キミガシネ第二章後編Part24(Aルート)です。
第二章後編Part23(Aルート)はこちら↓
メインゲーム〜決選投票〜
進展
ひきだす→ソウ
それ以上に詳しい事は教えてもらえていないと言うソウ。
他に何か思い出せることがないか、と聞いてみると、しばらく黙って考え込み……ふとひらめきました。
誘拐犯が使い分けているとすれば、何か意味がありそうです。
ひきだす→ナオ
ナオはモニタールームにいる人工知能について、あることを聞いていたのを思い出しました。
最初の試練を生き残った候補者が並んでいる、という条件。
あ、それどこかで聞いたことが! (回想中)
思い出した! サラとケイジがモニタールームで監視カメラチェック甘いひと時を送っていたときのことですね!
ジャマしたついでに聞いてみたら、あっさりと答えてくれたやつです。
ナオもガシューから聞いていたんですね。
ひきだす→カンナ
これまで触れて来られなかった職業についておかしな部分があるかもしれない、とカンナは目をつけました。
ひきだす→アリス
名簿の勝率は確かだとソウは言っていましたが、名前のない4人はどうなるのかとアリスは言及します。
4人の行動次第では16人の勝率も変わるはず。
そう考えていくうちに、4人はデスゲームを盛り立てるための道具として用意された人形なのではないかと疑い出しました。
人形説は……違うでしょう。カイやジョーは血を流していましたから。
4人は単純にイレギュラーな存在ってことじゃないですかね。想定外。いわゆる巻き込まれ。
勝率は16人でキッチリ100%になりますから、4人は端から計算外ということでしょうし。
ひきだす→Qタロウ
4人の共通点は分からずとも、逆に16人の共通点なら分かるかもしれないと案を出すQタロウ。
4人より16人のほうがハードじゃない?w 人数もそうですが、会ったことすらない人たちが多すぎますし。
ひきだす→ギン
ソウの本名が分かったため、この4人で間違いないとギンは確信しました。
しかしQタロウと同じく、4人の共通点がサッパリだと頭を悩ませます。
生きている人、そうじゃない人、会ったこともない人……共通点を探すにはあまりにもバラバラでまとまりません。
ひきだす→ケイジ
何か考えが聞けるのかと期待していたら、相変わらず4枚組の紙の確認担当なケイジさんでした。
さすがおまわりさん親切が止まらない。
【ちょっとした悲報】
ここから急に背景が予選投票時のシンプルな赤色に戻ります。
最終章のアップデートをした途端に変わってしまったので、おそらくバグか何かかなと。
解決編っぽくて駆け足感のある青色背景に気分が乗っていただけに、どんより赤色背景に戻ってしまって気持ちの持っていきように戸惑うばかり……。
とうろん
ナオの発言をストックし、
ソウの発言に当てる。
サラは『候補者』という単語に疑念を抱きました。
『参加者』と『候補者』。
本当に同じものと見なしていいのか。
『参加者』とは、デスゲームに巻き込まれた20人のこと。
なら、フロアマスターが言う『候補者』とは……
【選択肢】
→決選投票に残った者
→『優勝する資格』がある者
候補者でないナオがいる以上、決選投票に残った者という可能性は消えます。
つまり、『優勝する資格』がある者。
優勝するための資格、権利、条件がそろった者のこと。
その上で、組織に忠誠を誓うガシューが不正を働くとしたら……
【選択肢】
→『候補者』を殺そうとした
→『候補者以外』を殺そうとした
『候補者以外』を殺そうとした。
もしも、優勝する資格の無い候補者以外の人物がこの中にいるとしたら……。
ガシューは殺そうとしたハズです。
だから身代を不正に操作した。
ここまでくればもうお分かりでしょう。
この中にいる候補者ではない者とは……
あの名簿には、優勝の資格がある『候補者』の名前が書いてありました。
可能性0%の月見真ですら名前が載っています。
しかしナオは、この中で唯一名前が載っていません。
モニタールームにもナオの人工知能だけがありません。
初めからナオの人工知能なんて存在していなかったのです。
ナオだけが候補者の条件を満たしていない部外者だったから。
だからガシューはナオを殺そうとしました。
最も死亡するリスクの高い身代を送りつけて。
「これがお前の不正だ!!」
サラはガシューに突きつけました。
しばし沈黙していたガシューは、小さく笑い出したかと思うと……
「素晴らしい!! 素晴らしい!! さすがサラ様!! 圧倒的思考力!! 想像力!! 皆様の一致団結!! 協調性!! 解いてしまった!! ガシューのつたないクイズなど!! これぞ!! 選ばれし者です!!!!」(2倍速早口)
やだ……ちょっと距離を置きたい。
ガシューの不正を暴き、サラは安堵します。
長い長い議論、その果てにようやく勝利を得ました。ひと時の……生存を。
ナオも肩の荷が下りたのでしょう。ずっと身代を黙っていたことを謝りました。
【選択肢】
→ナオさんは悪くない
→仕方がない事です
→勇気を出して欲しかったです
それが普通だから謝る必要ないよ!
