キミガシネ最終章前編Part21(Abルート)です。
最終章前編Part20(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
メイプル
相談室
また来てしまったよ、悲しい。
もう来ることはないと思っていたのに……。
女の子は紅茶を用意するために一度奥へと引っ込みました。
よし……ここからはお茶会という名の駆け引きだ……!
イエッサー!
戻ってきた女の子はカップに紅茶を注ぎ始めました。
【選択肢】
→カモミール
→カフェラテ
→飲まない
「カフェラテ」は「飲まない」より失礼なのではw
迷う要素もなく「カモミール」!
正解を答えたことで女の子もご機嫌です。
「ナイスだぜ」とランマルが褒めてくれるのですが、正直これは間違える方が難しいでしょうw
ここで女の子からの質問。
【選択肢】
→仲良しになった
→なってない
→もはや言えない関係
「もはや言えない関係だ」
おいコラ、ランマル! 女の子のテンションが少し下がっちゃったじゃないか!
焦ったランマルは、咄嗟に器官がショートしたと誤魔化しました。
それ以上、追及されることこそなかったものの、ご機嫌取りとしては間違いなくしくじっています。
──くっ……! せっかく話を合わせたのに……!
サラも心の中で怒っておいでです。
そうだぞ! 集中して!
ランマルの噴き出しのせいか分かりませんが、2人の様子がおかしいと疑われてしまいました。
【選択肢】
→別に何もないさ
→名前が知りたい
→話したいことがある
警戒されないようにしなくては……。
「何もない」と言うと、かえって怪しまれそう。名前もいまさら知ってるしなぁ。
ということで、いっそのこと単刀直入に「話したいことがある」!
サラがあまりに真剣な顔つきで言ったのが好印象だったのか、なんだか嬉しそうにする女の子。
悪くはない選択肢だったっぽい。
ふと、自己紹介していないことに気付き、名乗り出しました。
あ、そっか。今の今までメイプルから直接名前を聞いてはいなかったんですっけ。
初めて「メイプル」という名前が出てきたときから、ずっとこの子のことだろうなと確信していたので、そのことは抜け落ちていました。
聞くまでもない的な。
さっきの選択肢も、すでに名前を知っているのになんで「名前が知りたい」なんてあるんだろうと不思議でしたw
思い込みって怖い。
それにしても、いつの間にサラの相談役になっているんでしょう。
他の人間ズやダミーズの相談には乗らなくていいの……?
そんな疑問が湧き上がるところですが、そんなことはどうでもよくなるくらいメイプルが核心に触れてきました。
【選択肢】
→聞きたい
→聞きたくない
ぜひともお聞かせ願いたい。
でしょうね。
本人も恋をしている自覚があるようです。
そのうえで、ミドリが自分に好意を持っていないことも理解しています。
【選択肢】
→プレゼントをもらった?
→趣味が悪い
→お似合いだ
おおお押したい……「趣味が悪い」を押したい……!
でもどう考えてもブチ切れられるw
くっ……忘れるな! 目的はIDカードだ! ここは抑えろ……! 穏便に済まさねば……。
「お似合いだと思うぞ」
そう返すとメイプルは大喜びしました。
よほど気分が良くなったのか、ミドリから手紙をもらったことを嬉しそうに話し出します。
きっと……? 読んでないの?
あれかな、尊すぎて読めない的なw
それにしても、ミドリがまだ自分を好きではない自覚はあるのに、もらった手紙には愛がこもっていると思い込んでいるところが結構な恐怖。
ストーカーになれそう。
メイプルのミドリに対する好意は留まるところを知らず、「ヒヨリくんの横で一緒に歩きたい、暮らしたい」と恥ずかしがることもなく打ち明けます。
その一方で、ワガママを言うのも良くない、と自制心が働いてもいるようです。
メイプルさんの1人恋話が止まらない。
ミドリへの想いはもういいので、手紙について話を戻します。
【選択肢】
→手紙を見せてくれ
→他にも何かもらった?
→破かせてくれ!
「破かせてくれ!」は、もはや死を覚悟した者にしか言えないセリフw
かといって「他にも何かもらった?」は、なんで知ってるの? と怪しまれそうで怖い。
ここは最も自然な流れである、手紙を見せてもらうとしましょう。
「……その大切な手紙、私も見てみたいな」
するとメイプルは嬉しそうに手紙の入った封筒を見せてくれました。
んん? さっき中身を読んでなさそうなこと言いませんでしたっけ?
読んでないけど「きっとすごく愛のこもった手紙」だろうから、恥ずかしくて見せられない……という意味ですかね?
だとしたら、もうさっさと読めよとしか言えないw
ヒヨリくんのカードとな!
それはIDカードのことでは……!
さ……差し込……む?
