【キミガシネ―多数決デスゲーム―】第ニ章前編終了時点の考察

キミガシネ―多数決デスゲーム― ver.2
キミガシネ第ニ章前編を終えて特に気になるところなどを考察してみました。

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4枚組の紙

なんといっても一番気になったのは、

4枚組の紙
無論、コレです。

ほとんど、この4枚組の紙について考察しています。

4枚組の紙の入手経緯はこちら↓

見知らぬ名前

まず名前のある者と無い者とに分けます。

照らし合わせるのは、酒場にあった黒板。

飲酒可
飲酒不可

デスゲームの参加者はこの20人です。

これを元に4枚組の紙と見比べていきます。

まとめたのがこちらです↓
照合した4枚組の紙

1枚につき4名なので、本来この名簿は全部で5枚あるはずです。しかし手元には1枚足りません。

おそらくその1枚に、ここで名前の無い5名のうち4名の名が書かれているのでしょう。

となると……1人余ってしまいます。

そして手持ちの紙には、黒板にも該当しない見知らぬ名前が1つ。

つまり、名前の無い5名の中に「月見真」という人物が紛れており、5名のうちの誰かになりすましているということが明らかになります。

ここで「月見真」の右側の項目に注目しましょう。

自営業とありますね。

そのことから学生であるジョー(高校生)とナオ(大学生)である可能性は省かれます。

はっきりとは判明していませんが、今までの描写からしておそらくクギエも高校生くらいなはずなので、上に同じく省かれます。

となると残るのは、カイとソウ。

普通に考えればカイの可能性は低いです。

カイは千堂院家に雇われの身みたいなもの(主夫)ですし、忠義を尽くしている主人からサラの護衛を任されているのに、傍らで自営業をするとは考えられません。

そうすると、必然的に行き着く先は……ソウ。

一概に自営業と言っても幅は広いですし、少なくとも会社員と書かれているよりかははるかに現実的です。

会社員のソウとかまったく想像つきませんし……。

ほかにもソウだと思い至る理由はありまして、正直ここまで詮索しなくとも名前を見ただけでなんとなく察せてしまいます。

ソウは反対から読めばウソ(嘘)。

月見真の名前がマコトと読むのかシンと読むのかは分かりませんが、どちらにせよウソと真逆の意味を表しています。

つまりソウはウソで出来た人物であり、本物は月見真である、と。

ちなみに名字もついになっており、日和はそのままの意味で晴天を表し、月見は満月を眺めて楽しむことを表しています。

晴天=太陽とすれば、太陽と月……まさに裏表を表しているようにとれます。

ここまでくると「ソウ=月見真」と確信してもおかしくありません。

アリスが殺した日和颯

問題なのは、アリスが日和颯を殺していると言っている点です。

日和颯が架空の人物だった場合

月見真が日和颯という偽名を使っていた。

その理由として一番スマートな見方は、月見真が命を狙われる立場にあったというもの。

いわば、裏社会のトップに君臨したという天極事件の生き残り──とか。

天極事件と同じデスゲームがサラたちにも行われているとするならば、ソウがメインゲームを熟知していたのにも納得がいきます。

しかし天極事件は何十年も前の出来事。

どれだけ少なく見積もっても現時点で優に30歳は超えているはずです。とてもそんな外見には見えません。

もしかすると、今のソウは当時の姿を模した人形なのかも……?

