キミガシネ第二章前編Part11です。
第二章前編Part10はこちら↓
信頼売買ゲーム〜2日目・朝〜
隠された嘘
ロビー
昨日の件についてケイジがレコに聞き込みをしていました。
サラの視線に気付いたケイジが「おまわりさんに用かい?」と声をかけてきます。
【選択肢】
→ないです
→何かわかりましたか?
→ナンパですか?
AIミシマ破壊事件があった早々にふざけるわけにはいかないので、何か分かったことはないか聞いてみます。
どう見ても何もわからない顔ではない件。
やっぱりケイジさんあなた……。だとしても、ちゃんとした理由はありそうですけども。
すでにQタロウにも聞き込み済みらしく、そのQタロウも何も知らなかったため新たな情報は何も無いようです。
まだ調査してみると言って、ケイジはこの場を去って行きました。
ケイジが居なくなったのを見届けたレコは、一息つくとサラに向き直ります。
また何か見つけたんでしょうか?
レコのあとを着いて行きます。
長い階段
やってきたのは例の長い階段。
しかし前回来たときと違う点がひとつ。壁になにやら怪しいスイッチが出現しています。
用途は不明ですが、気になる注意書きがあると言うレコに従ってスイッチの上を確認してみるとボーナスアトラクションと書いてありました。
【選択肢】
→押してみる
→押さない
罠だ! 押さないぞ!
と、決め込んでみたものの、レコはボーナスという言葉が気になるようで賭けに出ようとします。
誘拐犯の用意したものなんてろくなことにならないから放置でいいのに……(主人公にあるまじき好奇心の無さ)。
結局、気になったまま放置できない、と言ってスイッチを押してしまいました。
すると、大きな音と共に何かが動き出し……
扉が出現しました!
扉には張り紙がしてあります。
【嘘の間】
報酬クリアチップ:★★★★★★
騙されるな。ウソにからめとられると死ぬ。
注:ボーナスは誰か一人がクリアした時点で閉店だ。
アトラクションは9つとしか説明を受けていないうえでの10個目、しかも報酬クリアチップが6個と太っ腹。
怪しさの塊みたいなものです。
ここでレコが冷静にクリアチップについて分析します。
9つのアトラクションのうち、
★★が7箇所
★★★が1箇所
★★★★が1箇所
あります。
そして、アトラクションはすべてペアでないと受けられません。
今いるメンバーは9人……奇数です。
しかも一度クリアした人間は同じアトラクションに入れません。
つまり、どのアトラクションにも必ず1人だけ参加出来ないようになっているのです。
もし、ペアが組める者だけでアトラクションすべてをまわったとして、得られる★の数は84。
9人がクリアするには90個必要なため、どうあがいても6個足らず最低1人は死ぬのが確定しています。
このままならば。
そう、ここでボーナスアトラクションの報酬クリアチップ6個に意味が出てくるのです。
さて、ボーナスアトラクションについてあらましは理解できたものの、肝心なのは誰がやるか。
本当に男気半端ない。
正直、男性陣より頼りになるぞ……。一緒に無人島に漂流してもなんとかなりそう感ある。
あとは誰をペアにするかでレコは悩みます。
まず第一にソウは信用ならない時点でナシ。ギン、カンナ、ナオの3人には危険を冒させたくないと却下。
Qタロウは現実主義者だから説得するのに対価が必要になるだろうと足踏み。
ケイジはどうかとサラが聞くと、「サラには悪いが……」と前置きしつつ、信用ならないと切り捨てます。
ケイジが何か隠し事をしているだろうことはレコも見透かしていました。
比較的ケイジと共に行動しているサラ目線でさえ、常に真意は隠しているように感じるので、レコからすると尚のこと信用なんて出来ないのでしょう。
【選択肢】
→私がペアになります
→残りはアリスさんですね
単純にアリスへのコメントが聞いてみたかったので下を選んでみました。
意外や意外。あっさり受け入れられました。
いろいろゴタついているとはいえ、兄妹ゆえに人となりは理解できているぶん信用は出来るんでしょうね。
このままアリスと組む流れかと思いきや……
「……ちなみに、私ではダメなんですか?」
と名乗り出るサラ。
しかし即却下されてしまいます。働き過ぎのサラを気遣ってくれるがゆえです。
みんな何度もサラに助けられた事実を受けて、自分の方が年上なのに情けない、とレコは嘆きます。
姐さん……!
残念な兄を持っているとは思えないイケメンっぷり……! そのイケメン度を少しは兄に分けたげて!
