キミガシネ最終章前編Part19(Abルート)です。
最終章前編Part18(Abルート)はこちら↓
ヒトゴロシゲーム
ペアリング
制御室
まずは左のモニターから。
【ダミーズ本体 管理システム】と表示されています。
あら、かわいい方のシンくんではないですか。
親切にもシステムをナビしてくれます。
まず中央の人型。
これは、頭部・胴体それぞれの電池残量を示していました。どちらかの電池が切れた時点でおしまい。
ここにきて衝撃的な余命宣告ですね。ただでさえ生死を争っている最中だというのに……。
しかもランマルの場合、既に半分くらいごっそり減っています。
これを知らされるとダミーズは気が気でなくなりそう。
電池消費を抑えようとして行動が省エネになるかもしれませんし、いよいよ充電切れ間近となったら絆そっちのけで人間ズの寝首をかきにくるかもしれません。
死に際となると考え方が変わってもおかしくないですからね。特に平常時からあまり協力的思考でないメンツは。
次に、謎にアップにされている右手と左手。
これはランクアップパーツを指しているのだとか。
ランクアップパーツ? なんぞや? と首を傾げるものの、詳しい説明は何もなく。
『良いパーツを手に入れてランクアップ出来るといいね!』
とのことです。
当然、今は左右ともにノーマルパーツ。
今後ロケットパンチでも打てるようになるのかな? それともロックマンみたいにロックバスターが……?! (淡い期待)
頭を悩ませたランマルは、自らの手をおもむろに確認しだしました。
すると……
パカッ
と、取れちゃった……!
一瞬だけギョッとしましたが、ダミーズは人形なのであり得なくもないですね。
……と冷静に受け止めている私とは裏腹に、
わたあめ ←NEW!!
当の本人は誰よりも驚いていました。
そしてその驚きは、すぐさま絶望へと形を変えます。
なぜなら今この瞬間、自分が人形であることが確定してしまったから。
自分が死ぬ映像を見せられ、人形だと言われても、どこかでまだ人間だという意識を持っていたのでしょう。
その希望が今、打ち砕かれました。
疑いようのない現実が目の前に、その身に起きています。もはや認めざるを得ません。
重苦しい空気が漂う中、それを打ち消すように声をあげたのはアリスでした。
開口一番「くだらないな」と吐き捨て、何を言い出すかと思えば……
自分では諦めたと思っていても希望を持ってしまうのが人間であり、そんな矛盾した感情を持つからこそ苦しむ。
まさに今のランマルの状態がそうです。
それはすなわち、よほど人間らしいということ。
だからつまらないことで落ち込むな、と不器用なりに励ましの言葉を送りました。
おお、アリスがカッコイイ……!
アリスのおかげでランマルも立ち直れたようで、いつもの調子に戻ります。
堂々たるシラの切り方w
元気になったから良しとしましょうw
さて、少し話が脱線してしまいました。
左のモニターを調べている途中でしたね。
といっても、電池残量については聞きましたし、ランクアップパーツについても謎ではありますが情報は得ました。
あと聞けることといえば……趣味趣向。
というのも、AIシン自ら『他にも得た知識、好きな人など聞きたい個人情報があれば……』と、善意で個人情報を垂れ流す気満々だったので、せっかくならお聞かせいただこうかなと!
AIシンくん、ランマルの趣味趣向をおしえ
阻止されました。誠に遺憾である。
でも本人から言質を取れましたからね。楽しみだなぁ(ゲス顔)
【ダミーズ本体 管理システム】から得られるものはもう無いので、次は右のモニターを調べます。
右のモニターには、
【死者用・首輪 管理システム】と表示されていました。
ほうほう。
ペアリングというのは知ってのとおり、決められた生存者と離れすぎると爆発する機能のこと。
そして寿命センサーは、ダミーズ本体の電池が切れた時に爆発する機能です。
電池が切れた時点でおしまいなのに、なんという追い打ち……。
そこまでしなくても……と思える機能ですが、これにはちゃんとワケがありました。
それは、生き返らせないため。
ダミーズは充電し直せば生き返ってしまうため、それを阻止するために念入りに爆発させるようです。
これは良いフラグが建った気がしますね。
AIシンはペラペラと喋ってくれるので情報収集が捗って助かります。
こちらのシステムでは、なんとペアリング機能と寿命機能がいじれました。
寿命センサーにはロックマークがあるのにいじれることが不思議でしたが、結局『寿命機能は無効にできない』とAIシンに断られ、意味がありませんでした。
同じロックマークがあり元々いじれない爆弾機能と何が違うんでしょう? ちょっとよく分かりません。
そんなわけで、今の時点で変更が可能なのはペアリング機能のみ。
それをOFFに……
寸前でクルマダが割り込んできました。
ヒナコが聞いたらさぞ喜ぶだろう、と。
もちろん単純な安堵の喜びを指しているわけではありません。
ヒナコがもっと喜びそうなもの。
それは、人間ズの命が狙いやすくなること。
これまでのヒナコの言動からして、そう考えるかもしれないということは容易に想像がつきます。
クルマダは、わざわざそう煽ったうえでペアリングの判断を迫ってきました。
あえてこんな挑発的な言い方をするのは、おそらくサラたちを見極めるためでしょう。
本当に信用できるのかどうかを。
その思いを汲み取ったサラは、クルマダの言葉に揺さぶられることもなくペアリングをOFFにしました。
信じあう力が1番強い事を示すために。
ヒナコが知ったらどう反応するのか楽しみですね。
左右のモニターでできることも終わり、再び【ヒツギ管理システム】を覗いてみました。
すると、
何やら表示が増え、操作ができるようになっています。
ここで過去の記録に注目!
