自分が犠牲になる
→ナオさんを犠牲にする
→レコさんを犠牲にする
→諦める
「諦める」の横に、(ギンを見捨てる)という補足が見える……。
選べNEEE!!!
自ら犠牲を名乗り出る人なんてまずいないワケで。そうなると選んだ人を突き落とすってことですよね。
これは詰んだ。
ギンを救おうとしたのは誰ひとり死なせないためであって、代わりに命を捧げてしまってはまるで意味がありません。
ましてや突き落とすなど……もはや殺人。誘拐犯が参加者を殺すのとはワケが違います。
となると結果的に……「諦める」になってしまうでしょうね……。
厳密には、「諦める」を選ぶというより、他の選択肢を選ぶに選べずにいて時間切れコース。これが一番現実的です。
自らが死ぬことも犠牲を選ぶこともできないサラは、心の内でギンに謝ります。
これ以上はもう、背負えない……と。
確かにジョーのことがあるうえに、人を突き落として殺したとあらばサラが壊れかねません。
そんな絶望的感情に苛まれるサラに、
「らしくありませんね」
どこからか声が湧き上がってきました。
「サラさん、これでは託した思いも無駄というモノ。あなたほどのハガメンが、こんなことで諦めてはいけませんよ」
ハガメン……!!
なんてこった……私はすっかりカイさんに思いを託されていたことを忘れていた……!
思い出したよカイさん! 諦めちゃダメだよね! (解決策などまるで浮かばないけど)
心の中のカイの激励により、サラは再び自らを奮い立たせます。
2人にも呼びかけますが……
レコには響きませんでした。
もう助ける手立てなんて無い……と。
それは本当にそう。35.3kgなんてどうすればいいの……。
もちろんレコもその気持ちは同じです。でも、気持ちだけではどうにもなりません。
「きれいごとは終わりにしようぜ」「オレ達にギンは救えない……」「ギンの事は……諦めるしかないんだ……」
マイナスな言葉を並べ立てるレコは、もはや完全に諦めていました。
そんなレコを否定したのはナオでした。
当然、レコも本心ではないと返します。
「オレにはできねぇ……!! だから……これが本音だ……!!」
それでもナオは「おかしい」と、負けじと食ってかかります。
言い争いをしている場合ではない、とサラは2人の間に割って入ります。
が、ナオの勢いは止まることを知らず。
自分を否定されればもちろん言い返したくなるもので、レコも止まりません。
え! レコのこの発言はちょっといただけない! こんなこと絶対言わない人だったことは私でも分かるぞ!
あの時か……。心当たりしかない……。
言い合いを止めない2人に「いい加減にして!!」と珍しくサラが声を荒げます。
ナオはそんなサラに怖じけることなく、むしろ訴えかけてきました。
あくまで自分は冷静だと主張したうえで、黙っていたことがある、と。
それは……
Ω ΩΩ< ナ、ナナナナナンダッテー!!
意外すぎるところから犯人が出てきた?! (てっきりケイジかQタロウかとばかり)
終わることのない言い合いに、カンナまでもが止めに入ります。
サラも、こんなのはただのケンカだと思う反面、ナオのムキになり方に普通ではないものを感じ取りました。
レコが正しいのか、ナオが正しいのか。
嘘の間を出て以降のレコがおかしいのは確かなので、どちらかといえばナオの肩を持ちたくはなります。
しかしレコが犯人だと知っていたわりには、壊れたモニターを目にしたときの驚きようが初めて見たっぽかったんですよね〜。
壊されたAIミシマのモニターを見たときのナオ。
このあと「犯人探しはしないでください」と言っているあたりはレコが犯人だと知っていたからと辻褄は合うんですが、ならあの驚きは……演技……? ナオちゃん女優になれる。
ちなみに、AIミシマのモニターが壊されたのは1日目の夜で、レコと嘘の間に入ったのが2日目の朝です。
レコが犯人だとしても、異変の無いまとも状態のレコが壊したということになります。それなら決して悪い意味での行動ではないでしょうね。
思えば、2日目の朝(嘘の間に行く前)にケイジがレコに聞き込みをしたとき。
さり気なくついている「……」。
まったく身に覚えが無ければスラッと答えるもの。この三点リーダは伏線だった……?
