アリスのみ、1回きりでは終わらない交渉があったのでそれをまとめてみました。
信頼売買ゲーム〜1日目・朝〜
交渉時間
ロビー
1日目の朝にアリスと交渉しておくのがターニングポイントです。
【選択肢】
→話し合う
アリスは、景品交換所にいる受付人形にカウンターの物以外の景品がないか聞いてみたようです。
すると、裏メニューがあることをあっさり認めました。
【選択肢】
→その内容とは?
→何か買ったんですか?
内容を尋ねると、どうやらそれが宝物であるということまでは判明しているようです。
レコのマイメダル20枚でその宝物を買うことができる……アリスはそれが気になっている様子でした。
宝物というワードにサラはピンときます。
コンゴ(中部アフリカ)
ボンド(接着剤)
ボンドはまだしも、コンゴを愛用していたとなるとレコ姐さんのスケールがデカすぎ問題。
ボンゴだと答えると、アリスは「ありえない」と否定してきました。
ちなみにボンゴとはコレのこと↓
理由を問うもアリスは黙ったまま答えません。しばし何かを考え込んだ様子を見せると、質問を投げかけてきました。
【選択肢】
→思い出す
→知らない
思い出すも何もまったく知らない……。
が、サラには心当たりがあるようで、頭の隅に何かがつっかえているのを感じとりました。
頭の中に記憶の声が走ります。
「サラ! この雑誌、見てくれ! 知ってるか? このバンドすげーんだって! かっこよくねーか!? この人……レコ!」
もしや、この記憶の声は……ジョー……?
サラはおぼろげな記憶を頼りに、スカルナッツ……確かそんな名前だったことを伝えます。
しかしそれはアリスの求める答えとは違いました。
スカルナッツというのは今のバンドの名前であり、昔に入っていた別のバンド……アリスが聞いているのはこちらでした。
名前の一発屋臭がすごい。
アリスはそのときのメンバーを紹介し始めます。
どんなに激しいスコアも連弾する……演奏はさながら千手観音のソウルライヴ……キーボードのUNIBOOZ(ウニボーズ)!! (緑色)
素人同然のテクを圧倒的な悪魔演出でプラマイゼロにする男……ベースギターの牙城(ガジョウ)!! (赤色)
100年に1人の逸材……天使の歌声から地獄の囁きまで自在に操るカリスマの塊……ギターボーカルのRECO(レコ)!! (手前)
そしてそのバンドのバックを守る守護神ドラム……それが……アリス!! (奥)
しかしアリスは全然弾けないためズルしていたようです(なぜかドヤ顔で暴露)。
アリスがエアドラムで、ベースギターも素人同然のテク(演出効果は役に立っていない)となると……
このバンド、ボーカルとキーボードしかまともに機能していないw 半分もポンコツならメンバーを刷新したほうがいいでしょうにw
なんならEvery Little Thingみたいなユニットで良かったんじゃないのかとさえ。
……とはいえ、あんなのでも伝説になっている以上は何も言えねぇ。
ツッコミどころはやまほどありますが、その辺はいろいろと大人の事情というやつが関わってくるようです。
いわゆるアリスは数合わせ。事務所の売り出し方にもいろいろあり、結果的にそうなったのだそう。
ひとまずバンド形成の話は置いておいて。
アリスは、その38雷818時代のレコについて語り始めます。
当時のレコは、とても和気あいあいとできるような人ではありませんでした。周囲と対立して孤独になり、数合わせの人間すら寄ってこないほどに。
そのため代わりのメンバーを探してあげるなどの尻ぬぐいは、いつもアリスに回ってきたのです。
さすがのアリスもよほどストレスに感じていたのでしょう。当時を思い浮かべるその顔には、怒りの色が見てとれました。
それでもいつか、感謝してくれる日が来ると信じて……凡人な兄貴として頑張ってきたのでした。
レコの愛用していたボンゴは、アリスがあげたものだった!
