キミガシネ最終章前編Part14(Abルート)です。
最終章前編Part13(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
茶番
天井裏
思いっきり待ち構えていました。
【選択肢】
→そんなのは無い!
→壮絶だった
それはもう壮絶だった。誰もが肉を切らせて骨を断つことを覚悟した決死の〜(適当)。
無駄に思わせぶるサラと、話に乗ってノリノリで詳細を尋ねてくるミドリ。
そんな中、ふざけたのが申し訳なくなるくらい、改めて拳銃の有無についてルール確認を行うランマル。まじめ……。
とはいえ、大事なことです。
鬼ごっこのつもりで追いかけていたら拳銃で撃たれた! なんてことがあっては溜まったものではないですからね。
ミドリなら「あれ? 言ってなかっけ(ニコニコ)」とか普通にしてきそうですし。
とりあえずそんな心配はいらないようで、拳銃はルール違反の対象だとはっきりと断言してもらいました。
ただし、サラたちがルールを守るなら、という条件付きです。
そうこうしていると、
自軍増援出現! 自軍士気大幅上昇!
敵総大将を撃破せよー!
……あれ? 1ペア足りなくない……?
口ぶりのわりには、さしてそうは見えないミドリ。
むしろこの期に及んで余裕すら感じられます。
しかし本人は本当に参っているらしく(それでも笑顔)、それというのも……
そっちの意味で参っていた、というね。
首輪が無ければタッチしても無意味です。
あれれ〜? 予備の首輪を使うとか言ってなかったっけ〜? なんで使ってないのかな〜? (某コ○ンくん風に)
自分だけ首輪をしていないのを分かっていながら勝手に首輪ありきの鬼ごっこを急スタートさせ、後から着けることもしていない。
……卑怯すぎません?
説明不足とかそういうレベルは超越して、ただの詐欺師に見えてきたぞ……。
めんどくさい……この男、めんどくさい……!
誰だ! 首輪を返すのを拒否したヤツ!
(回想中)
(回想終わり)
あっ。
うん……アリスなら仕方ない。
なんにせよ、予備があるのに着けなかったミドリが全面的に悪い。
ミドリは返してくれるなら首輪を付けてあげてもいいと提案しますが、それはもちろんここを離れてからゆっくりと……という条件付きです。
それが嫌なら、やはり暴力のみの殺し合いをするか……と、その選択をサラに委ねます。
いつもサラにだけ負担をかけるのをやめろ。こういうときこそ多数決の出番じゃろが〜い!
そこへ、
さながら救世主のごとくカッコよく割り込んできたのは、まさかのソウ。
本人は意図せずでしょうけど、結果的にサラが救われているという稀有な事象が起きている……。
そんなソウは、人となりを知っているだけあってミドリの考えを見抜いていました。
ミドリにとって鬼ごっことは単なるくだらない遊びでしかなく、当然そこに本気などありません。
ですよね!
散々「〜したら死ぬ」と言われてきた中で、いきなり「負け」という表現をされれば、死にはしないだろうことは予想がつきます。
ミドリも曲がりなりにもフロアマスター。肝心な部分ではウソがつけないからこその言い回しでしょう。
ただ、だからといってビンタで済むような「負け」なはずもなく、生き地獄を味わわされる可能性もあるだけに安堵してはいられませんが……。
ここで問題なのは、死が目的でないのなら、鬼ごっこには何か別の目的があるということです。
そしてその何かが起こるのをミドリはずっと待っているのでした。
内側って……
【選択肢】
→仲間?
→体内?
体内とかサラちゃんアホすぎてつらくなるw
ソウ相手にふざけても面白い反応は返ってこないどころか、冷ややかな目で見られるのがオチなのでまじめにしておきます。
つまりミドリの求めていたものは、仲間内の崩壊。
アリスの考えは大正解。
ダミーズはただの操り人形。それがソウの出した答えです。
あくまでソウの考えであって真偽の程は不明……と言いたいところですが、ダミーズが誰ひとり反論しない今の状況がもはや答えでしょう。
え、まさかQタロウ……?
大変です。ミドリに構っている場合ではなくなりました。
目の前にいるのをみすみす逃すのは悔しいですが、Qタロウの命には代えられません。
サラたちは一目散に部屋を駆け下りました。
本当の目的
監視室
真っ先に監視室へと来たサラたちは、モニター越しにQタロウの姿を探します。
すると、ギンがゆっくりとサラの名前を呼びました。
その視線は一点に集中したまま。
そ、その目は……本気で深刻なときの目……!
