【デナアビ】「夜の航海」篇 黒鉄と白い花 VII「ある少女に捧げる花束」【感想】

サイキ発見

穢蝕者になる確率はすごく低い! というわりには穢蝕者が多い気がする。

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ある少女に捧げる花束

覚悟
サイキのこと、穢蝕のこと、すべてをアウトサイダーに話しました。

逃げやすい手筈を諸々整えてくれ、サイキ救出計画は準備万端。

あとはサイキを待つだけ。

正直来てくれる可能性は0レベル。

そのときは、2つ目の計画!

「ヒュプノスの家に突入してヘンリックの罪を徹底的に暴き出す」

を実行します。

すごく強硬手段。

それというのもヴィータの推測によるヘンリックは、

レッドバリー城で穢蝕者のトラブルに娘が巻き込まれる
 →当該穢蝕者を殺害
 →宿屋を開き、穢蝕者を集めては私刑に興じる

と、原動力は憎悪にあるパターンで完全な悪者となっているからです。

それだとなにがなんでもサイキを連れ出さないといけないですからね。悠長なことはしていられません。

なるべく穏便に事が進めばいいのですが……。

すると突然、ヒュプノスの家の方から悲鳴が!

急いで駆け付けます。

悲鳴の主
悲鳴の主はスノウでした。

ヒュプノスの家の前で様子見をしてくれており、サイキが出てきたらヴィータのところまで案内する係をしてくれていました。

が、一足早くサイキの穢蝕が始まってしまったようです。

サイキを追いかけたいところですが、ここで宿泊客の掃除担当くんが助けを求めてきました。

「ヘンリックさんが死んでしまう」と言われたらさすがにスルーはできない。

状況的にサイキがヘンリックを襲った可能性が大きいですし、ひとまず中にお邪魔します。

室内は荒らされた形跡があり、事務室に入ると、

倒れたヘンリック
倒れたヘンリックが。

センシティブ対策なのか血も何も無いのでてっきり軽傷かと思ったのですが、アウトサイダーの見立てではもう手遅れらしい。

ならばいっそのこと話せることは話してもらわねば。

ヘンリックも観念し、尋問するまでもなくそれに応えてくれました。

睨んだとおり、ヒュプノスの家で引き取っていたのは穢蝕者でした。 

運命の捨て子であり、その先に待つのは冷たい弾丸のみ。穢蝕者の家族はその運命に心が耐えられない。

ゆえに、せめて少しでも残酷でない方法で、少しでも温かく、人間らしく、この世に別れを告げられる最期があれば……と出来たのがヒュプノスの家です。

ヘイリー
ヘイリーかわいい。

レッドバリー城の殺人事件で殺された穢蝕者はヘイリーでした。

ヘンリックの殺人は、すべてに絶望した父親の最後の悪あがきです。

そんな過去を抱えながらも治療法を模索し、群星のジェムに一縷の望みをかけたものの、穢蝕から救えることはなく。

刻一刻と穢蝕の症状は進んでいく一方。

ヘイリーと重なるサイキ
ヘンリックにはサイキがヘイリーに重なって見えていたのですね。

だからサイキには特別な思いがあり、いつもどおり送るはずだった深眠計画の予定もずるずると引き伸ばし。

そうやってためらっているうちに時期を逃し、11/25を待たずして穢獣者となってしまった、といったところでしょうか。

どこで知ったのか、骸なら止められるからとあのヘンリックがヴィータにお願いをしてきました。

人を傷つけることを誰よりも望んでいない心優しいサイキが、意に反した行動をとってしまわないように。

永遠の眠り
そしてヘンリックは永遠の眠りへ。

死人に鞭打つようで悪いですが、やはりヘンリックのやり方には納得いかない部分があります。

最期にばかりこだわるあまり、最期に至るまでの過程を疎かにしてしまっていたように見えました。

気分がどん底の穢蝕者たちを集めて、鬱々した空間に置いて、それでもって宿主は超不愛想の強面。

そんな場所で人生にどんなプラスが生じるというのか。

せっかく穢蝕者でありながら明るいサイキというレアな存在がいたのだから、あとはスノウみたいな明るい子とかに協力を仰いで、笑える空間作りをするのも大事だったのではないでしょうか。

もちろん宿主も向き不向きあるので無理に笑えとは言いませんが、言葉遣いくらい優しくするとかね。

温かさを感じる宿を。彼らにとっては最後の居場所なんですし。

ヘンリックの物言いに、テンションが崖から落ちた並にしょんぼりするサイキが毎回かわいそうで見ていられなかった。余命短いのにあんな顔させないであげてよ。

鞭打ちおわり。

ヒュプノスの家を出る直前で、

お花
あの人形のように生気のなかったエリーザが声をかけてきました。

サイキが「お花は幸運を運んでくれるから」とみんなに配っていたお花です。ヴィータももらいましたね。

エリーザもよくもらっていたものの、ついにお礼を言い損ねてしまったようです。だからこそ、お礼としてサイキに渡すよう頼んできました。サイキの大好きな花を。

そして、「ヒュプノスの家のみんながサイキの帰りを待ってるよ」の伝言も。

しかと受け取った。

さて、これからサイキを探しに行くのですが、その前に。

ヘンリックの事務室には仕掛けのある棚がありまして、ギミックを解除するとアウトサイダーが侵入した暖炉のある部屋へと繋がっていました。

あそこ隠し部屋だったんですね。

そこに、ハンター、エリーザ、サイキのカルテがあり、とても興味深い内容でした。

ハンター-クラークのカルテ
最近出会った恋人というはミアのことでしょう。

私が注目したのはこの一文、

世の中で最も残酷なのは、絶望を与えることではなく、希望を与えてから、それを奪い去ることだ。

宿屋がどんよりしていたのはヘンリックにこういう思想が根付いていたからなのですね。

「笑う」「楽しむ」ことは希望にあたり、穢蝕者に生きたいと希望を持たせかねない。それを避けた結果があの宿屋の雰囲気、と。

疎かにしていたわけではなく、考えあってのことだったとは。

少し見方が変わりました。

エリーザ-テイラーのカルテ
エリーザの生気の無さは生まれつき?

