キミガシネ第二章前編Part25です。
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最後のアトラクション『裁定の間』
舌戦
たかだか2年半だと反論されますが、人間の考え方や性格が変わるには十分な時間です。
それなのにアリスは変わらないと言い続けています。それはアリスがそう思い込んでいるだけに過ぎません。
クリアチップについて。
得た6個のクリアチップはレコがすべて持っています。
一度はサラに配ろうとする姿勢も見せましたが、それでもたった1個のみ。とても平等とは言えません。
ただそれは、自力入手が難しそうな者に配るつもりだからと考えていたので気にしてはいませんでした。
しかし、本当にクリアチップを誰かと分け合ったのかとサラが迫ると、言葉に窮するレコ。
どうやら全部独り占めしている?
確かに、3日目の昼になってもクリアチップが足らずに困っているナオの姿を確認していますから、配っていないんでしょうね。
そのがめつさは本物のレコっぽくないとサラは切り捨てます。
モニターについて。
最大の証拠。
ナオは、レコの手に大きな破片が刺さっていたことを目撃しています。
傷跡なら目立たないけど実はある、と半ば動揺しつつレコは言い逃れようとしますが、いまさらです。
傷一つ無いつるっつるの肌だったことはすでに確認済みだと、サラがその逃げ道を塞ぎます。
どのみち改めて確認すれば明白なので、手の傷問題を蒸し返すこと自体、レコは自分で自分の首を絞めていますね。
ノエルは結局「ニセモノは存在しない」と言い切りませんでした。
あんなに悔しそうにプルプルしていたにも関わらず。
そのことから、ケイジの推測はあながち外れていないことがうかがえます。
……さっきから「がめつい」とか「つるっつるの肌」とか「プルプル」とか。サラのワードチョイスが光る。
仮にまだ出会ったことの無い者がニセモノとして入れ替わったというなら、それはそれで矛盾がある、とレコは指摘します。
サラの言うもう1人とは……
景品交換所の人。
ここで「ぽ」さんが出てくるとは……。
あまりにも意表を突く発想。
レコは驚きを見せますが、表情も無く、どう見ても人間じゃない、と受付人形の可能性をキッパリと否定します。
そんななか、サラは「人形」というワードに何か引っかかりを覚えました。
これ以上は無駄だ、と話し合いはレコによって切り上げられようとします。
いくら話し合ったところで、ニセモノの正体について明らかにできないサラに辟易したのでしょう。
……私からしてみれば、ず〜〜〜っと手の傷のまともな反論が無いことに辟易しているんですがね?
だいぶ重要なのになぜかソフトタッチで終わる手の傷問題。本物のレコさんも泣いているぞ。
ニセモノの正体を言及され、頭を悩ませるサラにいろんな言葉が駆け巡ります。
例えばハンナキーのあの発言。
出会ったことのない人間
「人間って……なんだ……?」
哲学。
レコの怒りからくる発言は、サラの疑問を手助けする形となりました。
──人間じゃ……ない?
ありえない、バカげたことだ。そう思いつつも、サラの頭の中では、引っかかっていたものが次々と繋がりを見せていきます。
──
──
もしも、人形に人工知能を組み合わせることができたら……完全にそっくりなニセモノを用意することができます!
サラはずっと疑問に感じていました。
なぜ、ミシマの人工知能なんて物があったのか。
なぜ、あそこまでサラたちを完全に再現した人形があったのか。
そこから導き出される答えは……
人間のコピー人形の製造。
この施設は……誘拐犯の組織は、それが目的なのかもしれません。
レコにそっくりな人形に、レコの人格を再現した人工知能。その2つが組み合わさった結果、それが……ニセモノのレコ!