はは……まさか……まさかね?
釣られて、サラも墓地の映るモニターを見上げます。
そこには……
やりやがった……。
……と思う反面、刺す場所が甘い(ダメ出し)。
マイは薄笑みを浮かべると、ダミーズの本当の目的を告げました。
うえーやっぱりかー。
だってミドリ、説明しなさ過ぎですもんね。
そういうキャラだから、では片付けられないほどゲームの根本的なことをろくに教えてくれませんでした。
なので教えられない理由があるか、はたまた教えないことで自分が楽しんでいるか、そんなところかなと。
疑っていない最初の頃なんかを見返すとダミーズの言葉が違った意味に聞こえたりしておもしろいですね。
例として、
このクルマダの笑み、地味に気になっていたんですけど、今思えば弱そうなのが引けてラッキーという風にも捉えられます。
ただ、そのわりに今の今までソウに手を出してはいないんですよね。クルマダなら素手で仕留められるでしょうに。
意外と良い人……という線ではつまらないので、いつでもやれるからこその余裕の見物をしていた説に100ペリカ。
アンズは単に殺人鬼に怯えていたのではなく、殺さなければいけない相手が殺人鬼であるハードルの高さに絶望していたのでしょう。
アリスだからいいものの、普通なら相手が殺人鬼と聞いたら殺す前に自分が殺されかねないことを懸念してしまいますもんね。
今にしてみれば、2人ともぽんこつ同士でとってもお似合い! (褒め言葉)。
一番おもしろかったのがハヤサカのこのセリフ。
最初は、ペアが非力な子供と知って力不足さに思わず嘆いた言葉に聞こえていました。
今、改めて見ると「(殺す)相手は子供か……」とそっちの意味で心苦しくて出た言葉だったと思い知らされます。
気持ち良く騙された。たしかなまんぞく。
こういうダブル・ミーニング的なやつ好き。
現実に戻ります。
ヒナコはずいぶん余裕な素振りですけど、これ……ネタバレされた残りのダミーズ、終わってません?
ダミーズが人間ズを殺す手間より、人間ズがペアリング外に逃げ込む方が簡単かつ早いわけで。
エレベーターを上手く活用しようものなら勝ち確です。
盛大なマラソン大会の始まりの予感。
まぁサラたちがそこまでしてダミーズを殺しにかかる図が想像できませんけどw ミドリですら殺せそうにないのに。
おっと、そうだ! 急いでQタロウの元へ行かなくては! (ワ、ワスレテナンカナイヨ……)
うるさい、爆発させんぞ(ケイジさんが)。
墓地
墓地に辿り着いたサラたちは、そこで目を見開くような光景を目の当たりにしました。
なんと……
「はぁ……! はぁ……! 大丈夫……オレは平気……ぜよ……!」
え?
ウッソだろwww Qタロウつっよwww
確かにQタロウの体格に加え、刺した位置を考えると耐えれてそうだなとは思いましたけど、まさかカウンターしてるとはさすがにwww
伊達に筋肉ゴリラの称号をもらっていない。
Qタロウは息こそ苦しげですが、話せるくらいの余裕はありました。
筋肉だ! 筋肉で止めやがった!