ナオは悪くない!
やっぱりソウへの投票に流れが傾いたのを阻止した点が、身代だと気付く最大のチャンスだったんですね。
ナオのことを信じると決めた途端、こんな展開とは……。
まさかそんな入り組んだ流れでナオに身代が行き着いているとは予想だにしませんでした。
ガシューは多くを語る気はないようで、「……一言だけ……」と前置きします。
「それが……私からの最初で最後のヒントです」
やっぱりその辺が関係あるんですね。家庭環境が複雑な人が多いですし。
【孤児判明】
カンナ、Qタロウ
【母親判明】
ケイジ、レコ&アリス
【両親判明】
ギン、サラ(義父)
【不明】
ソウ、ミシマ
親が判明したところで義母、義父かもしれませんし、元を辿ればみんな孤児の可能性があります。
候補者ではありませんが、ジョーがギンの「飲んだくれのとーちゃん」発言に神妙な顔をしたのも、いまだに気になるところです。
そもそも候補者でもないのに唯一人形が確認できているのもジョーだけですし、あながち完全部外者というワケでもなさそう。
そんな謎ひしめくガシューの一言ですが、サラはそれより「最初で最後」の部分に引っかかりを覚えました。
ガシューが説明をします。
サラはフロアマスターの規約について重要な部分を見落としている、と。
フロアマスターの規約
【4】メインゲームで不正があった場合、不正者の死をもって続行するか、あるいは24時間後にやり直しをすること!
と、ハッキリと書かれてあります。
そしてガシューは、規約通りに任務を果たすと約束しました。
おいやめろ。本当にやめろ。ナオが死ぬ。
「皆様……勝ち残ってくださいね」
引き金を引くまでの、わずか一瞬の間。
ガシューは、恐ろしくも不気味な笑みを浮かべました。
ガシューのヒント、ガシューの死、フロアマスターの規約の正しい意味。
衝撃的な事実はいくらでもありますが、今のサラたちにそんなことを悠長に考えている暇はありません。
混乱し、戸惑う8人。
ガシューは初めからこの展開を仕組んでいたのかもしれません。
たった一日の延命。
そのためにしつこく命がけで食い下がったにも関わらず、ガシューはあっさりと自分の命を捨てました。
いとも容易く、希望を撃ち抜いたのです。
まさに悪魔と言っても過言ではないでしょう。
サラは非常事態だと訴えて、メインゲームの中止をハンナキーに求めました。
いやいや……ホエミーに「メインゲームの根っこを揺るがす大きな不正」とまで言わしめた事態を、発覚してなおスルーってどういうこと?
ガシューが死んだからって何? それはただの誘拐犯側のけじめでしょ?
サラたちにとってガシューの死なんて、まるで意味がなくてどうでもいいんですけれども。
根本的に不正操作されたカード移動をなんとかしないことには続行もなにもないですよ。
最低限、不正が行われる前までのカード状況に戻すくらいはしないと。
フロアマスターに死ぬ覚悟さえあれば不正し放題とかクソルールにもほどがありません?
不正に身代を持たされたナオはデスゲームで死ぬのではなく、誘拐犯に直接殺されるんです。
それはもうゲームでもなんでもなくただの殺人。
なんなのこの組織!
