キミガシネ第二章前編Part20です。
第二章前編Part19はこちら↓
信頼売買ゲーム〜3日目・夜〜
探索
ロビー
時間的に、これがクリアチップを集める最後のチャンスです。
グズグズしていられません。
サクサクッと探索をしてサクサクッとアトラクションをクリアしてしまいましょう。
ええ〜〜……気合を入れた早々テンションだだ下がりですよ〜。
荒れた廊下
【選択肢】
→もう済んだことです
→怒ってます
「怒ってます」
Qタロウは帽子を深々と被ると俯き、改めて「……すまん……」と申し訳なさそうに謝りました。
さて、いい加減パソコンを渡した理由を話してもらわなければなりません。サラは単刀直入に問いただします。
ようやく理由を話す気になったQタロウから返ってきたのは、脱出の誘惑、という言葉でした。
カンナを裏で操っていたソウは悪魔みたいな男だと言い捨てます。
そして、ウソか本当か分からない情報と引き換えにパソコンを渡してしまったのでした。
すでに危険視すべきと判明しきっている人の言葉をなぜ安直に信じてしまったのか……。
カイに合わせる顔が無い、とQタロウは再び俯いてしまいます。
Qタロウほどではありませんが、合わせる顔が無いのはサラも同じです。
守られていることも何も知らずに毎日を過ごし、何も伝えることができないまま死なせてしまったのですから。
後悔しても仕方がない、やるべきことをやろう、とQタロウを奮起させました。
ガレキの部屋
相変わらず誰もいないなーと思いながらも、モニターまわりをチェックしていたら、
「……なにしてんの?」
どこからともなく声が!
意表を突くケイジさん!
物を探らないと出てこないとか、なんというトラップ。これは見落としかねない。
ケイジは、このどんより薄暗い場所でぼんやり考えごとをしていたようです。
未だに見えてこない自分たちの共通点。それさえ見えれば、本当の黒幕が分かるだろう……と。
もう少しひとりで居させて、と言って再びケイジはいなくなってしまいました。
ケイジのいなくなった空間に取り残されたサラは、心の中にぽつりと疑問を浮かべます。
──ケイジさんは……黒幕じゃ……ないんですよね……?
憩いの場
どうやらアリスの力を借りて、ナオは無事クリアチップを集めきれたようです。
当初、協力もしなければ邪魔もしないと素っ気ない態度をとっていたアリスはどこへ行ったんでしょうねw
いつの間にか少し仲良くなっている2人でした。
外にいるギンに話しかけると、クリアチップを集めきったかどうかを聞かれます。
まだだ、と答えると、
なんて頼もしい〜!
……と言いたいところですが、付いて行けるということはギンはアトラクションをやっていない……?
でも余裕のある感じからするに、クリアチップを集めきれていないわけではなさそう。
単純に、同じアトラクションに2度行けないルールを把握していないだけなのかもしれません。
ギンの気持ちはありがたく受け取りつつ、残り1個を集めにアトラクションに挑みます。
アトラクション
モニタールーム
滞留エリア限界線
参加人数:2人
報酬クリアチップ:★★★
難易度:むずかしい
相手の繰り出すエリアから、はみ出ないように滞留し続けるゲーム。3人の人形を倒したらゲームクリア。
選べる相棒:ソウ、レコ、アリス
ソウ《難易度:ふつう》
ソウを操作時、エリアに留まってる時のチャージ速度が上がる。
クリアチップ2つの要求あり。
レコ《難易度:かんたん》
レコを操作時、高い集中力でエリアの動きがゆっくりに感じる。
メダル30枚をもらう代わりにクリアチップ2つを差し出す交換条件あり。
アリス《難易度:ふつう》
アリスを操作時、体力が1つ多い。
クリアチップ2つの要求あり。
唯一、報酬クリアチップが奇数なためケンカに発展しかねないアトラクション。
3人とも手を組む条件としてクリアチップ2個の要求はしてくるのですが、
ソウ「クリアチップ2個くれない?」
→は? なんで?