対等でありたいがために助けられっぱなしでは気が済まない、それがレコの言い分です。
【選択肢】
→なら遠慮しないでください
→一番信頼できる人と行くべきです
対等だからこそ遠慮なんて無用ぜよ! と、言い切りたいところですが、危険度が高そうなアトラクションだからこそ1番信頼できる人と行くべきでしょう。
「私ならそうします」と言うサラの言葉に押されたレコは腹をくくり、サラに相棒を頼みました。
これぞ主人公の運命。
任せな! やってやんよ!
めっちゃ嬉しいことを言ってくださる……。
元々、この場所に来る相棒として選んでくれているくらいレコはサラを信用してくれています。
にも関わらず、そのサラが立候補しても即却下する気遣いは忘れることなく。
どこまでイケメンなんですか姐さーん! 惚れてまうやろー! やろーやろーやろー(エコー)
「無事にクリアしてやろうぜ、相棒」
そう言いながら差し出されたレコの手に、サラはグッと握手を交わしました。
そのとき、レコのグローブの隙間から一筋の液体がサラの手に伝わってきます。
それは……血でした。
そこでサラはようやく気付きます。
レコの全身の目立たない所に、すり傷や打撲痕があることを。……今まで散々、無理をしてきたことを。
おそらくギンやナオ、力の無い人の分も稼ごうとアトラクションに挑んで……グローブの中の細い手にも、きっと傷があるのでしょう。
心を打たれたサラは決意も新たに、レコとボーナスアトラクションに挑みます。
……こんな感動シーン後に水を差すのもためらわれるんですが、ちょっと気になるのでツッコませてください。
とりあえず、
止血しよ?
グローブの隙間から垂れ伝うほどの流血なら先に止血しよう! 医務室が出てきたばかりよ!
でもこの後の行き先選択で医務室どころかほかの部屋へ移動することが出来なくなっています。強制ボーナスアトラクション。
長い階段に閉じ込められたというわけでもないので、単にサラの意思です。なおさら先に医務室に連れて行ってあげてよw
レコも、あれだけ探索していて医務室は見つけていないんでしょうか。
満身創痍は百歩譲ったとして、現状で血をダラダラと垂れ流している相棒といわくありげなアトラクションに行くのは怖いんですけどw
こうなったら、荒れた廊下での全アトラクションをノーダメでやり遂げたタフ系女子高生サラが活躍せざるを得まい。
嘘の間
入ってみれば肩透かしもいいほど質素な空間。
暗すぎてお互いの存在も視認できません。
とりあえずライトの当たっている机の上を調べてみます。
左には6個のクリアチップ。右にはロープのようなものが置いてある皿の上に、書き置きが残してあります。
これは『幸せのクモの糸』。
最後のアトラクションで、キミ達の命を救うだろう。
怪しさ満開といえど、いまさら引き下がるわけにはいきません。
サラはレコにクリアチップを取るよう促し、自分はもう一方を、同じタイミングを計って手に取りました。
すると……
突如として電気は消え……
レコの悲鳴が響き渡ります!
続けざまに「逃げろ!!」と叫ぶ声も……。
真っ暗闇で状況がまったく読めないサラは、手探りをするなかでとっさに触れたレコの手を掴み、慌てて出口へと逃げました。
長い階段
意外にもすんなりと嘘の間から抜け出せたサラ。
息も絶え絶えにレコの安否を確認します。
「大丈夫ですか! レコさ……」
やっちまった……。
腕から先が無いやつだとは予想していましたが、まさかのグローブオンリー。重さも感触も違いすぎて、さすがに気付いて欲しいw
それだけ動揺していたということでしょう。
まだ嘘の間に取り残されているレコを助けに行こうとするも、すでにドアは堅く閉ざされてしまっていました。
あ……
注:ボーナスは誰か一人がクリアした時点で閉店だ。
サラが出たから閉まっちゃった!
なんということだ……。
【選択肢】
→大きな声で呼ぶ
→他の人を連れてくる
人を呼びましょう。
誰かー! 男の人ー!
すると、呼ぶ間もなくドアがガチャリと開き……
あれ、普通に出てきました。
それにしても悲鳴がレコらしくないですね。
よほどの恐怖体験を味わったのか、激しく呼吸を乱しながら、ぽつりと「怖ッ……!」とこぼすレコ。
しかし、サラに気が付くと途端に平静を装います。
なにこの言い訳がましさw
レコは大変な目に遭った様子でしたが、しっかりとクリアチップは持って帰っていました。
となると……サラもレコも無事、クリアチップも6個ゲット、アイテムを取ってきただけ。あまりにも簡単かつノーリスクなアトラクションじゃあございません?