アリスとしては、ただのウケ狙いであげたものですが、案の定レコの反応は芳しくなく。
何の感情も起きない冷めた目で見るだけの、至って無関心でした。
そのときにアリスは気付きました。
その冷めた目は、レコがアリスに向ける視線とまったく同じだということに。
尊敬も見下しもしない。ただただ無関心……。
確かにそう考えちゃいますね。
そんなアリスに向かって、サラは宝物を買ってみることを提案しました。
もし景品交換所の宝物がボンゴなら、アリスがプレゼントしたボンゴかもしれません。
それが分かるだけでも、レコに対する考え方が大きく変わってくるはずです。
そのために必要なのは、レコのメダルが20枚。
しかし、そもそも話しかけられないというアリスにとっては無理難題もいいところ。
ここは仕方ないのでサラが協力を名乗り出ます。
レコのメダル集めはサラが担当し、集めたメダルでアリスがボンゴを買ってレコに渡す。
改めて出された提案にアリスは激しく動揺しますが、しばしの間を置いたのち、腹をくくったように首を縦に振りました。
「そこまで言うなら手伝わせてやろう……」と、いつものオレ様モードに戻ります。
急に強気。
サブゲームには3日間の猶予があるにも関わらず、期限は明日の朝まで。アリスいわく、「1日置いたら勇気なんて無くなっちゃうでしょーが!」とのこと。
サラは渋々条件を飲み、その代わり持ってきたら必ずレコに渡すようにと念を押します。
いいか? 必ずだ。必ず。
急に弱気。
さっきの威勢はどこへ行ったw
それでは、2日目の朝までにレコのメダルを20枚集めてきましょう。
信頼売買ゲーム〜1日目・昼〜
探索
憩いの場
憩いの場でアリスとナオが話しています(アリスと交渉していないとナオはいません)。
言葉に詰まりながらも「怯える必要はないぞ」と前置きしますが……
完全に怯えきっているw
どうやらアリスはアリスで、頑張ってレコのメダルを回収しようとしていました。本人以外から。
ヘタレと言ってしまえばそれまでなんですけど、サラが集めるという話で落ち着いたにも関わらず、間接的にでも自分で集めようとしているアリスの心意気は認めてあげたいものです。
アトラクション
モニタールーム
【滞留エリア限界線】をレコとクリアすると、レコのメダルを30枚入手できます。
アトラクションで入手したなら、このあとの交渉時間でレコからメダルをもらう必要はありません。
交渉時間
ナオ、レコ、サラの3人でメダルを20枚ずつトライアングル交換します。
レコからもらえる回し方を選べば、レコのメダルを20枚入手できます。
ここで入手するなら、アトラクション【滞留エリア限界線】をレコとクリアする必要はありません。
信頼売買ゲーム〜1日目・夜〜
探索
憩いの場
【選択肢】
→手に入れました
→まだもらってません
レコのメダルにのみ集中すれば、この時点ですでに個人情報分(50枚)すら集められます。
俺のターン! ドロー! サラの労力を生贄にレコのメダルを20枚召喚! 余裕面のアリスにドヤ顔を突き付けて、ターンエンドだ。
こうかは ばつぐんだ!
しかしばつぐん過ぎるがあまり、怯んだアリスから「心の準備がもう少しかかるのぉ!!」とゴネられ、結局待つはめに。
覚悟を決めたら教えてください、とサラは半ば押し付ける形でレコのメダルをアリスに手渡しました。
アトラクション
モニタールーム
1日目の昼にレコからまったくメダルをもらっていなければ、ここで必ず【滞留エリア限界線】をレコとクリアしておきましょう。
レコのメダルを30枚入手できます。
これが最後の入手チャンスです。
信頼売買ゲーム〜2日目・朝〜
交渉時間
ロビー
約束の時間が来ました。
(1日目の朝にアリスと交渉している場合に限り、アリスが出現します)。
【選択肢】
→話し合う
なんで受け身のくせに、こうもイキがれるんだろうかw
グイーッ!! (めいいっぱい押す音)
ということで、2人は景品交換所に足を運びます。
景品交換所
どうぞ。
:
:
:
はよ買え!w
なんだこいつ……力の限り背中を押しているのにビクともしやがらねぇ……!