実の兄さえ騙せた理由、それは他人の物真似ではなく複製だからなのです。
完全にイタイ子を見るような眼差しを向けられるサラ。
なんの伏線も無しにこんなことを言い出したらそう反応されるのも分かりますが、現に異常なまでにそっくりな人形と人工知能を目の当たりにしています。
そんなものを作り上げている組織ですし、そこまで突飛な発想でも無い気がするんですが……。
かなりドン引きされています。悲しみ。
サラの導き出した答えはまるで取り合ってもらえず、レコからは完全に呆れられてしまいました。
ケイジ、カンナ、ソウ、ナオは黙ったまま。
疑念の目。失望した表情。希望を託されたサラが導き出した、意味不明な結論。
周りの冷たい反応にサラは気落ちしました。
自分の力の無さを痛感したのです。
みんなを納得させられる力も……。
ギンを助ける力も……。
「……いつだって、おまわりさんはサラちゃんの味方……さ」
おまわりさん……あ、違う、おまわりさま……!
大胆な発想であり、サラにしかたどり着けないバカげた結論だと結構ズバッと言ってくれつつも、ケイジは理解を示してくれました。
ほかに打開策も思いつかないとあってソウも仕方なしに賛同してくれます。
ギンも限界です。悠長なことはしていられません。
これが最後の決断の時となるでしょう。
進展
ケイジがカンタンにまとめてくれます。
AIミシマのモニターを割ったレコは本物。
嘘の間で本物とニセモノのレコは入れ替わった。
つまり、今のレコはニセモノ。
そしてその正体はコピー人形(当然、レコは認めていません)。
これらの情報を前提として、話し合います。
ひきだす→ナオ
しかしナオとミシマは出会って4年程度の付き合いだったようで、本物との細かい違いについてはわからなかったかもしれない……と正直な思いを打ち明けてくれました。
※ナオから話をひきだしても時は進みません。
ひきだす→アリス
そのわずかな違いに気が付かないワケがない、と言い張ります。
確かに2年半は刑務所の中におり、その間レコとは一切関わっていませんでした。
再会したときこそ、「優しくなったな」「ちょっと変わったな」と思ったものの、ここ数日を見ていてやっぱり変わらないという判断に落ち着いたようです。
アリスはずっと本物だと信じて疑いません。
時が進んだ
ひきだす→レコ
ムキになったレコは、機械や人形には絶対できないことを言ってみろ、とサラに要求します。
それらをカンタンにこなしてみせることで、自分が本物である証明をしようと考えていました。
【選択肢】
→大切なものについて聞く
→兄についての質問をする
→これまでの記憶について聞く
→歌を歌ってもらう
一通り聞けるみたいなので、すべて聞いてみます。
【選択肢】
→大切なものについて聞く
レコにとってそれは音楽であり、そのために色々なものを捨ててきました。
足を引っ張る者を切り捨てたり、泣いて謝るメンバーを足蹴にしたこともあったり。
それだけ音楽に対してだけは本気だったわけで、後悔なんてしないと言い切ります。
時が進んだ
ここで3本目のタイムリミットが迫っていることをノエルが知らせに来ました。
そして再び新情報を告げます。
実は、注射の毒は5本とも濃度が違うよう調整されていました。本数を重ねるごとにだんだんと濃くなるように……。
ギンが1本目と2本目を耐えられているのもそれが理由でした。
ノエルは断言します。ギンが3本目を受ければ、それは致死量だと。
……なんてこった。
しかしそうは言われても、全員から話をひきだすだけで、既に3本目が発射されるのは確定している気がするんですが。
だってレコの選択肢4つもあるのよ?! 1つやって時が進んだということは、おそらく残りの選択肢も1つ聞くにつき1回の時が進むはず。
ほかにも話をひきだす対象が3人控えていますし、それだけで最悪6回も時が進みます。
何回目で注射、とハッキリ決まっているわけでは無さそうですが、1本目の発射までに進んだ時が11回。2本目の発射までに進んだ時が7回。
それから現時点までに3回は進んでいます。残りの最悪6回を足すと9回になるので、おおむね発射すると見て間違いないでしょう。ノエルのお知らせもありますし。
ということは、進展する話以外はスルーしていくのが本筋っぽいですね。
……そんなこといったって1週目なんて基本は回収ゲーじゃないですか! スルー推奨だなんて、ご無体な! 禁断症状が炸裂してしまいます!