ここまで冷淡なエリーザを笑顔にさせるサイキがつよい。

やっぱりあと少しの命の間くらい、笑顔を見せられる環境にあったほうが良い気がします。

ヘンリックの思想も分からなくもないですけれども。

サイキ-フレイのカルテ
ヘンリックがヴィータにブチギレ。

なるほどな~! やたらめったらヴィータに対して口調が強かったのはそういうことだったのか。

サイキに希望を与えるヴィータ憎し、と。

とはいえ、内情など知る由もない人間にそれは八つ当たりもいいところでは。みんながみんなヘンリックのように他人に辛辣ではいられないのですよ。

とにかくヘンリックの喧嘩腰の理由が分かってスッキリしました。

それともうひとつ。

穢蝕さえなければ、将来、彼女は「フローリスト-リメンブランス」を両親以上に立派に切り盛りできたはずなのに

ここの「フローリスト-リメンブランス」、どこかで覚えが……。

サイキの両親は花屋をしていたっけ。

花屋といえば、確か……

フローリスト-リメンブランス
あった! ヘンリックが寄った花屋だ!

となると……あの花屋の店主って、サイキの母親?!

こんなに近いところに住んでたんかい! 遠方住みか他界かの2択でしか考えてなかったよ! 灯台下暗し!

あいにく中に入っても誰もいないので両親と話すことはできませんが……。

ならやっぱりヴィータと会ったときに泣いていたのは花粉のせいではないですね。

おそらくヘンリックからサイキの経過がよろしくないとか覚悟(11/25)を告げられていたとか、そのあたりな気がします。


そしてさらに判明したかもしれないことがひとつ。

ヘンリックの行き先を聞いたとき花屋の店主は、

聞き込み
「たぶん」と予想で答えていました。

直接行き先を聞いたわけではない、けれども恒例行事だから予想ができる、と捉えられます。

もともと「20日午後8時」ときっちり決まっているあたり、花屋に来ることも湖に行くこともルーティーンでしょうから、ヘンリックの目的も知っているはず。

夜な夜な湖に行くことを不審がるどころか「きっとそうするだろう」と予想している素振りからして、謎の不法投棄にも正当な理由があると見られます。

それに加えて、空っぽの箱、塩粒のような何か。

つまりあれは、遺灰だったのではないか、と。

大きな暖炉で火葬はできますし、残った遺灰を散骨して弔っていたのでしょう。

箱が妙にずっしりと重かったのも、しっかりと沈むように意図されていたと考えれば納得がいきます。

あとはその箱が自然に還る素材なら問題なし。

……いや仮にそうだとしても、あんなにがっちりずっしりした箱を湖にポチャるのは見ていて良い気分はしないな……。

細かいところは置いておくとして、いろいろと謎は解けました。

さて、本筋に戻ります。

サイキを探しに門外へ出ると、

黄色い蝶
謎の黄色い蝶がヒラヒラ。

後を追うと、その行く先々で死骸あるいは半殺し状態の穢獣が点々と転がっていました。

おそらくサイキと戦ったのでしょう。

であれば、それらの穢獣を辿って行けばサイキの元に辿り着けるはず。

サイキ発見
辿り着けました!

見た目も変化なし、かつ正気を取り戻したかのような素振りをするサイキ。

まだセーフ? あるいは症状が少し治まった? 

かと思って駆け寄ろうとしたら、

穢獣化
ヒョェェェ……。

今このタイミングで完全に穢獣化してしまいました。

サイキの名前の表記が「羽化せし者」へ……。

バトルして止めなければ!

ちなみに、デナアビでは戦闘中でもカメラ撮影が可能です。

基本的に画面は停止しますが、一時停止ボタンをOFFにすれば通常通りに動き出すので、こまめなONOFFでポーズなどの微調整ができてとても便利。

ただし、OFF時にプレイヤーはタコ殴りにされるリスクを背負う。

羽化せし者
羽化せし者をじっくり間近で撮ってみました。殴られながら。

あんなに赤々しく光ったのに赤色がひとつもないとは。

穢獣になるとみんな晶嗜獣みたいに完全にモンスター化するのかと思ったら、意外とかわいらしく人間要素が残るタイプでした。

かわいい……けど素直に喜べない……。

断腸の思いでサイキを倒します。

ストーリーボスはそこまで強くないので、キャラがLv40もあれば余裕を持って倒せました。

戦闘前に「十分に育成した遠隔武器を~」と言われますが、どの程度をもって十分か分からなかったので、持っていたLv30をそのまま使いましたが特に問題なし。

ただ、目前に迫ってくる竜巻恐怖症なのでファイアトルネードがこわかった……。


なんとかサイキを弱らせ、エリーザとの約束を果たします。

一緒に帰ろう
サイキ、一緒に帰ろう。

© Pan Studio

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