【オクトラ覇者】終章 全てを授けし者クリア【感想/ネタバレ】

授けし者 終章
すべての指輪を集めきった授けし者終章です。

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終章

旅団宛の手紙
クラグスピアの酒場に行くと旅団宛に手紙が届いていました。

郵便の仕事まで任されるマスターかわいそう。旅団が家を持っていないばかりに……。

さて、肝心の手紙を読んでみます。

親愛なる隣人へ──

私はずっと
君たちの様子を見ていた

君たちが何を想い……

何を望み……

何を為すのか

そして、君たちは
導いてくれた

私を……
長年の問いの答えへと

礼を言おう

オルステラの光たちよ

君たちを
オルサ島にて待つ

今こそ……

全てを打ち明けよう

──フィニス

あの手紙が旅団にも届きました!

アラウネ、バルジェロ、サザントスだけではなかったんですね。

それどころか、リシャール、ソロン王、リンユウ、エルトリクスにも届いていたようです。

結構いろんな人に送っていた。

早速オルサ島に向かうとします。

集められた8人
祭壇に着くと、そこにはすでに他の7人の姿がありました。

ある御方に選ばれたとのことですが、そこはかとなくリンユウの場違い感が否めない。

血筋的には一番関係ありそうとはいえ、やはり一緒に戦ってきた仲間感が皆無だからですかね。

それはさておき、奥に控えていた白フードの人物が前に出てきました。

白フードの人物
記憶にございません。

そもそもそれを聞きたいならまずはフードを取れよコノヤロー。

なんて思っていると回想が流れ……

白フードとの出会い
……おや? おやおやおや?

これはまさか……ゲームを開始してすぐに雪山遭難しながら出会った謎の白フード……!

そういえば居たなぁ……すっかり忘れていました。あのときの人なんですね。もう当時の記憶なんてほとんど無いですが……。

こういうときのために読み返し機能が欲しい。

文字で見る「これまでのあらすじ」とかではなく、イベントシーンだけを繋げたものをプレイ時と同様にそっくりそのまま見られる機能。

アナデンの読み返し機能がまさにそれで理想そのものなんですよね。これだけゲーム性が似ているのなら、いっその事そういうところも真似て欲しいな(チラッ)。

話を戻しまして。

その白フードの話を聞く限り、どうやらこの人物から聖火神の指輪を渡されていました。

言われてみればそうだった気がしなくもないくらいおぼろげな記憶で申し訳ないですが、そうなのでしょう。

白フードは一体何者なのか?

その正体は……

フィニス
ご本人でいらっしゃった!!