青(人間)1、赤(人形)6、黄(空室)0
となっていますね。
これはサラたちが初めて墓地に訪れた時の記録だと思われますが、だとすると少しおかしいような。
ミドリは自分のことを、
と公言していました。
ということは、赤(人形)に分類されているはずです。
そうなってくると青(人間)1は誰なのかって話になり、必然的にダミーズの誰かということが判明してきます。
ランマルだけが知る特別な情報でも、その疑いはありました。
これはやはりダミーズの中にアスナロの人間が紛れていると考えて間違いなさそうです。
ヒナコさん、白状したらどうですか(決め付け)。
一方、サラたちは過去の記録に目を留めることもなく、それよりシャッターの操作が可能なことに気が向いていました。
幸い、ここには監視カメラがあります。墓地を見ながら動かしてみることにしました。
まずはシャッターを開けてみます。
……が、何も起こらず。
ならばとシャッターを閉めてみると……
入り口が塞がれてしまった!
これではサラたちが墓地に行けません。
慌ててシャッターを開けて事なきを得ました。
それにしても、【ヒツギ管理システム】であるのに操作ができたのは墓地の入り口。
その不可解さにサラも懐疑的になります。
おそらくレベル2のセキュリティ解除が必要なのかもしれません。
ひとまず墓地に戻ることにしました。
墓地
墓地に戻ると、そこには血相を変えたヒナコの姿がありました。
そういえば、事情を知らないヒナコにとっては入り口が急に塞がれてまた開くという怪現象に見えたんですねw
実質ひとりきりで……しかも墓地。
墓地内か明るくなったので怖さが薄れていましたけど、結構なホラー環境でしたココw
ビビっているヒナコに事情をすべて説明します。
信じられないと言わんばかりの驚きっぷりです。
しかしそこは最もヒナコ派寄りだったクルマダが証言してくれたので、なんの問題もありません。
そんなヒナコとクルマダにマイが言葉を投げかけます。
迷いなく断るヒナコ。
お互いが生き残れる方法があるのなら提示してみせるよう強く要求してきます。
もちろんそんなものあるはずもなく。
仮にあったとしても、見つけられていない現状では無いのと同じです。
なのでヒナコの要求には答えられません。
しかし、
という話になってきます。
ヒナコの考えを貫き通すのなら、避けて通れないのがこの問題。
アンズははっきりと「私は殺せない」と断言しました。これまでに受けたサラたちの優しさが何よりの理由です。
自分に優しくしてくれた人を殺せるのかどうか。その1点に尽きます。
ヒナコもクルマダも、その問題には痛いところを突かれたとばかりに言葉を詰まらせました。
生き残りたいだけであって人を殺したいわけではないですからね。
沈黙の末、返ってきたのはヒナコの「それでも無理」という否定でした。
一方的なのが気に入らないんでしょうか?
イーブンならOK?
どうしたものかと考えていると、
何やらぽつりとつぶやきました。
IDカードを使えば、もうひとつのセキュリティを解除できるかもしれないとのことです。
ヒナコは自分たちが起こされた時のことをマイにも思い出させながら説明します。
目覚めた時、そこには変な機械があり、その前にはミドリの姿。
ミドリは機械を動かすために、
おそらくそれがIDカードだとヒナコは踏んでいます。
なんでまた教えてくれる気になったのかというと、ペアリングを無効にしたことが大きく関係するのでしょう。
ケイジには死んでもらった方が得だと言いつつも、
意外と義理堅い性格。
なにはともあれ行き詰まっていたサラたちにとっては、これ以上ない情報を得られました。
早速ミドリを問い詰めに行くとします。
ランマルがヒナコを誘い、ここからは一緒に同行することになりました。
ペアリングの縛りが無くなったので、墓地に置いてけぼりにする理由はなくなりましたからね。
それでもヒナコが拒否すれば話は別ですが、大人しく首を縦に振ったということは少しは歩み寄って来てくれているのかも?
最終章前編Part19(Abルート)はここまで
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