アリス「当然オレが2個もらう」
→仕方ないなぁ
この差。抱く感情がこうも違う。好感度って大事。
中でも、自らのメダルを対価に差し出すレコの義理堅さといったら。タダでもらおうとしか考えていない男性陣は、レコの爪の垢を煎じて飲むべき。
百歩譲ってアリスはキャラ的に許せるとしても、ソウ、テメーはダメだ。
散々、悪態をついておいて無条件でクリアチップ2個くれなんてよく言えたものだと感心しますよ! ソウのマイメダル50枚寄越しな! (横暴)
さて内容ですが、相手の出すエリアを押し続けながら、はみ出さないよう追従していくゲームです。下のゲージを溜めきればクリア。
1戦目は、目玉が太極図になりかねないマン。
絵が重なって分かりづらいですが、水色の唇(内側の黒い部分含む)がエリアです。
移動するエリアをタッチしたまま追いかけていきます。動きがゆっくりなので特に苦戦はしません。
2ラウンド目は、少しスピードアップします。
2戦目は、青いベトベターマン。
脳みそみたいな赤いのがエリアです。
縦にも横にもぐにょーんと伸び縮みしますが、全体的に動きはそんなに速くありません。縮むときに速くなる傾向にあるのでそこだけ注意。
2ラウンド目は、脳みその両端をカットした感じの正方形サイズに小さくなりますが、行動パターンは1回目と同じ。
急速な縮みにさえ気を付けていれば大丈夫でしょう。
3戦目は、ヒョロそうなエヴァシリーズマン(最初にアスカに頭部破壊されたやつみたいな状態)。
シマシマのL字がエリアです。
L字がくるくる回転して追いにくいですが、曲がっている中央部分に腰を据えていればやりやすいです。
2ラウンド目は、
L字が蚊取り線香に。
これが結構、曲者。
形状こそ変わらないものの、速度の緩急に加えて拡大と縮小の落差が激しいです。大きくなる分には問題無いですが、一番小さいものでサラたちのアイコンくらいになります。
そのためスマホで指だとかなりツラい。指がエリアをすっぽり隠してしまって視界ジャック!
全アトラクション随一の指至難ゲーです。
スマホの場合、スタイラスペンがあるなら是非使いましょう。惜しみなく。
パソコンではやっていないのですが、画面が大きい分やりやすかったりするんでしょうか? マウス自体はやり辛そうに感じますが(スマホに比べて)。
マウスがキツかったら、ペンタブが救世主になること間違い無しです。
ペンにするだけで視界が良好、難易度がグッと下がります。
お絵かきしない人は先の細いペンを持っていないかもしれませんね。その場合は、相棒に頼りましょう!
オススメはレコ! エリアの動きをゆっくりにしてくれるので、3人のなかで一番お助けになる能力です。
ソウのチャージ速度アップの恩恵は個人的にいまいちです。通常時のゲージMAXまでの体感は13秒ほどですが、ソウ操作時はそれが10秒くらいといったところ。
あまり差が無いので、使うも使わないもどっちでもといった印象です。
体力が増えるだけのアリスは論外。
初見は難しく感じますが、敵の動きはパターンもある程度決まっているので、慣れれば指使用のサラでノーコンクリアも可能です。
余談ですが、相変わらずアリスのコメント力は健在でした。
アリスを相棒に選んだとき、
模範囚だったw 真面目かw
もしかすると真面目をこじらせすぎて、あんな斬新なヘアースタイルになってしまったのかもしれない。
黄色とピンクのシマシマ部分を隠せば、アリスって結構イケメンなんですよね。逆を隠すと悲惨ですが。
もったいない……。
それから、
2戦目でのアドバイス
「相手は技巧派だな……。本当の引きこもり力……見せてやるしかないぞ」
交代時のセリフ
「フン……引っ込んでると良い。オレは何年だってエリア内に服役してやるぜ……!」
いちいちワードチョイスが秀逸w
本当に良いキャラしてる。
ソウver.
レコver.
アリスver.
なんで逆さまw
サラが「食べないで……!!」と懇願するも、じわりじわりと足場は沈み……最後には唇が血飛沫を吐いて終わり。
数あるゲームオーバーのなかでもギャグ色が強いため、恐怖感は皆無です。
レコはクリアチップを2個、サラはレコのメダルを30枚、それぞれ受け取ります。
交渉時間
ロビー
おや、交渉時間にノエルの姿が。
もしやゲーム終了の合図……?
【選択肢】
→少し内容を聞く
おそるおそる内容を聞いてみると、ノエルは単刀直入にサラたちの体がボッロボロで汚いと指摘してきました。
つまり風呂に入れ、と。
考えてもみれば3日以上お風呂に入っていないんですね……うわぁベトベト……。
それはなんとしてでも入りたいところ。
【選択肢】
→話し合う
ノエルはまず全員をこの場に呼び集めました。
そして風呂に入ってくるようにと指示します。ついでに洗濯もするため服も回収、と。
服に何かするつもりでは、とレコは疑ってかかりますが、「きったない服なんか興味ないよ〜」とノエルに軽くあしらわれます。
ノエルの心も洗濯したほうがいいでしょうね〜。
ともあれ、せっかく風呂に入れるというのなら断る理由はありません。……そもそも拒否権も無いんですけどね。
男は男風呂へ、女は女風呂へと連行されることになります。
ですよねw
たまにオネエモードになるってだけで女風呂に来られたら、女子が困りますよw
最後のやりとりに気を抜かれつつも、ノエルに連れられてサラたちは風呂場へと向かいました。
風呂場
風呂を前に、女子たちのテンションはこれまでにないほどピークへ。
レコも「ソッコーでメイク落とす!!」と張り切っています。
……しかし、風呂から上がったらメイクを描き直せないのでは……。道具あるのかな?
