キミガシネ最終章前編Part11(Abルート)です。
最終章前編Part10(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
鬼ごっこ
隠し部屋
普通にあっさり来れちゃった。
えっと……本のギミックは……? まだその時じゃない……?
ひとまず、この部屋を調べてみます。
時計のチクタク音だけが響く静寂な部屋です。見た感じ、放送室みたいですね。
モニターには、墓地や交番など今まで行ったことのある場所すべてが映っていました。
どうやらここはフロアマスターの部屋のようで、ミドリはここから監視していたんでしょう。
モニターの下には、ごちゃごちゃしたスイッチやつまみが並んでいます。
【選択肢】
→適当にさわってみる
→やめる
3Fのモニタールームで監視システムを起動させようとして適当にガチャガチャさわった結果、コンピューターをフリーズさせたサラ様だぞ?
もちろん、さわってみます。
しかし残念。適切な操作をしないと何も起こらないようになっていました。
あ、その可能性もあったか。
「危ない所だったな……」(他人事)
ごめんよw
サラは機械を前にすると危ないからね。ちゃんと見張っておいたほうがいいよ(他人事)。
……とか言いつつ。
再び機材に触れようとすると、
──むぅ……。
本当に厳戒態勢を敷かれてしまいました。ランマルくん、手厳しい。
まるでダメなご主人様とよく出来た従者の図だ……。
どのみちどうしようもないので他を当たります。
次に目をつけたのは、右のモニター。
唯一、電源がついているものがあります。
モニターを覗き込むと、文章が表示されてありました。
ヒツギ管理システム
青…………人間
赤…………人形
黄…………空室
んんん? なんのことやらサッパリ。
一旦、置いておきます。
続けて気になったのは、右のモニターの近くに置いてある首輪。
【選択肢】
→取る
→やめる
首輪を入手。
あ、その可能性もあったか。
さすが肝が座ってらっしゃる!
クルマダの賛同を得ても、あまり心強くないのが正直なところですがw
ケイジさんの賛同を得た途端、言いしれぬ安心に包まれる。
それでもアンズは爆発の心配をします。分解などしようものなら、それこそ爆発しかねないからでしょう。
そんな不安でいっぱいのアンズに……
キミら、仲いいなw
マイ&Qタロウに引き続き、2組目のお似合いさんが誕生した瞬間である。
そんなこんなありつつ、とりあえず首輪は危ないからとケイジが持っていてくれることになりました。
危ないと分かっていて、なお率先して預かってくれる器の大きさ……。ケイジさん、モテ度が限界突破してる。
ケイジが首輪を預かった途端、
左にあるひとつのモニターの画面が真っ赤に!
赤い画面やだな〜……絶対ろくなことがなさそう。
おそるおそる様子をうかがっていると……
『あ……呼んだ……?』
ソウの人工知能?!
見るからに本家よりかわいらしいうえに、よく見るとほっぺがピンクでさらにかわいらしい。
もしかしてこれが本当のソウ?
あ、いや……本当のソウはミドリだからニセソウの本当のニセソウって意味で……って、ややこしいな!
『あ……こんにちは……。え……? なんでボクがそこに……?』
『ボクは月見真……えへへ、はじめまして』
えへへ?! 話し方までかわいいな?!
『あの……ボクに何か用かな……? そんなにみんなで見られると恥ずかしいよ……』
これ、ソウが人格を変えられているとか記憶をいじられているとかの理由ならいいですけど、自然に性格が変わったパターンだと結構な晒し者ですよね……。
自分の黒歴史をまざまざと見せつけられ、そのうえみんなにも見られる……これはレベルの高い拷問だ……。
『で……デスゲーム……? なにそれ……ぶっそうな話だね……』
どうやらソウの人工知能は何も知らなさそうです。
ハヤサカは、初期化された人工知能なんじゃないか、と指摘しました。
つまり今、目の前にいる人工知能のソウはデスゲームをする前の何も知らない頃のソウ。
正確には、偽名すら使う前のまっさらで本当のツキミシンということですね。
ソウが偽名を使うようになったのはデスゲームが始まってからですし、ソウの人工知能自体も自己紹介で月見真を名乗っていますから間違いないでしょう。
ややこしいので、以降はシンの人工知能と言い換えます。
『さっきから……何の話……?』
デスゲーム前までの記憶しかないのであれば、残念ですがまるで話になりません。
それでも情報が欲しい、とサラは聞き出せるようなことがないか思案します。
【選択肢】
→ツキミシンについて
→ミドリについて
ツキミシンについて聞かせてもらおうか! 根掘り葉掘り!
『ぼ……ボク……? ボクは別に……。な、なんてことない普通の人だよ。コンビニでアルバイトをしてるフリーターさ……。えへへ、こんな人間どこにもいるでしょ?』
本当にフリーターだった。
……あれ?
キミ、自営業では……?
それにコンビニでアルバイトしている、なんてことない普通のフリーターはハッキングなんてできませんよ。
本業はハッカーなのかなぁ。
こんなかわいい性格をしていてウソをつくということは、すごく危ないものに手を出しているのかも?
いや、案外それを誤魔化すために表の顔としてコンビニバイトを兼業している可能性もなきにしもあらず……?