誘拐犯組織としては、あくまで名簿通り本名の「月見真」として扱っており、黒板にもシンかマコトと表記していたはずです。

チョークが落ちていたとナオが証言していますし、都合の悪いソウがそれで書き換えたのでしょう。シンなら文字数も同じですし、わりかしソウに書き換えやすいですね。

そしてモニターの後ろには、今のソウとは少し違う風貌の月見真の写真が貼られていたため、ソウは写真を剥がしてモニターを壊したのではないか……。

憶測がだいぶ捗ってしまいましたが、大体こんな感じに考えています。

となると、アリスが殺したのは本物の月見真? ただ、人形も1つとは限らないので決定力には欠けます。

日和颯が実在する場合

アリスが日和颯を殺し、その関係者である月見真が日和颯を騙っているということになります。

こちらは従来通りの考え方。

目的も分かりませんし、メインゲームを熟知している理由付けもできません。

ついになっているかのような名前がかえって都合良すぎにもなってしまいますし、今となってはあまり有力に感じません。

3名のイレギュラー

酒場の看板から、デスゲームの参加者は20人だと考えてきましたが、その前提が覆る要素がひとつ。

まとめたメール4 2
予定通り17名を確保した、というカイの送信メール。

もともとの参加者が17名だとすると、誘拐犯側にとって3名のイレギュラーが生じたということになります。

そしてそれは、4枚組の紙に名前の無い5名の中にいます。

照合した4枚組の紙

考えてもみれば名前の無い5名って、ちょうどモニタールームにモニターの無かった人物しかいません。

モニターの各人物が判明

イレギュラーで用意できなかったとあれば納得がいきます。

裏切り者であるカイはもちろんイレギュラーの1人。モニターが無いのも当然です。

ソウ=月見真だと考えると、名簿に名前がある以上、ソウは予定内参加者。おそらく割ったモニターはソウ本人のもの。

ジョーは医務室に人形がありましたから、監視対象だった=予定内参加者だと考えられます。モニターが無いことだけが謎ですが……。

つまりイレギュラーは、

カイクギエナオ

この3人だということに。

クギエって一番イレギュラーっぽいんですよね。削れていない赤いカギでホエミーの頭部が入った箱を開けられましたから。

削れていない赤いカギではカンナの拘束しか解けないような細工がしてあれば、必然的にカンナが先にカギを使うことになります。

あとはヤスリも何も置かなければクギエが死ぬのも必然的……。

イレギュラーはさっさと排除的な?

なら何故、同じ試練内容だったナオを同じ手で排除しなかったのか、という疑問が出てくるんですが……。

相棒がミシマだっただけに、知恵を働かせて強引にクリアした可能性(少し無理がある)。

謎のパーセンテージ

4枚組の紙
名前の左側に書かれたパーセンテージ。

正直、サッパリ分かりません。

まるでヒントが無いので、それらしいものすら何も浮かびません。

ただ、不思議なところがひとつ。

すべてのパーセンテージを合計すると、ぴったし100%になるんです。

おかしくないですか? 4枚しか無いのにですよ?

それとも5枚目に記載されたメンバーは全員0.0%だとでもいうんでしょうか。現実的ではありません。

何かに対しての個別の割合にしては全体的に数値が低すぎるので、参加者20人全体の割合であることは明らかですが……。

待てよ……参加者がカイの送信メールの通り17名だったのなら。

誘拐犯としては当然17名で名簿を作っているはずです。パーセンテージも17名全体の割合で。

ならば、上で述べた3名のイレギュラー(カイ、クギエ、ナオ)の名簿なんてそもそも存在していないんじゃないでしょうか。

ソウは月見真に繰り上げするとして、問題はジョーが1人だけ余ってしまうこと。

0.0%の月見真込みの16名で既に100%は達していますから、必然的にジョーも0.0%にしかなり得ません。

パーセンテージの意味が判明しない以上はなんとも言えませんが、ここにきてジョーが月見真と同じ0.0%というのは……どうもしっくり来ません。

ジョーというと唯一モニターが無かったことも気になりますし……。

私がジョーを参加者だと踏んだのは、医務室に人形があった=監視対象だったと考えたからであり、もしあれが、

ジョー?
人間だったなら……。

実は生きていて、足音が聞こえて咄嗟に戸棚に隠れたもののサラにバレて人形のフリをした説。

となると……

ジョーへの好意を問うケイジ
この会話も聞かれている?!
(急に始まる胸熱展開)

これはこれで楽しみな路線ですが、生きている=誘拐犯側の人間となり、カイの予定内参加者17名に含まれていることと矛盾してしまうのが悩ましい点。

何かしらの目的でジョーは意図的に参加し、そのうえでカイがジョーの裏の顔を知らなかったのならワンチャン……ある?