部屋の名前も『嘘の間』ですし、何かしら嘘のものがあるはずですが……。
やっぱりレコらしくないような……。
ビビったことをどーのこーの言う性格ですっけ? むしろ「ビビらせんじゃねーよ!」と逆ギレしそうですけども。
少なくとも、こんなことで変に強がったり隠したりするのはガラではない気がします。ましてや口止めなんて……。
しかしレコの内面は大目に見たとしても、外見……両手のグローブについてはさすがに看過できません。
わざわざスチルを用意しているくらいピックアップしている部分なのに、レコの立ち絵を使い回すような作者ではないはず。
何か意味がある……何か……。
結局『嘘』とはなんだったのか、とレコは考え込みます。
【選択肢】
→クリアチップが偽物?
→『嘘がある』という嘘?
→わからない
クリアチップが偽物となると、相変わらず6個足りないままで何の救済にもなっていません。
ルール説明時にノエルが「メインゲームと違って、上手くやれば誰も死なずに済みますよ!」と言っているあたり、必ず救済は用意されているはずです。
『嘘の間』がダミーの可能性は否めませんが、ダミーにしてはレコに起きたアクシデントがその可能性を薄めます。
『嘘の間』が本物だとして、『嘘がある』という嘘があると仮定すると、そこには無事に帰ってきたサラとレコ、本物のクリアチップ6個、プラスで得たアイテム『幸せのクモの糸』の真実のみが残ります。
それって誘拐犯側にとっては、まるでメリットの無いただのサービス。そんな生温いことをするはずも無いので、嘘は確実にあるものと踏んでいます。
では『嘘』とは何か。
わからない(ズコー)。
本当に単なるボーナスだったのかと疑うレコは不気味がり、集めるのが難しそうな者に渡して来ようと思っていたクリアチップの扱いを考えあぐねます。
ふと、そのクリアチップを指し「ひとついるか?」と投げかけてきました。サラには受け取る権利がある、と。
(この怪しいクリアチップ……もらうべきだろうか……)
【選択肢】
→もらう
→いらない
レコが配布してまわるって言うならお任せします。サラは自力でクリアチップを集められますので(キリッ)。
サラが断ると、レコは落ち込んだ様子を見せながらも物が物だけに理解を示してくれます。
そのうえで、「代わりにできることがあればなんでも言えよ。頼っていいんだぜ」といつもの姉御肌を覗かせました。
……オネエの兄貴とイケメンの妹か……八分雨兄妹、性別を間違えた説をここに説く。
ここでようやくサラは、レコの両手にはめられたグローブに気が付きます。
持っていたグローブを差し出し、レコのものではないのかと尋ねると、
1人称が変わっている!
予選投票で追い詰められて「オレ」と言ったことはありますが、レコは基本「私」。
そういえばレコって、アリスの事件をキッカケに変わったらしいですし、昔の1人称が「オレ」だったのかもしれません。だからパニックになると昔の1人称が出てくる、と。
では、パニックでもないのにしれっと1人称が「オレ」な今のレコは何なのかという……。
まさか本当に性別を間違えた説……? (心が男の子)。それとも二重人格説? 悩ましい……。
なぜグローブを持っているのかと聞かれたので、レコの手を引っ張った旨を説明すると……
ヒェッ……!!
