キミガシネ第二章前編Part7です。
第二章前編Part6はこちら↓
信頼売買ゲーム〜1日目・昼〜
カイのナゾ
ロビー
サラがロビーに戻ってくると、なにやらQタロウがノエルと言い争っていました。
これはさすがにノエルに同意w
バーガーバーグQタロウという名前の世界観だけいまだに溶け込めずにいる(絶対BBQにしたかっただけやつ)。
やっぱりこういう返しができるのがノエルの好きなところ。良いキャラしてる。ゲスいけど。
この勢いで本題に入りたいところですが、ちょっとその前に。
ロビーにナオの姿を見つけたので話しかけてみましたらば、
めちゃくちゃキリッとしてる!
しっかりと気持ちを切り替えられていますね。本当にたくましい子。このナオなら頼りがいがありそう。
ついでにレコにも話しかけてみましたが、大した内容ではなかったので省略w
さて、揉め事バスターのサラさんが話を聞いて進ぜよう。
Qタロウが憤る理由……それは、
1階と2階にはもう戻れない
とノエルに言われたからのようです。
もうクリアしたから用済み、というのがノエルの見解ですが、サラたちにとってはそうではありません。
なにせ下の階にはカイのパソコンがあるのです。
そのことをサラが告げても、ノエルにとっては他人事。回収する、の一点張りです。
間違いなく手がかりとなるパソコンの入手手段を失い、悪態をつくQタロウ。
やはりカイ関係になるとQタロウの熱が凄まじいですね。
Qタロウとノエル、2人がこの場から姿を消すと、今まで沈黙を貫いていたケイジがおもむろに口を開きますした。
あそこまでQタロウが激情に駆られるのは、それだけカイの真実を暴きたがっているということ。
肝心のカイについては、ナゾばかり残して困った人だよ、とぼやきます。
【選択肢】
→カイさんは善い人?
→カイさんは悪い人?
私の中ではとっくに善い人認定を受けているカイさん。
ケイジとしては、犠牲者の為に怒ったり誘拐犯へ抵抗する所など、そう思える部分もあるといった程度に捉えているようです。
しかしそもそもの話として、カイが善悪で動いていたのかどうかが引っかかっている様子。
……とか言いながら、なんとなく予想がついているような顔!
もしケイジの言うとおりに、善悪ではなく誰か特定の人物の味方をしていたのだとしたら……それは間違いなくサラですよね。
- サラをストーカーしていたのはカイ(護衛していたのを勘違いした可能性)
- カイはパソコンのメールでサラの身を非常に案じている(真偽不明とはいえ濃厚)
- カイが死に際に希望を託したのはサラ
むしろサラ以外に繋がりを感じる人が1人もいない以上、サラが妥当でしょう。
結局、カイのことなど何もわからず犠牲にしてしまったことを悔やむサラに、それでも推理することならできるとケイジは言ってみせました。
カイが敵なのか味方なのか、可能性を共に考えてみます。
まず、カイは誘拐犯側と接触があったことを自白しています。
「例えばデスゲームの進行役……とかね」
しかしカイは賢者のカードを引いて死んでしまいました。加えて、最期にサラに希望を託す発言までしています。
そのことから、敵だと認識するのは難しいとサラが反論します。
そこへ、本当にカイと面識が無いのか、と核心に触れた質問をケイジが投げかけました。
今となってはカイがストーカーの人物だと気付いた以上、面識があるということになりますが……
サラの出した答えは「無い」。
サラはストーカーの件を話しませんでした。
そもそもストーカーかどうかの疑惑も残ったままなうえ、敵だと思えないと言っている手前、「ストーカーしていた人です!」とは言いにくかったのでしょう。
サラの意見を踏まえて、ケイジが別の推理を披露します。
カイが誘拐犯を裏切ったパターン
つまり見せしめの処刑です。
もしかすると、ホエミーをフライパンでガッツリ殴っていたのも要因かもしれません。
確かにそれで怒りを買った可能性はあるとはいえ……あまり現実的では無いと、すぐさま別の推理へと移ります。
「おまわりさん達と同じ立場でありながら……裏で取引やミッションが課されていたとすれば……」
ケイジの言うミッションとは、みんなが受けた最初の試練のこと。
サラたちはベッドにくくりつけられて鍵を探すといった内容でしたが、Qタロウはホエミーの頭部が入っていた箱を持ち運ぶだけのまったく別の内容でした。
そのことから試練の内容は全員一緒ではないことが判明しており、カイにも何かしら別のミッションが課されていた可能性があります。
「他の参加者達を陥れろ……とかね」
つまり、使い捨てのコマとして操られていたのかもしれません。
そしてもうひとつだけ、と言って最後の推理をします。
ここからは願望込みのとてもわずかな可能性だと前置きしたうえで。
誘拐犯の中にデスゲームを壊そうとしている裏切り者がいて、カイと接触し作戦に協力させていたのではないか。
【選択肢】
→ありえないです
→可能性はある
可能性ならあるでしょう。
サラ大好きの甚平パパがいますからね。そうでなくとも、あのカイを協力させるなんて甚平パパくらいにしか出来る気がしません。
というか、「誘拐犯にも味方がいる」の時に出てくるフォルムが……かなり「ぽ」(受付人形)ぽくないですか?