自らを「全てを授けし者」と名乗るフィニス。

ここからは、そんな彼の過去……いわばザロモンの手記にあった神の話がフィニスの目線で語られます。

オルサの誕生
かつて、オルステラには天も地もなく混沌のみがあった時代。

やがて原母神オルサが生まれ、オルサは自らと似た姿のフィニスを創ります。

オルサはフィニスとの間に12人の子を儲け、12人の子たちは新たな命を創りました。

それが、人間です。


オルステラ民のおじいちゃん
そうなりますね。

オルステラ民みんなのおじいちゃん。

”選ばれし者”の持つ聖火神の指輪がキラリと光り反応したことが、目の前にいる神の存在を認めざるを得ないなによりの証明になりました。

神とこうして普通に会えるとは驚きですね。

さて、その神が”選ばれし者”を含めた8人を呼び出した理由とは何なのでしょう。

フィニスは話の続きを語り始めます。

オルサの死
13人目の子を産み、命を落としたオルサ。

フィニスは永きに渡り嘆き悲しみました。


やがて死の世に向かったフィニスは、そこでオルサを見つけます。

しかし彼女は深い眠りにつき、決して目を覚ましませんでした。

そんなオルサを甦らせる方法が1つだけありました。

指輪です。

葛藤するフィニス
大陸を守っている8人の神々の力、そのすべてを捧げることでオルサは甦ります。

しかしそれには代償を払わなければなりません。8人の神々を失った大陸は闇へと堕ちる、という代償を。

オルサか、大陸か。

フィニスはこの地に降り立ち、考えることにしました。

そうして見えてきたのは、嘆かわしいことに愚かな人間たちの実態でした。

憎しみ殺し合い、”欲望”という大地の果実を貪る人間たち。

それでもフィニスは人間を見限ることなく葛藤に葛藤を重ね、数百年後にある考えに至ります。

人間たちに託そう、と。

生かすべきか、滅ぼすべきかを。

8つの指輪
8人の神々の力を8つの指輪と変え、人間たちに与えました。

指輪を授かった者たちは皆、欲望に染まり巨悪となる中……1人だけ異なる者が現れます。

それこそが、”選ばれし者”。

聖火神に導かれながら心清き者たちと共に7人の指輪の主を倒し、大陸を救いました。

それは人間の可能性を示す行動にほかなりません。

フィニスは決断します。

オルサを諦め……人間たちの未来を選ぶことを。

フィニスの決断
ずっと悩んできたのでしょうね。

キッパリと大陸を捨ててオルサを甦らせる道を選べたらどれほど楽だったことか。

人間には想像もつかないほどの長い年月を葛藤し続け、”選ばれし者”によって遂にその答えを得られました。

今ようやく解放されたといえるでしょう。

フィニスは”選ばれし者”に最後の頼みをしてきました。

指輪の返還要求
ナンダッテ!

この指輪、レンタルだったんですね……。

確かに話を聞く限り、指輪=フィニスの子、ということですから返すのが妥当ではあります。

……でも本当に大丈夫だろうか。

指輪返還の選択肢
この選択肢のせいで怪しく見えてきて仕方ない……。乗せられている気がしなくもないような……。

これまでオクトラ覇者を続けてきて私は学習したんだ。信用した途端「ご苦労だったなフハハハハハ−」と裏切られる展開を。

今回なんて特に慎重にならないと、フィニスが騙しに来ているとしたら指輪を渡した時点で大陸の闇堕ち決定ですからね。

フィニスの葛藤が終わったと思ったら、今度はこっちが葛藤させられるはめになるとは。

疑念が湧いてしまった以上は返すに返せません。

よって、「いいえ」!

気持ちを汲むフィニス
そうなんです。もう聖火神とは添い遂げようかなと思うほどの仲でして。

こちらの気持ちを汲んでくれるフィニスですが、「何事にも終わりは訪れる」と結局は指輪の返還を求めてきます。

何度「いいえ」と答えてもループする世界。はなから返す以外の道が無かった。

選択肢とは一体。


そんなわけで渋々指輪を返します。

8つの指輪は生みの親の元へと還り、その役目を終えました。

疑念を抱いている身としては、完全に無防備状態となっている今、フィニスが豹変しないかとビクビクしております。

そんなこちらの事情など知る由もないフィニスは、指輪を手にあることを始めようと動き出します。

指輪を破壊する儀式
破壊?! 自分の子供を殺すの?!

……と焦りましたが、そこは心配無用。

神々は指輪を離れ、在るべき姿へと還るのだそうです。そしてこの先も大陸を見守り続ける、と。

もう必要がなくなったので指輪という筐体は捨てちゃう、ということですね。

破壊の儀式にあたって、フィニスは”選ばれし者”以外の7人に声をかけます。

大陸を照らす微かな灯火を守った7人を”灯火の守り手”と呼び、その清き力を募りました。

といっても何かをするわけではありません。

大陸の未来をそっと願うだけ。

力を一つに……

フィニスの願い
フィニスはオルサへ別れを告げます。

この感じ、フィニスは本当に人間たちに寄り添ってくれている気がしてきました。

本当にただのすごく優しい神様なだけなのかもしれない。

だとするとなおのこと、この決断を素直に喜んでいいものかと心苦しくなってきます。フィニスも報われて欲しい。

複雑な心境ではありますが、一応これで大陸自体はハッピーエン

シグナの異変
……おや!? シグナのようすが……!