そんな疑問はさておいて。
周りのテンションに触発されるように、今だけは何もかも忘れて浸かろう! と、サラも風呂場に足を踏み入れました。
サラがCM来そうなレベルの良い顔w
すっぴんレコさんもかわいい。
いつになくカンナの髪がボリューミーというか長くなっている気がしたり、レコの耳に掛けている髪色が違う部分は下ろしたら長過ぎるのが気になったりもしつつ。
でもやっぱり何より、ナオの毛量に目が行くw
ドフラミンゴのコートかな?
湯船に浸かった4人からは、一様にゆったりとした溜め息が漏れ出ました。
一時的とはいえ、これまでの嫌な事もすべて忘れ去ることができるほどの安寧の時です。
リラックスした4人の顔には自然と笑顔が戻り、細かいことを抜きに談笑し合います。
再び気まずい関係に陥っていたサラとカンナが、互いに何事も無かったかのように接し合えているのも、高揚感の成せる技でしょう。
ここを出れば、また現実に戻されると分かっていても……束の間の夢をサラは享受しました。
ふと、おずおずと何か言いたげにサラに声をかけるカンナ。意を決したように「……失礼します……!!」と言うと……
サラの慌てふためく声が風呂場に響き渡った──。
さて何を失礼したのでしょうねぇ。答えは各々の胸の中に。
そんなこともありつつも、そのままサラたちは最高の時間を過ごしました。
重要なヒント
自分の寝室
1つ、2つ、3つ……………………10。
サラはクリアチップを数え、集めきったことを何度も確認します。
この10個のクリアチップは、サブゲームを生き残った証。
これでやっと終わるのだと胸を撫で下ろします。
しかし、すぐさまその考えは否定されます。
これは終わりなんかではなく、その逆。
また、始まる。
メインゲームが。
また誰かが、死ぬ。
気付けばサラは寝ていました。それはもう死んだように、深く。
重力に押しつぶされるように力が入らず、起き上がれないでいます。これまでの疲れが一気に来たのかもしれません。
みんなはクリアチップをすべて集められたんだろうか……そんな思いが頭を掠めたそのとき。
ふと、目だけで部屋を見渡すと……
何者かが、居る。
身体が動かない。
焦燥するサラの耳に、ぽつりと一言だけつぶやきが聞こえてきました。
「誰にも……見せてはいけない」
何者かは、それだけ言うとイスの上をゴソゴソと荒らし、いつの間にか消えていました。
誰なのかと探ろうとするサラの意思に反して、意識は再び遠のいていきます。
勢いよく目を覚ましたサラは、ベッドから慌てて立ち上がりました。
さきほどとは打って変わって意識は明瞭で、身体もとても軽くなっています。
ふと、イスに目を向けると、何かが置いてあるのに気付きました。
4枚組の紙を入手。
それは見覚えがあるものでした。
これは……!
予選投票で使った、破れた紙の完成版!
しかし名前の無い者もいたり、気になる点は山程あります。
サラが真っ先に目についたのは、
9.5% 篠木敬二 …… 元警察官
やはりこの部分。
一体どういうことなのか……。
サラは紙を置いた人物をはっきりとは見ていません。その意図も読めず、余計に頭を悩ませます。
ワナかもしれない、と勘繰ったところで、ひとまず深呼吸をします。
一度冷静になり、はたと今の自分の状況に気が付きました。
サブゲームの期限である3日目は、とうに終わっていることに──。
こんな紙に構っている場合ではない、とみんなを探しに急いでロビーへと向かいます。
ロビー
ロビーには誰一人いません。
ただひたすらに窓から差し込む朝日が、まぶしく4日目を告げるばかりです。
出遅れたのかと不安に駆られます。
そんなサラの耳に入ってきたのは……
アリスいたー!
あ、もしかしてアリスも寝坊組?
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
と、思いきや。
続けてケイジ、レコ、Qタロウ……と、堰を切ったように、ひとり、またひとりとロビーへと集まって来ました。
どうやら出遅れたわけでは無かったようです。
誘拐犯の思い通りになどならない、とサラは改めて強い意志を胸に掲げました。
「予想外だねー……」
そこへ割って入った声がひとつ。
言い方!w
アリスの言い回しだと賛同しづらいわw
ノエルとしては、1人くらいは死ぬものだと読んでいたようですが、その予想は大きくハズレることとなりました。
しかしそんなことはどうでもいいといった風で即座に切り替えると、付いてきて欲しい場所がある、とどこかへ誘導しようとします。
すぐさまメインゲームに移るのかと懸念しますが、
サブゲームは終わり、メインゲームもまだしないとなると一体なにをするつもりなのでしょうか?
「後ろを向いてみなよ」
ノエルに促されるまま全員が振り返ると、何かが作動する機械音とともに、
扉が出現しました。
ノエルはその先に来て欲しいと言います。
……否、殺されたくなければ付いてくるよう言い直し、ひとり先にこの場を後にします。
気は進みませんが、行くしかありません。
何が待ち受けているのやら……。
景品の個人情報はこちら↓
景品の犠牲者のビデオはこちら↓
ゲームオーバーはこちら↓
第二章前編Part20はここまで
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