受付人形、ぽさん(勝手に命名)。
あれが味方……? と考えるとあんまりしっくりきませんが、もしかしてサラの実パパだったりしませんかね。髪の色が同じですし。
サラは味方説について完全に否定できる証拠は無いとは言いつつも、不可解な点が気になるのか納得はいっていないようです。
パパ関連の情報を持っていないので無理もないでしょう。
案外ホエミーと繋がってたら面白いんだけど、とケイジは喉を鳴らして笑いました。
ふと、サラは頭に浮かんだことをケイジに尋ねます。
【選択肢】
→過去に同じような事件は?
→これほど大がかりな事ができる組織とは?
刑事に聞くくらいなので事件を尋ねましょうか。あるかないかくらいは答えられるはず。
少しの間を置いて返ってきたケイジからの答えは「……あったよ」。
何十年も前の出来事らしく、資料を読んだことがあると言うケイジによると、ある大きな暴力団の勢力争いだったようです。
──当時、警察が暴力団排除に力を入れていた時期でした。
そのため裏の人たちにとってはかなりきつかったようで、暴力団も生き残るために同業者でつぶし合いを始めました。
しかし共倒れになるくらいなら手を合わせたほうがいいということになり、一枚岩になるべく、暴力団の統一計画を実行します。
……彼らの得意な暴力的な方法で。
そう、それこそがデスゲーム。
ルールある殺し合いです。
代表者たちは壮絶な戦いを経て、たった1人が生き残りました。
そしてその生き残った者が裏社会のトップに君臨したという──。
その出来事は、極道のテッペンに上り詰めたからという意味で天極事件(てんごくじけん)と呼ばれています。
しかしながら、結局その後に組織は消滅することとなりました。警察の奮闘が実を結んだようです。
【選択肢】
→今回の事件と関連性は?
→なぜ黙っていたんですか?
→よくできました
こんなときにネタ選択肢を挟みよるとは……。関連性を聞きたいのに、手が……!
……いや、逆に考えろ。他を選んでも大した情報は得られないからネタを挟んできたのだと……!
「よくできました」(ポチッ)
犬のおまわりさん。
「ではご褒美はいりませんね」とサラが返すと、
(∪^ω^)わんわんお!
さて、そろそろ動き始めます。
ケイジによると、各所ですべてのアトラクションが解放されたとノエルが言っていたようです。
探索
ロビー>荒れた廊下
ノエルのことについて、Qタロウがいまだに憤っていました。
それ以外は特に何もなし。
ロビー>憩いの場
サラが来るなり声をかけ、アトラクションが3つ出現したことを教えてくれるアリス。
めっちゃ語彙力が無さそう。
Qタロウですら「右の通路と奥の通路」といった言い方をしていたというのに……。
物言いが上からなのは相変わらずですが、なんだかんだ「オレに頼りたいなら言え」と置土産をして去っていったりと、変なところで親切ではあります。
一方、ギンくんはかわいい。
パッと見では出入り口は見当たりませんが、やっぱり外に出られるんですね。
一緒に日向ぼっこしたい。
ロビー>モニタールーム
ここではソウとカンナが3つのアトラクションを見つけていました。
もしかするとアトラクションの他に解放された場所があるかもしれない、と2人は探索を続けるようです。
これで、荒れた廊下、憩いの場、モニタールームそれぞれに3つずつある計9つすべてのアトラクションを発見しました。
そろそろアトラクションに取り掛かってもいい頃合いです。
が、その前に。
先生ー! しれっと復活しているじゃないですかー! あの感動は一体なんだったのか……。
確かにお別れしたのはナオだけですけど、雰囲気的に永遠のさよなら感を出していたじゃないですか。
まさかナオ以外の前ではこうも普通に出てくるとは。まぁ、ナオももうここには来ないと言っていたので鉢合うことも無いでしょうが……。
……あれ? モニタールームにもアトラクションがあるということは、来ないわけにはいかないのでは。先生! 呑気に出てる場合じゃないってばよ!