BBBBBBBBBB(進化キャンセル)

指巫女の死
間に合わなかった……。

それどころか、なんだかんだと生き長らえていた指巫女たちを黒き炎であっという間に消し去ってしまいました。

指巫女の中で1人だけキャラが浮いている気はしていましたが、まさか黒幕だったとは……。

と思ったのも束の間、シグナもまた従っただけにすぎないのだという。

「あの御方」なる人物に。

「あの御方」というと、それを発していた人物としてミザが思い浮かぶのですが、シグナって実はミザ説とか無いですかね。

行方不明になったあと、「あの御方」の命でシグナにジョブチェンジ的な。

シグナ自体、急に現れた人物なので疑いの余地はあるのですが、いかんせんいつ頃から出てきたかをはっきり覚えていなくて確証が持てないのが悔やまれます。

もともと指巫女が出てくるあたりの話は適当に流していたのもありますし……。

ここで繋がってくれれば、ようやく「ミザどこいったの問題」も解決するんですけどね。はたして。


それにしても「あの御方」やら「ある御方」やらと、ぼかす表現も大概聞き飽きてきたところ。

もうさっさと名前を言っちゃえば……

サザントスの異変
って……サ、サザントスさん……?

どうされました……? 炎がいつもの雄々しい青さであらせられないようですが……?

ハ、ハハッ……そんな、そんなまさか……。

なんて思っている間に、

斬りつけられるフィニス
躊躇なくフィニスを斬りつけるサザントス。

なんてことを……!

企みなんて一切無かったフィニス。それがサザントスの裏切りによって証明されるだなんて、なんとも皮肉的な……。

ただ純粋に人間を信じてくれていたのに……オルサを諦めてまで……。そんなフィニスを斬りつけるだなんて本当になんてことをー!

当然、フィニスは人間への考えを改めざるを得なくなりました。

しかしそれも瑣末なことです。

灰と化すフィニス
灰と化した今となっては。

神すら燃やせるなんて……もはや敵無しなのでは。と思う反面、神がそんなにあっさりやられていいのだろうかと不安にもなったり。

最期にフィニスが考え直そうとしたように、人間とは底知れぬ欲深さがあるもの。

それを痛感しているからこそ、サザントスの目論見はただひとつ。

欲無き世界
ここにも「新世界の神」立候補者が……。

欲無き世界といってもどうするんでしょう?

人間なんて水と欲の塊みたいなものですし、根本から作り変える必要があります。

それこそ神でもないと無理ですね。

それとも人類を絶滅させて世紀末エンド? サザントスさん、ぼっちになっちゃう。

……いや、もしかするとぼっちになったうえで「最後に己という欲を絶つことで完全なる欲無き世界の完成だ」的な線もワンチャン。


そこまで計算しているかはさておき。

奪われる指輪
せっかく集めきった指輪もすべて奪い取られることに。

……と思いきや、

”選ばれし者”を選ぶ聖火神
オートリターン搭載のハイテク聖火神。”選ばれし者”の指に、すっぽりと舞い戻ってきました。

これなら落としても安心安全! 100人乗っても大丈夫!

それよりも気になるのは、聖火神が自らの意思で選んだということは聖火神以外もまた自らの意思でサザントスを選んだということですよね?

目の前でパパを殺した張本人を選ぶとか、聖火神以外はなんなの? サイコパスなの?

オルサの子供は13人いて、指輪化した8人は大陸を守る善神、オルサを殺した神含む残る5人は邪神……だと考えていたのですが、もはや聖火神以外みんな邪神に見えてきました。

聖火神はオルサの1番目の子で他より特別な存在だったり……とかあるのでしょうか?

よく分からぬ。


ともあれ、おかえり聖火神。

サザントスも聖火神の指輪だけは回収するのを諦めました。

そしてシグナに指示を出し、フィニスの門のような禍々しい扉を出現させます。

真理を悟ったサザントス
それがサザントスの悟った真理。

もはや彼にとっては、人間の罪を焼き祓う黒呪炎こそが真の炎となっていました。

そこはかとなく聖火に裏切られた悲しさがあるような印象を受けるのですが、気のせいでしょうか。

亡者へと
やっぱり世紀末エンドなの? 人類補完しちゃうの?