しかも最初だけかと思いきや、かれこれ5分はこんな感じで、さすがにサラも頭を悩ませました。
結局、サラが先陣を切らざるを得なくなります。もはや母親と5歳児の構図だな……。
サラが受付人形に尋ねると、やはりここでレコの宝物を交換することができると判明しました。アリスの言っていたとおり、レコのメダルが20枚必要です。
ここでようやく勇気を振り絞れたアリスが、いまだ緊張しながら受付人形にメダルを20枚手渡しました。
受付人形は淡々と手続きを踏み、アリスにレコの宝物を受け渡します。
受け取ったソレを見て、アリスは目を見張りました。
レコの宝物……それは、確かにアリスがレコに渡したボンゴだったのです。
実物を前にしても、なお信じられないといった様子でアリスは疑いの眼差しを向けます。
何かの間違いだと……サラの勘違いだと思っていたアリスですが、証拠は今ここにあります。
【選択肢】
→良かったですね
→嬉しそうですね
→ください
くださいってw 空気をぶち壊すわ、ボンゴをもらったところで困るわ……メリットが無さすぎるw
「良いボンゴですね。私にください」(ポチー)
当然、アリスにブチギレられます。
「これはアタシとレコの……!!」と言いかけたところで、「絆……ですか」とサラが割り込むと、図星だったのかアリスは言葉に詰まりました。
サラはアリスに本音を求めます。レコと関係を直したいのではないか、と。
相変わらずサラは話の軌道修正が上手い。
しかしアリスにはアリスの事情があるものです。関係を直したいと思っていても、わがままを言える人間でないことを理解しています。
「こんな……デスゲームが無ければ……!!」
もう筋を通す時間も無く、だから死ぬ前に一度でもいいからレコに謝りたい……それが今のアリスの本音です。
話したことで決意が固まったのか、珍しくサラにお礼を述べると、アリスはレコにボンゴを渡しに行きました。
残されたサラは、これで良かったのかどうか気を揉みます。
確かにタイミングが悪いんですよね〜。この交渉のほんのちょっと前にレコと嘘の間に入ってしまっているので、今渡していいのかどうか。
レコというより、レコ(?)になってしまったレコさん……。
だから1日目の夜に行っていれば良かったのに……。あの段階なら間違いなく疑惑の無いレコでした。
「心の準備がぁ!!」とか言って先延ばしにするから……。そう思うとアリスの自己責任でもあるのでは? (急に辛辣)
ともあれ、言い出しっぺとして見守る責任があるように感じたサラは、アリスの後を追いかけてみることにしました。
ロビー
ロビーでは、アリスとレコが向かい合っていました。
2人とも無言のまま、なんとも硬い雰囲気を醸し出しています。
当然ながら、先にしびれを切らしたレコがロビーを出ようとしたため、アリスは慌ててそれを引き止めます。
ボンゴを見せると、レコは意表を突かれたように目を丸くしました。
景品交換所で見つけたことを説明したうえで、とっくに捨てたと思っていたものがまだ存在していたことへの驚きを素直に伝えます。
「……でも、捨てられなかった……」
どこか苦しそうに言葉を返すレコ。
アリスはそうやってレコが苦しんでいる姿を目の当たりにし、自分が原因なのだと認識します。
ふと、とある過去の日の話を持ち出します。
レコから送られてきた手紙で絶縁を言い渡された時のことです。アリスの中にはショックよりも、やっぱり……という思いが強く残りました。
レコのことを才能あふれる音楽の鬼だと認めているがゆえに、足を引っ張る兄貴のことなどさっさと忘れて、自分らしく生きているんだと安心してしまっていたのです。
自分の行動なんてレコになんの影響も与えない……と。
