キミガシネ最終章前編Part23(Abルート)です。
最終章前編Part22(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
暴走
メイプルと仲直りし、IDカードも借りられ、すべて丸く収まった。
……かに思えましたが、
エラーが出たかのように急にメイプルの様子がおかしくなり、頭の痛みを訴え出しました。
見た感じ、どうしようもないほどの殺意の衝動に駆られ苦しんでいます。
抑えも効かないようでサラたちに逃げるよう促しますが、意思に反して背中の黒い何かは暴走し放題。
それに阻まれて逃げようにも逃げられません。
そんな状況に痺れを切らしたクルマダは──
「好き放題しやがって……!! このままぶっ壊してやる!!」
なんと恐れ知らずか。
自らの腕力でもって直接メイプルの破壊に動き出しました。
ランマルの制止も聞かず、頭を砕きにかかります。
すると──
クルマダァァァァァ
さすがに無茶が過ぎるよクルマダ……。もはや自爆だよクルマダ……。
そんな悲しみに暮れている暇もなく、
せっかくイイコに戻っていたメイプルが再び凶暴化してしまいました。
このままではマズい!
ということで5Fに逃げます。
クルマダはというと……
お腹にポッカリと穴が……。
しかし皮肉なことに人形であったことが幸いし、かろうじて一命を取り留めていました。
人間だったらもう諦めるしかないレベル……。
Qタロウが肩を貸し、共にこの場から逃げます。
……ケガ人がケガ人を介抱している……。
アリスよ、手伝ってあげてw
赤いドアの前
なんとか部屋から出ました。
さきほどの暴走により壁までもが穴だらけ。短期間で随分とヒドい有様になったものです。
さて、5Fへ……といったところで、Qタロウの足が止まりました。
やはり無理をしたことが傷に障ったようです。
クルマダをアリスに任せると、
【選択肢】
→わかりました!
→何言ってるんですか!
そ、そんな……! Qタロウ……!
お前を残してなんて……!
「わかりました!」
いや〜それほどでもあります(テレテレ)。
ということで、Qタロウとマイをこの場に残すことになりました。
メイプルの脅威もさることながら、いまだ信用しきれないマイを残すのもそれはそれで怖いんですけどね。
やはり一度失った信用を取り戻すのはベリーハードモード。
なんにせよ、Qタロウが無事でいられることを祈って。
いざ、5F……
って、そもそも4Fのロッカールームにしか行けませんでした。
直に5Fに飛ぶ(ゲームシステム的な逃げ方)ではなく、ちゃんと道順に沿って逃げろってことですかね。
ひとまずロッカールームに逃げ込みます。
4Fロッカールーム
着くなり戻ろうとするギン。
どう考えても今戻るのは危険です。
見兼ねたハヤサカがギンを担いで動きを封じました。
否応なしに連れて行かれるギンくん。
消えゆくその姿をよく見たら、目に涙を浮かべていた……。ニャーちゃんも。
Qタロウのことをちゃんと名前で呼び直しているあたりも、事態の深刻さを痛感しているのでしょうね。
4Fエレベーター前
乗れ乗れー!
全員が乗り、あとはボタンを押すだけ。
【選択肢】
→すぐに閉じる
→ギリギリまで待つ
悩ましい……が、こんなところで待つくらいなら最初から手を貸してあげた方が良かった気がしますし。
健康体で逃げ回っているとかならまだしも、ケガで動けないとなると駆け込み乗車の可能性も低そう。
閉じちゃえ。
ポチッ。
エレベーターはゆっくりと閉まりました。
静かに4Fを離れていきます。
許せ……ギンよ……。
制御室
5Fに着くなり一目散に制御室にやってきました。
早速、入手したIDカードを使ってみます。
すると、
IDカード認証に成功しました。
すべてのロックが解除できました!
IDカードは本物だったようですね。それは良かったのですが、
認証した途端に監視カメラの映像が消えてしまいました。
気にはなりますが、他の機材は問題なく動いているため、【ヒツギ管理システム】をチェックします。
「ヒツギをすべて開く」という項目が増えていますね!
