久しぶりに、読みながら噴き出してしまうギャグ漫画に出会いました。
──そう、『ギャグ漫画』。
金田一シリーズだし、表紙の感じからしてもシリアスなスピンオフ作品かなと思いますよね?
いいえ、『ギャグ漫画』です。
(大事なことなので)
絵柄は初期っぽいもののわりと似せてるし、なにより犯人視点で見る金田一っておもしろそう! と思い読み始めたわけですが……
もう数ページで察します、空気がシフォンケーキより軽〜い!
当初はシリアスを読むつもりでいたのでギャップにはガクッときましたが、そのギャグがいちいちじわるので結果的にお気に入りの漫画となりました!
これは良い裏切り。
完全にギャグ一辺倒の漫画で気に入ったのは『ギャグマンガ日和』以来かもしれない。
1コマだけで笑える
特に気に入ってるのが『雪夜叉伝説殺人事件』と『タロット山荘殺人事件』です。
雪夜叉伝説殺人事件での明智
(出典:雪夜叉伝説殺人事件③/原作:天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや 漫画:船津紳平)
\\\ 『犯人の掌の上で踊る明智』の図 ///
踊りのダサさがさらなる味を生み出す。
(出典:雪夜叉伝説殺人事件③/原作:天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや 漫画:船津紳平)
\\\ すごくダンサブル……!! ///
犯人の誘導でまんまと迷推理を始める明智さんは、犯人からしてみればこのように映っていたのですね。あまりにもちょろくて、さぞ楽しかったことでしょう。
おもしろいにはおもしろいのですが、明智さんは人気キャラなのでこのシーンは賛否が分かれるかもしれませんね。イメージダウンが甚だしいので。
私自身、明智さんは大好きなのでダンサブルな姿を最初に見たときは少々戸惑いましたが、それ以上におもしろかったので全部吹き飛びました!
つまるところ犯人の妄想? 幻覚? 的なものですし、なによりスピンオフですからね。ゆる〜く見なきゃ。
さすがに本家で明智さんがこんな踊らされ方をしたら泣きます!
タロット山荘殺人事件での東大至上主義男
(出典:タロット山荘殺人事件②/原作:天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや 漫画:船津紳平)
スタートラインは東大。話はそれからだ!!
(出典:タロット山荘殺人事件②/原作:天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや 漫画:船津紳平)
とはいえ、一ちゃんの推理力は凄まじい。東大出てないのに……!!
私はこの『タロット山荘殺人事件』が1番好きな話なのですが、まさかギャグ化しても1番好きな話になるとは思いませんでした。
何かにつけて東大出アピールをする小城に腹がよじれて仕方がない!
そのわりにトリックは結局フィジカルだとか、美雪の人の良さにFULLBETしていたり、考え抜いた殺人計画が『殴って雪山にポイ……!!』だとかで脳筋のソレ。
至るコマが笑えて無事に腹筋は死にました。
オススメのギャグ漫画!
コマだけでクスッときた方は絶対読んだほうがいいです! この作者はセンスが良いですよ〜!
本家を読んでいなくてもおもしろさは伝わります。
ただ、本家のシリアス感や前知識あっての跳ねるギャグに感じるので、個人的には読んでおくのをオススメします。