だからこそ当然捨てられていると考えていたボンゴが、まさか捨てられるどころか宝物と銘打って景品として飾られているなど、露程も信じられなかったでしょう。
どこでも売ってるヤツなのに……とアリスは乾いた笑いを漏らします。
使い込まれた痕も、それを隠すための丁寧な手入れも、見れば見るほどレコが苦しんだ跡のようにアリスの目には映ります。
途端、レコが声を荒げました。
遠回しな表現ばかり続けることに焦れったさを感じたのでしょう。苛立ちながら、話の要点だけを求めました。
そこでアリスはようやく本題へと踏み込みます。
謝らせて欲しいことを。レコや母親たちをずっと苦しめたことを。
薄っぺらく聞こえようとも、これが本心なのだと強く訴えかけたうえで……
アリスはレコに受け取ってもらえることを望み、震える手でボンゴを差し出します。
レコは、やりきれないような表情でボンゴを手に取り、
地面に……叩きつけた。
ただ呆然と、地面に落ちたボンゴを見つめるアリス。
少しの静寂な間。
ようやく事態が飲み込めたのか頭に冷や汗をかきながら、おそるおそるレコの様子をうかがいます。
?!
レコの目は冷え切っていました。
「……兄貴ヅラするんじゃねーよ、アリス。テメーとオレは、もう赤の他人だ」
溜まった鬱憤を晴らすかのように、レコは辛辣な言葉を並べ立てました。
こんなことで和解しようなど、人の命を奪った自覚は本当にあるのかと厳しく糾弾します。
それに対してアリスは、2年半一度として罪を忘れたことは無い、と真剣に伝えますが、その思いは伝わらず……。
ならもう2度と関わるな、とバッサリ切り捨てられてしまいました。
O WA TA...
まさに最悪な展開。
きっと和解できると信じていたサラも、あんなに怖いレコを見るのは初めてだと戦々恐々とします。
部外者が口出ししていい問題ではなかったことを、いまさらながら痛感しました。
──でも……!!
サラは最悪な空気の漂う2人の間に割って入りました。
サラの姿を見て、焦り出すレコ。
一方で、
八分雨兄妹、キレるとどっちも怖い……。
レコは舌打ちすると、逃げるようにこの場を去ってしまいました。
【選択肢】
→レコを追う
→アリスと話す
ものすごく悩ましい2択ですが……傷心のアリスと話しましょうか。
言い方は悪いですが、そそのかしたのはサラですからね……。
和解できると思い込んで話を進めたのがまずかったです。事前にレコに探りを入れるべきでした。
サラはアリスに声をかけます。
アリスは黙って壊れたボンゴのかけらを拾っていました。大事そうに、小さな破片もすべて逃さぬように。
「少なくとも……オレの前では、な」
いや〜何かの間違いじゃないですかね……ほら、あの、そうそう、嘘の間でおかしくなったんですよ、レコさん。だからこれはノーカン!
ふと、アリスは険しい顔つきになり、サラに呼びかけます。
てっきり叱られるのかと思いきや……
「一面を見たからって……それがあいつの全てじゃない。お前が知っているレコを……信じてくれ」
【選択肢】
→わかりました
→…………
だんまりすら重罪に感じる今の私の目には「わかりました」以外の選択肢が見えない。
兄貴ィ……。・゚・( ノД`)・゚・。
ようやく一歩を踏み出せた気がする、まるで自身に言い聞かせるようにそう零したアリスは、最後に「恩に着る……」とだけ残して去ってしまいます。
そのときの表情は至極悲しそうで……去り際の後ろ姿は泣いていました。
サラの知らないレコ、アリスだけが知っているレコ。その一面を見たサラは、複雑な心境に頭を悩ませました。
アリス専用交渉ルート 終
叩きつけられ壊れてしまったボンゴと、そのかけらを拾うアリス。
想像したら悲しすぎて吐いた。