よし、ヒツギを開けようではないか!
と意気込んでいると、
あ、そっか。
何も知らないケイジさんがメイプルさんに出くわすかもしれないし、またはその逆でメイプルさんが墓地に入ってくるかもしれない。
それは避けねば。
ちょうど墓地にシャッター機能があることを知ったばかりですし、それを使えば大丈夫そう。
……メイプルさんならシャッターもズタボロにしそうな気がしますけれどもw
それでも、しないよりマシですね。もしかしたらとんでもない強度を誇るシャッターなのかもしれませんし!
よし、シャッターを閉じる!
これで確実にシャッターは閉まったはずです。
が、映像で直接確認できないのが痛いですね……。想像で開け閉めせざるを得ません。
……なんだか急に怖くなってきたぞ。
もしこの時点でメイプルさんが墓地にいたら閉じ込めてしまうことになります。そこでヒツギを開けようものなら……。
こ、これは開けていいのか?! 危なくないだろうか?! (心拍数急上昇)
でも他に選択肢が無いので……
ヒツギを……開ける!!
ドキドキドキドキ
これで今の墓地は、シャッターは閉められ、ヒツギは開いた状態になっているはずです。
映像の無い画面に目をやりながら祈っていると、突如としてその画面に変化が表れました。
ノイズを挟みながら映りだしたのは、
なんと犠牲者のビデオ。
全員の死ぬ瞬間が繰り返し流れ始めました。
それに加え、ミドリの声がささやきかけます。
『……ほら、……目を覚まして。
これは、すべて、キミ達の身に起きた事……』
ミドリはランマルに生き返ったことを自覚させます。
そのうえで、「設定された寿命まで生き続ける」と告げました。
そんなことを言われてしまえば、すぐさま脳裏に浮かぶのは……また死んでしまうという恐怖。
顔を曇らせたランマルに、ミドリは救いの道を提示しました。
屍に戻らなくて済む方法。それは……
ペアを代わりに死体にすること。
つまり、ペアを殺せ、と。
映像はそこで途切れます。
あんなふうに自分の最期を見せられて、恐怖を植え付けられたようです。
その恐怖を思い出してしまったダミーズは、青ざめた顔で立ち尽くしてしまいました。
そんな状況を一蹴したのは、ほかでもないダミーズのクルマダでした。
クルマダは本当にギリギリまで悩んで答えを出していましたから、決断したからにはそれ相応の覚悟を持っているのでしょう。
だからこそ、こんなことで簡単に揺らぐランマルたちの覚悟の無さに苛立ちを募らせました。
しかし、今となってはそれもどうでもいいことだと吐き捨てます。
息も切れ切れにIDカードを返して来るように言うと、その場に座り込んでしまいました。
【選択肢】
→クルマダを置いて行く
→クルマダを直す
→みんなは残ってくれ
あんな大穴を直すのはまず無理なので……置いて行くか、みんなを残すか。
いや、残したところでみんなも出来ることが無いのでは?
クルマダは死に目を見られるの嫌がりそうだしな……。
ここは置いて行くか……。
さようなら……クルマダ……。
5Fエレベーター前
IDカードを返すため、再びエレベーターにやってきました。
ところが、ボタンが反応しなくなっています。
メイプルが壊してしまったのでしょうか?
このままではケイジ、Qタロウ、マイと分断されたままです。
イエッサー!
あれだけ男性率の高いルートだったのに、頼りがいのある男性からどんどん離脱していく……。
今やアリスが一番頼もしいよ。
制御室に向かおうとすると、
【選択肢】
→早く行くぞ
→どうした?