それにしても、フリーターを名乗るということは成人前後ということでしょうが……
成人前後の男性「えへへ」
画面に惑わされているけど、結構な危険を感じる……。
【選択肢】
→ツキミシンについて
→ミドリについて
ミドリについても聞けるようなので聞いてみます。
『みんなは……ヒヨリくんの知り合い……なの?』
シンの人工知能は少しだけ黙り込むと、ゆっくりと口を開きました。
『彼は……怖い友達さ……。高校の時かな……学校で出会って……いつの間にか話すようになってた……。
でも、彼の目を見ると……とても心がざわざわする……。怖くて……汗が出て……不安になる……。
彼は、そんなボクを見て、すごく楽しそうだった……』
『後から知った話だけど……彼は同じ学校の生徒ですらなかった』
なにそれ不法侵入……。
『彼が何者なのか……本当の意味では何も知らない……。彼の家で、たくさんの事を学んだけどね……』
『うん……でも彼は……
ある日……死んじゃった……』
「何をしてるのかなー?」
獲物が現れたぞー! 引っ捕らえろー!
『ご、ごめん……! すぐ消えるよ!』
宣言どおり、シンの人工知能はすぐさま電源を落として消えてしまいました。
ここ、なんか不自然ですね?
最初、ミドリの発言は「それ(シンの人工知能)はボクの……だよ。(だからサラたちは)なれなれしく会話しないでくれる?」と言っている風に聞こえました。
しかしそれに慌てて申し訳なさそうに反応したのは、ほかでもないシンの人工知能。
まるで「なれなれしく会話しないでくれる?」発言はシンの人工知能に向けられていたかのよう。
とすると、「それはボクの……だよ」は一体何を示していたんでしょう。
もしかしてガシューの秘密の部屋で見つけた『あの事件』という題名の手記の著者とミドリは何か関係があったりして。
そう考えると、「それ(サラ)はボクの……(大事な人)だよ」と捉えることも出来ますが果たして。
そんな疑問を残しつつ。
どうやら置いてあった首輪はミドリのものでした。
デメリットしかない首輪の返却をわざわざ求めるあたり、無くなると困る理由でもあるのかと思えば……
「ボクだけ安全だなんて、さびしいよ!」
という、ズレた感覚なだけでした。
しっかりキチってらっしゃる。
拒否されたミドリは、やれやれ……と肩をすくめました。
ミドリのしていたと首輪は死者の首輪というもので、サラたちのしている首輪とは構造が違うようです。
だから無駄だよ、とでも言いたいのでしょうが、だからといってやすやすと返してあげる義理もありません。
どうにも返してもらえないと知るや否やミドリは溜め息をひとつ吐き、仕方ないから予備でも使おうかな、とつぶやきます。
わざわざ予備を出してまで自ら首輪を付けようとするその思考に、ランマルも正気を疑いました。
あまりにも余裕な態度を見せるミドリ。
少なくとも今の状況的には、敵陣にひとりで乗り込んでいる形になるはずですが、恐怖など微塵も感じさせません。
よし、ダミーズの肉壁で4発しのいでミドリを捕まえよーぜ(無慈悲)。
これに勝てば次の階へ行ける、と言いますが……
「さ……やろうか……!」
この狭い部屋に12人がギチギチに詰まっている状態でやるとかズルくない? 当て放題のボーナスゲームもいいところw
しかも普通は「最低1(か2)人は道連れに」と言うところを「最低4人は道連れに」と全弾命中が最低ラインになっているという。
弾1つで2枚抜き以上でもするつもりか?
ミドリ……おそろしい子!
【選択肢】
→戦う
→他の方法を考える
ここで逃げたら女が廃る!
SAMURAIONNNAなめんなよ! 弾丸なんぞ斬鉄剣で斬り落として「また、つまらぬものを斬ってしまった」と吐き捨ててやんよ!
……という心持ちで。
いざ、尋常に……!
ところが、気持ちとは裏腹に足が前に進まないサラ。
サラにはまだ、この手で殺す覚悟が出来ていないのかもしれません。
サラが葛藤する中、そう持ちかけてきたのはヒナコでした。
「くだらないじゃない、暴力なんて」と、ヒナコは笑みを浮かべます。
ミドリの唯一良いところをあげるならば、その柔軟な対応にあるといっていいかもしれません。
ヒナコの提案を突っぱねることなく考慮すると、代替案を持ち出してきました。
ミドリはポケットから何かを取り出し、ためらいもなくボタンを押します。
すると……
サラの首輪に異変が。
今まで爆発直前になると鳴っていたあの緊急性を帯びたアラームのような音が鳴り響き、さらには赤く点滅し始めました。
つまり、サラは最初の鬼に選ばれてしまったということ。
「負けたくなければ……誰かにタッチすればいい」
あえて「負け」という表現を使うあたり、死にはしないのかな?
どのみちろくでもないことになるのは明白。負けないに超したことはないでしょう。
そう、そういうところ大事!
本当にこのフロアマスターは仕事しないんだから! 聞かれないと答えないのか!
そう言うと、ミドリは一目散に逃げ出しました。
【悲報】聞いても答えてくれない【説明不足】
組織さん、あの人クビにして……(切実)。今度からニートって呼んでやろうか。
……なんて、のんびり考えふけっている場合ではありません。
人間ズはもちろん、ダミーズになすりつけるのも気が引けます。となれば、ターゲットはミドリのみ。
目の前にいた今が、最大のチャンスです。
あれ、サラの背中を押してくれるんですね。
放っておけばサラが負けるだけなので、いい気味だと思われていてもおかしくなかったんですけれども。
いや……サラを殺すのは自分だからこそ、他人に殺されるのは許さない的なサイコ思想もあり得る……。
やだ、逃げなきゃ……。ついでにミドリを追いかけましょう。
あ、ランマルもちゃんとついてこないとね! 爆発しちゃう。
最終章前編Part11(Abルート)はここまで
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