そんな私の思いとは裏腹に、サラとの閑談に興じ始めるAIミシマ。サラのことはナオからよく聞いたため、ある程度は知っているようです。
「とても勇敢で優しい子だと……」
【選択肢】
→そんなことはないです
→正しくその通り
→あなたは葉巻好きな優しい先生ですね
至る理由をつけてはサラから葉巻に関するアイテムを没収し、葉巻を吸いたいのかと聞けば頑なに否定し続け、最終的に葉巻が偽物と判明するやいなや恐ろしく項垂れていたあの優しい先生ですね。
世界で一番ミシマ先生を動揺させられる言葉、「葉巻」。
終いにはオリジナルのミシマの性格が違う可能性を持ち出してまで自分自身を否定し始めたので、いじめるのはこのくらいにしておきましょう。
こうしてみると、本当に本人そのものです。
しかしあくまで人工知能であり、本人もそれを認識しています。それはAIミシマに、人工知能であるという記憶があるためです。
もしこの記憶が無かったなら、ここまでスムーズに話ができなかったでしょう。
「画面に閉じ込められた! 出して!」などと思っていたかもしれない、と本人自らおどけてみせました。
誘拐犯が作ったと思われる人工知能。
そうともなれば聞くべきことも多くあります。
その考えを察したのか、サラが口を開くよりも先に「なんでも聞いてください」とAIミシマは答えました。
【選択肢】
→ミシマ先生の記憶
→誘拐犯の事
→デスゲームの事
→ナオさんの事
→オリジナルのミシマ先生の事
すべて聞けるようなので、ひとつずつ聞いていきます。
【選択肢】
→ミシマ先生の記憶
教師になり、ナオが卒業したり……と、歩んだ人生は覚えているようですが、ここに来てからの記憶や連れ去られた際の記憶はありません。
誘拐される前までで止まっています。
また、自分が人工知能であること、質問にはなるべく答えるようにすることなどが意識下にあるとのことで、おそらくそうプログラムされているのだろうとAIミシマ本人が推測します。
【選択肢】
→誘拐犯の事
AIミシマ自体を作った人について何か知っているかと聞いてみるものの、当然と言うべきかそういった記憶は一切ありません。
逆に言えば、記憶を入れるのも消すのも自由自在なのかもしれないと考えられます。
【選択肢】
→デスゲームの事
何も知りません。
【選択肢】
→ナオさんの事
高校を卒業してからも絵を習いに来てくれていた大事な教え子です。
精神的にとても成長した姿に心を打たれるAIミシマですが、それにはミシマの死も深く関係しているとサラに告げられると言葉を失ってしまいます。
ナオを辛い目にあわせてしまったことを自覚し、「……これ以上、私は……」と言い淀んだ後、サラにお願いがあると伝えてきました。
しかしそれはすぐさま撤回します。まだお願いする勇気が湧かない、との理由で。
【選択肢】
→オリジナルのミシマ先生の事
ナオを守る立場でありながら先に死んでしまったことをAIミシマは悔いていました。
しかしそれは、ナオを守ったがゆえの犠牲であることをサラが告げます。
その事実に心が救われたのか、少しばかり安堵の色を浮かべるAIミシマは、まるで自分に言い聞かせるかのように、ぽつりぽつりと心境を語ります。
人間は誰しも死にたくないもの。土壇場になって現れる生存本能が、悪魔のような行動を起こしてしまうこともあります。
そんな中で、ナオを守ったこと。それだけでも自分をほめてあげて良いのかもしれない、と。
【選択肢】
→ミシマ先生は立派でした
→まるで聖人君子ですね
→死んでは意味がありません
立派だったと伝えると、精一杯だっただけ、と言葉少なに返してきます。
そして最後に一言。
サラたちは決して諦めることなく生きて帰れるようにと願ってくれました。
第二章前編Part7はここまで
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