唐突なホラーやめろ(狼狽)。
レコいわく、ノエルが着替えのために用意した服一式が個室にあるため、その予備のグローブだろうとのこと。
ただ、持って来た覚えは無いという。
ハハッ……。
グローブお返ししまーす! (凍った笑顔)
さてさて、とんだホラー展開に巻き込まれてしまいましたが、結局なにひとつ分からないまま。
これ以上は調べようもないので、2人は戻ることにします。
サラはひとり、謎が残る『嘘の間』と『幸せのクモの糸』について考えを巡らしますが、答えは出ません。
悩んでいても仕方ないと頭を切り替え、長い階段を後にします。
今頃ケイジは犯人を見つけているでしょうか。
探索
ロビー
しゃべれないワン……。
というか、ギンくんはサラとレコがロビーを出てからずっとひとりぼっちでいたのか……。
こんなときに最年少に誰も付いていないなんて、みんな一体どこで何をしているんだ。
なんなら私が探索に連れて行ってあげたいところですが、サラが誘ってくれない悲しみ。
寂しくひとり探索に向かいます。
|出口| λ............トボトボ
荒れた廊下
ナオがひとり気持ちを落ち着かせていました。
まだ、そっとしておきましょう。
モニタールーム
わ! ケイジさんとアリスが取っ組み合いのケンカをしているように見えて焦った……! ちょうどアリスの手がケイジさんの胸倉を掴んでいるように見えるしw
なにやら2人は話し込んでいるようで……
なるほど、アリスはソウの個人情報を欲しがっているんですね。
確かに景品の個人情報を入手できれば、アリスが殺した相手との関係性が判明するかもしれません。
問題は、どうやってあのソウからマイメダルを50枚も得るのかということ。その難易度はエベレスト級。
しかしアリスの言い方からすると、ひとつ方法はあるのが伺えます。
……というか、思いっきり本人がいる前でそんな話するなよと言いたいw 別の部屋に行きなさいよw
そんなに聞かれて欲しいのならサラが聞いて差し上げましょう。
何を話しているのかね(ムスカ風)。
テンパり過ぎw
かたやケイジは「ちょっとした事情聴取だよー」と難なく受け答えをしてみせます。さすがおまわりさんは慌てない。
しかし聞きかじった感じでは、モニター破壊犯探しとは無関係な話でした。
再びアリスに話しかけると、
あれ、もしかしてアリスがサラを呼び捨てにしたのって初めてでは?
隠し事がバレるのを恐れるあまり意図せず口を衝いちゃったんでしょうか。
それでは単刀直入に聞いてみましょう。
何を隠そうとしているのかね(ムスカ風)。
絵に描いたような分かりやすい人間w
アリスの反応は1番おもしろい。
イケメンなレコを見て間もないのもあって、より残念感が際立つw
がんばれお兄ちゃん。たぶん手遅れだけど。
これ以上は何も聞き出せないので、アリスで遊ぶのもここまでです。
さて、話題の人物であるソウとカンナの様子も伺っておきましょう。
サラに気が付いている気配はなく、ソウは真面目な表情で「ひどい……話だね……」とカンナに同調します。
一方のカンナは、やっと元気な顔付きをするようになっていたというのに、再び怯えきったような表情でただ黙り込んでいました。
これ以上は進展がありません。
正直、アリスの個人情報云々よりこっちのほうがよっぽど気になるんですよね……。内容はもちろんのこと、カンナがソウに呑まれないか心配。
医務室
ジョーの人形でのやりとりで懲りたのか、今後は持ち場を離れない、と反省した様子を見せるハンナキーがいました。
心と体のケアはお任せください、と宣言すると、
濃度リセットの勧誘をしてきます。
【選択肢】
→忘れてみる
→やめる
幻影で精神を病んでしまうと大変なので、取り返しのつく段階でぜひ、と言われ、大して濃度は上がっていませんがモノは試しとやってみました。
ハンナキーは、サラの体の至るところにごちゃごちゃと器具を取り付け始めます。
不安視するサラに言い放ったハンナキーの一言が、
「大丈夫です! 大半の装置は、ついでに肩こりを取る用の物ですので!」
いらなすぎるw
肩こり解消機能を取り除けば、もっとシンプルになるでしょw まるでいろんな機能を組み込み過ぎて複雑化するあまり、本質を見失いかける家電製品のよう。
無論、肩こりの無い女子高生なサラは疑問を呈しますがその声は届くことなく、ハンナキーはサクサクと作業を進め、装置を起動させます。
サラの脳裏に浮かんだジョーの幻影が……
これ本当に大丈夫なやつ……? サラめっちゃ呻いていますけど。
そんな私の心配をよそに当の本人は、
「あはは、なんだろう……辛かったことがウソみたいだ。すごく……頭がスッキリした……!!」
いやいやw なんかこれはこれでヤバそうな感じが漂っているんですけどw
◆幻影濃度が0になった。
◆ジョーのことを少し忘れた。
2度使うと危険なため、これ以上はやめた方が良いとハンナキーは忠告します。それに対してサラは、
「ああ、わかった! ありがとう、ハンナキー!」
ハイになってない?
たった1回でこれとはおそロシア。2回使ったら絶対飛びそうですね。
この装置は完治させるワケではないため、これで幻影が見えなくなったりはしないようです。
あくまで高まった濃度を下げる目的のみ。そのため、今後も幻影を見ないよう意識する必要はあるとのことです。
大して高くなかったのにもう使っちゃったからな……。2回目は飛びそうだし、今後の幻影にはしっかり気を付けなきゃ……。
治療装置を多用した場合……↓
第二章前編Part11はここまで
第ニ章前編Part12はこちら↓