ひきだす→レコ
【選択肢】
→話を詳しく聞く
→話をやめる
サラは改めて、ミシマのモニターとは関係が無いのかを聞いてみました。
レコの答えは変わらず。割れたことに気付いたのも、だいぶ後だと断言します。
「ナオのヤツ、勘違いしてるんだ! 冗談じゃねー!」と、ブチ切れるレコ。
サラはレコの話す内容が、真実なのかウソなのか判別がつかず迷います。
ウソをつく必要なんてあるのか……? と考えを巡らしていると……
時が進んだ
「あーあ……なにやってんのテメーら……?」
えええ……ミスというミスはしてなく、基本的にレコとナオから話を聞き出しているだけなのにアウト?
『まもなく毒矢が発射されます』
『5』
『4』
【選択肢】
→スイッチを押して!
→…………
「スイッチを押して!」は、ひどいw
自分たちは犠牲になれずにまごついているというのに、Qタロウには犠牲になれとw
確かにギンのほうが大事ではあるんですけども、押すも押さないもQタロウの権利ですからね。
少なくともサラたちの立場でお願いできる筋合いが無いのは間違いない。
(`・ω・´;)グ、グググ……ッ
『3』
『2』
(´;ω;`)ブワッ
いつも筋肉ゴリラと呼んでいるギンが、ちゃんと名前を……しかも、さん付けだなんて……追い込まれ具合がヒシヒシと伝わってくる……。
や、やっぱりQタロウにスイッチを押してもらおうかな(人任せ)。
『1』
O WA TA...
『0』
Qタロウ! お前まさか……!
針の発射音が響き……
あれ?!
結局ギンくんが打たれてるやんけ!!!
あの迫真の「やめろぉぉぉぉ」は何だったんだ! ただの願望か!
「いいじゃん! 生意気なガキより自分の命救うのは当然だと思うよー!」
ただひとり活気にあふれるノエルは、ここにきて新たな情報を公開します。
それはサラたちにとって嬉しい誤算でした。
実は、毒針は全部で5本用意されており、時間ごとに1本ずつ発射される仕組みになっています。つまり、1本あたりの毒はそんなに濃くない。
最大で成人男性でも殺せるように設定されてはいますが、逆を言えば数本ならば耐え忍ぶことができるということ。
ただ、子どもであるギンは2本と耐えられるかは謎で……。
まだ救えるチャンスがあるとはいえ、早急に解決策を見出す必要があります。
ひきだす→ナオ
モニターを壊した犯人がレコだと告白するナオ。
【選択肢】
→話を詳しく聞く
→ギンの救助について話し合うべき
気になるので話を詳しく聞きましょう。
しかしどうしても耐えられなくなったナオは、もう一度話したい衝動に駆られ……。
ダメだと分かっていながらも足は勝手にモニタールームへと向かって行ってしまいました。
ところが、室内に入るには至りませんでした。
ちょうどそのとき、ガシャン、と音が響いたのです。ナオはとっさにリビングに身を潜めました。
そしてモニタールームから出てきたのは……
腕から血を流したレコ。
そのこぶしには、何かの破片が突き刺さっていました。
怖くなり固まってしまったナオの前を、レコは気付かずに通り抜けます。
そして誰もいなくなったモニタールームにナオが入ると、ミシマのモニターはもう……。
レコを疑うには十分すぎる理由ですね。
嘘の間に入る前に握手したとき、グローブの隙間から血を流していた理由もよく分かりました。
ナオにとっては、その時くらいからずっとレコの様子をおかしく感じているようです。
ナオの発言が正しいのかどうか、それを確かめるためにはあの人が鍵になるかもしれません。
【選択肢】
→ケイジさんに話を聞く
→カンナに話を聞く
→ソウに話を聞く
これはもちろん、寝付けないためAIミシマと話でもしようと来てみたら壊れたモニターを発見したというケイジさん!