憎悪がグツグツと煮えたぎってきますわ……。
ナオは特に気が気でないですよね……。やり直しだと思って身代を認めたのに続行なんてされたら……。
いっそのことみんな死んで誘拐犯組織に意趣返し……なんて簡単に思ってしまいますが、所詮は他人事ゆえの思い付き。
当事者からしたらそんなこととても出来ませんし……なんとも歯がゆい。
本当に組織は地獄にでも落ちて欲しい。
言いがかりでもなんでもなく、まさに正論。
おかしい。絶対におかしい。
それでもって、この組織は頭おかしいから正論が通らない。
もうハンナキーにすら嫌悪感と怒りを覚えてやみません。
そもそも部外者のナオはデスゲームをする筋合いすらありません。
そのうえでこれだけ譲歩しているというのに、ハンナキーは「ごめんなさい……」とただ一言謝るだけ。
ナオがどれだけ必死の懇願をしようとも、すべて「ごめんなさい」だけで片付けられます。
ナオォォォォォォォォォォォォ!!!
(´;ω;)
: :
: :
: :
: :
許さん……組織なんてぶっ潰してやる……。
当然、身代と判明したナオに投票する人は誰もいません。
であれば、残りは2択。
平民のソウかカンナ。
サラたちはどちらかを選んで投票せざるを得ません。
最終決戦
ひきだす→ケイジ
それ以上のことは話しません。
ひきだす→ソウ
どんなに貢献してもみんなは自分を選ぶ。
誰しもが読める先の展開に、ソウは「……疲れた…………」とこぼしました。
正直、私は生かすならソウです。
サラに対する態度も勝率のせいだと判明しましたし、味方につくのなら非常に心強い。再び敵に回れば厄介になるので紙一重ですが。
それに勝率0.0%というのなら逆に勝たせてやりたくなってきました。
……というのは後付けで、一番の理由はカンナが身代を覚悟していた点が大きいです。
身代を取るからには当然死ぬ覚悟で行っています。不正さえなければ、そのまま身代で死ぬ運命はほぼ決まっていたでしょう。
その本来の流れに戻すだけ……。
ひきだす→ナオ
「お願い……です……誰か……私を……」
ジョーに引き続き、私の好きなキャラに限って身代を持ってしまう……しんどい……。
一応ナオが勝った場合でも、サラかギンで五分五分ですが選んでもらえる可能性は十分にあります。
どのみちBAD END確定なのがツラいですけど……。
ひきだす→カンナ
カンナは暫く無言でしたが、意を決したように口を開くと全員に向かって、ひとつだけお願いをしました。
とうろん
カンナの発言をストックし、
ソウの発言に当てる。
カンナは、自分とソウのどちらが不要かみんなも分かっているハズだと訴えました。
既に覚悟もできており、かつ自分にできることはこれくらいしか無いから、と意見を飲んでくれるようお願いします。
これがカンナにできる精一杯のこと。
「その代わり……ソウさんを……信じてあげて欲しいんです……」
カンナは命を捨ててソウを守ろうとしています。
それを前にしても何も言葉が出てこないサラ。
このまま黙ったままでいいのか、と自問自答した結果、カンナに声を……
「くだらない……!! 何が自己犠牲だ!! やっぱり子供だよ……カンナは……。自分が死ねば全部解決するって勘違いしている浅はかな子供だ……!!」
何を言われようと、もはやカンナは動じません。「もう、気持ちは変わりません」と、確かな覚悟を伝えます。
そんなカンナに「黙れよ……!!」と制するソウ。2人はまるで対照的です。
これ以上カンナに話させると、投票先がカンナに向くと危惧したのでしょう。
ソウは矛先が自分に向いているうちに投票へ移ろうとします。
「こんなチャンスは……もう無いぞ!!」
残念ながら今はそれほどでも。
カンナも負けじと対抗します。
相手を思うがゆえに、お互いが自分への投票を望み合う救いのない討論。
カンナは、1回目のメインゲームを思い起こさせます。
カイを犠牲者に選んだあの投票。
あのときの投票は、『気持ち』ではなく生き残るための『理』を選択しました。
でもそれは失敗なんかではありません。
本当の失敗は、ブレること。
信念を貫けない弱さこそが失敗になるのだと、カンナは語気を強めて伝えます。
だから……
ハンナキーの指示に真っ先にしたがったのはケイジでした。
「……おまわりさんは」
【カンナ1票】
えっ。宣言するの……?
何の意図があるんでしょうか。
ケイジさんはサラ信者だから、やっぱりソウの意向には従わないというアピール?
