キミガシネ最終章前編Part33(Abルート)です。
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ヒトゴロシゲーム
鬼ごっこファイナル
充電室
あ、いた。
何の気なしに覗いたら速攻でランマルを見つけました。
構図がもう殺人犯と被害者のそれ。
後ろ姿から漂う「絶対に良からぬことを考えている感」がハンパじゃない。
ずっとクルマダについていたアンズちゃんは一体どこへ行ってしまったのだ……。
ちなみに他の部屋も調べてみましたが、エレベーター前にいたヒナコの姿も無くなっていました。
探索のとき、たびたび消える人がいますがどこで何をしているんでしょうね?
秘密の通路でも使って組織と連絡をとっているのかなと思い、消える人には疑惑の目を向けがち。
今のところ特に行方不明になるのはアンズちゃん。今もどこへいるのやら。
一旦、行方不明者のことは置いておいて。
差し迫った問題はランマルですよ。
【選択肢】
→ここにいたのか!
→ミドリは?
探し回ったわけではないとはいえ、ここにいたのかランマル! ここにはいないと思って覗いたのでちょっとビックリしました。
大方、ミドリを見失って追い詰められた結果、悪魔がささやいたのでしょうね……。
サラが声をかけても、思い詰めたランマルはうめき声を漏らすばかり。
そのただならぬ様子と赤く光る首輪を見れば、さすがのクルマダも察します。
サラは再びランマルに声をかけます。
【選択肢】
→早く探しに行こう
→諦めちゃダメだ
「は、早く探しに行こう……! ここには……クルマダさんしかいないぞ……!」
そうそう、早くミドリを探しに行きましょう。ここにはクルマダしかいないんですから。
……壊れかけのクルマダしか。
しかし無言のまま微動だにしないランマル。そこでサラはようやく様子がおかしいことに気付きました。
それに反して、事態もランマルの考えていることもとっくにお見通しのクルマダ。
男前すぎんか……。
これが漢の中の漢……! クルマダへの好感度が爆上がり……! 今の一言でランマルを抜いてしまったかもしれない。
それだけに、こんな形で退場するのだけは本当にやめて欲しい。悔やんでも悔みきれない……。
もしそんなことが起ころうものならば、一生ランマルを許せなくなるであろう……。
当のランマルはというと、図星を突かれギクリとします。
しかしまだ葛藤しているのでしょう。良心と生存意欲との狭間でひどく揺れ動いていました。
そこに背中を押す一言が。
クルマダには、もう未来が見えなくなっていました。それゆえにもう覚悟ができています。
一方でランマルは、負傷者に鬼を押しつけるという考えに及ぶほど生きることに必死です。
それはクルマダにとって未来が見えているがゆえの行動に映るのでしょう。だから生かそうとしてくれる。
【選択肢】
→そんな事しちゃダメだ!
→黙って見届ける
そんな事しちゃダメだァァァ!
……サラはここまで叫んではいませんが止めに入ります。
ランマルもクルマダも、もはや言うべきことなど見つからないといった様子です。
しばらく続く沈黙の間。
先に口を開いたのは……
踏みとどまってくれた……!
感情に身を任せると怖いところもありますが、根は良いヤツですからね……。最後の最後で良心が勝ってしまうあたりなんてまさにそう。
ほっと一息……なんてついている場合でもなく。
悲劇に走らなくて良かったとはいえ、このままだとまったく状況は変わっていません。
今回ばかりは「誰かにタッチしなきゃ死んじゃう」とミドリにはっきりと言われています。
それだけに悠長なことはしていられないのですが、かといって対策という対策もまるで浮かばず。
感情面としてはミドリに鬼を移すのが最も収まりが良いのですが、ミドリが死ぬとダミーズも死ぬルールがある以上それはできません。
つまり……詰み。
どうしたらいいんだよ〜ドラえも〜〜〜ん!
そこへやってきたのはドラ……じゃなくてヒナコでした。
来るなりドリンクサーバーの横にある機械をカチャカチャといじりだします。
すると……
隠し通路?!
新たな通路が出現しました。
やはりアスナロの関係者と見るべきですかね。
この際それは置いておくとして。
どうにかしてくれるのであればどうにかしてもらいましょう!
不思議な装置のある部屋
おそろしいほど嫌な予感しかしない部屋。
SAWとかに出てきそう。
不気味さ漂う謎の装置。
これは何かと問うと、
リセット!
なぜ知っているのかと怪しむも、ヒナコから返ってくるのは「急に思い出した」の一言だけ。
おもしろいくらい信用できない言葉ですが、これにすがるしか方法が無いのも事実。
素直にヒナコの言う事を聞くとします。
装置を使うには協力が必要だとかで、まずは全員を集めるように言われました。
この場にいない者をサラが呼び集めます。
全員集まりました。
「首輪のリセット装置」と言うからには期待が高まる一方でしたが、どうやらそんなに万能ではないようで。
できるのはダミーズだけ、さらに言えば鬼ごっこモードを消すだけ。
どんどんショボく……というより、ものすごく大掛かりな装置にしては使い道が限定的すぎるのでは……?
まさに今の状況のためにあるようなもの。
仕組まれている気がしてならない……。
とはいえ文句を言っても仕方なし。分かっていてもやらざるを得ないのがデスゲーム参加者の運命よ。
では実際にどうやって鬼を消すのかと言うと、
すごく原始的。
首輪に電気を流して終わり……なんてカワイイものであるはずがなく。
厄介なことに、その電流で全員の体を貫かなければならないという仕組みになっています。
その電流で死ぬことは無いのですが、もし途中で誰かが気を失えばその時点で失敗。それすなわちランマルの死、となるようです。
どのみち鬼で死ぬ可能性の高いランマルにとっては、やらないという手はありません。
あとは他の者が我慢をするだけ。気を失うかもしれないほどの電気を。
静電気ですらあんなに嫌なのに考えただけでおそろしい……。
しかし話を聞いた他の者はというと、
軽く引き受けるほどの躊躇の無さ。
天秤にかけられているのがランマルの命ですからね。迷いなどない、といった感じです。
ギンくんは本当に大丈夫なのか心配ですが……ともあれ全員の覚悟が決まりました。
すると、それを見計らったかのように激しく点灯し始めるランマルの首輪の赤い光。
そろそろ危ないというお知らせです。
ついさっき鬼になったばかりでもうタイムアップとは早過ぎな気もしますが、やはり操作されているのでしょうか。
そんなことを考える暇もない全員は、急いで配置につき首輪のリセットにとりかかります。
最終章前編Part33(Abルート)はここまで
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