あまり振って欲しくない話題だったのか気乗りしない態度を見せるケイジでしたが、ため息をひとつ吐くと観念したように口を開きました。
時が進んだ
とうろん
レコの発言をストックし、
ケイジの発言に当てる。
これ以上の脱線は無駄だと踏んだケイジは、隠す必要はない、とレコに自白を勧めました。
なだめるようなその口調にナオが不思議そうに尋ねると、ケイジが当時の状況を説明し始めます。
実はナオが事件を目撃してロビーに隠れたとき、同じように目撃したケイジは景品交換所に隠れていたのです。
ナオと違って位置が良かったらしく、レコとミシマのやりとりをすべて見ていました。
AIミシマに情報を聞きにモニタールームを訪れていたレコ。
話の流れから、AIミシマからあるお願いをされます。
「話し終わったら……私を破壊してほしいのです」
無理言うな、とレコは即座に断ります。
そんなことをすれば二度と会えなくなり、ナオが悲しんでしまうことは目に見えています。
しかしAIミシマは「……だからこそ」と返してきました。
もうここへは来ない、とナオが決意したからこそ。1人で歩いて行くナオの決意を揺るがせたくないために、自分という誘惑を消さなくてはならないと考えています。
そんな先を見据えた考えは、レコにはいまいち理解しきれません。
もちろんAIミシマにとっても苦渋の決断です。ナオに会いたくないわけでもなければ、死にたくもないのが本音です。
死の恐怖を語る人工知能に、レコは意外性を感じとります。
AIミシマが言うには、自分を作った人たちはよほど天才らしく、恐怖という感情までプログラムしていました。
モニターを壊されると自分は消えてなくなる。それはAIミシマにとって、とてつもない死の恐怖に感じられるのです。
しかしナオの決意を台無しにするのは、その死よりも恐ろしいと告げます。
AIミシマの覚悟と信念を汲み取るレコですが、ナオの恩師に凶器を向けることはためらわれ……。
凶器でなんてとても無理だから、せめてこぶしという選択肢か……。
あんなに血まみれで破片も刺さって、心身ともにさぞ痛かったろうに……なんという男気……!
ナオに打ち明けられなかったのも、頼まれ事とはいえ破壊してしまったことに後ろめたさを感じたからなのでしょう。
真実を知って涙するナオ。
今まで黙って聞いていたレコは、
?!
ご存知でない?! あなたのことですよ!
しかしレコは本当に知らないと否定します。あまつさえ「誰と間違えてんだ……?!」と言う始末。
2人も証人がいるというのに、ほかの人なわけが無いでしょう。でないとケイジとナオが組んでいることになりますが、組む意味よ。
サラが握手したときにレコが血を流していたのは事実ですし、どう考えてもレコなはず。
……なんですが、そもそもそんな傷跡自体が無いとレコは言い張ります。
証拠を突きつけるように両手のグローブを外すと、そこには傷一つ無い、きれいな手が現れました。
半日経っても滴っていたくらいなのにね。
嘘の間以前のレコがニセモノという可能性を見るなら、嘘の間以降のレコがニセモノという可能性も見なければいけません。
しかしホンモノを知らないサラたちがどうやって見分けるのかという大きな問題が差し迫ります。
唯一ホンモノを知っているアリスは、服役していて昔のレコしか知らないみたいですし。
そうこう頭を悩ませていると、ソウがしゃしゃり出てきました。
深い傷が突然治るなどありえない。つまり、
引っ込んでてくれない? (辛辣)
話がどんどん逸脱していくのを感じたサラは、このまま話し合うべきなのかを迷います。
ソウはまるでその考えを見透かしたように、「……どうせ状況は袋小路だよ」と、サラに向けて言葉を発しました。
ゾワゾワしますね、呼び捨てに。
サラは悩んだ挙句、この話を重要と見なし、ニセモノがいる可能性を話し合うことにしました。
第二章前編Part23はここまで
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