2人は煙のように消えていき、

亡者出現
置土産とばかりに下僕の亡者を寄越してきました。

その場に湧いたような演出でしたが、あの扉から召喚された異形の者ということですよね、おそらく。でないと何の為に扉を出したのかって話になりますし。

フィニスの門だけでも厄介なのに、その類似的な扉をこうも容易く出現させられるとは一体何の力なのでしょう。

その謎は一旦置いておいて、まずは目の前の亡者をやっつけるとしますか。

さすがに亡者に負けてはいられませんからね、サクッと倒して終わらせてやんよ!

vs亡者
……くらいの軽い気持ちで挑んだら結構強くて焦りました。

亡者のどこにそんな力があるというの……。

終章は短いと聞いたので下調べ無しでいっかと突っ込んだ結果が、お荷物フィオルの誕生です。

ただでさえ弱点ロック祭りだったので、1人のお荷物の存在が結構響きました。

特に亡者が3人揃っている間はずっとしんどかったです。ひとりひとりが意外とタフネスですし。

とはいえ、モルルッソのお手軽リジェネを撒いておけばまず死ぬことはなかったので、ほぼSPとの闘いでした。

旅団たちが亡者と戦っている間に、

辺獄へ向かうサザントス
サザントスは辺獄へ。

何をしに行くつもりなんでしょう。

門を通る前に指輪パワーで、

変身サザントス
変身。

見た目がガラッと悪役っぽくなりました。

全てを授けし者サザントス
サザントスの胸中を占めるのは、

人間たちを、

この世の全てを、

黒き炎で焼き尽くすこと。

そうしてリセットされた世界に、もう一度、自らの手によって全てを授ける。

かつては……フィニスがそう名乗った存在へとなるために。

全てを授けし者

終章はここで終わ……

燃えゆく終章
終章ーッ!

なんてこった、終章のやつが燃やされちまった……! あいつが何をしたっていうんだ! あんなにいいやつだったのに……。

終章は灰と化し、

真のタイトル
そして生まれ変わるタイトル。

これが真のタイトルだったんですね。

確かに終章のタイトル画面を見たとき、「終章」の字のほうがデカデカとあって「全てを授けし者」がカギカッコ内に小さくあるのは変だなと気にはなっていました。

極めし者編では、「全てを極めし者」の方がちゃんとデカデカと表記されていましたからね。

終わりと見せかけて実は始まりに過ぎない。

なんとも粋な演出をされますね。


ちなみに、この「終章」もとい「全てを授けし者 序章」をクリアすると、

黒く染まるタイトル画面
タイトル画面が黒く染まります。聖火も黒呪炎となり、おどろおどろしいですね。

なんでもかんでもダークテーマにしがちな私は気に入っています。

終章 完

黒幕はサザントスでした。

リブラック戦での情熱は一体どこへ行ってしまったというの……。

葛藤しているような伏線はちょこちょこありましたから、分からなくもない変貌ぶりではあるんですけどね。

気になるのは、どのタイミングで闇堕ちしたのか、という点。

セラフィナが首謀者と判明し、返り討ちにされたときでしょうか?

タイミングとしては良さげですが、それだとシグナを取り込むのが急ピッチにもほどがあります。

旅団から指輪を奪うときに言った「よくぞ指輪を集めてくれた」の発言からすると、最初から集めさせるつもりでいたともとれますし……。

しかし「青い炎など、偽りだった」という言い方からして、やはり最初は聖火を信じていたが無力に感じて考えが変わったとも受け取れます。

どっちなんだ……!

これまでの言動などを踏まえると、個人的には「途中で考えが変わった説」のほうがしっくりきますね。どうかそうであって欲しい。

「全てを授けし者編」で、どう明かされていくのか楽しみです。

……サザントスさんが敵になってしまったのは悲しいですけどね……。死ぬのが確定したようなものですし。つらいなぁ。


つらいと言えば、最後の謎の変身。

なんの前置きもなく急に変身したのですが、あれは何の意味があったのでしょう?

ラスボスっぽさを出すためだけのただのイメチェン? それとも生身で辺獄に行くのは危ないから辺獄仕様の防具に切り替えたとか?

どちらにしても、前のデザインが好きだっただけに変わってしまって結構ガッカリしております……。

敵対することを考えたら、倒しやすい見た目になった、とプラスに捉えるべきなのかもしれません。

いやでもやっぱ辛えわ。

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