マチもキルアの手刀を筋肉で止めてたもんなぁ。筋肉は裏切らない。
そのときのマチも言ってるけど、マイよ……「刺すなら首だよ」。
筋肉ゴリラをあの位置で一突きしただけで、ドヤって素性明かしだしたのは三流過ぎましたね。
しかもタイミング悪くそれをサラたちに見られて、他のダミーズの首を絞める(ヘイトを買う)まで含めると三流以下かも……。
「バカなヤツ……!! 返り討ちで殺されるなんて……!!」
さきほどまでの余裕はどこへやら。
ヒナコさん、だいぶお怒りです。
どうやら少し吹っ飛ばしただけで、当たりどころが悪かったのかマイはそのまま停止してしまったようです。
Qタロウにとっての「少し」は一般人の「結構」に値するでしょうから、停止するのも仕方あるまい……。
Qタロウのビンタ = 一般人のストレート
くらいの認識の差がありそう。
ヒツギや地面に頭を打ち付けて停止した可能性もありますけどね。
ヒナコは殺しきれなかったマイにも不満そうでしたが、返り討ちで殺さなかったQタロウにも理解不能といった様子で不満をあらわにします。
「コイツは……あんたの命を本気で……!!」
それはマイに限らずダミーズ全員に言えることであり、そんなダミーズにQタロウは訴えかけました。
結局は、ミドリに命を握られているがゆえに無理矢理やらされているに過ぎません。
何もしないと殺されるから、誰かを殺さざるを得ない。
それはまさにサラたちの置かれた状況とまったく同じなのです。
ハヤサカとアンズは言葉を失ったまま、ただ困惑の表情を浮かべました。
Qタロウはダミーズに協力を呼びかけます。
ダミーズには何もしない。だからダミーズも耐えてくれ、と。
「どっちかが死ぬしか……!! 私達は……!!」
異を唱え続けたヒナコが初めてその口をつぐみました。
Qタロウの見据える先にあるのは勝利。
敗北はもちろん、引き分けでもダメです。求めているのは全員の勝利だけ。
しかしその勝利も、ひとたび誰かが裏切れば一瞬にして見えなくなってしまいます。
全員で信じなければ、それこそ奇跡など起きません。
Qタロウは泣いていました。
もちろんそれは傷の痛みによるものではなく、部屋全体に振動するほどの心の叫びによるものです。
ここまでじっと黙ってQタロウの話に耳を傾けていたクルマダとランマルも、思い悩んでいるような様子を見せます。
反論するヒナコ以外は、誰ひとり一言も発さないダミーズ。
しかしその沈黙もここまで。
Qタロウの熱意に打たれたのか、ランマルが一番に協力的な姿勢を見せました。
あくまでルール優先思考のヒナコにとってそれは理解しがたい行動であり、ほだされたランマルをとがめます。
しかし当の本人は、そんなヒナコを「……うるせーな」と一蹴しました。
ランマルの後に続くように、ハヤサカとアンズも好意的な意見を述べます。
ただひとり、苛立ちを隠せないヒナコ。
そんなヒナコをクルマダが諭します。
おもしろいか、おもしろくないかが彼の原動力。
当然それで納得するヒナコではありませんが、クルマダとてそこまで単純ではなく、しっかりと考えていました。
正論パンチ。
ほかのダミーズがこうも人情味を見せる中、ヒナコだけはやたらとルールに固執していますね。
ましてや女子中学生。殺す相手は、難易度アルティメットの敏腕デカ。
目的バレして、そうでなくとも低い成功率がダダ下がりになった今、なおも反旗を翻して殺せる自信があるとでも言うんでしょうか?
やはりほかのダミーズたちとは少し違う存在というか、違う目的があるかのように見えます。
そもそも自分が生き残りたいだけなら、他のダミーズがどうしようと放っておいて、自分がペアを殺せばいいだけの話。
失敗したマイを蔑んだり、ほだされたランマルたちに呆れたり、他人に干渉し過ぎな気がします。
なんだろう、他のダミーズにペア殺しを上手くやってもらわなければ困る理由でもあるんですかね?
例えば、知力体力ともにケイジにボロ負けなために1人では殺せないから手伝ってもらいたかった的な(ヒナコに限ってそんなことあるのだろうか……)。
ルールに従順なのも、それだけルールや組織が絶対的なものと分かっているからなのかもしれません。
Qタロウの述べたような希望や期待やあがきといった類は、一切無駄であるということを。
ヒナコの謎は多い。
めっちゃ嫌そう。
荷物運びを頼まれた的な露骨な嫌がり方w
ところが、2人が手当てに赴くよりも早くQタロウが立ち上がりました。
ウソだろ……?!
血小板さん仕事早すぎ……!
どう考えても、刺された時点でたいしたことでしかないんですがね……。
もしくは、筋肉をつけたら致命傷以外はたいしたことなくなるのかもしれない。
筋肉つけなきゃ(使命感)。
……と、すっかり信じかけていましたが、ケイジは「そうは見えないけどねー」と見透かした発言をしました。
やっぱりただの虚勢か! Qタロウなら本当にたいしたことない可能性もありそうなだけに見分けがつきづらいw
なんにせよ、ケガを負ったのは事実。
ケイジはQタロウの気持ちを推し量ったうえで、せめて座って安静にしているよう促します。
そう言われ、Qタロウは素直に賛同しました。
さすがはケイジさん。相手を納得させる方向に持っていくのが上手い。
Qタロウのおかげで、場に一体感が生まれました。
本当の意味での信頼をサラは感じとります。Qタロウがつないでくれたキズナを。
もうそんな時間?!
ミドリを捕まえてどうにかするしかありません。
Qタロウとマイをここに残し、探しに行きます。
最終章前編Part14(Abルート)はここまで
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