そんなわけで、タイムリミットに脅かされながらも、再びレコから話をひきだして選択肢を回収します。
【選択肢】
→兄についての質問をする
赤の他人だと言い切るレコ。そう宣言する手紙を服役中のアリスへ送ったことも覚えていました。
なぜアリスが人を殺したのか、それは今でもわからないと頭を悩ませます。
そんなレコは、受け入れがたい事実ゆえに被害者を調べることすらできなかったようです。調べてしまうと、アリスの罪を現実として認めざるを得なくなるからかもしれません。
出来の悪い兄ではあるものの嫌ではなかった、とアリスに対する複雑な『心』を垣間見せました。
時が進んだ
【選択肢】
→これまでの記憶について聞く
ここに拉致された時のことを思い返しながら、ひとつずつ出来事を語っていきます。
まず見知らぬ部屋で目が覚めたレコは、最初の試練をやらされました。
……試練の内容が気になるところですが、そこまで深くは触れてもらえません。
その後、ミシマが死んだこと、ナオがショックを受けて大変だったことなど、これまでに起きたデスゲーム内のことは全部覚えていました。
時が進んだ
【選択肢】
→歌を歌ってもらう
二つ返事で引き受けるレコ。
近くで聴くとビリビリと身体が震えるような気持ちのこもった歌が周囲に響き渡ります。
レコが歌ったのはライヴでの勝負曲「36雷ON7(サムライオンナ)」というものでした。
無関係でしょうけど、サラの学籍IDもサムライオンナでしたね。
サラはレコのバンドの曲を一度も聞いたことがないため、本物との歌唱力を比較することは不可能です。
それでも、人形だと言われる方が驚くほど、レコの歌い方は気持ちのこもったものでした。
時が進んだ
ひきだす→カンナ
もしレコがニセモノなら、AIミシマと同じくみんなとの記憶が無いはずな点を指摘するカンナ。
そう言われてサラは、二者面談で話していたノエルの言葉を思い出します。
AIミシマは最新の記憶(死の記憶)をアップデートされた際、エラーが起きてバグってしまいました。
その後のAIミシマがどうなったのかは定かではありませんが、おそらくエラーを消すために記憶を消したのでしょう。
ここで気になるのは、サラたちから直接、本物のミシマの死を知らされたときのこと。
あのときはバグることもなく、なぜか自然に死を受け入れていました。
もしかするとそれはナオの前だったから……というカンナの考えに、サラは少しだけ共感を示しました。
時が進んだ
ひきだす→ソウ
もし完全に本人の性格を再現しているのなら、それはモノマネなんてレベルではなくクローン。
アリスに見抜けないならサラたちに見抜くなんてことは到底不可能です。
しかしここでソウは疑問を呈します。
アリスは逮捕されて刑務所に入っている間はレコと会っていません。
普通なら何年も会っていなければ、本物だとしても『なんかちょっと変わったなぁ』と頭を掠めるはず。
ところがアリスは自分の意見に相当な自信を持っています。
ソウはそこが気にかかるようです。
時が進んだ
──ここから+α──
本来はここでタイムアウトとなり3本目が発射されてしまいます。
しかしこのまま進めると、
アリス、カンナ、ソウ、ケイジのうち誰か1人
または
レコの4択のうち1つ
の話を聞けません(話しかける順番によって最後に残るものは人それぞれで違います)。
私の場合だと最後に残っているのはケイジさん。
なんとも中途半端な形になってしまうので、セーブ&リロードという魔法を使ってズル見しちゃうぜよ!
ひきだす→ケイジ
誘拐犯はいつアップデートしていたのか、という点について首を傾げるケイジ。
サラは二者面談で話していたノエルの言葉を思い出します。
記憶は半年ごとのアップデート。
性格は3年ごとのアップデート。
ただ、記憶に限っては1日あれば最新にできるとも言っていました。
サラからの情報を得てケイジは抱いていた疑問に合点がいったようで、その旨を説明してくれます。
レコにモニターを破壊した記憶が無いのは、壊してから1日も経たずに嘘の間で入れ替わったから。
アップデートが追いつかなかったというわけです。
1日目の夜に壊れた状態のモニターが発見され、2日目の朝に嘘の間に入ったので筋は通っています。
時が進んだ
──+αここまで──
第二章前編Part25はここまで
第ニ章前編のラストは分岐しています。
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