思い詰めた表情で立ち止まるランマル。
どうしたのか聞いてみるも、それには答えず。
なんだこの感じ……ぁゃιぃ……。
制御室
た、ただいま。
今生のお別れを覚悟して出て行ったのに、ものの数分で戻ってきたなんとも言えない気恥ずかしさを抱えながらも、平然と帰ってきました。
いやでもクルマダさん意外と元気そうでなによりです。
やっぱり死に目を見せたくないタイプですね。
気持ちはお察ししますが、こちらもエレベーターについて制御室を調べたいものでして……
被害妄想がすごい。
クルマダさん、メンタルまでやられてきておりますな。人の話も全然聞こうとしませんし。
大人しく隅っこに座っておいてくだされ……。
そんなちょっとしたいざこざを起こしていると、
見兼ねたAIシンが口を挟んできました。
あの口振りだと、姿を消していても制御室の出来事はまるまる見ているんですね。なんという覗き魔。
わざわざ出てきたのには、もちろん理由があります。
サラたちにとって有益な情報。
それは、クルマダを生かす方法がある、というもの。
そのためのキーとなるのが、充電です。
AIシンは、【ダミーズ本体 管理システム】の画面を見るよう促しました。
まず頭部には深刻なダメージがありません。
胴体には大きなダメージがあるものの、バッテリーはまだ動いています。
つまり、充電さえできれば延命ができるようです。
もっとも、損傷が激しいためどれくらい持つかは分かりません。
AIシンは、少しでも消費電力を抑える方法として腕のパーツを外してみることを提案しましたが、
とんでもなくブチギレられました。
良かれと思って提案しただけなのに、そんなに怒らなくても……。
クルマダの剣幕に押されて、「あわわ……」と慌てふためくAIシンがかわいくもかわいそうな束の間でした。
しかしAIシンはエラいです。そんな目に遭っても、めげずに情報を提供してくれます。イイコ。
ダミーズを充電するための充電器が、この5Fのどこかにあるのだとか。
とは言っても、探索ならみんなでたくさんしましたが、充電器のようなものは一切見かけていません。
「どこにも無かった」とギンは主張します。
【選択肢】
→交番の中
→教室の中
→図書室の中
→ロッカールームの中
一番探索してある図書室は無いとして。
交番も無いかなぁ。交番内もパトカーも他の人がくまなく探索していましたし。
となると……教室かロッカールームの2択。
悩んだ末、
ええい、ロッカールームの中! (適当)
……と選んだら、まさかの正解。
私は適当でしたが、サラはしっかりと気付いていました。
ロッカーの中身までは調べていないことに……!
言われてみれば確かに。
4Fのロッカールームも5Fのロッカールームも、閉じられたロッカーは開けられませんでしたね。
しかし解錠できないことにはどうしようにも……と困っていると、
すかさず解決策をねじ込んでくる有能くん。
どうやら番号を忘れた時などのために、IDカードでも解錠できる仕組みがあるみたいです。
それならば返却する前に解錠しておきたいですね。
探索に向かうということは、ひとまずメイプルを放置するということ。そのことにアリスは不安を抱いていました。
確かに4Fの状況は非常に心配です。特に墓地。最悪な事態を作り出していたらどうしよう……と気が気でなりません……。
ですが、肝心のエレベーターが動かないことにはどうしようもないのも事実。
そもそも制御室に戻ってきたのは、どうにかしてエレベーターを動かせないか調べるためです。
AIシンが何か知っていれば助かるんですが、エレベーターの件は初耳だったらしく不思議そうにしました。
ここでサラが閃きます。
AIシンに、マイのデータを表示するよう求めました。
AIシンによると、壊れていたらドクロマークが表示されるようです。
それがないということは、つまり現時点でマイは無事だということ。
ちゃんとQタロウを守っているのであれば、一緒にどこかへ身を潜めているのかもしれません。
少なくとも、マイが壊れているよりはQタロウの生存に希望が持てますね。
まさかマイのデータを見て判断するとは。サラちゃん優秀。
サラの機転により多少なりとも不安が拭えたことで、アリスも充電器探しに意欲的になりました。
まずはクルマダを助けるとしましょう!
その間、AIシンはエレベーターの操作ができないかコンピュータ内部にアクセスしてみてくれるようです。
もちろんこれは秘密事項。
サラたちを見ていると協力せずにはいられないのだとか。
本当にイイコ。是非ともミドリに気付かれないよう頑張って欲しい。
こちらも充電器探しを頑張るとしましょう。
最終章前編Part23(Abルート)はここまで
最終章前編Part24(Abルート)はこちら↓