それともカンナを思うからこそ、ちゃんと意向を汲んだことを伝えるべくの発言?
どちらにせよ、カンナへの投票を大々的に言ってしまうと、ソウが生き残った場合の今後が不安でいっぱいなんですけど……!
せっかくの和解チャンス……。
ケイジの宣言に、カンナだけは静かにお礼を述べます。
しかしソウを始め他の者は、驚きと同時に非難の目を向けました。
見損なった、とQタロウは吐き捨てます。
大人の為に子供を選ぶなんてやってはならない悪魔の選択肢だと軽蔑しました。
【カンナ1票 ソウ1票】
Qタロウは年齢を考慮しているんですね。
私はまるで年齢なんて頭になかったぜよ……。
黙ったまま様子を見ていたアリスに、カンナが先手を打って投票を要求します。
しかし、「……『妹』は……選べない……」と申し訳なさそうに断られてしまいました。
これはさすがに仕方ない。
【カンナ1票 ソウ2票】
カンナとソウは自己投票のため、実質【カンナ2票 ソウ3票】。ナオは自分に入れるので、残すはサラとギンの投票のみです。
ソウからしてみれば、2人からは一番ヘイトを買っている自覚もある分、もうほとんど勝ちを確信したのでしょう。
少し態度に余裕も表れ、ギンに投票を促しました。
ところが、
「陰キャの事……大っ嫌いだけど……」
ソウを死なせたくないというギンの優しさ。
カンナを死なせたくないというソウの優しさ。
優しさバトルしかない……。
なにこの地獄みたいな優しい世界……。
板挟みにされたギンは決断できずに限界まで追い込まれ、うめき声をあげました。
【選択肢】
→ギンを救う
→逃げ道を提案する
これはまさか……(察)。
やむを得まい、ギンを救う!
サラは、ギンが責任を負うことはない、と優しく声をかけました。
カンナに投票すれば同数。ギンの投票で誰かが死ぬことにはならない、と伝えます。
しかしギンもそのことは分かっていました。分かっていたからこそ、同票にも出来ずに悩んでいたのです。
すべての責任をサラに押し付けてしまうから。
本当に優しい子や……。
というかこれ、わざわざ宣言大会を開かなければ良かっただけの話では。なんのための匿名投票用電子パッド……。
さすがにケイジさん戦犯です。擁護できない。
Qタロウがケイジを非難したように、投票先がバレれば軋轢は生じるうえに、最後の人に重責を押し付けることになります。
まるでメリットがありません。
ミシマが死んだテスト投票のときでは、投票者の詮索を始めるジョーを制止し、詮索禁止と言い出した張本人でありながらなぜ……。
考えなしに後に続いた人たちも悪いですけどね。
「責任は……私が取る……!!」
優しいがゆえに決断できずにいるギンに、サラは明言しました。
その言葉はギンの背中を押すことができたようで、
【カンナ3票 ソウ3票】
あとはサラのみ。
サラの1票で、どちらかが生き、どちらかが死にます。
非常に重い1票です。
「あはは……」
そのとき、場にそぐわない笑い声が響きました。
あっ!!! (察)
身代は決選投票で同率1位でも勝利を勝ち取れる役職。
現在、【カンナ3票 ソウ3票】であり、
2票分を持っている身代は自分に投票します。
よって、【カンナ3票 ソウ3票 ナオ2票】
サラがナオに投票すれば、全員3票ずつとなり、同率1位で身代が勝利できるのです!
もちろんこれには、ナオが生還パートナーとしてサラを選ぶのが前提の話。
所詮は口約束に過ぎませんが、一応ナオがサラを選ぶに足る理由もありますから、そんなに疑うこともないでしょう。
帰りたーい……。
ナオはもう救いがないと思っていたので、急に浮上してきた生還ルートはちょっと嬉しい。
それと同時に、もう二度とみんなと一緒にはいられない事実がただただ悲しい。
身代で勝ったって、パートナー以外は死んでしまうし……。
ぐっ……!!!
確かに……ソウかカンナの2択で責任を負うから、という約束でギンはカンナに入れてくれたんですもんね。
ナオに投票してしまうと、ギンくんを裏切ってしまうことになる……。
鬼すぎんか……サラの責任……。
第二章後編Part24(Aルート)はここまで
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