手紙みたいに持っているとかではなく、自分自身に装着しているようですね……。
一流のストーカーになれそう。
そんな若干の恐怖を感じたところでメイプルが話を切り上げました。
自分の話より、サラとランマルの話を聞きたがっています。
【選択肢】
→わからない
→狙ってない
今の今までその話すっかり忘れてた。
とりあえず適当に「わからない」とでも返しておきます。
するとメイプルは、「とっておき」と言って情報を教えてくれました。
それなんて身代。
ケイジさんとギンくんを見捨てるくらいなら、そんなもの要らぬ!
【選択肢】
→1人
→2人
→3人
最低でも2対1にならないと多数決にはならないので、「3人」。
しかし、もし2人以外みんな死んでしまったら?
そうなると多数決ができません。
そのために決戦ルールが存在すると言います。
生き残った2人は、しばらく一緒に生活し……
ヒェッ……
ダミーズがいるので人間→人形はまだ理解できますが、人形→人間はどうするんでしょう。
なかなか恐ろしいことを聞いてしまいました。
というか、忠誠って……
と、出会ったばかりの頃のランマルのツッコミをぶつけたいところです。
人形になって忠誠を誓うというのは、いわば奴隷みたいなものですよね。
もちろん人間側が優しい人であれば酷い目に遭うことは無いでしょうが……。
だからといって人形になるたがる者なんていないはず。
こんな結論の出ないことを話し合いで決めて儀式を終えるのだとメイプルは説明します。
しかし今はボーナスステージで特別ルールが適用中。
そのため、ペアで生き残ればそのペアで優勝できるのだとか。
「サラちゃんには優勝してほしいの」
う〜む……この辺のメイプルの言い回しが少し理解できていません。
「その方が嬉しい」というのは、流れ的に「ペアで優勝できる」に掛かっているはず。
そこはいいとして、その直後になぜミドリの話題が出てくるのかが、まるで意味が分かりません。
「ペアで優勝できる」→「嬉しい」→「ミドリが生きられるから」
オマケにそこに「サラに優勝して欲しい」が加わるので、
実はサラとミドリがペアで、だからサラに優勝して欲しがっているのかな? なんて考えに行き着きました。
でも「優勝すればサラとランマル2人で帰れる」とハッキリ言っているので、おかしな話になるんですよね。
ペアとは関係ないところで、サラの優勝がミドリの生存に繋がる何かがある、と考えるほうが妥当でしょうか。
メイプルの話し方ってたどたどしいので余計に読み取りにくいんですよね。
ワケが分からなさすぎて頭爆発しそう。
メイプルから話を聞き終え、サラに目をやったランマルは思わず身をすくませました。
指摘されて我に返るサラ。
どうやら無意識に笑っていたようです。
たびたび出てきますね、闇堕ち人格的なアレ。
私のルートのサラは表面上は気丈に振る舞ってはいますが、その実ガッツリ病んでいますからね……。
それを抜きにしても最初期の頃から別人格的な部分は垣間見えていたので、サラも大概謎が残る人物です。
↓最初期(最後の方)
ランマルを軽く震え上がらせたところで、メイプルがドアの前の気配に気付きました。
長話になってしまったことを謝りながら、お茶会を切り上げ始めます。
あぁ待って……! 全然IDカードの話ができていないのに……!
食器を片付けるメイプル。
その後ろ姿を見たランマルは、何かにピンと来てサラにコッソリと告げます。
言われるがまま視線を移すとそこには……
IDカード! グッサリ刺さってるー!
出っ張り過ぎて仰向けで寝る時しんどそう。
抜くなら今しかない、とランマルは急かします。
【選択肢】
→抜く
→抜かない
ええええどうしよう。
確かに今しかないけどもよ。絶対に気付かれて地獄見るって。
普段の笑顔からして言い知れぬ恐怖を感じるし……(前髪の影のせい)。
よし、抜かない!
拒否するとランマルは難色を示しました。
サラがやらないのなら自分が、と言わんばかりに自ら……
そっとIDカードを……
ヒャッ
必死に取り繕う2人ですが、ランマルはもう無理だと判断したのでしょう。
棚に置かれていた、あの手紙へと咄嗟に手を伸ばしました。
そしてもはや包み隠すこともなく、率直にIDカードを渡してくれるよう頼み込みます。
なんとか呑んでもらうべく交換条件も持ちかけて。
すると……
ガチギレさせちゃった。
「機嫌を損ねないように」と言っていた本人が誰よりもガッツリ地雷を踏むというね……。
サラたちの声も届かないほどに激昂させてしまいました。
その怒気からは、隙を見せれば殺される、そう思わざるを得ないほどです。
まともに話し合うなど、もってのほか。
こうなっては争いは避けられません。
とはいえ2人では対処しきないのも事実。
まずはメイプルの様子を見つつ、逃げる方法を考えます。
最終章前編Part21(Abルート)はここまで
最終章前編Part22(Abルート)はこちら↓