元警察官のケイジ

4枚組の紙
元警察官のケイジと、警察官の笹原恵。

ナオと見た犠牲者のビデオがある以上、やはり2人は顔見知りだと捉えるべきですね。

映像の金髪はケイジでしょうし、警察官の制服らしきものを身につけ鎖に繋がれていた女性は笹原恵でしょう。

相当な深い恨みを買っていた笹原恵は、映像のとおり助けられることなく見殺しにされた、と。

ケイジの大切な人が犯罪者へと堕ちた原因が笹原恵にあるのかもしれません。また、ケイジの職に「元」がついている理由も、それに関係していると読むのが筋でしょうね。


そういえば、笹原恵は鎖に繋がれていましたが、鎖というと……

白の部屋
死にたてほやほや感のあった、白の部屋。

初めて訪れたとき、タイミング的に事が起きたのは最初の試練だろう、とケイジは推測していました。

犠牲者のビデオ自体、大体が最初の試練の様子を映していることから、ケイジの映像も例外ではないはず。

鎖があるから、という安直な思考ではありますが、もしかするとここが現場だったのかも……。

犠牲者のビデオに映る女性
鎖の色や長さや本数までいろいろと違いますが、そのときは別途、殺戮用マシンでも取り付けあったのかもしれません。

体を引き裂くくらいの力がはたらいていましたし。

サラと同じ試練を受けていたと考えられるカンナの試練の部屋では、拘束具などは片付けられていましたから、それと同じように片した後の部屋だったと考えれば、そう違和感も無いものです。

どちらにせよ、殺してすぐにサラたちと合流したケイジの振る舞いを思い返すと、なかなかの強靭メンタルの持ち主です。

そのほかの気になること

全滅させたい?

ソウにそそのかされたQタロウ
Qタロウは、ソウが脱出券を買う方法を教えてきたと言っていました。

そしてその脱出方法は、でまかせでもなく確かな情報だということは、

このENDを見て分かります。

ソウが脱出方法を知っている事自体はいまさら驚くこともありません。メインゲームの内容を知っていたくらいですからね。

問題はそこではなく、なぜQタロウに話したのか、にあります。

まるでメリットが無いんですよ。

なぜなら、

全滅
一人勝ちにしかならないから。

ソウのしたことは、いわば自滅行為。

まさか全滅を知らなかったわけでもあるまいし。

仮に本当に知らなかったとしても、何が起こるか分からないものを無闇に他人に教えたりしませんよね。

ましてや脱出なら、残された者にペナルティが課される可能性くらい想像に難くないでしょう。

つまり……ソウの狙いは全滅にあった?


思えば予選投票でも、鍵番であるサラにヘイトを集めようとしていました。

いくらパソコンのパスワードが「chidoin」でサラが怪しいといっても、怪しさだけで迂闊に投票するべきではないゲームです。

それでもソウは一貫してサラが鍵番である可能性を考慮せず、

「キミが死ね」
とまで言い放つ始末。

最初からサラが鍵番であることを知ったうえで、あえて言っているように見えます。

考えてもみれば、予選投票の開幕早々に話があると名乗り出たソウは、

偽鍵番ソウ
と、鍵番を詐称してきました。

これって、本当の鍵番を釣るための罠だったのでは?

本当の鍵番からしてみれば、偽鍵番に本物ヅラをされるのはなんとも歯がゆいですから、名乗り出たくもなります。

そうして名乗り出てきた本物にヘイトが集まるよう誘導し全滅させる……それこそがソウの目的だったのかもしれません。

実は……まともだと思っていた主人公(サラ)とその仲間のほうが害悪な存在だった、とかの理由で。

可能性としては、サラたち全員が人形である説が浮かび上がってきます。

サラが人形?

まどろみの中
お風呂から上がったあと、サラは死んだように深く眠っていました。

最初は単純に疲れの描写かなと思っていたのですが、

サラの寝室に入ってきた何者か
そのタイミングで重要なヒントを残していくホエミーらしき人物。

そしてその人物が去ると、急に意識もハッキリとし身体は軽くなっていました。

身体が動かないほど疲れきっているタイミングを見計らってやってくるなんて難しすぎますし、いなくなってからピンピンするのもあまりにも都合が良すぎます。

このあたりは何かしら操作されていたように感じたため、人形説が頭を過ぎりました。

まとめ

4枚組の紙の考察が楽しすぎた。

こういう情報チラ見せアイテムで、あれやこれやと考え巡らすのがとっても楽しい。

キミガシネ楽しい。

第ニ章前編Part1はこちら↓

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